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【水泳】ジャパンオープン2021 (50m) 赤羽根康太 100mバタフライで東京五輪代表選手を撃破!国内主要大会で初のメダル獲得を果たす!!

ジャパンオープン2021(50m)
2021年6月3日〜6日
千葉県国際水泳場

4月の日本選手権で6位に終わり東京五輪代表を逃した赤羽根康太が、ジャパンオープン準優勝という形で再スタートを切った。

※写真提供・日本水泳連盟


赤羽根(写真:左)は国内主要大会で初めての表彰台に上った。

赤羽根選手 結果

種目 順位 タイム 備考
男子50mバタフライ 4位 23秒74
男子100mバタフライ 2位 52秒11

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待望の瞬間だった。最後に上手くタッチを合わせ、電光掲示に目を向けた赤羽根は"2"という文字を確認して「驚きました」。学生時代から、国内の主要大会で決勝の常連として戦ってきた精鋭にとっての初のメダル獲得。「これまで5番、6番くらいで終わることが多かったので、表彰台に立てたことはすごくうれしかったです」と短いフレーズに万感の思いを込めた。

執念の追い上げには意地が詰まっていた。レースは50mのターン後「得意ではない」というドルフィンキックで周りの選手に水をあけられる展開。75m地点ではテレビ画面から外れてしまうほどの遅れを取っていた。しかし、そこから「隣のレーンの選手を見て、リードされていたのが分かったので気合を入れた」。赤羽根が一つテーマとしていた「段々と加速していく泳ぎ」で終盤ラスト5mでライバルたちをとらえ、ほとんど横一線の2位争いをタッチ差で制した。

4月の五輪代表選考会で6位に終わり「モチベーションが上がらない日もあった」と話すが、「水泳一筋」という持ち前のストイックな性格が己を鼓舞した。「最低でもこれだけはやろうと自分に課題を課して練習ができていた。ターンだけはできるだけトップスピードでやるとか、ドルフィンキックを何回打つとか、一つやると決めたことは諦めずにやってきた」と赤羽根。ひたむきな努力が、2ヶ月前にできなかった「自分らしいレース」を作り上げていた。

ただ、赤羽根は今回の成績を「プチ自信くらい」と至って冷静な対応を示す。勝負強さを身につけてもなお、目指している場所はもっと高いところにあると、より一層気を引き締めていた。今年の五輪は代表入りを逃したが、来夏には世界選手権がある。そこでの代表入りを本気で掴みに行くために、今後も挑戦者として粛々と準備を積み重ねる。

(記事:根本 成)

インタビュー

赤羽根康太

ー 2位と分かった瞬間の思いというのは
今回は松元選手と小堀選手が出場していなかったのでエントリーを見た時から結構メダルは狙えるなと思っていました。五輪代表の2選手は上位に入ってくる予想で、僕は良くても3番かなと思っていたのでタッチして2位と分かったときは驚きました。隣で接っていた田中大貴選手に勝ったのは分かっていたので3位かと思って電光掲示板を見たら2位だったのでそれに関しては「あれ⁈2位?」という感じで本当に驚きました。

ー ジャパンオープンでの表彰台はこれまでとは違った嬉しさがありますか
国内主要大会では初メダルでした。これまで何回も決勝を経験してきましたけど、5番6番くらいで終わることが多かったので、今回表彰台に立てたということはすごく嬉しかったです。

ー 今回は自分らしいレースができたと感じていますか
4月の日本選手権は1本も自分らしいレースができませんでしたが、それと比べると今回のジャパンオープンは予選は微妙でしたが、決勝に関しては自分らしいレースができたと思います。後半の50mを27秒7くらいで帰って来れたので、まだまだ理想には程遠いですけど上手くレースができたなと感じています。この大会に向けてはずっと短水路で練習をやっていたので、日本選手権ぶりに長水路でまともに泳ぎました。正直、タイムは出ても52秒2か3あたりだと思っていたので想像以上でした。

ー 決勝のレースプランは
予選は24秒3入りの28秒1でしたので、決勝は前半は変えずに後半は遅くても27秒7で来ることを目指していました。4月の日本選手権は後半が27秒9かかっていましたけど、やはり日本のトップや世界を見据えるとなったら、27秒前半が当たり前で遅くても27秒真ん中が必要になってきます。とにかく後半だけを意識してレースに臨みました。

ー 50mから75mで若干遅れたように見えましたが
僕自身ターンやドルフィンキックが得意ではないので、選手権が終わってから短水路で強化をしてきたのですが、上手くまだ身に染みてないなと感じるところがあります。タッチの時は周りと同じくらいでしたが、浮き上がりであれだけの差が出てしまうのはもっと突き詰めていく必要があると思います。

ー ラスト25mの泳ぎに関しては
正式の結果で14秒3でラスト25mは帰って来れました。ベストを出したインカレの時は14秒0でしたので今回が2番目に良いラスト25mの記録でした。ラスト25mくらいで隣のレーンの選手を少し見て、リードされていたのが分かったので、まじふざけんなくらいの感じで気合を入れたら切り替えることができました。最後は気合で押し退けた感じでしたので、泳ぎとしてはどうかなと思うところはありますが、最後は上手く泳げたなという感想です。

ー 日本選手権後は気持ちの面ではモチベーションを保って練習ができていましたか
選手権で五輪代表を逃し、ユニバーシアードも延期になってしまいましたが、そういった割にすぐに切り替えられて練習が再開できたと思います。ただ、本当に選手権にかけていた部分が大きかったのでモチベーションがあまり上がらないような日もありました。ジャパンオープンに向けてはモチベーションの上がり下がりが激しかったようにも振り返って感じています。

ー そうした中で今回2位に入れた要因は
モチベーションが上がらない時でも、最低でもこれだけはやろうというように自分に課題を課して練習ができていたのが大きいのかなと感じています。先程も言いましたが僕の弱点はターンからの浮き上がりの部分なので、ターンだけはできるだけトップスピードでやるとか、ドルフィンキックを何回打つとか、一つやると決めたことは諦めずにやってきたので、その小さな積み重ねが良かったのかなと思います。

ー 今回の結果は自信に繋がると感じていますか
モチベーションの事もあって、選手権からのジャパンオープンという流れがあまり得意では無かったのですが、今回はしっかりメダルが獲れたので前進しているなという気持ちがあります。また代表選手がいる中でのレースでしたが、今まで勝てなかった人に勝てたというのは評価できると思います。タイムとしては51秒台が出なかったのでプチ自信くらいですかね。タイムが出てればもう少し満足していたと思いますが、でも混戦の中で勝ち切れたことは良かったです。

ー 今後はどういったところが課題となってきますか
やはりターンの部分になるかなと思います。タッチでは同じくらいで入っているのに浮き上がりで離されるというのがここ最近のレースではざらにあるので、そこを突き詰めていかないと、いくら泳ぎの練習をしても後半のタイムが上がってこないと思います。あとは、今回はラスト25mをしっかり上げることができましたが、段々加速していくような泳ぎで後半をまとめられるようにするのが今後の課題と考えています。

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