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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 第9節 法大 2-0 明大 途中出場の佐藤大が2アシスト!安光、飯島のゴールでライバル・明治との首位攻防戦を制した!

2021年06月13日(日)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー明大
会場非公開

明大との首位攻防戦に臨んだ法大。前半は、明大の圧力を前に苦戦するも、GK中川真を中心としたディフェンスラインが体を張った守備で得点を許さず無失点で試合を折り返す。後半は一転、法大が試合を掌握する。明大の強度も徐々に落ち始め、田部井、松井の両ボランチからの展開が増える。後半19分、安光の今季初ゴールで先制点を上げると、続く後半41分にも、明大が前がかりになったところを突いて途中出場の飯島陸(経4=前橋育英)が試合を決める2点目を上げ試合終了。途中出場の佐藤大樹が2アシストを記録するなど采配がズバリと当たり、法大が首位攻防戦を制した。

安光はうれしい今季初ゴールとなった

試合結果

トータル試合結果

2
法政大学
0 前半 0 0
明治大学
2 後半 0

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
56分 交代 法大 中井崇仁→佐藤大樹
59分 交代 法大 落合毅人→高嶋修也
64分 得点 法大 安光将作 1-0
68分 交代 法大 久保征一郎→森山真伍
74分 交代 法大 安光将作→飯島陸
84分 得点 法大 飯島陸 2-0
91分 交代 法大 田部井涼→佐野陸人

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 12 中川真 スポ2・徳島市立
DF 2 陶山勇磨 現福4・帝京長岡
DF 3 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
DF 34 落合毅人 経済3・新潟明訓
DF 16 萩野滉大 現福3・名古屋グランパスU18
MF 6 松井蓮之 スポ4・矢板中央
MF 7 安光将作 社会4・ジェフユナイテッド千葉U18
MF 11 田中和樹 社会4・浦和学院
MF 14 田部井涼 経済4・前橋育英
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志
FW 9 久保征一郎 経済2・FC東京U18
サブメンバー
GK 21 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
DF 23 市川侑生 現福2・浜松開誠館
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀日立
DF 29 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
MF 8 伊藤綾汰 現福3・尚志
MF 17 森山真伍 社会4・サガン鳥栖U18
MF 28 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
FW 10 飯島陸 経済4・前橋育英
FW 20 佐藤大樹 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 法政大 20 9 6-2-1 16/8 8
2位 駒澤大 18 9 6-0-3 19/18 1
3位 明治大 17 9 5-2-2 13/12 1
4位 早稲田大 14 8 4-2-2 10/8 2
5位 流通経済大 13 8 4-1-3 21/13 8
6位 筑波大 12 8 4-0-5 16/16 0
7位 順天堂大 10 7 3-1-3 14/14 0
8位 桐蔭横浜大 10 8 3-1-4 15/19 -4
9位 国士舘大 8 8 2-2-4 9/12 ‐3
10位 拓殖大 7 8 2-1-5 10/12 -2
11位 慶應義塾大 7 8 2-1-5 10/14 -4
12位 立正大 7 9 2-1-6 9/16 -7

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 △0-0 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 ○1-0 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 ○4-2 非公開
5 5月2日 国士舘大 ○1-0 非公開
6 5月15日 順天堂大 ●1-3 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 ○4-2 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 △0-0 非公開
9  6月13日 明治大 〇2-0 非公開
10  6月20日 早稲田大 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 非公開

マッチレポート

拓大を相手に決定機を決めきれず、痛恨のドロー決着となった前節。一方の明大も引き分けに終わり、順位は入れ替わることなく、首位の法大、2位の明大という構図のまま今節の大一番を迎えた。スタメンの変更は2人、最前線に久保征一郎(経2=FC東京U18)、左サイドに安光将作(社4=ジェフユナイテッド千葉U18)が起用された。

序盤、勢いを持って試合に入った明大が、今季の法大の強みであるボランチコンビ、田部井涼(経4=前橋育英・横浜FC内定)と松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)へ激しいプレッシャーを掛ける。明大の圧力を前に、前線でボールを収めることができず、ビルドアップに苦戦する時間が続く。自陣深い位置でボールを奪われピンチを迎えるも、GK中川真(スポ2=徳島市立)を中心としたディフェンスラインが体を張った守備で得点を許さず、前半を無失点で凌いだ。

後半は一転、法大が試合を掌握する。明大の強度も徐々に落ち始め、田部井、松井の両ボランチからの展開が増える。すると後半19分、久保の落としから途中出場の佐藤大樹(経4=コンサドーレ札幌U18 ・町田ゼルビア内定)が抜け出すと、最後はパスを受けた安光が左足を振りぬきゴール。安光の今季初ゴールで貴重な先制点を上げる。続く後半41分にも、明大が前がかりになったところを突いて途中出場の飯島陸(経4=前橋育英)が試合を決める2点目を上げ、試合はそのまま終了。2-0で首位攻防戦を制した。

途中出場の選手の活躍もあり、リーグ前半戦の山場となる2連戦初戦を見事な快勝で飾った法大がガッチリと首位の座をキープした。次節はまたしても上位を争う早大との一戦に臨む。「例年今節のような試合をモノにした後につまずきますが、今年の法政は違うんだ、俺たちは変わるんだ、という強い想いを持って絶対に勝ちたい」(法大サッカー部公式より抜粋)と安光が語るように、まだまだ気を抜くことはできない。良い形でリーグ戦を折り返せるか、法大の真価が試される。

(取材/宮川昇・有賀隆人)

途中出場の佐藤大が2アシストの活躍を見せた。

選手コメント

長山一也監督

―試合を振り返って
明治さん相手、また1位と2位の対戦ということで、基本的には何も言わなくてもモチベーションが上がるようなゲームでした。そうした中で、落ち着いて試合を進めようということと、簡単にはいかない状況も出てくる中で、今年のチームの良さである粘り強く戦いながら、今日はゼロに抑えることができたので良かったと思います。

―後半はかなり法大が流れをつかみました。修正したポイントについて教えていただけますか
相手のボランチが我々のボランチに圧を掛けてくることは分かっていたので、その先のトップ下やサイドハーフの選手が関われる状況を作ることができればよかったかなと。そこを後半は交代選手も含めて、ボールを受けられるような、顔を出せる状況を作れていました。プレッシャーの強度も後半になってある程度落ちてきたところもあったので、そこも上手く使いながら効果的に絡んで得点できて良かったと思います。

―スタメンで久保選手の起用や、中井選手に代えて佐藤選手を投入しターゲットとなる選手を2枚並べたりなど、前線の選手起用について意図を教えてください
まずは1週間競争をさせている中で調子の良い選手というところはありますし、あとは相手の出方というか、どういう状況でどこにスペースがあるか、相手のウィークに彼らのストロングを当てはめて起用しています。

―1点目は安光選手が足を振って今季初ゴール。2点目は上手く中央を崩せていたのかなと思います。ゴールシーンを振り返っていかがですか
前半は前線の関わりのところで、トップにボールが入った時に、サポートが足りない状況がありましたが、佐藤が背後を突いて抜け出したというところで、安光がしっかり横を取って決めてくれました。大樹もシュートを打てる状況ではあったと思いますけど、より確実なところということで。安光は先週結構シュートを外していたので、今週すごく意識して取り組んでいたことが結果に現れたと思います。2点目は、中盤が結構間延びしているような状況だったので、キツい状況ではあったと思いますけど、しっかり田部井がスプリントして、サイドから受けてそこから背後という狙った形でした。飯島と田部井のコンビネーションというのは、うちのストロングです。陸自身も先週はシュートを外していましたし、そういう意味では今日はしっかりと取り返すことができて良かったと思います。途中出場の選手がアシストにゴールと、前半から出ていた中井や(久保)征一郎も含めて、相手にダメージを与えながらいい形で点が取れたので良かったです。

―後半に佐藤大や飯島を突入するというのは、ゲームプランとしてありましたか
スタートの選手で点を取ることができればベストではありますけど、うちには色を持った選手がいるので、効果的にタイミングを見て起用できるのは、法大のストロングだと思います。

―今日の明治の印象はいかがでしたか
いつもの明治さんの圧力に比べたら、少し元気が無かったかなと。もっと強いチームだと私は思っていますし、今日はたまたまそういう日だったのかもしれないですけど、そういう相手から勝ち点3を取ることができたのはよかったです。

―すでに優勝を意識することはありますか
そうですね。1部で優勝したことがないので、何も分からないですし、後期の終盤であれば少しは意識するとは思いますけど、まだ前期なので。謙虚にというのは選手にも伝えていますし、私自身も受け止めながら、1試合1試合取り組みたいなと思います。

安光将作

―ゴールシーンを振り返って
大樹が突破して良いボールをくれたので、シュートを打つだけでした。決めることができて良かったです。

―前後半で展開が変わりましたが、ピッチの中の選手で話したことはありますか
確かに前半は相手の圧が他のチームよりも強かったので、少しいつもと同じようにボールを運ぶことができなかったんですけど、後半はすぐに確実に相手が落ちたっていうことを感じて、僕自身も(田部井)涼とか(松井)蓮之と「(相手が)落ちたね」という話はしていました。その中でゴールを取れたので良かったです。

―今季初ゴールとなりましたホッとした部分もあるのでは
中断の時期などにJのチームの練習に参加する機会もある中で、自分の評価を聞いて、ゴールやアシストという結果を残せていないことで評価されていない、という素直な意見を聞きました。本当にその通りだなと思ったし、そこを変えないと僕のサッカー人生は終わってしまうのかなと。結果に飢えている中で、こうしてゴールを決めることができたのは、今後の自信につながるかなと思います。

ー後半相手が落ちたというのはどう言った部分から感じましたか
ボールを運ぶところですね。前半はもっとセンターバックから圧が来ていて、蹴らされるシーンが多かったですけど、センターバックから中盤のあたりで間延びしてきて、うちが蹴らされるシーンが減ったというのは感じていました。

ーゴールを決めたのは左足でしたが、左右どちらの足でもあのようなシュートは蹴れますか
利き足は右ですが、両足で蹴れるのは自分の特徴だと思います。

ー優勝への思いはいかがですか
僕たちが1年生の時からタイトルを全部取ると言ってやってきていて、でもリーグ戦はどうしても優勝争いができていない現状があります。それを本当に変えたいし、自分たちの代で強い法政を作るという覚悟を持って皆やっています。今年の法政は違うというところを今後も見せていければ、いいのかなと思います。

ー今季のチームの良いところはどこですか
毎年やっぱり能力の高い上手い選手がいて、でもどこかチームが一つになり切れないところがあります。トーナメントの時は、負けたら終わりという中で一つになりやすいので強かったんですけど、リーグ戦になるとやっぱり優勝できるチームという雰囲気では無かったです。そこは今年始まってから4年生で、正解は分からないですけど、みんなで毎週話し合いながら少しでも良くなるようにやれているので、その方向性は間違っていないのかなと思います。

ーそういった取り組みに至るにはやはり過去の経験が大きい
そうですね。Jリーガーを輩出する数が多い割には、リーグで存在感を出せていなかった。それを一番近くで見ていて、ここは問題だろっていうところがあったので、そこを素直に改善していこうとしている段階なので、これを続けて22試合終わった時にみんなで大喜びできたらいいなと思います。

飯島陸

―途中出場となりましたが、まずは試合全体を振り返っていただいてもいいですか
前半はあまり上手く攻撃ができていなかったので、後半自分たちが入って上手くやろうと思っていた中で、先に点が入ったので良かったです。

―佐藤選手と上手く中央を崩した形になりました。ゴールシーンを振り返っていかがですか
(佐藤)大樹が完全に抜け出してくれたので、ヒールでパスをしたら自分は空いているなと考えていました。明治は結構人に食いつくチームなので、自分がフリーになるなと思って呼んだらボールが来ました。あとはタイミング的にトーキックしかできなくて弱いボールになってしまったんですけど、上手く入って良かったです。

―ゴール後は感情爆発というよりも、かなり落ち着いた様子でしたが
そうですね、1回キーパーに弾かれて入ったので、あんまり入った感じはしなくて、もうちょっと喜んだ方が良かったかもしれないですね(笑)。

―ベンチから見ていて、自分が入ったらこうしようなど考えていたことはありますか
裏の抜け出しは意識しようと思っていました。相手のディフェンスラインは人には強いけど、裏を取ったら付いてこれないなという印象があったので。そこでなかなかボールが入ってこなかったですけど、点が取れたので良かったです。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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