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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 第7節 法大 4-2 筑大 今季最多タイ4得点で逆転勝利!公式戦連敗を止めリーグ首位に返り咲く!

2021年05月30日(日)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー筑波大
駒沢オリンピック公園陸上競技場

前節、リーグ戦初黒星を喫し首位陥落となった法大は筑波大との一戦に臨んだ。序盤は筑波大のペースで試合が進み、22分に先制点を許してしまう。しかし、前半終了間際に久保征一郎の今季初ゴールで同点に追いつくと、後半は法大が流れをつかむ。積極的な守備から相手ゴールへ迫ると、伊藤綾汰のゴールで逆転。その後も中井崇仁、田中和樹が立て続けに得点し、リードを3点に広げる。試合終了直前に1点を返されたものの、今季最多タイとなる4得点で勝利を収め、首位に返り咲いた。

伊藤綾汰は2得点に絡む活躍を見せた。

試合結果

トータル試合結果


法政大学
1 前半
筑波大学
後半

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
22分 得点 筑波大 竹内崇人 0-1
40分 得点 法大 久保征一郎 1-1
50分 得点 法大 伊藤綾汰 2-1
65分 交代 法大 伊藤綾汰→中川敦瑛
67分 交代 法大 久保征一郎→中井崇仁
69分 得点 法大 中井崇仁 3-1
77分 交代 法大 モヨマルコム強志→宮本優
交代 法大 飯島陸→森山真伍
84分 得点 法大 田中和樹 4-1
89分 得点 筑波大 庄司夢ノ介 4-2
90分 交代 法大 田中和樹→佐藤大樹

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 12 中川真 スポ2・徳島市立
DF 2 陶山勇磨 現福4・帝京長岡
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀日立
DF 34 落合毅人 経済3・新潟明訓
DF 18 モヨマルコム強志  現福3・東福岡
MF 6 松井蓮之 スポ4・矢板中央
MF 8 伊藤綾汰 現福3・尚志
MF 11 田中和樹  社会4・浦和学院
MF 25 吉尾虹樹 現福2・横浜F・マリノスユース
MF 9 久保征一郎 経済2・FC東京U18
FW 10 飯島陸 経済4・前橋育英
サブメンバー
GK 21 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
DF 3 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
DF 16 萩野滉大 現福3・名古屋グランパスU18
DF 29 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
MF 17 森山真伍 社会4・サガン鳥栖U18
MF 36 中川敦瑛 経済1・横浜FCユース
MF 28 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志
FW 20 佐藤大樹 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 法政大 16 7 5-1-1 14/8 6
2位 明治大 16 7 5-1-1 12/9 3
3位 駒澤大 15 7 5-0-2 17/12 5
4位 早稲田大 14 7 4-2-1 7/4 3
5位 流通経済大 10 7 3-1-3 16/13 3
6位 筑波大 9 7 3-0-4 12/13 -1
7位 国士舘大 8 7 2-2-3 9/9 0
8位 順天堂大 7 6 2-1-3 12/13 -1
9位 立正大 7 7 2-1-4 6/10 ‐4
10位 桐蔭横浜大 6 6 2-0-4 10/15 -5
11位 慶應義塾大 4 6 1-1-4 5/10 -5
12位 拓殖大 3 6 1-0-5 7/11 -2

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 △0-0 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 ○1-0 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 ○4-2 非公開
5 5月2日 国士舘大 ○1-0 非公開
6 5月15日 順天堂大 ●1-3 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 ○4-2 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 非公開
9  6月13日 明治大 非公開
10  6月20日 早稲田大 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 非公開

マッチレポート

前節順大戦でリーグ戦初黒星を喫し、首位の座を明け渡した法大。首位奪還に向けて負けられない今節は筑大との対戦となった。スタメンには怪我で欠場の田部井涼(経4=前橋育英)に代わって吉尾虹樹(現2=横浜F・マリノスユース)、GKには先日U-20日本代表候補合宿にも選出された中川真(スポ2=徳島市立)が選ばれるなど前節と大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ。

試合は序盤から筑大ペースに。6分、13分と立て続けにピンチを迎えるもGK中川真のファインセーブもあり、得点は許さない。先制点を奪いたい法大はキャプテンマークを巻く松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)を起点に果敢にゴールに迫るも相手の激しいプレッシングに苦しみ、なかなかシュートに持ち込むことができない。すると、22分ロングボールからピンチを迎えると、PA外から強烈なシュートを叩き込まれ先制点を許してしまう。苦しい展開になった法大であったが、「先制されても逆転できる自信があった」と試合後松井が語ったように、今日の法大はここで崩れなかった。焦ることなく落ち着いたプレーで徐々に流れを引き寄せると40分、PA外からのシュートを相手GKが弾き、そのこぼれ球を久保征一郎(経2=FC東京U-18)が押し込み同点に追いつき、1-1で前半を折り返した。

後半開始早々試合は動く。50分、果敢なプレスでゴール前でボールを奪うと、飯島陸(経4=前橋育英)からパスを受けた伊藤綾汰(現3=尚志)が先発起用に応えるゴールを決め逆転に成功する。追加点を狙う法大は中川敦瑛(経1=横浜FCユース)や中井崇仁(スポ4=尚志)と攻撃的な選手を次々と投入する。すると69分、モヨマルコム強志(現2=東福岡)からのロングボールを受けた途中出場の中井がDFをかわし冷静にゴール左隅に突き刺し貴重な追加点を奪う。攻撃の手を緩めない法大は、更に84分に先日京都サンガFCへの内定が発表された田中和樹(社4=浦和学院)がダメ押しの4点目を決める。試合終了間際に失点を許すもそのまま逃げ切り今季最多タイの4得点を挙げ見事な逆転勝利を収めた。

公式戦2連敗という中迎えた今節は、その悔しさを晴らすかのような鮮やかな逆転勝ちであった。今節の結果、首位の明大が敗れたため勝ち点でならび、得失点差の関係で再び首位に浮上した。次節以降も日本一に向けて負けられない戦いが続くがチーム一丸となり戦う法大イレブンに期待したい。

(記事・撮影/二瓶堅太・宮川昇)

途中出場直後にダメ押しとなる追加点を決めた中井崇仁。

選手コメント

長山一也監督

ー試合を振り返って
今週は井上(平コーチ)がA級ライセンスを取りに行ったりしていたので、チーム全員でしっかり準備をしてきました。前半先制はされましたけど、守備のところでは、前線からのハイプレスであるとか、準備してきたことが得点に結びついたと思います。攻撃では突破をする回数が、ここ数試合の中では増えていたので、今シーズン、チームとして準備をしてきたことが出せたのかなと思います。ただ、4点取った後に失点してしまう部分であるとか、チームとしても個人としても脆さがまだあるので、安定した試合運びができるように、次の課題としてやっていきたいです。

ーメンバー外となった田部井選手の状態は
怪我があったのでメンバーは外れましたけど、ピッチ外のところでミーティングをしたり貢献してくれていました。ランニングは始めているので、次戦以降で活躍してもらえればいいかなと思います。

ー今シーズン苦戦していた流れの中からの得点となりました
パスを入れて相手を集結させてから展開して仕掛けるっていう流れ、あとは前線の連動した守備からショートカウンターという準備してきた形で点が取れていました。相手もプレッシャーを感じてボールを繋げないような状態になりますし、マイボールにする時間を増やして、空いてくるスペースをボールを動かしながら使っていくことは、今日の後半はできたのかなと思います。そういうサッカーをしていくと、必然的に安定感が生まれてきますし、狙いにいくところとブロックを作るような、ボールを主体的ににぎって、サイドだけではなくパスを入れて空いてくるスペースを使う形が今日はある程度できたので、これを継続していければいいのかなと思います。守備の安定感のところは必要ですけど、今日は目安というか、やりたいことができたのではないかなと思います。

ー今日スタメンの中川真選手がU20代表候補に選ばれましたが彼の評価は
天皇杯予選ではPKを止めたりとか、1対1の強さという部分は彼のストロングだと思います。GKは特に経験や自信が重要なポジションなので、日本のトップレベルの選手とプレーして、自信をつけて帰ってきてもらえればなと思います。

ー松井選手の評価は
蓮之は今までもよかったですけど、これまでは戻りながら守備をする状況が多く、PKを取られたりボールロストすることがありました。今日は前向きで守備ができる場面が多くありましたけど、それは前線からはめる守備ができていたからであって、ボランチの選手がうまく守備をするためにも前線からの守備が大事なので、チームとしての狙いが個人のストロングを出せることに繋がったと思います。

ー今日の勝利で再び首位に立ちました
1部ではまだリーグ戦を取ったことがないですが、今日は主導権をにぎる試合が見れましたので、こういうサッカーをベースにして勝ち続けて、結果だけでなく内容があるサッカーでタイトルを獲ることが理想です。大学サッカーのレベルの高さを証明する試合ができるように、一戦一戦しっかり準備したいと思います。

松井蓮之

―試合を振り返って
先制されてしまったんですけど、逆転できるという自信がチーム内にあったので、焦ることなくチームでやるべきことをやり、結果4点取れたというのは本当の実力だと思います。でも最後の失点は要らなかったかなと思うので、次の試合への課題も残りました。どちらにせよ結果は4-2で勝てたのでよかったのかなと思います。

―積極的なプレスでボールを奪い、いい形で攻撃につなげられていましたが手ごたえは
自分のストロングポイントがそういうボール奪取のところなので、そこは良かったかなと思います。ですがラストパスであったり、奪った後のスルーパスでは取られていた場面が多かったのでそこは自分の課題ですし、あそこで背後へのパスであったり、ラストパスを出せるようになれば自分としてもステップアップできると思うので、自分が変わっていければチームの得点力も上がっていくのかなと思います。

―今日の勝利で1位に浮上しました
もちろん日本一はチーム全体で意識していることですし、リーグ戦のタイトルはまだ法政では取ったことがないので、今年はそこを強くこだわっています。他の大会で日本一を取ることはもちろんですけど、このリーグ戦で1位になるということはとても大きな意味を持つと思いますし、チームとしても個人としても評価されるのはリーグ戦であると思っているので、チーム全体として優勝するという熱意が毎試合毎試合こもっていて、そういったメンタルで望んでいるので、負ける気は今はしないですね。

―天皇杯の東京都予選、そして前節の順大戦と公式戦連敗の中で臨んだ試合でしたが、どんな心持で試合に臨みましたか
どちらとも負けていますし、3連敗しては日本一になるチームではないとチーム全体で話していたので、もう一度この一週間の準備というところで、チーム全体が今日の試合に向かって一体感を持って練習から120%で臨めたことが今日の勝因だと思います。今日もいい形で攻撃からフィニッシュに持っていけていたと思うんですけど、あれも練習していた形がもろに出たので、練習した甲斐があったのかなと思います。

―普段コンビを組んでいる田部井選手が怪我で欠場しましたが
涼の良さというのはスルーパスであったり背後へのパスで、いつもは頼っていた部分があったんですけど、今日は涼がいない中で自分もそういったタスクを求められるところがあったので、積極的にボールを受けて散らしてというのは自分の中で意識していました。アシストなどはつかなかったですけど、攻撃の起点となるパスは何本か出せたので、満足まではいかないですけど、もっと自分自身成長していける試合になったのかなと思います。

伊藤綾汰

ー得点シーン振り返って
相手のミスからでしたけど、今週の練習で前からプレッシャーにいこうと話していたので、その形が上手く出たことで生まれたゴールなのかなと思います。

ー試合の流れを決める重要な得点でした
後半に入る前にみんなから「点取れよ!」って言われていたので、結果ゴールに繋がってよかったです。

ー1点目も自身のシュートから生まれました
試合前からシュートを打つように言われていたので、打った結果がゴールに繋がりました。

ー今年にかける思い
チームとして優勝を目指している中で、自分は3年生と上級生になったので、試合に出ないといけない立場ですし、今後プロを目指していく上ではこの1年がすごく重要になるので、今日は結果を出せましたけど、一喜一憂することなく、継続して結果を残すことが大事かなと思います。

ー自身の強みは
自分の武器はボールコントロールやドリブルで相手を外す部分です。役割としてはボールを落ち着かせる、決定的な仕事をするというところですけど、最近は結果を出せていなくて、自分自身も悩んでいたので、そういう意味では今日の試合は結果が出せたのでよかったです。

ー今シーズンはディフェンスラインを中心に同期の3年生が多く試合に出場しています
ディフェンスラインも自分たちの代が出て頑張ってくれているので、前線は自分が引っ張っていくんだと思ってプレーしています。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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