東京六大学野球2023春季リーグ戦 明大2回戦
2023年5月1日(月)
神宮球場
惜敗から雨による中断をはさんで『血の法明戦』第2ラウンドが始まった。先発のマウンドに上がった篠木健太郎(営3=木更津総合)は初回からいきなり1点を失うも、その後は走者こそ出しながらも追加点を許さない投球。しかし、打線は明大先発・村田賢一をなかなか打ち崩せない。6回にチーム初安打となる内海壮太(法3=御殿場西)の二塁打で得点圏に走者を置くも、後続が続かず。さらに2点を失った後の9回、連打で好機を作るも本塁が遠かった法大。『血の法明戦』は2連敗に終わった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明 大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 | 0 |
法 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
(明大)○村田—小島河
(法大)●篠木、塙ー𠮷安
[本塁打]
明:
法:
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 打率 | 出塁率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 武川 | 4 | 1 | 0 | .387 | .500 | 遊ゴ | 三振 | 三振 | 二安 | |||||
2 | (9) | 鈴木照 | 3 | 0 | 0 | .156 | .156 | 三振 | 三ゴ | 三振 | ||||||
H | 福岡 | 1 | 1 | 0 | .500 | .500 | 右安 | |||||||||
3 | (6) | 今泉 | 4 | 0 | 0 | .258 | .343 | 左飛 | 一飛 | 三ゴ | 左飛 | |||||
4 | (3) | 内海貴 | 3 | 0 | 0 | .300 | .400 | 三振 | ニゴ | 四球 | ニゴ | |||||
5 | (4) | 高原 | 4 | 0 | 0 | .233 | .281 | 三振 | 中飛 | 三ゴ | 三ゴ | |||||
6 | (8) | 中津 | 3 | 1 | 0 | .231 | .333 | ニゴ | 一ゴ | 右安 | ||||||
7 | (7) | 内海壮 | 3 | 1 | 0 | .294 | .294 | 三振 | 中2 | 三併 | ||||||
8 | (2) | 𠮷安 | 3 | 1 | 0 | .192 | .276 | 遊飛 | ニゴ | 中安 | ||||||
R | 石黒 | 0 | 0 | 0 | – | – | ||||||||||
2 | 久保田 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | ||||||||||
9 | (1) | 篠木 | 2 | 0 | 0 | .429 | .500 | 二ゴ | 三振 | |||||||
H | 浦 | 1 | 0 | 0 | .200 | .250 | 中飛 | |||||||||
1 | 塙 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | ||||||||||
計 | 31 | 5 | 0 | .241 | .312 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
篠木 | 8 | 124 | 31 | 4 | 4 | 5 | 1 | 0.60 |
塙 | 1 | 21 | 6 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2.61 |
計 | 9 | 145 | 37 | 7 | 5 | 5 | 3 | 1.95 |
ベンチ入りメンバー
10 | 今泉颯太(法4=中京大中京) | 27 | 吉安遼哉(法3=大阪桐蔭) | 28 | 石黒和弥(法2=高岡商) |
1 | 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) | 2 | 鈴木大照(文3=明徳義塾) | 29 | 松下歩叶(営2=桐蔭学園) |
13 | 塙雄裕(法4=常総学院) | 3 | 内海貴斗(人4=横浜) | 37 | 内海壮太(法3=御殿場西) |
17 | 武冨陸(営4=日大藤沢) | 5 | 真鍋駿(文4=広島商) | 7 | 伊藤勝仁(文4=常葉大菊川) |
18 | 篠木健太郎(営3=木更津総合) | 6 | 高原侑希(法4=福井工大福井) | 8 | 福岡大真(法4=筑陽学園) |
19 | 一柳大地(人4=星槎国際湘南) | 9 | 浦和博(キャ4=鳴門) | 33 | 西村友哉(法3=中京大中京) |
21 | 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) | 23 | 品川侑生(文2=三重) | 36 | 中津大和(営3=小松大谷) |
12 | 久保田碧月(営4=高川学園) | 24 | 武川廉(人3=滋賀学園) | ||
22 | 田所宗大(キャ3=いなべ総合) | 25 | 山根滉太(文4=小松大谷) |
戦評
死闘となった1回戦から一夜明け、4月30日に予定されていた試合は雨で順延となった。昨日から打って変わって五月晴れとなったこの日、法明2回戦が行われた。
法大・篠木健太郎(営3=木更津総合)、明大・村田賢一の先発で始まったこの試合、先にマウンドに立った篠木はいきなり苦しい投球となる。1死二塁のピンチを背負うと、宗山塁の痛烈な打球が一二塁間を破る。強肩の右翼手・鈴木大照(文3=明徳義塾)が好返球を見せるも、ほんのわずか及ばなかった。1点を先に失い、さらに牽制球の悪送球、四球2つとなおもピンチが続く。しかし、ここでそのまま失点を重ねるわけではない。最後は左飛に切って取り、最少失点に切り抜けた。
すぐにでも反撃したい法大だが、村田の前に手を焼いた。5回まで1人の走者を出すことができない。多くの観客が詰めかけた応援席から応援曲『法政』に合わせてオレンジのタオルが振られた6回表、この回先頭の内海壮太(法3=御殿場西)がついに初安打、しかも二塁打を放ってみせた。この好機は生かせなかったが、8回にも先頭の中津大和(営3=小松大谷)が安打を放つなど、徐々に打線に勢いが出てくる。
待望の初安打は内海壮の二塁打だった
待望の1点を上げられない中、9回から登板した塙雄裕(法4=常総学院)が明大打線に痛恨の追加点となる二塁打を浴びると、さらに続くピンチで投手の村田に犠飛を打たれて点差を離される。さらに苦しくなった法大。9回の攻撃が始まった。先頭の武川廉(人3=滋賀学園)が二塁への当たりに執念のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ると、2番鈴木照のところで起用された福岡大真(法4=筑陽学園)が二塁手の頭上を破って意地を見せる。終盤も終盤で訪れた好機。ここから打順もクリーンナップに回り、期待が高まる神宮球場。3番の今泉颯太(法4=中京大中京)の打球は外野を襲うも左飛。4番・内海貴斗(人4=横浜)は試合を決める一振りを繰り出さんとフルスイングで食らいつく。しかし、最終的には二ゴロに。激走をみせ、なんとか併殺は回避するも、最後は高原侑希(法4=福井工大福井)が倒れて反撃ならず。完封負けを喫した。
内海貴が意地のフルスイングを見せた
明大戦では2連敗に終わったが、すぐに次の早大戦は迫っている。明大戦での課題を洗い出し、優勝へ望みをつなげる。
(記事:皆川真輝、写真:高橋芽唯、矢吹大輔)