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【卓球】春季関東学生リーグ戦 1部 対早大、大正大 最終戦で勝利したものの、これまでの敗戦が響き入替戦へ…

【卓球】春季関東学生リーグ戦 1部 対早大、大正大 最終戦で勝利したものの、これまでの敗戦が響き入替戦へ…

2023年度春季関東学生リーグ戦 対早大、大正大
2023年5月20日(土)21日(日)
代々木第二体育館

5月10日から春季リーグ戦がスタートし、4、5日目を迎えた。会場を代々木第二体育館に移し行われたこの試合。4日目の相手は早大。エース対決含む2ゲームを先取するも、まさかの逆転負け。6ゲーム目で原田がゲームを制し、3-3で勝敗の運命は主将・加藤健太に託される。しかし、ここでストレート負けを喫し、早大に軍配が上がった。

試合結果

早大戦

 3

法政大学

3 シングルス 3 4

早稲田大学

0 ダブルス 1

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
1 堀千馬(営4) 3-2(5-11、11-9、15-13、9-11、11-4) 柏竹琉
2 加藤翔(法2)  3-1(11-18、14-12、7-11、11-9) 濵田一輝
3 岩永宗久(法2)  1-3(7-11、8-11、11-8、14-16) 杉本和也
4 加藤翔・原田哲多(営2)  2-3(5-11、11-7、10-12、11-3、6-11) 濵田・徳田幹太
5 蘇健恒(デザ4)  0-3(3-11、5-11、7-11) 徳田
6 原田 3-0(11-6、11-6、11-8) 磯村拓夢
7 加藤健太(国4) 0-3(9-11、10-12、7-11) 荒井和也

大正大戦

 4

法政大学

3 シングルス 1 1

大正大学

1 ダブルス 0

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
1 加藤翔 3-1(11-2、9-11、11-3、11-7) 村野舜太
2 3-2(11-6、8-11、11-7、9-11、11-6) 坂本椋
3 1-3(11-7、7-11、4-11、5-11) 柴木司
4 加藤翔・原田 3-2(11-8、11-8、10-12、5-11、11-7) 奥山堅也・柴木
5 岩永 3-1(4-11、11-7、13-11、14-12) 奥山
6 原田 齋藤大耀
7 加藤健 竹中流生

戦評

早大戦

所沢で勝ち星を掴めず会場を代々木に移した6試合目。相手は3勝2敗の早大。1部残留のためには絶対に勝利が欲しいこの一戦。
1番手を任されたのは堀千馬(営4)。序盤こそ苦しい展開でゲームを進めるも、着実にポイントを重ねる。セットカウント2-2で迎えた5セット目、ギアチェンジをしたかのように簡単にポイントを重ね法大が先手を取る。2番手には加藤翔(法2)が選ばれた。2ゲームを先行し、試合を有利に進める。積極的な攻めの姿勢で、相手のミスを誘いここも法大が制する。リードを2つに広げ、続く3番手は岩永宗久(法2)。2セットを追う展開になるも、1セット返し1-2とする。4セット目はデュースまで持ち込み、一進一退の展開になるも、最後は早大・杉本に軍配が上がり、ここを落とす。ダブルスは加藤翔と原田哲多(営2)のペアが出場した。安定したプレーを見せる原田と、積極的な攻めでポイントを重ねる加藤翔のペアはフルセットにまでもつれる展開になる。しかし5セット目を落とし、早大の勢いを抑えられない。続くシングルスは蘇健恒(デザ4)。しかしミスが重なり、まさかのストレート負けを喫すると、早大に逆転を許してしまう。ここを落とすと敗戦、一部残留のためには勝利が必要なこのゲームを任されたのは原田。頼れる近未来のエースがミスの少ない、安定した戦いを見せる。早大ムードで溢れる会場の中、ストレート勝ちと実力を見せつけ、この試合の決着は主将・加藤健太(国4)に託された。しかし、ミスが重なりうまく流れに乗ることができない。まさかのストレート負けを喫し、このシーソーゲームを落とすことになった。
一部残留の命運は最終戦・大正大戦の結果次第となった。最後に一矢報いるのか、それとも二部に降格してしまうのか。法大の底力を見せ、チーム全員で勝利を目指す姿を見せてほしい。
(大草拓馬)

大正大戦

6戦目までを終え、未だ勝ち星のない法大。勝てば入替戦、負ければ2部降格というまさに崖っぷちのなか、対するは法大と成績が同じ大正大。両校1部残留をかけ、勝負の一戦が始まった。
1番手には前日の早大戦でエースから勝利をあげた加藤翔が登場。1セット目から積極的に攻撃を仕掛け、相手を圧倒。2セット目は相手の流れに押されて落としてしまうが、その後は落ち着いて対応。打ち合いでも安定感を見せ、セットカウント3-1で勝利を収めた。
良い流れをつなぎたい法大の2番手を任されたのは前日悔しい思いを味わった蘇。落ち着いて試合を進め、1セット目を取るが、2セット目は流れに乗れず落としてしまう。3セット目、4セット目は互いに取り合い、勝負は最終セットまでもつれ込む。相手の声援も増していくが蘇は集中を切らさず、積極的なプレーを見せ最後は11-6で見事勝利。
ストレート勝ちも見えてくるなか、3番手は落ち着きのあるプレーが多い堀。台から離れた場所からのカウンターも決まり、1セット目を先取する。しかしその後はチャンスをものにできず、相手ペースのままセットカウント1-2で4セット目へ。粘りたいところだったが、悪い流れを断ち切れず悔しい敗戦となった。
ゲームカウント2-1で、チームを勢いづけたい場面。ダブルスは昨日と同じ加藤翔・原田ペアが登場した。早大後に原田が反省点としてあげた1セット目も、加藤の積極的な攻撃により先取。各セット接戦となったが、相手にペースを握らせたままにせず、見事勝利。相手との体格差もものともせず、2年生ペアの実力を見せつけた。
次をとればチームの勝利が決まる、緊張の場面で登場したのは岩永。1セット目は相手のペースのまま落としてしまうが、2セット目からは積極的に攻撃を仕掛ける。激しい打ち合いの多い試合となったが、重要どころで踏ん張り見事勝利。4セット中2セットがデュースとなる大接戦だったが、最後は決めきり、セットカウント3-1で勝利。ゲームカウント4-1でリーグ戦最終日を終えた。
最終成績は1勝6敗と悔しさの残る結果に。全体の7位で、6月3日に行われる入替戦に臨むことが決定した。昨年も入替戦に回ったが、1部残留を勝ちとった法大。入替戦までにそれぞれが感じた課題をどこまで修正できるか。勝負の時まで2週間。さらなる進化に期待がかかる。
(芦川有)

選手インタビュー

加藤健太 主将

-チームとしての試合を振り返って
前半の出だしがすごい良くて、特に2番のエース対決を取りきれたのはすごいよかったです。しかし、落とした試合が簡単に落としてしまったので、そこが悔やまれるところでした。

-ご自身の試合を振り返って
僕自身、今大会試合をしたのが初日の1試合、シングルスのみで。あとは途中で終わってしまったので、試合勘、感覚があまり良くなかったです。あとは安全策を取りすぎてしまったので、そこは改善点かなと思っています。

-7ゲーム目、最終戦にまでもつれましたが緊張や責任感は
そうですね。でも2年生の秋から7番として試合に出させてもらっていて、勝ちも負けもどちらも経験していて。もちろん緊張はしましたが、多少は慣れてるところもあったので、緊張は少なかったです。

-監督やコーチからは何か言われましたか
とりあえず明日勝てば入替戦で次に繋がるので、まずは明日を頑張ろうというところです。

-明日に向けて
明日は本当に勝たなきゃいけない試合なので、全員で勝利をつかみとります。

加藤翔

-早大戦のシングルスを振り返って
今日の一戦が1番大事ということで、緊張とかはあまりせず、自分たちから思い切ってやっていけました。

-試合後、監督やコーチから何か言われましたか
ナイスゲームと迎え入れてもらえました(笑)。

-全体的に積極的な攻撃が見られました
そうですね、守りに入ってしまうと、相手が勢いづいてしまうので、自分から先手先手で取っていけるようにやっていきました。

-シングルス、最初のセットを取れたのは大きかったですか
大きかったです。最初のセットを自分から攻めて行けて、自分はミスなく、相手のミスを誘うことができたことが、流れをつかめたのかなと思っています。

-初戦、緊張もありましたか
これまで6試合やってきて、緊張よりは競った場面でどれだけ自分から向かっていけるかというのを意識していたので、そこは良かったです。

-ダブルス、原田選手と意識したところは
去年1年間原田と組んできて、お互いやることはわかっているので、試合の中で戦術を変えたり、2人で精神面を支え合ったりというのを意識していました。

-大正大の雰囲気は気になりましたか
応援はすごかったですが、特に応援の方に意識はなかったです。自分の今やっている試合に意識するようにしていました。

-入替戦に向けて
去年も春秋と入替戦をやってきているので、その面では法政の方が入替戦に慣れていると思います。今回も負けないように、しっかり勝って一部残留をつかみ取ります。
(取材・大草拓馬)

原田哲多

ーダブルスでは昨年も組んだことのある加藤翔選手とペアでした 試合を振り返って
このペアで今回のリーグ戦に出るのが初だったんですけど、1セット目はちょっと緊張しちゃってあまり上手く行かなくて。2セット目からはサーブとかレシーブとかも案外練習どおりにできたかなと思います。ただ、勝負どころでやっぱり粗さというか、簡単なミスが出ていて、もったいなかったなと思います。

ーダブルスで何か戦略などは考えていましたか
自分がつないで、加藤が決めるというようなパターンが1番多いかなというのはあります。

ーもともと考えていたというよりは結果的にそのパターンになったということでしょうか
そうですね、そうなります。

ーシングルスでは3-0で勝利しました
しっかり取りきらなきゃいけないと思っていました。なのでそこをきちんと取れたというのは大きいかなと思います。

ーすごく落ち着いているように見えました 緊張やプレッシャーは
結構プレッシャーはあったっちゃありました(笑)。めちゃくちゃ緊張していたという感じではないので、いい緊張感の中プレーできたのかなと思います。

ーちなみに緊張した時のリラックス法は
僕は結構緊張したら弱気になってしまうので、そこで気持ち負けしないように意識をしています。

ーここまでの試合を踏まえて明日に生かしたい点は
僕のプレースタイル的に、決めるというよりは粘ったり相手のミスを誘ったりすることが多いので、そういった長所を生かしながら、粘り強く戦えたらいいなと思います。

岩永宗久

ー今日の結果を振り返って
今日勝たないと2部に落ちる試合だったので、今日勝つのが最低条件でした。今日目標として掲げていた『勝つ』ということはチームとして達成できたので、良かったと思います。

ー2セット目以降は接戦となりました
まず、相手はダブルスにも出ていて、強いことはわかっていました。1セット目は相手の流れのまま持っていかれちゃったんですけど、2セット目以降は僕が流れを変えないといけないような状況だったので、思い切りやることを考えていました。考えていたことはできたので、良かったと思います。

ー2セット目、8-6でリードしている時にタイムアウトを取りました
僕自身もリードはありながら追いつかれて、タイムが欲しいなと思ってはいたんですけど、監督とコーチが先に上げてくれていたので、そこは一緒だったので良かったと思います。

ー岩永選手はもともと声を出すタイプなのですか
いや、団体の時ぐらいですね(笑)。こんなに声を出したのは初めてぐらいだと思います。

ー4セット目は序盤3点を先取されましたがそこから流れを変えました
最初の3点は自分のミスで取られてしまっていたので、(セットカウント)2-1でリードしていたので、もっと冷静にならないとなと思いました。一歩引いて見てみたら、相手も結構力が入っていたので、そこで点数を取れて流れがこっちに来たかなと思います。

ー大事なところや土壇場でも積極的に攻めている印象でした 普段からそのような練習を
僕の卓球プレースタイル的に、攻めて先手を取るというのが持ち味としてあるので、団体戦とかではやりやすい場なので思い切りできて良かったです。練習でも、前半戦が終わってからはなるべく前で相手より下がらないでプレーすることを考えてできたので、その辺りは良かったなと思います。

ー次は入替戦となります 目標や今回見つかった課題は
全部今大会は相手チームの強い選手と当たって、競るんですけど勝ちきれなかったところがあったので、入替戦は自分たちが挑戦者だと思ってやっていきたいです。あと、今回の春リーグでは負け越してしまったので、次のリーグ戦(秋リーグ)では勝ち越しができるように頑張ります。

内田柊平 (4/29新人戦 準決勝進出)

ー新人戦を振り返って
年齢も年齢で、年下の子が多かったので、最低限といいますか、勝たなきゃいけないなという気持ちで望んでいたので、きちんと勝つことができて、ホッとしている気持ちが大きいです。

ーご自身の強みはどのようなところでしょうか
周りより体が大きいので、その分パワーが出せることですかね。あとはサーブに自信があるので、良い時はそこから試合を組み立てられるので、そこが強みだと思います。

ー強みのサーブを強化するために心がけていることは
僕の中で威力重視と正確性重視で分けていて。今までは威力重視だったので、ボールの投げる高さとかが高かったんですけど、今回は初めて低くして、正確性重視でやっていこうと思っていたのがうまく行きました。そこからの展開や試合の組み立て方も良くなったので、工夫している点ですかね。

ー体格が大きいことでマイナスになることは
一般的にいうと体付近のボールが処理しづらいとかがあると思います。僕の場合は、そこが狙われるところだろうと思っているので、対策をしています。ただデカくて遅いじゃ戦えないので、動ける体でいることは意識しています。補いながらプレーをしています

ー今シーズン強化していきたい部分は
スタートが良かったので、この調子を維持して、これ以上結果も求めながらも、自分の新たな課題に向き合いながら取り組んでいきたいです。もう3年生ということで、卒業も近づいてきているので、良い結果を残せるように頑張りたいです。

ーちなみに具体的な目標は
各大会、関東学生と全日学とかがあるんですけど、まずは関東学生はランク以上を目指していきたいです。全日学にはまず出場して、関東から全国へというように、活躍できる場を広げていきたいなと思います。
(取材・芦川有)

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