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【陸上競技】ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会 独占インタビュー 〜地主直央〜

世界陸上競技選手権大会

8月19日から8月27日にかけてハンガリー・ブダペストで行われた世界陸上競技選手権大会。法政大学からは黒川和樹、地主直央が出場した。今回は第二弾として、地主のインタビューをお届けする。
4×400mRの予選で一走として登場した地主。他国に先行を許し、懸命にバトンをつなぐも5位でレースを終えた。

 

関東インカレ時の写真

インタビュー

(今回は文書でのインタビューを行いました)

地主直央

ー今季は自己ベストを大きく伸ばし、45秒台をコンスタントに記録しています ご自身で特に成長したと思う部分はどこですか
後半の粘り強さです。去年よりもかなり強くなり、日本トップクラスに成長したと思います。

ー春先は短い期間で多くのレースに出場されました。連戦の上で意識していたことは
疲労回復を意識していました。本来ならばやらないような連戦の期間もあったので、とりあえず回復するみたいな感じでいました。

ーワールドユニバーシティゲームズでは自己ベストを更新して4位入賞 この結果についてどのように捉えていますか
あともう少しでメダルだったので悔しいと思います。

ー学生個人のレース後に目標と話されていた苅部監督の記録(45秒57)に0秒01まで迫りました。監督からはどんな言葉を掛けられましたか
記録に関しては特に言われませんでした。走りの内容が良かったと褒められました。

ー8月7日に世界陸上の日本代表入りが発表された後、反響はいかがでしたか
周りからの反響はやはり結構大きかったです。

ー今大会の400mでは、佐藤拳太郎選手が日本記録を更新されるなど、日本代表3選手が好記録を出しました 3選手の走りを見て感じたことはありましたか
自分はまだ弱いなと感じました。

ーマイルリレーへの出走や走順はいつ頃伝えられたのでしょうか
前日に伝えられました。

マイルリレーは、大学ではアンカーを務めることが多いですが、過去に1走の経験はありますか
去年の関東インカレで1走をしました。

ースタート前に、他のメンバーやコーチから掛けられていた言葉はありますか。また、どのようなレースプランを想定されていましたか
チームジャパンからは覚悟を決めて行こうと言われました。レースプランに関しては必死について行こうという感じです。

ー今大会の結果について、率直にどう受け止めていらっしゃいますか
悔しい気持ちでいっぱいです。

ーレース後、リレーのメンバーやコーチ陣と話し合ったことはありますか
この経験を来年のパリオリンピックに活かそうと言われました。

ーワールドユニバーシティゲームズは中国で、世界陸上はハンガリーで開催されましたが、これまで海外でのレース経験はありましたか。
初めてでした。

ー海外のレースに出るにあたって、現地での調整の難しさはありませんでしたか
中国の時は同じ種目の人と部屋が同じだったので体調面での調整が楽だったのですが、ブダペストでは違う種目の方と同じだったので、休む期間などがズレて気を使ったりと、心と身体を休めるて調整するのが難しかったです。

ーブダペストを観光する時間はありましたか。また、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
筑波大学の今泉と鵜澤の2人と色々な場所にいきました。一緒に花火を見たり、国会議事堂やブダ城など多くの観光名所に行き、学びを得ることが出来ました。

ー今大会には多くの法政大学関係者が出場していましたが、選手同士の交流はありましたか
法政大学はみんな仲が良いのでかなり話す機会がありました。練習も一緒にしたりすることもありました。

ー大会の期間中に仲良くなった選手はいらっしゃいますか
200m代表の筑波大学の鵜澤選手です。違う種目なので全く話したことがなかったのですが、この大会で仲良くなりました。

ー世界のトップ選手たちと同じレースを走って、どんなことを感じましたか
スピードにかなりの差を感じました。実力の違いを体感しました。

ー世界大会を経験して、今後どのような取り組みが必要になると感じましたか
ピークを世界大会に持ってくるように練習とレースローテーションを組まないといけないことを感じました。僕は3月からシーズンインし、世界陸上を含め5ヶ月の間12試合23本もの400mの距離を走りました。後半は苦しみながら走っていました。特に6月7月はかなり身体のダメージもひしひしと感じ、日本選手権や実業団対学生の試合では結果が下がってしまいました。それでも結果を残そうと必死で身体を高めてなんとかユニバーシアードでは上手くできましたが、世界陸上では身体が反応しませんでした。限界が来ていたんだと思います。本来ならば大怪我をしてもおかしくは無い試合数とレース本数なのでまずは怪我をしなかったことに良かったと思いつつ、今後は身体を休めながらレースローテーションの改善、そして試合間の練習と疲労抜き、気分転換などの取り組みをしっかりとしていこうと思います。

ー応援してくださった方々にメッセージを
朝早くからの沢山の応援ありがとうございました。不甲斐ない走りをしてしまい、大変申し訳ございません。世界陸上で戦うには私の実力ではまだ足りないと自分でも感じました。今後このような惨敗がないよう精進していきたいと思います。ありがとうございました。

(取材・窪田真一)

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