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【硬式野球】東京六大学野球2023秋季リーグ戦 立大2回戦 打線爆発!毎回安打の14安打7得点!投手陣は完封リレー!開幕2連勝で勝ち点獲得!

東京六大学野球2023秋季リーグ戦 立大2回戦
2023年9月17日(日)
神宮球場

開幕戦で白星を飾った法大。最高のスタートを切るべく、2回戦に挑んだ。この日の先発・吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)が3回を無失点で抑えると、4回にその吉鶴の代打で起用された松下歩叶(営2=桐蔭学園)が三遊間を破る安打で起用に応える。その後も立大救援陣から打ちまくった法大が大量14安打7得点を挙げると、投手陣が立大打線を封じ込めて快勝した。開幕カードは2連勝で勝ち点を獲得し、最高のスタートを収めた。


先制適時打を放った松下

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 2 1 0 3 1 0 7 14 0
立 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

(法大)吉鶴、○尾﨑、塙、武冨—𠮷安
(立大)塩野目、●野口、沖、佐山、石元、小畠—戸丸
[本塁打]
法:
立:

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (5) 武川 4 1 0 .250 .333 左飛 遊安 中飛 四球 遊ゴ
2 (4) 高原 5 0 0 .000 .000 三振 遊ゴ 遊ゴ 遊ゴ 三振
3 (6) 今泉 3 2 0 .500 .667 左安 左2 四球 一飛 死球
4 (3) 内海貴 5 1 1 .222 .222 三振 中飛 遊ゴ 中飛 中3①
5 (9) 4 3 1 .571 .571 捕飛 右安 右2① 右安
R 藤森康
9 鈴木照 1 0 0 .000 .000 遊飛
6 (8) 中津 3 1 0 .400 .571 左安 投ギ 三振 四球 三振
7 (7) 西村 3 2 2 .333 .429 右安 死球 三振 右2②
7 浜岡 1 0 0 .000 .000 右飛
8 (2) 𠮷安 5 3 1 .500 .500 三振 三振 一安 右安① 中2
9 (1) 吉鶴 1 0 0 .000 .000 三振
H 松下 1 1 2 1.00 1.00 左安②
1 尾﨑 0 0 0 投ギ
H 姫木 1 0 0 .000 .000 三振
1
H 真鍋 1 0 0 .000 .000 三ゴ
1 武冨
38 14 7 .299 .365

 

投手成績

球数 打者 防御率
吉鶴 3 44 11 1 3 2 0 0.00
尾﨑 3 46 11 0 5 2 0 0.00
2 42 9 2 3 1 0 0.00
武冨 1 13 4 1 1 0 0 0.00
9 145 35 4 12 5 0 0.50

 

ベンチ入りメンバー

10 今泉颯太(法4=中京大中京) 32 中西祐樹(法1=木更津総合) 35 浜岡陸(法2=花咲徳栄)
1 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) 3 内海貴斗(人4=横浜) 2 鈴木大照(文3=明徳義塾)
13 塙雄裕(法4=常総学院) 5 真鍋駿(文4=広島商) 9 浦和博(キャ4=鳴門)
15 丸山陽太(スポ2=成東) 6 高原侑希(法4=福井工大福井) 33 西村友哉(法3=中京大中京)
17 武冨陸(営4=日大藤沢) 23 品川侑生(文2=三重) 34 姫木陸斗(人3=日大藤沢)
18 篠木健太郎(営3=木更津総合) 24 武川廉(人3=滋賀学園) 36 中津大和(営3=小松大谷)
21 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) 26 藤森康淳(営1=天理) 39 大沢翔一郎(法3=上尾)
22 田所宗大(キャ3=いなべ総合) 28 石黒和弥(法2=高岡商)
27 吉安遼哉(法3=大阪桐蔭) 29 松下歩叶(営2=桐蔭学園)

戦評

先勝して迎えた2回戦。先発に抜擢された吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)は立ち上がり、2つの四球で1死一、二塁のピンチを迎えるも、 4番・鈴木唯斗を三ゴロ併殺に打ち取り先制は許さず。

要所を締める投球で流れを引き寄せた吉鶴(左)

直後の2回表。立大先発の塩野目慎士に対し、1死から6番・中津大和(営3=小松大谷)、7番・西村友哉(法3=中京大中京)の連打で一、二塁の好機をつくり、さらに暴投の間に進塁。二、三塁とし吉安遼哉(法3=大阪桐蔭)はフルカウントから空振り三振、吉鶴は変化球に反応できず見逃し三振。先制点を挙げることは叶わず。

続く3回も、先頭の武川廉(人3=滋賀学園)が気迫のヘッドスライディングで内野安打を勝ち取り、出塁するも、盗塁失敗。しかし、2死から今泉颯太(法4=中京大中京)が左越二塁打で得点圏へ進む。この場面で打席には4番・内海貴斗(人4=横浜)を迎えるも、打ち上げてしまい中飛。またしても得点を奪えず流れを掴めない。

4回、ついに待望の時が。この回からマウンドに上がった立大2番手・野口裕斗から浦和博(キャ4=鳴門)が右前安打を放つと、犠打に死球、暴投もあり1死二、三塁。8番・吉安は見逃し三振に倒れるも、ここでベンチはここまで3回44球1安打3奪三振無失点と好投の吉鶴に代打・松下歩叶(営2=桐蔭学園)を送ると、1ボールからの2球目を振り抜いた。打球は三遊間を抜け2者生還。待望の先制点を奪った。

松下の適時打で均衡を破った!

4回からは2番手で尾﨑完太(キャ4=滋賀学園)が登板。四球で出塁を許し、得点圏までランナーを進められるも、低めにボールを集め無失点で切り抜ける。
5回には浦の適時打で3-0とさらなる援護を受けた尾﨑はボール先行の苦しい投球も、「今季初登板なのでバッターに思いっきり向かっていこうと思いました」と4回から6回までの3イニングを無安打無失点。「三振を狙って取れた」と語るように5三振を奪い立大打線を封じこめた。

今季初登板の尾﨑

追加点が欲しい法大。7回、4番手・佐山未來に襲い掛かる。2死ながらも、浦がこの日3安打目となる右前安打で出塁。藤森康淳(営1=天理)が代走に送られるとすかさず盗塁を決め、さらに中津も四球で繋ぐと、ここで西村が右越二塁打で5-0。さらに𠮷安にも適時二塁打が飛び出し6-0と勝負を決める。8回には主砲・内海貴の2試合連続の適時打となる三塁打が飛び出し7-0と大量リード。

法大の大砲・内海貴(右)は2試合連続の打点を挙げた

7回からは3番手・塙雄裕(法4=常総学院)が登板し出塁を許す場面こそあれど、味方の好守もあり本塁は踏ませず。2回を無失点に抑える好救援をみせると、9回は武冨陸(営4=日大藤沢)が無失点に抑え試合終了。

武冨も好救援を見せた

投打が噛み合い立大に連勝で勝ち点を獲得した。この試合打線は毎回の14安打7得点の猛攻、投手陣も4人の継投で4安打の完封リレーで勝利。一発こそなけれど、打線が繋がり投手陣を援護した。
来週は慶大戦。春は勝ち点こそ奪っているが、明大から唯一白星を挙げた決して侮れない相手である。主将の今泉は「体力気力で負けないようにしていきたい」と意気込んだ。この試合の勢いのまま、強敵に立ち向かう。

(記事:矢吹大輔、写真:中野拓真)

クローズアップ:松下歩叶『必殺仕事人・松下!起用に応える代打適時打!』

ここ一番で起用された漢が最高の結果で起用に応えた。

2回、3回と得点圏に走者を進めるも、あと1本が出ない苦しい展開。そして4回表、この回先頭の浦和博(キャ4=鳴門)が安打で出塁すると、犠打で送り、さらに死球で塁は埋まった。8番・𠮷安遼哉(法3=大阪桐蔭)の打席では立大・野口裕斗が暴投。走者はそれぞれ進塁して1死二、三塁とさらに好機は広がった。

しかし、𠮷安は三振に倒れた。これで2死。次の打者は投手の吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)。ここで加藤重雄監督は大きな決断を下した。2回には3者連続三振を奪うなど好投を続けてきた吉鶴に代打を送り、勝負に出た。

加藤監督が球審に告げたのは松下歩叶(営2=桐蔭学園)だった。
「吉鶴さんがいいピッチングをしていたので、その中の代打ということで絶対に打とうと思いました」。「ファーストストライクを狙っていこうと思っていました」と語るように、1ボールからの2球目、ファーストストライクを果敢に振りぬいた。打球は三遊間を抜け、三塁から浦が生還。さらに二塁から西村友哉(法3=中京大中京)も俊足を飛ばして本塁に滑り込み、2人目も生還。打った松下は送球間に二塁を陥れると、二塁ベース上で喜びを爆発させた。

春も主に代打で起用されるも、明治1回戦では9回2死に送りだされるも三振に倒れた。勝負弱さを課題に挙げて、この夏は勝負強い打者になる。その一心でバットを振り込んだ。いわば『必殺仕事人』。
松下だが、春の東大2回戦では代打本塁打を放っている。その時も打ったのは初球。代打の時に特別考えていることを聞くと、「初球からバットを振れる準備をしています」と返ってきた。初球から積極的に。法大のベンチには頼もしい切り札が控えている。

(皆川真輝)

選手インタビュー

今泉颯太 主将

―今日の試合を振り返って
勝ち点を取れて嬉しい気持ちと次の慶応戦に向けてすぐ準備をしていかないといけないなという気持ちがあります。

―ご自身は2安打を放ちました
長打も出て嬉しいですが得点に絡めなかったので得点圏での打席でも打てるようにしたいです。

―この要因は
日頃の練習の成果です。

―今のご自身の調子は
良い感じです。

―チームは2連勝で勝ち点を挙げました。この開幕カードを振り返って
打線が機能していない部分があるのでそこを修正することと最終的には気持ちの勝負だと思うので体力気力で負けないようにしていきたいです。

―次週の慶大戦へ向けて意気込み
圧倒して勝ち点取ります!

浦和博 選手

―今日の試合を振り返って
チームの勝利に貢献できたので良かったです。

―5回には適時二塁打を放ちました
ランナーは気にせずに自分のバッティングをしようと考えていました。

―3安打と大活躍でした。調子の方は
良いです。

―投打が噛み合っての勝利でした
チームとして成長を感じました。

―来週の慶大戦に向けての意気込み
勝ちます。

尾﨑完太 選手

―今日の試合を振り返って
勝てたので良かったです。

―中継ぎでの登板でした
今季初登板なのでバッターに思いっきり向かっていこうと思いました。

―3回を投げて5奪三振でした
三振は狙って取れたので良かったです。

―次戦の意気込み
次も投げたら全力で投げます。

吉鶴翔瑛 選手

―今日の投球を振り返って
全体的に落ち着いて投げれたと思います。

―菅谷真之介選手(立大、吉鶴とは小学校の選抜チームでチームメイト)との対戦もありました
抑える自信はあったので対戦を楽しもうと思いました。

―手応えのあった球種は
今日投げた球種は全部手応えありました。

―今後に向けての意気込み
どんな場面になっても冷静に投げていきたいと思います。

松下歩叶 選手

―今日の試合を振り返って
勝つことができ、勝ち点を取ることができて良かったです。

―代打が告げられた時どんなことを考えられましたか
吉鶴さんがいいピッチングをしていたのでその中での代打ということで絶対に打とうと思いました。

―打席ではどういったことを考えていましたか
ファーストストライクを狙って行こうと思っていました。

―適時打の感触は
あまり手応えは良くなかったですが抜けてくれてホッとしました。

―貴重な2点をもたらしました
先制点を取ろうとチームでも話していたので、先制することができて良かったですし、ホッとしました。

―代打で出場する際に特別心掛けていることは何かございますか
初球からバットを振れる準備をしています。

―次戦に向けての意気込みをお願いします
慶応戦は前半戦の大事なカードになると思うので、自分の役割を果たして、勝ち点を取れるように頑張ります!

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