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三浦颯太
本人もレース後に「だいぶ手応えは良かった」と振り返るように、男子主将の三浦颯太は上々の復帰戦を終えた。大会1種目目となる50m背泳ぎに出場すると、「27秒台前半で泳げればいいかなと想定していた」ものの終わってみれば自己ベストに0.2秒迫る好タイム(26秒78)を記録。明日以降の種目にも弾みをつけるレースとなった。
ここまでの調整は決して順調なものではなかった。「10月の終わりに足首をケガしてしまって、2、3ヶ月ほど思うように泳げない期間があり練習が積めていなかった」とインタビューで語ったように、練習の絶対量を多くしたい冬の間はもどかしい期間が続いた。それでも2月から本格的な練習が再開できるようになると、大会直前1、2週間ほど前に調子が戻ってきた。あくまで今大会は「元に戻すというところに重点を置いて臨んでいる」と本人は位置づけるものの、自己ベスト更新も一気に狙えるかもしれない。
ケガの回復具合は順調のようだ
本命種目は大会2日目に行われる200m自由形。「ベストタイムを更新します!」という力強い言葉を最後に残し、三浦は明日の調整へと向かっていった。(野田 堅真)
インタビュー
三浦颯太(予選終了後)
ー今大会はどういった位置づけで挑んでいるか
10月の終わりに足首をケガしてしまって、2、3ヶ月ほど思うように泳げない期間があり練習が積めていませんでした。まずは自己ベストと同じタイムくらいで泳げるようにするため、2月から本格的な練習を再開してきました。元に戻すというところに重点を置いて試合に臨んでいます。
ーベスト(26秒54)に約0.2秒迫る(26秒78)タイムで泳いだが手応えは
手応えはだいぶ良かったですね。練習の段階で50m種目のスピードが上がりきっていないという感覚があったので、27秒台前半で泳げればいいかなと想定していました。そんな中でほぼ自己ベストに近いタイムで泳ぎ切ることができたので、状態が上がりきっていないなかでもこのようなレースができたのは明日以降の種目にも繋がってくるのかなと思います。
ー今大会の標準は2日目の200m自由形に合わせているか
そうです。
ー2月からの練習の状態は
ずっと足が痛い状態が続いていたのでキックの練習ができていませんでした。2月の後半から痛みがひいてきて、就職活動の方も落ち着いてきてからは練習が積めるようになってきました。本当にここ1、2週間前くらいから自己ベストに近いタイムで泳げるかもという調子に戻ってきました。
ー明日の200m自由形の目標は
自己ベスト更新です!
三井愛梨(準決勝終了後)
ー100メートルバタフライ、予選と準決勝はどうだったか
予選はちょっと体も動いてないというか、泳ぎが小さくなってしまったと部分もあったのですが、でも準決勝に向けてしっかり調整して動かせたという意味ではいい感じでできたんじゃないかなと思います。
ー今日に向けてどんな練習をしてきたか
今回の100メートルバタフライに関しては200メートルバタフライの入りに繋がるような練習をしてきました。
ー2月には高地合宿にも参加したそうだが
初めてみんなで行きました。結構きつかったのですが、みんなでいい雰囲気で乗り越えることができました。
ー200mバタフライの目標は
200mは決勝を含めてしっかり3本あるんですけど、予選からいい感覚で入って、決勝でしっかり派遣標準記録を突破して、ベストで優勝して代表権を獲得したいです。