• HOME
  • 記事
  • バレー
  • 【バレー】チームを支える参謀 ラストイヤーを迎える学生スタッフにインタビュー

【バレー】チームを支える参謀 ラストイヤーを迎える学生スタッフにインタビュー

バレーボール

【バレー】1部昇格を支える参謀 ラストイヤーを迎える辻マネージャー、浅宮アナリストにインタビュー

0

昨年の秋季リーグでは、長年の目標であった1部昇格を達成した法大バレー部。
その陰にはコートの外から選手たちを支えたチームスタッフの姿があった。

弊会は今年ラストイヤーを迎える辻マネージャー、浅宮アナリストにインタビューを実施した。

左から浅宮和浩アナリスト、辻賢マネージャー

 

 

インタビュー

浅宮和浩アナリスト(社4) 

1部昇格を決め喜びを爆発させた浅宮

ー日本航空高時代は選手として活躍。法大でアナリストになった経緯は

経緯は、高校卒業して大学に入る時にスポーツ推薦の枠がなかったので、法政のバレー部に行きたいならアナリストの枠で行かせてあげるっていうことを高校の監督に言われて。 それでも法政のバレー部に入りたかったんでそれでいいですっていうふうに承諾して、アナリストとしてバレー部のスタッフの方に回るっていう経緯になりました。

ー名門・日本航空でそこでバレーをやっていた経験はどう生きているか

高校だと選手として試合にも出させていただいたんですけど、やっぱり選手として出るっていう重圧と、逆に大学入ってからは、その選手として出てた側の選手の気持ちもわかった上でサポート役に回るという形になって。
大学に入ってからは選手の気持ちもわかるし、サポートしなきゃいけないっていうそのスタッフの気づかなきゃいけない場所とか、大事なところもわかってきたので。周りを見る気配りとかも覚えられたんじゃないかなと思います。

ー試合の時と練習の時、それぞれどのような役割を

練習の時は主にデータとか取ることがないので、ボール出しを主にしたり、怪我してる子たちの相手とか、そういう練習メインじゃなくて、その練習の周りで何かできることがないか考えて動いています。
大会期間とかリーグ戦期間になると、相手のデータ採集を監督、選手に頼まれたりして。
もう練習には参加しないで、大会期間中は主にパソコンと向き合ってるかなっていう感じです。

ー相手選手のデータを取る中でのポイント

選手が欲しがるデータをとっているので、 相手のレセプションの成功率とか、あとは誰がどのぐらい決まっているのかっていう数値出して、うちのブロッカーとレシーバーに伝えて。
どういう攻撃が来るよっていうデータを出してます。

選手とのコミュニケーションにも力を入れる

ーアナリストならではの大変さは

大学入ってから初めて始めた仕事だったので、外から見て、うちの選手が何のデータを欲しがっているのかなっていうのを第三者的に見ながら相手を分析しなきゃいけないし、プレーを見ながらパソコンをタイピングするっていう、 なんていうんすか、至難の技というか。
ほんとにプロの世界でやってる方々すごいなって、もうほんとリスペクトするぐらいの役割なのでほんとにまだまだ全然、今年1年間しか多分やらないとは思うんですけど、これから1年間でもっと上手くできるようになればいいかなっていう風になれれば、思いますね。

ー1番のやりがいは

1人しか今アナリストがいない中で、 さっきも言ったんですけど、コートに入ったら感覚的に相手がどういうチームだっていうのがわかるんですけど、やっぱりデータに出して、画面の中で相手のチームってこういうチームなんだっていうのが明確に分かるので。
コートの中に入りながら感覚的に分かるよりも、パソコン見ながら明確に分かるっていうのがちょっと面白くなったかなっていう感じです。

ー昨年まで課題としていた守備改善はどのように実現したか

高身長の小田周平(営2)と元4年生の山本(帯刀)さんがミドルブロッカーでいてくれた安心感と、ブロックのメインに関しては本当に選手主体でやってもらっていたので、 あんまり口出しすることはなかったです。
レシーブ面はブロックがちゃんとしてる分、レシーブの入る位置っていうのも多分重要になってくるんで。試合中にどれだけベンチからあのブロックの場所と、間を抜けたところのレシーブの場所っていうのを、 外部コーチとか監督にも口酸っぱく言われていたので。タイムアウト中とかにも、レシーブの位置とブロックの位置の関係性とかを 試合中のデータ見ながら逐一伝えていたことが生きたと思います。

ー同期のマネージャー・辻賢とのご関係は

元々居たマネージャーの方が引退されて、人手が足りていない時に辻がマネージャーに転向してきてくれたんで、そこから二人三脚でがんばっています。

ー辻はどんな人

なんて言うんすかね。 自分たちの同期からしたら同じ同い歳の同期っていう感じなんですけど、ほんとに後輩から慕われてて、何かあれば辻さん辻さんっていう感じなんです。

ー原海斗(営4)を主将に選出した経緯

辻と自分の2人はキャプテンとかそういうのはできないんで。スポーツ推薦の子たちの6人の中からじゃあ誰を進出するかって言った時に、ただのしっかりものだけじゃあダメだったっていう話があって。
そういう面で、しっかり者でかつ後輩たちともちゃんとうまくやっていける。そしてやっぱり場を明るくできる存在がいいなっていうことで。あとはちゃんと毎回休まずに来て、しっかり者で、絶対嘘のないような人間なので、そういった面で原がキャプテンになりました。

ー1部校を相手にどういった戦いをしていきたいか

まずは試合じゃなくて、行動面というか、控え室の荷物とか、そういうところからまず変えてかなきゃいけないなっていう風に思って。
プレー面になったら本当に格が違うと思うので。全日本インターカレッジの明治戦もそうですけど、やっぱり2部とは全然空気感の違うところになるので。
高校でみんな上の方でやってた子たちなので、そういうのも重々承知だと思うんで、やっぱり2部のぬるさに浸っていたら勝てないなっていうところがあるので。
とりあえず1部残留を目指さない。というか、1部上位を目指さないと残留できないと思うんで。 やっぱり上位目指しながら、初戦の早稲田にどれだけ食らいつけるか、というところを目指してやっていかないと、多分1個も勝てないんじゃないかなっていう風に思うので改めて気を引き締めてやりたいです。

ー最後の1年間に向けて最後の意気込み

今まで3年間、自分は社会学部で多摩キャンパスで。練習にもあんまり出れないでっていう感じだったんですけど、最後の1年間はほぼ市ヶ谷に通って部活に集中できるんです。
今年は全ての学年の子たちともっと親密に関係を持って、もっと頼れる4年生になっていけたらなっていう風に思いますし、しかも後輩でアナリストの子が入ってきてくれるので。その子と連携を取りながら、今までよりもっと的確な指示を試合中に出せればいいかなっていう風に思ってます。

藤野颯(文3)とツーショット


辻賢マネージャー(人4)

選手に指示を飛ばす辻

 

ー法大でマネージャーをやるきっかけは

最初自分は選手として入ったんですけど、やっぱり周りがスポーツ推薦の子ばかりということで、 自分の実力不足な所と、あとは次の代でマネージャーがいないという所で自分がやる感じになりました。

ーマネージャーの具体的な仕事内容は

マネージャーは主に事務作業がメインで。大会のエントリーだったり、あとは備品、ユニフォームとか ジャンバーとかを、ミズノの方と連絡取り合って買ったりとか、そういう作業がメインとなります。

ーマネージャーならではの大変さは

やっぱり自分が一番思うのは、提出物の締め切りが結構あったりして。大会の期間は出すものがいっぱいあったり、追われてるのがすごい大変だなと思います。

ー1番のやりがいを感じるのはどのような時か

自分は今年ベンチに入らせてもらったんですけど、 やっぱりその時で。そこでデータ関係にも少し携わらせてもらったので、直接的に繋がってるかどうかは分からないですけど、チームが勝った時に、チームのためになったなと思いました。大会のエントリーも、エントリーしないと出れないものなので、やっぱりチームが勝ってくれることが1番のやりがいだなと感じます。

ー選手と接する時、どのような意識なのか

自分は選手より技術的に劣ってると思うので、技術的なことを言うっていうよりかは、気持ち的な部分だったりとか。そういう精神面的な所と話すようにしてます。ベンチにいるときの試合中は技術的なことよりも、やっぱりメンタル的な部分を言うようにしてます。

ー元気づけたりということも

元気づけれてるのか分からないんですけど、そうですね。発破をかけるじゃないですけど、そういうところで支えになれたらなという風に思っています。

辻の存在は選手の心の支えになっている

ーマネージャーとしての理想像はあるか

理想としては、やっぱり色々なものがしっかりきっちりとできたりだとか。監督と選手間のコミュニケーションを取り持つことも多いので、そういう所もスムーズにできたり。もっと部のことを理解できるのが理想なのかなと思ってます。ちょっとふわっとしちゃってるんですけど。あとは事務作業の方もギリギリになっちゃうことが多いので、もっと早めにやれたら焦らないなとか。他にもデータ関連のことも、アナリストっていう役目もあるんで、そっち的な視点も持てたらなと思ってます。

ー同期のマネージャー、浅宮さんはどんな方?

あんな見た目ですけど、1番無邪気というか、 熱い男は見た目通りですけどですね。声出したりとか、コーチとしてというか友達としてというか、そういうところが自分にはまだ足りていないので、尊敬してますし、自分もできるようにならなきゃなと思っています。

ー法大バレー部のいいところ(競技面以外でも)

先輩後輩という感じがなく、仲良くできてるのがすごいいいところかなっていう風に思ってますね。言いたいことが言いやすい環境になっているのかなって思って。

ー選手の裏話

ギャップとかってことですよね。小竹は、試合中結構盛り上げたり、少しふざけたりだとか、おちゃらけてるイメージがあると思うんですけど。でも実はめっちゃ真面目で。本当はとてもストイックと言うのかな。そういうところは試合中とのギャップなのかなという風には。周りから見てるのと、中で選手たちが感じてるイメージは多分違うのかなって。自分の視点なんですけど。

ー注目してほしい選手は誰か

注目してほしい選手は、自分はずっと去年からなんですけど、川波颯はずっと自分と一緒に、あいつが入ってきた時から自主練を手伝ったりしているので。今年も川波颯には注目してほしいです。

ー最近の部内の雰囲気は

そんなに去年と変わんないかなっていう風には思います。でも自分たちの代になったり、1部に上がったということもあって、締めなきゃいけない部分は少し前よりはあるかなって。部のルールとかあるんですけど、でも雰囲気的にはそんな変わらずできているので。みんな仲良くできてると思います。

弊紙を手に取り笑顔を見せる辻

ー1部校相手にチームとしてどう戦いたいか

来年の春はとりあえず慶帆が多分出れないっていうことなので。その中でどう戦っていくかっていうのが今の課題で。その部分で少し高さが慶帆がいなくて足りないという部分もあったりするので、今重視してるのは、ブロックの位置取りと、後ろのレシーブの関係と、あとサーブキャッチとかのディフェンス面は、練習を詰めようとしてる部分ですね。

ー最後の春リーグに向けての意気込み

やっぱりまずは、初めて一部リーグに行くので、雰囲気だとか。今までとはレベルの違う相手との戦いを自分は見てることしかできないんですけど、サポートをしながら楽しみたいなっていう風に思ってます。

吉田康伸監督㊧とともに浅宮、辻はこれからも1部校と戦う選手を支えていく


原海斗主将ら新体制を迎えた法大バレー部。1部リーグでの戦いを控える選手たちへのインタビューは後日公開!

(記事:嘉藤大太、田邊伊吹)

関連記事一覧