バレーボール
【バレー】 春季関東大学男子1部リーグ戦 対早稲田大 昨季1部王者に果敢に攻めるも白星飾れず
2024年春季関東大学男子1部リーグ戦
2024年4月6日(土)東海大学湘南校舎
春季リーグ戦が4月6日に幕を開けた。法大は昨季優勝チームである早稲田大学を相手に第1戦を迎えた。長年の目標であった1部リーグという舞台に足を踏み入れた法大は昨季王者に果敢に攻めるも0-3と黒星スタートとなった。
試合結果
トータル試合結果
0
法 大
|
22 |
1セット |
25 |
3
早稲田大
|
17 |
2セット |
25 |
27 |
3セット |
29 |
法大スターティングメンバー
背番号 |
選手名 |
ポジション |
3 |
伊藤貴将(文4) |
MB |
9 |
高橋慶帆(営3) |
WS |
10 |
川波颯(文3) |
WS |
11 |
小竹飛斗(法3) |
WS |
12 |
渡邊秀真(法3) |
WS |
13 |
五十嵐健人(営3) |
S |
14 |
藤野颯(文3) |
L |
16 |
村岡蓮斗(法2) |
MB |
20 |
関大斗(営2) |
L |
※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
途中出場選手
1 |
原海斗(営4) |
5 |
三谷浩太郎(営4) |
6 |
武田絢太郎(法4) |
18 |
坂本遼太郎(法2) |
第1セット、法大のムードメーカー小竹飛斗(法3)らスパイカー陣の攻撃で序盤は一進一退の攻防を繰り広げ昨季王者に食らいつくも、中盤から徐々に点差を広げられ流れは早稲田ムードに。流れを取り戻したい法大はタイムアウトで状況を立て直そうとするも相手の安定したスパイカー陣の前に点差は縮まらず、22-25と第1セットを落とす。
第2セット、流れを取り戻したい法大はMB伊藤貴将(文4)の速攻で得点を挙げ、チームの士気が上がる。しかし、中盤で相手のサイドアタッカー陣の猛攻により7-15と大きく点差を離される展開に。気持ちを切り替えるためにも法大は1回目のタイムアウトを要求。その後は伊藤のノータッチサービスエースやL関大斗(営2)の好レシーブで粘るも17-25と第1セットよりも点差を広げられる展開に。
第3セット、このセットを落としたら終わりの法大はエース高橋慶帆(営3)が活躍を魅せる。序盤、高橋の強烈なスパイクやサーブで法大がリード。しかし、またも中盤で全国屈指のスパイカー揃いである早稲田を前に点差を縮められ、15-15と同点に追いつかれる。そのまま得点を取って取られの展開が試合終盤まで続く。先セットポイントを握ったのは法大、点差は24-23。MB村岡蓮斗(法2)のAクイックで貴重なセットポイントを手繰り寄せる。このままセットを物にしたい法大であったがデュースへともつれ込み、熾烈な攻防を繰り広げる。最後は相手の粘りの前に敗れ27-29と法大は第1戦を敗戦で終えた。
新体制となり初の試合。加えて、長年目標であった1部の舞台での初陣。チームとして各々が緊張を胸に挑んだ初戦であったが、昨季王者という大きな壁に臆することなく挑んでいた。また、敗北という結果ではあったが、法大の力が1部の舞台でも通用することを見せつけるものであった。リーグ戦はまだ始まったばかり、これからの法大の挑戦に期待したい。
インタビュー
原海斗(営4)選手
ー今日の試合を振り返って
初めての1部での試合でいろいろと緊張していた面が多かったと思います。初戦が昨年度優勝された早稲田大学さんで実力的に上でしたが自分たちの長所を生かせた場面とかもあったと思うのでそこは継続しつつ、相手から学ぶものは自分たちに取り入れながら残りの試合を戦っていきたいなと思います。
ーチームとしての目標と個人としての目標について
チームとしては5位入賞っていう目標を掲げてて、高めに設定はしているのですが、やっぱり自分たちがそのぐらいの実力はあるって言う風に自負してるので、そこで力を出し続けるというところがやっぱり課題だと思います。
個人としては今日みたいにピンサというか途中出場でやっぱり出てくる機会が増えてくると思うんですけど、そこで流れをもう1回乗せたり、1回冷静になって整えたりとかそういう役目があると思うので、そういう点でキャプテンとしても一プレイヤーとしてもやっていきたいと思います。
ー前季優勝チームを相手でしたが試合前にどのような話を
全くデータがない状態だったので、どう出てくるのかみたいなわかんなかったのですが、同じ大学生ですし、やってみないとわからないっていう部分もあるので、挑戦者であり、対等な目線で挑もうという意識の話をしました。
ー新体制になりどのような準備を行ったか
2部と1部では全然違うことは元からわかってたので、そこに対しての自分たちが合わせるという意識付けの準備をしてきました。それに攻撃は通用するという思いがあったので、やっぱりそれに繋げるディフェンスですね。つなぎの面が一番の課題だったので、大会のギリギリまでレシーブ練習を入れました。確実に成長してる実感はあります。
ーこれから1部を戦っていく上でどのように迎えるか
一戦一戦学ぶべきものはあると思うので、出したとこ出せなかったところとか改善点っていうのを、一戦一戦振り替えるっていうのが大事だと思っていて、次までの1週間の中の練習でそれを改善していければと思います。あとコンディションですね。自分のマックスのコンディションを目指さないと戦えない相手ばかりなのでコンディション作りもしっかり気を使うべきかなと。
伊藤貴将(文4)選手
ー今日の試合について
今日が同期の6番・武田絢太郎の引退試合ということになっていて、引退するってなったら勝ちで終わらせてあげたいなという気持ちでした。加えて初めての1部の試合が早稲田ということもあって、強豪ではあるけれど2部から昇格したからにはいい試合をして今の法政の実力を見せられたらなと考えていました。
ー開幕戦が去年の1部リーグ優勝校の早稲田。どういう心境で挑んだか。
喰ってやろう!としか思ってなかったです。小田がレギュラーで、いつでてもいいようにと思ってはいましたが、やっぱり緊張はします(笑)。始まったからには、下克上というか、見せつけるぞという気持ちでした。
ー試合で、サーブやブロックでも魅せていたが、それ以上に声掛けでも魅せていたと感じた。
雰囲気がいい時と悪いときの波があって、例えば、ブレイクされた時とかにプレーで魅せて声をあげて盛り上げて、雰囲気が良くなればいいなと思っていて、その声でみんなの気持ちを持ち上げたいと思っています。
今のメンバー達は、楽しんでプレーをしてくれた方がより強くなるので、その雰囲気を継続してプレーをできる環境を作ることが出来れば、勝っていけるチームだと思っているので、声掛けは大事にしています。
ー試合中に観客席に向かって盛り上げる仕草が見えた。その行動の意味は?
後ろ(観客席)から声を貰うのは嬉しいもので、いいプレーをした時に観客席が湧いてくれると、テンション上がりますし、その観客の声も借りてチームが波にのってくれればいいなと思いやってみました。
ー最終学年としてこれからの意気込み
自分達の代はレギュラーが少なく、プレー面で魅せることは難しいですが、姿勢や背中で魅せていけたらいいなと思っています。
(記事:渡辺龍空、写真:矢花怜奈)