2024年6月2日(日)
JR東日本カップ2024第98回関東大学サッカーリーグ2部
第7節 法大-立大
法政大学城山サッカー場
キーワードは『4』だった。
カテゴリーが異なる期間が長かった両校であったが、関東選手権で3機連続対戦していた、運命の相手・立大。いずれも勝利しており、4季連続の勝利となるか。小湊、松村、小倉と下級生主力は代表活動で欠く中、総力での戦いに期待が寄せられた。
前半は攻めあぐねる時間こそ長かったものの、小池が打点の高いヘッドで先制点を奪う。
後半はセットプレーから2発を叩き込み、最後は4年生・溝口が4年目にして関東リーグ初ゴールをゲット。4発快勝を飾った。
試合後、井上平監督は「やっぱり4年生がチームを引っ張るし、4年生の空気感がチームの空気感になります。」と、チームの最上級生を褒め称えた。
左から石原、溝口、橘川。嬉しい時も苦しいときも共に過ごした同期。4年目の絆を感じる1枚。
試合結果
4
法政大学 |
1 |
前半 |
o |
0
立教大学 |
3 |
後半 |
0 |
試合スタッツ
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
45+2分 |
得点 |
法大 |
小池直矢 |
1-0 |
50分 |
得点 |
法大 |
保田成琉 |
2-0 |
65分 |
交代 |
法大 |
青木俊輔→前田康尋 |
|
69分 |
得点 |
法大 |
薬師田澪 |
3-0 |
69分 |
交代 |
法大 |
小池直矢→溝口駿 |
|
74分 |
交代 |
法大 |
揖斐俊斗→浅野直希 |
|
74分 |
交代 |
法大 |
中村翼→櫻井稜 |
|
81分 |
交代 |
法大 |
洪怜鎭→石井稜真 |
|
90+5分 |
得点 |
法大 |
溝口駿 |
4-0 |
スターティングメンバー
背番号 |
ポジション |
選手名 |
学部・出身校 |
21 |
GK |
寺田周太 |
経済2・法政二 |
3 |
DF |
竹内豊 |
現福4・新潟明訓 |
18 |
DF |
日髙華杜 |
経済3・大津 |
19 |
DF |
保田成琉 |
社会2・阪南大高 |
26 |
DF |
薬師田澪 |
経済3・大津 |
7 |
MF |
青木俊輔 |
社会4・東福岡 |
8 |
MF |
揖斐俊斗 |
経済4・柏レイソルU-18 |
24 |
MF |
小池直矢 |
現福2・前橋育英 |
28 |
MF |
根津元輝 |
経済2・前橋育英 |
14 |
FW |
中村翼 |
経済4・横浜F・マリノスユース |
17 |
FW |
洪怜鎭 |
社会3・三菱養和SCユース |
サブメンバー |
1 |
GK |
諏訪部隼 |
経済3・法政二 |
2 |
DF |
櫻井稜 |
経済2・鹿島学園 |
4 |
DF |
木村恵風 |
社会4・横浜F・マリノスユース |
16 |
DF |
荒井駿希 |
スポ3・静岡学園 |
11 |
MF |
溝口駿 |
経済4・法政二 |
15 |
MF |
浅野直希 |
経済3・ガンバ大阪ユース |
22 |
MF |
大畑凜生 |
現福3・矢板中央 |
9 |
FW |
石井稜真 |
経済4・アビスパ福岡U-18 |
25 |
FW |
前田康尋 |
現福2・浜松開誠館 |
日程と結果
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
1 |
4月7日 |
神奈川大 |
●0-1 |
法政大学城山サッカー場 |
2 |
4月14日 |
山梨学院大 |
●1-2 |
山梨学院大学川田ツインサッカー場 |
3 |
4月28日 |
日本体育大 |
●0-1 |
法政大学城山サッカー場 |
4 |
5月5日 |
拓殖大 |
⚪︎3-0 |
拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
5 |
5月19日 |
早稲田大 |
△2-2 |
早稲田大学東伏見サッカー場 |
6 |
5月26日 |
順天堂大 |
●0-2 |
順天堂大学キャンパスさくらサッカー場 |
7 |
6月2日 |
立教大 |
⚪︎4-0 |
法政大学城山サッカー場 |
8 |
6月9日 |
立正大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
9 |
6月16日 |
城西大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
10 |
7月14日 |
慶應義塾大 |
– |
慶應義塾大学下田キャンパス |
11 |
7月21日 |
産業能率大 |
– |
産業能率大学第二グラウンド |
12 |
7月28日 |
立正大 |
– |
立正大学熊谷キャンパスサッカー場 |
13 |
8月3日 |
早稲田大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
14 |
9月21日 |
立教大 |
– |
立教大学富士見総合グラウンド |
15 |
9月29日 |
日本体育大 |
– |
日本体育大学横浜・健志台キャンパスグラウンド |
16 |
10月6日 |
城西大 |
– |
JOSAI SPORTS FIELD 第1グラウンド |
17 |
10月13日 |
順天堂大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
18 |
10月20日 |
慶應義塾大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
19 |
10月27日 |
産業能率大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
20 |
11月3日 |
神奈川大 |
– |
神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド |
21 |
11月10日 |
拓殖大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
22 |
11月16日 |
山梨学院大 |
– |
法政大学城山サッカー場 |
マッチレポート
法大がホーム・城山に迎えたのは得意・立教大。スターティングメンバーには中村翼(副将・経4=横浜F・マリノスユース)が今季初めて選ばれた。
雨が激しく降る中で始まった前半。天候のせいか両チームとも足元でボールキープする場面は少なく、ロングボールを使う場面が多く見られた。その影響か、流れの中からのチャンスはあまり見受けられなかった。両者無得点で終了するかと思われたが47分、ついに均衡が破れる。パスを受けた日髙華杜(経3=大津)が鋭いクロスを右から上げ、それに小池直矢(現2=前橋育英)が頭で合わせ先制。その直後、そのまま前半終了。
雨足が弱まらないまま始まった後半。法大は前半とは打って変わって攻勢を強めていく。すると50分、揖斐俊斗(主将・経4=柏レイソルU-18)のCKに保田成琉(社2=阪南大高)が頭で合わせ追加点を得る。この得点は保田にとって嬉しい関東リーグ初ゴールとなった。さらに69分、再び得たCKで根津元輝(経2=前橋育英)が放ったボールに薬師田澪(経3=大津)が頭で合わせ3点目。この得点も薬師田にとって嬉しい関東リーグ初ゴールとなった。このまま試合が終わるかと思われたがチャンスはまたも訪れる。相手DFのクリアミスを見逃さなかった溝口駿(経4=法政二)がボールを奪い左足一閃。見事ゴールに突き刺さりどとめの4点目。この得点も溝口にとって嬉しい関東リーグ初ゴールとなった。そしてそのまま試合終了。
この試合ではセットプレーからの得点が2得点あり、要所で法大選手の「強度」が目立った試合だった。次節もホーム城山で行われるということで、この調子を維持して法政に関わる全ての人のために勝利を届けてくれるだろう。
(取材:白戸大貴、齋藤凌 撮影:矢花怜奈、山口晴暉)
この雰囲気がチームを勝利に導く!
試合後順位表
順位 |
大学名 |
勝点 |
試合数 |
勝-分-負 |
得点/失点 |
得失点 |
1位 |
慶應義塾大 |
16 |
7 |
5-1-1 |
25-10 |
15 |
2位 |
日本体育大 |
16 |
7 |
5-1-1 |
17-11 |
6 |
3位 |
山梨学院大 |
13 |
7 |
4-1-2 |
17-12 |
5 |
4位 |
早稲田大 |
11 |
7 |
3-2-2 |
13-13 |
0 |
5位 |
順天堂大 |
11 |
7 |
3-2-2 |
10-10 |
0 |
6位 |
立正大 |
11 |
7 |
3-2-2 |
8-9 |
-1 |
6位 |
神奈川大 |
10 |
7 |
3-1-3 |
7-7 |
0 |
8位 |
産業能率大 |
8 |
7 |
2-2-3 |
7-10 |
-3 |
9位 |
法政大 |
7 |
7 |
2-1-4 |
10-8 |
2 |
10位 |
立教大 |
7 |
7 |
2-1-4 |
8-13 |
-5 |
11位 |
拓殖大 |
6 |
7 |
2-0-5 |
11-15 |
-4 |
12位 |
城西大 |
3 |
7 |
1-0-6 |
8-22 |
-15 |
監督インタビュー
井上平監督
ーー今日の試合は狙い通りだったと思うが振り返って
狙い通り以上だったかな。思ったよりしっかり攻撃も出来たし、ハードワークも選手たちが頑張ってしてくれて、最高のゲームでした(笑)。
ーー前節の試合から選手にはどういった声掛けをしたか
立ち上げから今回の立教戦に向けて準備を2日間やって、3日目の紅白戦でだいぶ強度が緩くて、これじゃダメだろって言いました。それで2日連続の紅白戦やって、やっぱり大事なのはベースの部分だよねって。改めてそこでみんなも気づいたしこっちも気づいたし、それをちゃんと今日体現してくれた、それが1番良かったです。土台ってなんなのっていうところをみんなが理解して、今日出してくれたっていうのが1番良かったです。
ーー今日は4年生の活躍が目立ったが
やっぱり4年生がチームを引っ張るし、4年生の空気感がチームの空気感になります。そういった意味では今日活躍してくれた4年生もそうだし、昨日活躍したIリーグの4年生の子たちも(石原)和磨だったり、そういった選手たちがチームを明るくして今日につながったっていうのは本当にポジティブな事だから、このまま頑張ってもらいたいなと思います。
ーー城山での試合が続く今後に向けて
ホーム3連戦、3連勝してアミノにつなげられるように頑張ります!
先制点を奪った小池とハイタッチする井上監督。3連勝はマスト。勝利の成功体験をアミノ杯に繋げる!
薬師田澪(経3=大津)
ーー今日の試合を振り返って
連敗ではないですけど負けがあって、今日は久々のホームっていうところで、勝ち切ることが大事なので3点以上と無失点で終わるっていうのはチームで合わせてやっていたので、勝ててよかったです。
ーー悔しい想いをした前節からこの1週間どのような気持ちで準備をしてきたか
あの失点の仕方で自分が負ける方向に持ってっちゃったので、それを取り返すためにも自分はいい準備してきました。しっかり点も取れて、後ろも0で終われたので、とても良かったと思います。
ーーゴールは狙っていたか
はい、あれは狙ってました(笑)。密集の状態でやろうって決めていたので、ピンポイントで(根津)元輝からボールが来て、頭で決めることが出来ました。
ーー今後に向けての意気込み
また来週ホームであるので、それに合わせてしっかりいい準備して、また勝ち点3取って1部昇格に向けてやっていきたいと思います。
3年生DFリーダー薬師田。今法大で一番熱い男がこの夏を熱くする!
保田成琉(社2=阪南大高)
ーー今日の試合を振り返って
全員でハードワークを意識して、それが試合で出て後ろは0(点)で前は4(点)取れたので良かったかなと思います。
ーー今日に向けてどのような準備を
週の半ばで良くない状態だったんですけど、金曜日にあった紅白戦で全員がいい強度と質でやれたのでこの試合に絶対勝てるという意識で臨めたかなと思います。
ーーゴールを決めた感想は
前日のセットプレー練習でもいいボールが入っていたし、チャンスあって、ヘディングも得意なんで決めれる自信はありました。
ーーセットプレーからの得点となりましたが、紅白戦も含めてどのような練習を?
勝利を目指す中でセットプレーから点が取れることは大きいことなので、キッカーもいいボール上げてくれるので、中は入る場所を合わせる感じでやってました。
ーー次の試合に向けて意気込みを
ハードワークを続けて、この試合と拓大戦も勝っているのでこのハードワークを続けて、0点で抑えることにこだわって頑張っていきたいです。
攻守で大活躍の保田が左サイドバックのスタメン争いに終止符を打てるか!?
溝口駿(経4=法政二・カターレ富山内定)
ーー今日の試合を振り返って
前半から先制点がいい時間に取れて、後半も2点、3点と自分が出る前に追加点が取れていたので、試合を決定づけるという意味でも4点目を取りにいこうという感じでした。
ーー今日に向けてどのような準備を
紅白戦のところでハードワークとか基本のところができていなくて、金曜日にもう一度そこを見直して紅白戦をやって、それが前半からの前線の選手の激しいプレスにつながっていたと思います。
ーーゴールシーンを振り返ってもらって
相手のクリアミスが自分のところにこぼれてきて、セカンドボールを先に触れたのであとは思い切って足を振るだけでした。
ーー今日は途中出場になりましたが、監督から何か指示は
監督からは、縦に仕掛けるっていうのは言われていて、自分のクロスの質が少し低かったかなっていうのが一本あったのでそこはもっと改善して、自分が仕掛ける形が多かったのでもっとシュートまで持っていっても良かったのかなと思います。
ーー次の試合に向けて意気込みを
4対0という素晴らしい結果勝つことができたので、次の試合も勝てるように全員で一週間いい準備してまだ城山であるので、法政に関わる人々を笑顔にできるように頑張っていきたいです。