2024年6月中旬
6月2日に早大の優勝で幕を閉じた東京六大学野球春季リーグ戦。法大は6勝7敗、勝ち点2の4位と悔しい結果に終わった。春季リーグ振り返り特集17回目の今回は、安達壮汰投手(営4=桐光学園)のインタビューをお届けする。
選手インタビュー
安達壮汰 投手
ーー春のリーグ戦を振り返って一言
チームとして優勝できなかったことが悔しくて。個人の成績とかどうでもいいんですけど、チームとして勝てなかったっていうのが1番悔しいです。
ーー目標の優勝に届かなかった原因は
負けた試合はほとんどが1点差、2点差で負けてるゲームで。終盤の粘りとか、技術的にはあんまり変わらないと思うので、その1点をどうにか上回れるかっていうところが負けちゃった原因かなと思いますね。
ーー自身はその11試合に登板する活躍ぶり
自分的にはそんなに疲労もたまらずに投げれらたので。毎試合同じイメージを持って試合で投げられたのがよかったかなと思います。
ーーその中で防御率は1.50
それもトータルで見たらよかったんですけど。1試合1試合、目の前を丁寧にできたのがトータルの結果に繋がったと思います。
ーーリーグ戦の期間で調整で悩んだことは
自分は土曜日に合わせて 1週間過ごして、というのをルーティン化してできたので。それを続けたのが良かったかなと思います。
ーー得意球種であるスライダーの手応えは
最初の立教戦から手応えを結構感じてて。自分の軸になるなと打者の反応見ても思ったので。 これからも自分の武器になるのかなと思います。
ーー六大学リーグ初登板(対立大1回戦)の感想は
緊張はあんまりしなくて。最初、負けてる場面でいったので。勝ってる場面だったらまた変わったのかもしれないですが、思い切りいくことができました。
ーー印象深いシーンは
立教の2戦目です。ピンチの場面でいったんですけど、これ以上に苦しい場面はないだろうと思って投げました。
ーー大島監督、髙村助監督にリーグ戦を終えてからかけられたお言葉などは
「無理させたな」っていう言葉はかけてもらいました。「シーズン中は無理してもらうぞ」っていうのは常に言われていたので。終わった後には「無理させたな、よく張った」っていう風には言っていただきました。
ーーでは監督に「無理してもらうぞ」と言われた時の心境は
自分ももうそのつもりだったので。毎週いく準備しないとっていう風には元々思ったので。その準備はしてたので別にそんなに驚くことはなかったです。
ーー今季最終戦となった対明大3回戦はショートのエラーもあり同点に追いつかれました
自分にとって、序盤から登板するのは初めての展開だったのでちょっといつもと比べ流れが掴みにくかったんです。それにラッキーなヒットとかもあったりして。もし、あれが終盤だったら落ち着いてやれていたのかもしんないですけど、流れに身を任せてやっちゃったのがその後の失点につながったのかなと思います。やっぱ序盤だと、どこまで投げるか分からないっていうか、そういう部分もありますよ。
ーー高校同期の明大 ・直井宏路選手との対戦は合計3打席あって、被安打1という結果に
結果的に見たら多分3割打たれてるので向こうの向こうの勝ちだと思うんですけど。 でも3打席も対戦できると思ってなかったので、対戦できたことがまずうれしかったです。
ーーリーグ戦期間通じて2回打席に立ちました。神宮の打席立ってみての感想は
やっぱり高校からの時と比べてブランクがやっぱあるなと思いました。六大学はレベル高いなと思いました。
ーー同期の山城航太郎投手(キャ4=福大大濠)は登板機会に恵まれませんでした
やっぱり2人で後ろを支えていかないといけないと思っていたので。この春はたまたま自分が登板する機会が多かっただけで、山城の力も必要です。絶対。
ーー安達投手から見たその山城投手のすごさ
自分にはもうないスピードボールはやっぱりすごいなと思って。実はいつもキャッチボールの相手をしていて、すごい球だなと思って見ています。
ーー山口凱矢(営2=桐蔭学園)、古川翼(キャ2=仙台育英)ら後輩たちも登板の機会を得ました
2人とも、2年生と思えないぐらい落ち着いてて。自信持って投げてるので、これからもっと、すごい活躍をするんじゃないかなと思います。
ーー先発陣、篠木健太郎投手(営4=木更津総合)、吉鶴翔瑛投手(営4=木更津総合)の状態は
2人ともちょっと身体を痛めてる部分はあったと思うんですけど、それでも長いニングは絶対投げれるので。キャンプぐらいからちょっと不安なところもあったんですけど、自分からしたら長いイニングを投げ切れるのは改めてすごいなと思いました。
ーー秋リーグの個人目標は
この春で思ったのは、 規定投球回に乗ってみたいなっていうのは思いました。試合数を投げられたのは良かったんですけど。やっぱりイニング数は全然足りていないので。イニング数を増やしてこの春ぐらいの防御率残せたらと考えています。
ーー秋に向けてこの夏取り組みたいことは
自分はスライダーが武器なんですけど。それで、左バッターはある程度抑え方のパターンができていて。でも自分の中で右バッターがやっぱりちょっとスライダーだけでは捉えられそうだなっていう場面もあったので。右バッターに使える左側に抜く球を覚えたいと思っています。
ーー変化球のご指導は髙村助監督が中心になっているのか
そうですね。フォークを春から練習しているんですが、それも握りだったり、自分には持ってなかった感覚を教えてもらったので。フォークはそれでよくなりました。
ーー春リーグでフォークの手応えは
右バッターに結構投げて空振りも取れたんで。でもやっぱり、もう1つ遅い球が欲しいなって思います。
ーー応援してくださってる方々に一言
自分たちの代からリーグ優勝を経験していないので。この秋必ず優勝して、新しい法政の時代をつくっていけたらなと思います。
(取材・嘉藤大太)
安達 壮汰(あだち・そうた)
経営学部4年・2002年7月19日生まれ
東京都出身・桐光学園
181cm82kg・左投左打
今季成績:11試合 18回 11奪三振 与四球6 防御率1.50 0勝0敗
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。