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【硬式野球】東京六大学合同企画 東京六大学秋季リーグ戦開幕前特集【PICK UP選手編】

2020年9月18日(金)

春秋連覇の立役者となるか 打撃でチームの勝利に貢献する―

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 春秋連覇はこの男のバットにかかっていると言っても過言ではない。昨季全試合で法大の4番を任された村田雄大(人4=横浜) だ。名門・横浜高出身の大型外野手で、持ち味はなんと言ってもその長打力。ゆったりとした構えから繰り出される鋭いスイングで、力強い打球を飛ばすことができる。オープン戦でも幾度となくその力を発揮し、見事リーグ戦で4番の座を勝ち取った。その村田が誰よりも悔しさを胸に最後のリーグ戦へと挑む。

3年間出場機会が少ない中で挑んだ真夏のリーグ戦で、村田は幸先の良いスタートを切った。初戦の東大戦でいきなりリーグ戦初本塁打を含む2安打3打点の活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献。この試合で法大の新4番が誕生したかに思えたが、2試合目以降は同じような活躍を見ることは無かった。快音もほとんど聞こえず終わってみれば打率も2割を下回るほど。チームの優勝については素直に喜んだものの、個人の成績には「全然ダメでした。納得はいってないです」と語った。3年間の思いをぶつける気持ちで挑んだ昨季だったが、思うような結果を残すことができなかった。

しかし、そうした中でも村田がリーグ戦で心掛けていることが伝わる打席があった。それは「ホームランでもヒットでもなんでもいいのでチームに貢献できるように頑張りたいです」という自分の信念を持っているということ。天王山となった慶大戦。1死一塁の場面で中前安打を放った打席だった。法大が試合の流れをつかみかけるも前の打者が凡退して嫌なムードが漂っていた時だった。村田の一打で再び流れを取り戻した。実際にその後チームは逆転に成功し、勝利に貢献する一打になった。改めて村田がチームバッティングに徹していることを再認識するような打席だった。

今季の個人目標を「たくさん良いところで打って打点をあげてチームを勝たせられるような4番になりたいです」と語った村田。どんなことがあっでも自分の信念を最後まで曲げずにチームバッティングを貫く。昨季は鈴木昭汰(キャ4=常総学院)と高田孝一(法4=平塚学園)の2枚看板や、新守護神となった山下輝(営3=木更津総合)、先発や中継ぎとフル回転した三浦銀二(キャ3=福岡大大濠)と強力な投手陣がチームの勝利を支えた。今季こそは村田を筆頭に野手陣の本来の力が発揮されれば、向かう所敵なしのチームが誕生する。春秋連覇への切符を手にしているのは法大のみ。4年生にとって最後のリーグ戦となる今季、チームの勝利に貢献する打撃を村田が見せてくれるはずだ。『4年生の力』は底知れない。

(鈴木滉平)

村田雄大(むらた・ゆうだい)
1998年4月30日生まれ。人間環境学部4年。横浜高出身。185cm95kg。左投左打。高校3年次には夏の県大会で大会通算チーム最多本塁打(14本)の記録の樹立に貢献。法大では昨季念願のリーグ戦初本塁打を放った。

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