【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー②~武川廉副将~

武川 廉 副将

ーー今季を振り返って
最後の集大成で、チームとしても優勝を目指してやってきた中での3位で、個人的にも規定打席に立ってないですし、チームとしても個人としても悔しいシーズンになったかなと思います。

ーー春はスタメン出場も、秋はベンチスタートの試合が多かったが、同様な状況となった4年生の吉安遼哉(法4=大阪桐蔭)選手や鈴木大照(文4=明徳義塾)選手とは話をしたりしたか
吉安はキャプテンで、自分は副キャプテンで、自分が出なくても、チームが勝つ方法をなんとか探るというのは、当たり前のことだと思っていたので、自分が出れないとか関係なく、チームが勝つ確率が少しでも上がるように、チームに貢献しようと自分も思っていたし、吉安と鈴木も同じこと思っていた思います。吉安とは、夜室内で練習してる時とかに、「絶対俺らが必要な場面が来るから、それまで準備やな。」みたいな感じで話していたので、出れないから戸惑うみたいなことはなかったです。

ーー代打で出るときにはどのような気持ちで打席に入っていたか
代打で試合に出るということが、今まで野球人生なかったので、最初は結構難しかったんですけど、試合に出てる人と出てない人のギャップみたいなところを自分はちょっと感じていたので、試合始まる時から、試合に出てるような気持ちでベンチにいること、そして代打の準備をするというところ、1番は試合に出てる気持ちでベンチにいるみたいなところが、後半は特に意識せずに代打で出れた部分なのかなという風には少し思ってます。

ーー今季初安打の早稲田戦以降、5試合連続安打を記録したが、そのきっかけはあるか
練習の時からベンチに入れていない4年生だったりが、バッティングピッチャーのサポートとか、守備練習への補助とかをみんなが率先してやってくれてたので、そういうところがチームも、自分としても試合にいい準備で入れていけたのかなと思います。

ーー東大1回戦でリーグ戦初本塁打を放ったが、神宮での本塁打の感想は
いつかは打ちたいなと思っていたんですけど、本当に最後に打てると思っていなかったので、 嬉しい気持ちと、ベンチに帰ってきた時にみんな喜んでたので、打ててよかったなと思います

ーー長打を打つ印象があるも、本塁打が初めてということだが、その打席ではどういう球を狙っていたのか
基本的に打席ではどのピッチャーに対してもまっすぐストレートを待っていました。その打席はスリーボールワンストライクというバッティングカウントでしたし、多少ファウルとか空振りになってもいいと割り切ってストレートを狙えたところが、結果としてホームランに繋がったのかなと思います。

ーーホームランボールはどうしたか
多分、寮にあります。

ーー練習中の怪我で離脱したと聞いたが、どのような状況だったか
バッティング練習中にランナーの練習をしていて、打ったボールが、左の眉毛ぐらいに、当たったという感じです。(今は大丈夫か)今はもうだいぶ、なんとか生きてるという感じです。

ーー好調の中での離脱となったがその時の心境は
当たったのはもう仕方ないと思っていたので、運持ってるなという感じです。

ーー離脱中、ベンチにユニフォームが飾ってあったり、選手が武川選手の道具を使っていたことは知っていたか。また、知った時の気持ちは
知ってました。ユニフォームを飾っていたので、死んだのかなと思われて、めっちゃ連絡来ました。

ーー最終戦、応援席で見ていた時の心境は
内野でしっかり応援しながら試合を見るということが初めてだったので、応援団とか、応援してくれてる方々の多さを、最終戦にして気づけたので、応援してくれている人の多さにびっくりした反面、こんなにも応援してくれている人いるのに勝ててないという現状が悔しかったです。

ーー六大学通算56安打、どの1本が一番印象的か
3年秋の明治戦でセンターオーバーの逆転タイムリー打ったんですけど、 その打席が今考えれば1番印象に残ってる感じはします。(理由は)個人的には明治に負けたくないというか、知ってる選手も多いですし、明治が1番のライバルと思って4年間やってきて、その中で先輩方もいて、先輩方を負けさすわけにはいかないと思って試合していたので、その勝負どころで1本打ってたというところに価値があると思ってるので、その打席かなと思います。

ーー3年生からのデビューで大活躍。1、2年生の時の自身はどうだったか
正直、思い返すと出れると思ってなくて、3年から試合に出さしてもらってチームの主軸として試合に出るというところは、あんまり1、2年の頃は想像できなかったので、そういう部分ではいい4年間、充実した4年間になったんじゃないかなと思います。

ーー初めて神宮でプレーした時の思い出は
1年の頃はずっと神宮でプレイしたい、リーグ戦に出たいという思いで練習していたので、 いざ神宮で試合するとなると、緊張は多少しましたけど、神宮球場の雰囲気であったり、六大学のファンの方の雰囲気というところに圧倒されたというのは少し覚えてます。

ーー對馬さん(昨年の学生コーチ)との練習のきっかけは
自分あんまり突出した選手というか、目立つ選手じゃなかったので、周りにすごい選手もいましたし、先輩方もすごかったこともあって、多少諦めるじゃないですけど、自分は無理なのかなみたいな、そういう気持ちになってて、野球に真摯に取り組めてなかったというか、野球から逃げてたじゃないですけど、背けてた部分は多少あって。その中で對馬さんが多分そう感じたのかはわかんないですけど、「廉練習行くぞ」みたいな、そういうところから始まって練習内容っていうのを見直すきっかけになったのかなと思います。

ーー今でも連絡はとっているのか
取ってますね、たまに。毎回ではないですけど。(最近はどんな連絡を)明治戦は(ベンチから)外れてたので、自分スタンドで結構カメラに抜かれてたらしくて、「めっちゃお前抜かれてる」みたいな感じの連絡が来ました。

ーー当時を振り返ってどんな練習をしていたのか
基本的には、その室内で夜バッティングティーとかしに行くみたいな感じです。個人的に1番印象に残ってるのは、室内練習場の前に高校のサッカー場というか、グラウンドがあるんですけど、そこで真っ暗の中、2人で自分が素振りして、なんかいろんなこと話すみたいなのが1番印象に残ってます。

ーー4年間を振り返って印象的なことは
最後のボール当たったことですかね。直近ですけど。

ーードラフトで指名された2人への思い
(篠木)健太郎(営4=木更津総合)はずっと1年生の頃というか、高校の時から注目されてて、自分も入学する前から知っていた選手で、本人の目標はドラフト1位でプロに行くというのを1年生の時から知っていたので、本人は悔しいと思うんですけど、周りから見ていたら別にそんなん関係ないぞと自分は思っているので、その悔しさを胸にプロの世界行って頑張ってほしいなと思ってます。山城(航太郎、キャ4=福岡大大濠)は1、2、3年生の時は投げてなかったですけど、ポテンシャルはすごいなと思ってずっと見ていたので、4年になって自分のポテンシャルを発揮して、プロの世界に行ける状態にまでなって、自分の持ってるものを最後に出すというところでは、メンタルの部分であったり、技術的なことも含めて、すごい選手になったんだなというのを最近改めて感じているところです。

ーー監督助監督への思いは
大島さんは、自分が3年の時に毎朝ティーするぞということになって、そこでバッティングのいろんなことを教えてもらったので、それが本当に3年の時、4年の時の結果に繋がっているし、その練習がなかったら多分今の自分はないと思ってるので、そういう部分では本当に感謝したいです。また、選手のことをよく見てるので自分も見られてるなと思って、 練習、自主練とかしっかりできたので、そういう部分では本当にコーチ、監督含めて4年間一緒に戦ってきたので、感謝したいなと思います。髙村さんは最後の1年だけなんですけど、それを感じないコミュニケーションというか、選手の関わり方っていうのはさすがプロでコーチやられてたんだなと思う部分があるので、自分も気軽にというか特に考えずに喋ったりできたので、 そういうところはすごくチームのプラスになっていたなと思います。

ーー4年生の同期への思いと特に仲良い後輩への思い
4年生はもう非常に仲が良いと先輩からも言われてた中でなかなか難しかったし、それを感じてる選手は結構多いと思うんですけど、 強い強いと言われてきた中で結果を出せなかったので、今後個人で結果を出して見返そうぜと思ってます。後輩はみんな期待しているというか、いい成績残して優勝してほしいと思ってます。
松下(歩叶、営3=桐蔭学園)は特にかわいがってきた後輩なので、本人がどう選択するかわからないですけど、自分はプロの世界に行ってほしいなというか、プロの世界で活躍できる選手なんじゃないかなと思います。

ーー来年期待の選手は
深谷(謙志郎、文2=東海大相模)は野球のことを多分結構考えてるというか、知ってると思うので、深谷がチームに関わっていくと、いい方向に行くというか、 本人もこれから一生懸命努力していかないといけないと思うんですけど、努力して、試合に出て、チームの戦力になってほしい選手の1人かなと思います。

ーー特に感謝したい同期は
吉安は多分この1年きつかったと思うし、自分も最後なにもできなくて、吉安にちょっと任せてた部分が結構大きかったので、 本人も個人としてもチームとしても納得してないと思いますし、本当に辛かった1年だったと思うので、感謝したいなと思います。

ーー副将を引き継ぐのは誰か
自分がとやかく言える立場じゃないので、3年生以下のチームの兼ね合いとかもありますし、大島さんと髙村さんの考えもあると思うので、みんなが出し合った結果でいいのかなと自分は思います。

ーー社会人野球での目標は
自分はまだプロ諦めていないので、社会人に行ってもこれまで以上に野球に取り組む姿勢であったり、考え方のレベルを上げて、できるとこまで野球を極めたいなと思います。

ーー引退してやったこと、やりたいことは
今度同期のみんなでそのコテージみたいな借りるのでそこに行くのが楽しみです。

ーー4年間応援して下さったファンの方に向けて
4年間応援ありがとうございました。ずっと優勝目指してきてやってきた中で優勝という結果は結ばれなかったんですけど、 応援していただいた人の声援というのは選手含めて自分も非常に力になったので、後輩たちは結果残してくれると思うので、これからも法政の応援よろしくお願いします。

(取材:宮下柚華)

武川廉(たけかわ・れん)
人間環境学部4年2002年4月15日生まれ
大阪府出身・滋賀学園
178cm77kg・右投右打
今季成績:8試合17打数6安打4打点1本塁打6四死球打率.353
『代打などから出場機会を増やし、東大1回戦にリーグ戦初本塁打も放った法大の頼れる副将は、練習中のアクシデントで離脱。今季味わった悔しさや無念をバネに、社会人野球の世界で暴れる。』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】

𠮷安遼哉主将(法4=大阪桐蔭) 【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー①~𠮷安遼哉主将~ – スポーツ法政
武川廉副将(人4=滋賀学園) 【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー②~武川廉副将~ – スポーツ法政
西村友哉副将(法4=中京大中京)
黒坂夏希主務(営4=法政)
篠木健太郎(営4=木更津総合)
吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)
山城航太郎(キャ4=福大大濠)
安達壮汰(営4=桐光学園)
野崎慎裕(営3=県岐阜商)
倉重聡(営1=広陵)
松下歩叶(営3=桐蔭学園)
石黒和弥(法3=高岡商)
藤森康淳(営2=天理)
中西祐樹(法2=木更津総合)
熊谷陸(人1=花巻東)
内海壮太(法4=御殿場西)
中津大和(営4=小松大谷)
姫木陸斗(人4=日大藤沢)
鈴木大照(文4=明徳義塾)
姫野翔学生コーチ(現4=大分鶴崎)
鈴木大紀学生コーチ(法4=法政二)
中山大輔アナリスト(営4=法政二)
大島公一監督
髙村祐助監督

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