全日本学生アメリカンフットボール選手権 準決勝 対関西学院大
2024年11月30日(土)
スピアーズえどりくフィールド
昨年、甲子園の地で大敗を喫した関学大を相手に迎えて2年連続の甲子園ボウル出場をかけた一戦に臨んだ。スタンドの応援団が法大の選手たちを後押しした。前半は関学大にリードを許すも、高城のFGと高津佐のTDで追いつき10-10で試合は後半へ。第4Qに小松のTDで逆転するも、終了間際に追いつかれ試合はタイブレークへ。高城のFGで3点を追加すると、最後は相手キッカーがFGを外して勝負あり。17(3)-(0)17と昨年のリベンジを果たして、見事決勝進出を決めた。
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
0 | 1Q | 0 |
関西学院大学FIGHTERS |
---|---|---|---|---|
10 | 2Q | 10 | ||
0 | 3Q | 0 | ||
7 | 4Q | 7 | ||
3 | タイブレーク | 0 | ||
法政大学ORANGE | 17(3) | Total | 17(0) | 関西学院大学FIGHTERS |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | トライフォーポイント(以降:TFP) |
---|---|---|---|---|
2 | K | 高城颯真(経3=法政二) | フィールドゴール(以降:FG) | – |
2 | WR | 高津佐隼世(キャ3=佼成学園) | タッチダウン(以降:TD) | ○ |
4 | WR | 小松桜河(文3=日大三) | TD | ○ |
タイブレーク | K | 高城 | FG | – |
戦評
全日本大学選手権準決勝は、昨年甲子園ボウルの舞台で大敗を喫した関西学院大学と激突。今試合から1Qが15分となり両チームとも総力戦となることが予想された。
試合は関学のレシーブで開始となった。法大はK・高城颯真(経3=法政二)ではなく、RB・中川達也(法3=明治学院)がキックオフし、幕を開けた。関学最初のプレーでQB星野太(1年)がボールが手に付かないところをすかさずDL・髙橋和音(法4=海陽学園)とLB・林凌平(営3=法政二)がタックル。さらにその後の3rd&longでは相手がパスキャッチしたところをDB・宮嶋和希(法4=足立学園)がすぐにタックルし前進を許さず。4thダウンでパントを蹴らせ、法大ディフェンス陣は幸先の良いスタートを切った。しかし法大最初の攻撃、1st&10で OL ・牧野海舟(営4=法政二)のスナップが高くなり、大きくロスしてしまう。その影響もあり1stダウンを更新できず。4th&9となったところでパントを蹴り、攻撃権は再び関学大へ。関学陣21ヤードからの攻撃。2nd&8で相手のスイングパスに対してすかさず DB・クラッセンマイケル(法3=足立学園)がタックル。さらに3rd&9ではディフェンスリーダー LB・須藤晟也(経4=法政二)がQBサックに成功!流れを法大に手繰り寄せる。法大2度目の攻撃ではQB 谷口雄仁(営4=法政二)から WR ・須加泰成(営3=足立学園)へのパス成功により1stダウンを更新するも、その後のRB・廣瀬太洋(営4=駒場学園)のランプレーを止められ、4th&6でパントを蹴り攻撃権は関学大へ。関学陣10ヤードからの攻撃は2nd&5で関学大にフォルススタートの反則があり5ヤードの罰退となる。しかしQB林(4年)、星野大、RB伊丹(4年)らのランプレーを止めることができず、法大陣39ヤードまで前進されて迎えた2nd&5。星野に対してDL・川村達哉(文4=明治学院)がプレッシャーをかけ、苦し紛れにパスしたボールを髙橋がインターセプト!今季ビッグプレーを連発している男が第1Qから魅せて、会場を大いに盛り上げる。しかし直後のシリーズで谷口のパスをインターセプトされてしまう。その後は両者決め手に欠き第1Qが終了。0-0で試合は第2Qへ。
第2Qは法大陣15ヤード、関学大の3rd&6の攻撃で開始。ランプレーにより、4th&5となったところで関学大はFGを狙うことを選択。31ヤードのFGを沈められ0-3と先制される。小松のリターンで再開すると法大の攻撃は法大陣22ヤードから。WR・高津佐隼世(キャ3=佼成学園)のサイドスクリーン、さらに中川のランプレーにより関学陣41ヤードまで前進する。さらに廣瀬のランと矢作へのパスが通り迎えた、関学陣35ヤードでの4th&5。法大はギャンブルプレーを選択すると須加へのパスが見事に成功し、関学陣13ヤードまで一気に前進する。チームタイムアウトを挟み、直後のプレーでRBの位置から左に流れた高津佐へのスイングパスによりさらに前進すると、最後は関学陣6ヤード地点で4th&3となったところでFGを狙う。22ヤードのFGトライを高城が決めて3-3と試合を振り出しに戻す。法大陣49ヤード、関学大の攻撃で再開されると、伊丹のランとパスプレーにより法大陣32ヤードまで前進され迎えた2nd&6。ここで関学大に交代違反の反則があり5ヤードの罰退となる。その後4th&1となったところで関学大はギャンブルプレーを選択。これを止めることができず、さらにパスプレーにより法大陣8ヤードまで前進されてしまう。すると2nd&goalの攻撃で関学大に無資格レシーバーのダウンフィールドへの侵入の反則があるも、これをディクラインして迎えた3rd&goal。星野大からWR・坂口(4年)へパスを通されてTDを奪われてしまう。さらにTFPも決められて3-10とリードを許す展開に。再開後の法大の攻撃は法大陣22ヤードから。TE・矢作一颯(法2=足立学園)へのショベルパスや高津佐のRACにより、関学陣43ヤードまで前進して迎えた1st&10。谷口からWR・阿部賢利(営2=法政二)へパスをつなぎ、さらに阿部からWR・宮﨑航也(文4=千葉日大一)へのダブルパスでフレッシュし関学陣30ヤードまで前進。その後廣瀬のランプレーにより関学陣28ヤードまで前進して迎えた2nd&8で谷口から高津佐へのパスが成功しTD!さらにTFPもしっかり決めて10-10と同点に追いついたところで第2Qが終了。両チーム1歩も譲らない試合展開で折り返した。
第3Qは小松のリターンで開始すると法大最初の攻撃は法大陣20ヤードから。廣瀬のランプレーもあり1stダウンを更新して迎えた、法大陣30ヤードでの1st&10。谷口から須加へのロングパスをインターセプトされてターンオーバー。関学陣26ヤードから関学の攻撃となるも、1st&10で関学にパスインターフェアの反則があり10ヤードの罰退となる。その後の攻撃を川出奨悟(営4=駒場学園)と川村のタックルにより食い止めると、4thダウンでパントを蹴らせる。しかし小松がファンブルしてしまい、こぼれたところを拾われて攻撃権は関学のまま変わらず。それでも法大陣40ヤードからの攻撃をしっかり抑え込み、再びパントを蹴らせる。これがタッチバックとなり、続く法大の攻撃は法大陣20ヤードから。いきなり中川の真ん中を突っ切るランプレーにより法大陣31ヤードまで前進する。しかしその後の攻撃を抑えられ、4th&1でパントを蹴ることに。それでも中村季音(営3=駒場学園)の見事なパントにより、関学の攻撃は関学陣8ヤードからとなる。立て続けのランプレーにより関学陣21ヤードまで前進されてしまう。それでも1st&10の攻撃を中村のタックルにより、ノーゲインに抑えると、続く2nd&10の攻撃で関学にフォルススタートの反則があり、5ヤードの罰退となる。さらに3rd&15の攻撃でも関学にホールディングの反則があり10ヤードの罰退となる。その後の3rd&25の攻撃は宮嶋のパスカットにより1stダウンの更新を許さず。4thダウンでパントを蹴らせて、攻撃権は法大へ。法大陣38ヤードからの攻撃は廣瀬のランプレーにより、1stダウンを更新し、法大陣48ヤードまで前進する。その後の3rd&10の攻撃で谷口から宮﨑へパスした際に関学にパスインターフェアの反則があり、関学陣43ヤードまで前進する。さらに廣瀬のランプレーと中川へのパス成功により、1stダウンを2度更新し、関学陣11ヤードまで前進したところで第3Qが終了。試合は最終第4Qへ。
関学陣11ヤードからの法大の攻撃で第4Qが開始されると、1st&10で谷口のショートパスから廣瀬がランをし9ヤードゲイン。続く2nd&1の攻撃でスクリーンパスを受けた小松がエンドゾーンに突っ込んで見事にTD!TFPも成功し17-10と法大がこの試合初めてリードを奪う。
再開後の関学の攻撃は関学陣44ヤードから。スクリーンパスにより7ヤードゲインされて迎えた2nd&3。ここで須藤が再びQBサックに成功!続く3rd&longの攻撃をしっかり抑えて4thダウンでパントを蹴らせる。しかし法大陣24ヤードからの攻撃は相手のディフェンスを前に思うように前進できず。4thダウンでQB 齊藤空大(法3=駒場学園)がパントを蹴り、攻撃権は関学大へ。関学陣43ヤードからの攻撃はRB伊丹のランプレーに加えてパス成功もあり、法大陣8ヤードまで前進されてしまう。それでも川出のタックルなどによりTDを許さないまま迎えた4th&goalの攻撃で関学がギャンブルプレーを選択。QB星野からパスが放たれるもDB・小田隼士(キャ4=箕面自由学園)がマンツーマンに競り勝ち、TDを許さず。粘りのディフェンスでピンチを乗り切った。その後の法大の攻撃は法大陣8ヤードから。3rd&7の攻撃で谷口からのパスを高津佐がキャッチし1stダウンを更新したかに思われた。しかし高津佐にイリーガルタッチの反則があり、最終的には4thダウンでパントを蹴り、攻撃権は関学へ。法大陣7ヤードからの1st&10。DB・南雲昇太(営4=法政二)がインターセプトを狙うも、惜しくもボールをこぼしてしまう。その後はランプレーとパスプレーにより、法大陣8ヤードまで前進を許す。さらに伊丹のランプレーにより自陣4ヤードまで前進され迎えた3rd&goal。RB澤井(4年)のランプレーによりTDを決められてしまう。TFPも沈められて、試合時間残り47秒のところで同点に追いつかれ、試合はそのままタイブレークへと突入する。
タイブレークは、エンドゾーンから25ヤードの地点から交互に攻撃を行い、点差がついた時点で決着となるサドンデス方式。先攻、法大の攻撃でタイブレークがスタートした。
1st&10。廣瀬のランプレーでいきなり8ヤードをゲイン。さらに2nd&2で高津佐のスクリーンパスより、ゴール前7ヤードまで前進する。その後の3度の攻撃を抑えられ、4thダウンでFGを狙うことに。プレッシャーがかかる場面でも高城が着実に決めて、3点を獲得。
後攻、関学大の攻撃を0点に抑えた時点で勝利が決まる法大。関学大は伊丹のランプレーで前進を試みるも、これを粘り強く抑えて1stダウンの更新を許さず。4thダウンとなったところで関学大はFGを狙うことを選択。しかし法大に反則があり5ヤードの罰退となってしまい、関学大の攻撃はゴール前11ヤードからの1st&10となることに。関学大は伊丹のランプレーで前進してくるも、法大のディフェンス陣が集中力を最後まで切らさず。再び4thダウンでFGを蹴ることに。このキックが外れてゲームセット。17(3)-17(0)(カッコ内はタイブレークの点数)で法大が関学大を撃破!2年連続での甲子園ボウル進出が決定した。
『No fear,No limits 』のプレーを体現し続けた先に待っていたのは歓喜の瞬間だった。昨年甲子園ボウルの舞台で敗れた相手にリベンジを達成し、DL/主将・山田晋義(営4=日大鶴ヶ丘)の目には涙も見られた。悲願の『日本一』へ。最終決戦は12月15日、対立命館大学。舞台は甲子園球場だ。(記事・白戸大貴、撮影・野田堅真)
選手インタビュー
DL/主将・山田晋義(営4=日大鶴ケ丘)
ーー今のお気持ちを
もう、めちゃくちゃ嬉しいです。やっぱり六連覇している関学さんを倒せたということは光栄なことですし、嬉しい気持ちでいっぱいです。
ーー昨年甲子園で敗れた時と比較してみて
正直、去年のことなんて何も考えずにプレーしていました。自分としては、しっかりとディフェンスの準備をしてきました。準備を重ねる中で、関学さんのオフェンスへの理解度も高まってきて絶対にやれる、勝てるぞという気持ちが高まってきました。それがしっかりと結果に結びついて良かったです。
ーーパントリターンのミス後のディフェンスがかなり分岐点ようにも見えたが
全然大丈夫でしたね。思いっきりプレーした結果ですし、小松自体も勇気持って取ってランすると覚悟を決めた中でのミスなので何も責めることはありません。チームの中でもミスしてこい!って声掛けてるくらいですし、何も問題はなかったですね。
ーー今季初めてのタイブレーク。
不安もありましたけど、いけるという自信もありました。めちゃくちゃ楽しめましたしね(笑)。
ーータイブレーク最終盤での反則。あの時の正直な感想は
やばいって素直に思いましたよ(笑)。やべぇ…って。焦りもありましたけど、しゃーないなと切り替えて臨むことができました。
ーー今日の法政ディフェンスの1番良かった点は
練習で準備してきたことを、しっかり試合の結果に結びつけられたことですね。
ーー甲子園ボウルに向けて意気込みを
日本一に向けてあと一戦というところまできました。法政ORANGEチーム一同、力込めて2週間しっかりと準備をして、必ず勝って皆さまに恩返しするのでご声援のほどよろしくお願いいたします。
(取材・野田堅真)
OL/副将・牧野海舟(営4=法政二)
ーー率直な感想を
言葉に表せないくらいですけど、今までシーズン始まってからずっと準備してきたことをしっかり発揮して出せたのが1番良かったかなと思います。
ーー試合に入るまでの気持ちは
めっちゃ昂ってて、すごい緊張していて。それがちょっと(1プレー目のミスに)出ちゃいました(笑)。でもその後は落ち着いてやれたので次戦以降は絶対こういうことがないように、ボールを扱うポジションとして絶対ないようにします。
ーー今試合から1Qが15分になったが
それはあんまり感じなくて。オフェンスに集中してずっと取り組めていたので、時間の流れというよりも、目の前の1プレー1プレーに全部集中することで結構良いオフェンスもできてたのかなと思います。
ーー甲子園ボウルに向けて
あとは2週間やるだけなので、「4年生が」とかじゃなくて法政ORANGEの全員でフットボールするというのが1番良いところなので、そこで副将としてもOLとしても、しっかりチームを引っ張って日本一獲ります!
(取材・白戸大貴)
DB/副将・南雲昇太(営4=法政二)
ーー昨年敗れた関学大に勝利した感想は
まだ勝ったという実感が湧いていませんが、準備してきたことや自分達の力は発揮できた試合だったと思います。
ーーディフェンス陣は粘り強いプレーが目立ったが
練習からフィニッシュという部分は意識しているので、練習で意識している部分を試合でうまく出せたと思います。
ーータイブレーク時の心境は
皆んな楽しそうにプレーしていました。自分もアメフトやってきて、タイブレークというのは初めてでした。それが、関学大相手だったので率直に楽しかったです。
ーー甲子園ボウルへの意気込み
1、3年次に甲子園ボウルでは悔しい思いをしてきました。今回は関西勢に勝って甲子園ボウルに臨めるので、甲子園ボウルでは良い結果を残せるように頑張ります。
(取材・松野要)
WR/副将・高津佐隼世(キャ3=佼成学園)
ーー昨年敗れた関学大に勝利した感想は
昨年関学大に負けて、春から関学大の対策をしてきたので、勝てたことが素直にうれしいです。まだ日本一になっていないので、あと1戦勝ち切れるように、切り替えて準備していきたいと思います。
ーーTDを振り返って
あまり考えずに自分の役割を徹底しようと思っていました。その結果がチームの勝利につながって良かったです。
ーー相手のディフェンス陣にマークされていたが対策は
自分につくディフェンスの枚数も多かったです。それでも、自分が囮になれれば、他にも良いレシーブがいるので、周りを活かせると思いプレーしていました。
ーー甲子園ボウルへの意気込み
去年甲子園で負けて日本一になれなかったので、リベンジを果たすために、しっかり準備して臨みたいと思います。
(取材・松野要)
RB/MVP・廣瀬太洋(営4=駒場学園)
――関学戦勝利の率直な感想は
嬉しいです!!
――この試合MVPとなったが、自身のプレーを振り返って
良くも悪くもいつも通りプレーすることが出来たんですけど、いつも通りしょぼいランも多くて、もっと出せるプレーも出すことが出来なくて。そこがすごく心残りで。逆にこれで今賞をもらえてしまったのが、不甲斐ないじゃないですけど、ちょっとまだ不完全燃焼という感じですね。
――関学戦に向けて意識して準備したことは
関学だから特別にやったことはないんですけど、自分はかなりルーティンが多くて。1週間で朝昼晩の食事が全部決まっていたり、試合に近づけば近づくほど、食べるものであったりやることであったり、やる時間であったり。結構しっかりとタイムスケジュールを組んで生活していたので、それが今こうして形になってよかったと思っています。
――甲子園ボウルに向けての意気込み
日本一になります!
(取材・木村未緒)
LB/須藤晟也(経4=法政二)
――関学戦勝利の率直な感想は
過去自分がいる中で2回大敗しているので、やっぱり勝って嬉しかったっていうのに尽きるかなという感じです。
――今日はビックプレーもあったが、自身のプレーについては
自分のプレーは、いつも通り出来たのかなというところがあって。周りのフィールドに出ている10人が頑張ってくれて、自分にいいところを持ってきてくれたかなと思うので。みんなに感謝という感じです。
――関学戦に向けてどのような準備をしてきたか
別にこれといって変わった準備はしていなくて。過去にやってきた関東のリーグ戦から特別意識してとかはしていなくて、いつも通りというところを意識していました。
――甲子園ボウルに向けての意気込み
日本一をとれるように頑張ります!
(取材・木村未緒)
DL/川出奨悟(営4=駒場学園)
ーー勝利おめでとうございます。今のお気持ちは
めちゃくちゃ嬉しいですね(笑)。
ーー試合前チームではどのような話が出ていたか
関学が上ってことをネットなどでもたくさん言われてたと思うんですけど、僕たちはそれでも全力で向かうだけだと言い聞かせていました。この試合勝つために練習をしてきて、それが結果につながったことが本当に嬉しいです。
ーーリーグ戦初戦でけがをしてなかなか苦しいシーズンだったと思うが、どのような気持ちで今日まで過ごしてきたか
初戦で大きなけがをしてしまって、シーズンはもう無理かもしれないという気持ちもありました。ただ苦しい中でも、ケア担当だった真佑(末田真佑チーフトレーナー)、チームメイトやスタッフたちのおかげで今日に間に合うことができました。サポートしてくれた人たちに感謝しかありません。
ーー甲子園ボウルに向けて
自分たちは一戦必勝ということで、この試合に集中してきたので先のことはまだ考えていません。ただ、今日と一緒で一戦必勝で相手にぶつかっていくだけです。
(取材・野田堅真)
OL/上岡陽輝(法4=足立学園)
ーー今の率直なお気持ちを
僕自身、昨年の甲子園ボウルで関学に圧倒されてしまいました。そこから関学に勝つために体重を7、8kg増やしてフィジカルで負けないようにした結果、今日勝つことができてめちゃくちゃ嬉しいです。
ーー昨年と比較して、試合前の気持ちの持ちようは変化はあったか
昨年は正直、甲子園ボウルの時は周りの雰囲気に飲み込まれてしまいました。ただ、ことしからタイトチームに加わった岡コーチが僕らとともに練習しながら、たくさんのプレーを教えこんでくださいました。また坂口コーチにもたくさんの指導をいただき、おふたりの教えがあった結果、今日は試合前から強気にいけたと思います。
ーー今日の大応援団は力になったか
大応援団が僕らのプレーに盛り上がってくれたおかげで、僕たちも元気がでました。そのおかげで、120%の力を発揮することができたと思います。
ーーチームの中で試合中はどのような話がでていたか
僕からは失敗しても次にいこう、周りを見ようというのは常に声をかけていました。ミスは誰かがカバーするから、ワンチームで挑んでぶつかっていくことを意識していました。声出しすぎてもう喉がガラガラです(笑)。
ーー甲子園ボウルに向けての意気込みを
今日と明日は喜んで、また次に向けて準備をしっかりしていきたいです。今回、太洋(廣瀬太洋)がMVPを獲ってくれました。もう一度、甲子園の舞台で彼にTDをしてもらうために頑張ります!
(取材・野田堅真)
RB/小松桜河(文3=日大三)
ーー率直な感想を
ずっと夢見ていたのでめちゃくちゃうれしいです。
ーーTDを振り返って
最初自分のミスでもう一回攻められることになってしまったので、自分で取り返せて本当にホッとしました。
ーー試合前の雰囲気や山田主将からはどんな声かけが
「絶対今の自分たち勝てるから、仲間を信じて勝とう」という話をしていました。
ーー甲子園ボウルに向けて
今のチーム状況はめちゃくちゃ良くて、絶対勝てるので甲子園も勝って、またみんなで喜びたいなと思います。
(取材・白戸大貴)