【陸上競技】第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 往路展望リポート
学生駅伝の最高峰「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)」が明日から開催される。法大が目指すのは『坪田史上最強への挑戦』となる総合5位以内。前回大会は総合6位と、惜しくも届かなかった快挙達成への道筋は―――。
今回は往路(1月2日08:00―)の展望をお届けする。
いよいよ明日号砲となった箱根駅伝。法大は『坪田史上最強への挑戦』をスローガンに総合5位以内を目指す。今シーズンはトラックでのタイムを伸ばした一方、過去最高の手応えで挑んだ出雲駅伝では9位と上位校の厚い壁に阻まれた。しかし、その後のロードシーズンでは主力の選手も戦前に復帰し、箱根に向け足並みが揃ってきた。自慢の総合力を武器に、今年もオレンジエクスプレスが箱根路を駆け抜ける。
チームの流れを左右する1区には、永島悠平(社4=札幌山の手)が登録された。3年生の時に出雲駅伝に出走(5区9位)するも、箱根は走ることができず、悔しい思いをした。最初で最後の箱根でスタートダッシュを決めることができるか。
各校のエースが集結する花の2区には主将・小泉樹(現4=國學院久我山)が挑む。1年生から箱根を経験した小泉もついに箱根ラストラン。過去3年間は箱根前に調子を落としてしまい、満足のいく結果が残せていないと振り返るが、2区にエントリーされるということは、調子が良いと見受けられる。1年間チームを引っ張ってきた小泉の最後の力走に期待だ。
下り基調のコースからスピード自慢が集う3区は矢原倖瑛(経3=今治北)が抜てきされた。前回の箱根は7区9位の快走で総合6位に貢献。今シーズンは出雲駅伝にも出走(5区8位)とステップアップした。成長した姿をこの3区で発揮なるか。
93回大会から距離が伸びたことで準エース区間と呼ばれる4区は花岡慶次(経3=世羅)が初エントリー。世羅高校時代は全国高校駅伝で優勝に貢献(6区2位)など、華やかしい実績を持ちながらも、大学入学以降はけがに悩まされてきた。ついにつかんだ箱根出走のチャンスをものにし、支えてくれた人たちへの『結果で恩返し』という目標を叶えたい。
箱根の山に挑む5区は髙橋一颯(社4=名経大高蔵)が務める。過去2回いずれも山候補とされながらも細迫海気(令和5年度卒)とのメンバー争いに負けてしまい、出走ができなかった。細迫が卒業した今回、満を持して髙橋が憧れの箱根山を駆け上がる。
他にも5000㍍、10000㍍で法大記録を更新した大島史也(社3=専大松戸)や往路起用が示唆されている前回大会6区区間賞の武田和馬(社4=一関学院)など多くの主力が補欠に回った。法大は例年、当日変更が多い傾向が見られるため今回も坪田智夫駅伝監督の采配に注目だ。
(記事:松下天)