【硬式野球】名門・大阪桐蔭出身の大型内野手・小川大地は強肩を活かした遊撃守備が魅力 内野複数ポジションをこなすユーティリティー性も光る (春季リーグ戦直前インタビュー⑭)
小川 大地 選手
ーー現在のコンディションは
キャンプ2か月やって、怪我無く順調に来ていると思います。
――キャンプではどのようなことを課題に取り組んだのか
守備を重点的に意識して、丁寧に捕ることと、確実に捕りきる力をテーマにおいて、守備はやっていました。バッティングもパワーと同時進行で確率を上げることも意識してやてきたので、最近の実践では少しずつ確率も上がってきているので、取り組んできた成果が出てきているのかなと思います。
――大学野球の1年間を振り返って
去年は1年間通して悔しい思いをしてきたのがほとんどだったので、今年はやってやるぞという気持ちは人一倍強いので、去年上手くいかなかったことを今年は繰り返さないように、やっていけたらいいなと思います。
――昨年上手くいかなかったところとは
少ないチャンスの中で活躍できるかが、下級生に置かれている立場だと思うので、昨年はその少ないチャンスをなかなか活かせなかった、勝負弱かったというのが去年一年間でした。
――大学に入ってから成長した部分は
高校時代だったら、練習内容も決められていて、私生活も何時にご飯だったり何時にお風呂に入るということも決められていて、縛られた中でどうやって自分んで考えて、工夫していくかだったんですけど、大学に入ってきて、グランドの中ではもちろん全体練習があって、その中で自分の役割的なものもあるんですけど、私生活においては全く制限が無いというか、自分で考えてご飯食べたり、お風呂に入ったりっていう時間の自由があるので、そこを上手く使い分けるというか、私生活の中でどういう時間の使い方が自分にあっているのかっていうのを大学に来てから学ぶことができています。
――ご自身の思う現状の課題は
打撃力に課題を感じていて、打てないと(試合には)出られないし、勝負強いバッターでないとチームに必要とされないので、「ここで一本欲しいな」っていうところで一本出したり、チームが困っている状況で何かチャンスのきっかけを作れるような打撃が自分に求められているなと感じています。
――それを改善するためにはどのような練習や気持ちづくりをしていくのか
「練習でできないことは試合でできない」というふうに大島(公一、監督)さんにはいつも言われていて、練習で頑張っていないやつが試合で頑張ってもそれなりの結果で終わってしまうというか、そういうふうに言われているので、練習で普段から試合をイメージして、練習で少し力むくらいの気持ちを持って、取り組んでいれば試合では力が抜けてリラックスできると思うので、普段の練習からピンチの場面やチャンスの場面という自分が劣勢のところで力を出す練習をしていければいいかなと思います。
――ご自身の強み、アピールポイントは
自分は肩の強いところが特徴であると思うので、その肩の強さを活かすために守備でアウトを取りにいける力っていうのをテーマにおいてやってきたので、守備では確実にアウトを取るというところがアピールポイントです。バッティングはどんどん振っていくところが自分の持ち味であると思うので、思い切りのいい打撃が自分のアピールポイントかなと思います。
――昨年のフレッシュリーグでは主に三塁の守備に就いていたが、守備位置へのこだわりは
小さい頃から高校まで、ほとんどずっとショートしか守ったことがなかったので、ショートへのこだわりっていうのは強いんですけど、自分の活躍できる幅を広げていきたいというのも考えているので、出場機会を与えてもらったところで自分の役割を全う出来たらいいなと思います。(オープン戦では遊撃手としての出場が多いが、今はどのポジションを中心に練習しているのか)今はずっとショートですね。
――打順に関してこだわりは
特にはないんですけど、打順で自分の仕事が変わるわけではないので、与えられた打順で自分の能力を出せればいいかなと思います。
――ここまでのオープン戦を振り返って
自分の中でオープン戦は結果よりも内容っていうのを意識してずっとやっていて、特に結果を気にしてやってはこなかったんですけど、キャンプから取り組んでいたことが、成果として出て、結果も少しづつ付いてきているので、ここからリーグ戦が近くなってきますけど、どうしても結果が欲しくなってきたときに、自分のやってきたことが崩れないように、ぶれないように自分の軸を大事にして、残りの少ないオープン戦もやっていけたらいいなと思います。
――同じ高校出身の境亮陽(営1=大阪桐蔭)選手が入学してきたが、何か会話などはしたか
境は自分の世話子なので、ご飯とか連れて行ったりしたときに高校の話とか、自分より1年最近の(大阪)桐蔭を知っているので、今の桐蔭の現状とか、環境の変化とかを聞いて。懐かしい気持ちもありますし、「今そんなふうになってるんだ」とか、新しい発見もあって、話していて楽しいなと思います。(野球のアドバイスなどはするのか)野球とかの話とかはほぼしていなくて、私生活とかでの話が多いです。
――法大のチームメートで意識している選手は
意識している選手というか、熊谷陸(人環2=花巻東)とか中村騎士(営2=東邦)とかは同じ内野手でずっと試合に出続けているので、やっぱりいい刺激になるというか、あいつらが結果を残したら自分も結果を残さないといけないなという風に切磋琢磨しあえる仲だと思うので、もちろん自分も負けないように頑張っていかなきゃなと思います。
――尊敬している、目標にしている先輩は
松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんです。プレーとしてもそうですけど、キャプテンという立場になって去年よりも言葉で引っ張っている印象が強くて、よりみんながついていこうと思えるキャプテンだと思うので、そういうリーダーシップ力というか、主将力に関しては自分もああいう選手になりたいなと感じています。
――新主将の松下選手を中心とした新体制になってから、チームに変化はあったか
そうですね。やっぱり、去年よりかはチームがひとつに、同じ方向に向いている感覚が自分の中ではあって、プレーひとつにしても、軽いプレーとかしていたら当然言い合える環境というか、チームスローガンに『執念』ってあるので、一人一人がひとつの行動、言動に執念を持ってやることをテーマに置いているので。グランドはより空気が張っているというか、いい練習ができているかなと思います。
――チームは9季連続で優勝を逃しているが、その現状を打破するために必要なことは
実力だけで言ったらどこも拮抗していると思うので、その能力を発揮する力と、チャンスに強いというか、勝負根性のあるチームが最後は勝つと思うので。チャンスでの一本とか、ピンチを全員で凌ぐ力とか、そういう土壇場での力強さというのが優勝につながるかなと思います。(それこそが『執念』ということか)そうですね。
――春のリーグ戦の目標は
去年の一年間はリーグ戦に出場できなかったので、今回が初めてのリーグ戦の経験になると思うんですけど、引いたプレーとか、消極的になってしまったら持っている能力の出るものも出ないので、思いっきり何事にも攻めの気持ちを持って、まずは初ヒットを打つことと、やっぱり優勝に貢献できるように頑張りたいなと思います。(具体的な数字目標はあるのか)数字とかは特にこだわっていなくて、まずは初ヒット出すことと、本当に優勝に貢献する。出場機会を与えてもらったら優勝するために活躍できればいいなと思います。
――ファンの皆さんに向けて一言
最近、優勝できていないんですけど、今シーズンこそはいい形で笑って終われるようにするので、応援よろしくお願いします!
(取材:篠崎勇希)
小川 大地(おがわ・だいち)
経営学部2年・2005年5月11日生まれ
神奈川県出身・大阪桐蔭
182cm 81kg・右投右打
『強肩を活かした守備が魅力。大阪桐蔭高時代は前田悠伍(現福岡ソフトバンクホークス)らを擁し2年秋に全国制覇も経験。順風満帆に思われたが大学1年目は少ないチャンスを生かせず。課題と話す打撃力を磨き、今季は挑戦者として法大内野陣に、六大学リーグに挑む。』
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【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】