関東学生アメリカンフットボール春季オープン戦 対神奈川大
2025年5月5日(月)
富士通スタジアム川崎

第1QでTDを奪った1年のRB・金山裕翔
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
10 | 1Q | 7 |
神奈川大学Atoms |
---|---|---|---|---|
24 | 2Q | 0 | ||
0 | 3Q | 0 | ||
14 | 4Q | 6 | ||
法政大学ORANGE | 48 | Total | 13 | 神奈川大学Atoms |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|
1 | K | 鎭野涼太(社3=法政二) | FG | - |
1 | RB | 金山裕翔(1年) | TD | ○ |
2 | WR | 廣田煌大(営2=立教新座) | TD | ◯ |
2 | WR | 岩崎元汰(1年) | TD | ○ |
2 | WR | 平泉七都(営2=日大三) | TD | ◯ |
2 | K | 鎭野涼太 | FG | |
4 | QB | 佐々木裕兜(1年) | TD | ◯ |
4 | RB | 五嶋晃大(経3=法政二) | TD | ◯ |
第1QはWR 吉松大斗(理3=明治学院)のロングリターンで開始された。法大最初の攻撃はTE 雲田航生(1年)のランやQB 菊地祥(1年)の12ヤードをゲインするランもあり上手く前進。最後は21ヤードのFGを鎭野涼太(社3=法政二)が沈めて3ー0と開始3分11秒で幸先よくリードを奪う。再開後の相手の攻撃ではパスプレーに対してDB 浦野桜佑(1年)のナイスカバーがあるも、 LB 前島広大(理2=鎌倉学園)にフェイスマスクの反則に加え、ランプレーにより前進されると、最後は14ヤードのTDパスを決められて、3ー7と逆転されてしまう。それでも再開後の相手のキックオフをDB ジュッフムハマド(1年)が50ヤード付近まで戻すビッグリターン。その後QB 佐々木裕兜(1年)からWR 堀江宥豪(経4=N高等学校)へのパスもあり敵陣22ヤードまで前進すると最後は、RB金山裕翔(1年)がランTD!TFPも成功し10ー7と勝ち越したところで第1Qが終了した。

見事TDを決めた金山
第2Qは神奈川大の攻撃で開始。するとさっそく法大がファンブルリカバーをし、自陣28ヤードから攻撃権を得る。吉松へのパスや金山のランにより前進すると、最後は菊地祥ならWR 廣田煌大(営2=立教新座)へのパスTDが成功!さらにTFPを鎭野が成功させ17ー7とリードを広げる。

TDを奪い笑顔の廣田
再開後の神奈川大の攻撃ではディフェンダー陣がビッグプレーを連発する。敵陣43ヤードからの攻撃で LB 盛暢考(1年)がQBサックに成功!さらにその後、神奈川大にディレイオブゲームの反則も重なり、パントを蹴らせることに。するとここで LB 小松龍生(1年)がパントブロック!1年生のビックプレーで法大を勢いづける。

見事なパントブロックを見せた小松龍生
小松龍生のパントブロックにより法大の攻撃は敵陣22ヤードから。すると2ndダウンの攻撃で佐々木からWR 岩崎元汰(1年)へのTDパスが通り、さらにTFPも成功!24ー7とさらに突き放す。再開後の神奈川大の攻撃をしっかりと抑え、敵陣44ヤードからの攻撃となるとパスプレーにより8ヤードをゲイン。迎えた敵陣36ヤードからの3rdダウンの攻撃で菊地祥からWR 平泉七都(営2=日大三)へのパスで見事TD!TFPもきっちりと決めて31ー7。さらにその後の神奈川大の攻撃でDL 安永珀斗(キャ2=箕面自由学園)がファンブルリカバー!攻撃権を得ると第2Q終了間際に鎭野が29ヤードのFGを成功させ、34ー7とリードを広げて試合を折り返した。

TD後の佐々木と岩崎のパフォーマンス

平泉も見事なキャッチからTD
第3Qは法大のキックオフで開始。すると法大にオフサイドの反則があり神奈川大の最初の攻撃は、敵陣25ヤードからとなる。それでも2ndダウンの攻撃で小松龍生がQBサック!その際に相手QBがボールをファンブルしたところをリカバーし、攻撃権は法大へ。敵陣10ヤードからの攻撃となるも相手のディフェンスを前にTDを奪えず。さらに4thダウンとなったところでギャンブルプレーを選択するもパス失敗により、敵陣9ヤードから神奈川大の攻撃へ。それでもこの攻撃をしっかりと抑えてパントを蹴らせ、再び攻撃権は法大へ。しかしこの攻撃も相手に抑えられると、再び4thダウンでギャンブルプレーを選択。しかしこれも失敗。攻撃権は神奈川大へ。するとDB 石本峻(文2=調布北)にデッドヒットの反則による15ヤードの罰退も重なり前進されると、神奈川大はFGを狙うことを選択。しかしこれが失敗に終わる。その後は両者決め手に欠き第3Qが終了した。

ファンブルリカバーにつながるQBサックに成功した小松龍生
最終第4Qは敵陣43ヤード地点での法大の攻撃で開始。しかしいきなりパスをインターセプトされ、攻撃権は神奈川大へ。敵陣45ヤードからの攻撃となるも、1stダウンを更新させず、パントを蹴らせると、これを廣田がビッグリターン。続く法大の攻撃では佐々木から堀江へのパス成功もあり、敵陣3ヤード地点まで前進する。最後は佐々木が自らエンドゾーンまで走り込みTD!TFPも成功し41ー7。キックオフ後の神奈川大の攻撃を LB 神保昌吾(1年)のロスタックルもあり、最終的にパントを蹴らせて攻撃権を取り戻す。自陣42ヤードからの攻撃では2ndダウンでRB 五嶋晃大(経3=法政二)がランプレーによりビッグゲイン。再び五嶋のランで敵陣2ヤードまで前進すると、最後は五嶋自らランTD!鎭野がTFPを沈めて48ー7と大量リード。しかし試合終了間際にパスインターフェアランスの反則もあり、自陣2ヤード付近まで前進されると最後はランTDを決められて、48ー13となったところで試合終了となった。

ダメ押しのTDを奪った五嶋

安定したキックでTFPを成功し続けた鎭野
フレッシュな選手たちが躍動し、見事大勝した法大。今春から新たに加わった1年生も持ち前のプレーを存分に発揮した。次戦は5月11日(日)の立命館大学戦。昨季甲子園ボウルで敗北を喫した王者相手に、チーム一丸で挑んでいく。(文・白戸大貴)
選手インタビュー
QB 菊地祥(1年)
ーー今日の試合を振り返って
上手くいったところもあったけど、試合でしか得られない反省とかすごい色々あったので今後の練習に活かしていきたいです。
ーー自身のプレーを振り返って
僕は肩が強くてロングパスが持ち味だと思っているので、それが決まった部分では結構良い印象が残っています。
ーー試合に出て感じた高校との違いは
一番感じるのはレシーバーがでかいことです。高校の時のレシーバーがとってくれなかったものとかをすごいよく取ってくれたからすごくレシーバーに感謝しています。
ーー4年間の目標
今は3年の兄(菊地慶)と空大先輩(QB齊藤空大)がいるので、その2人の回しに入れるように自分が努力します。頑張ります。
(取材・紺野真帆)
QB 佐々木裕兜(1年)
ーー今日の試合を振り返って
自分の初めてのデビュー戦というのもあって緊張したんですけど、仲間を信じて冷静にプレーできたかなという印象です。もちろん課題も多々見つかったので、次につなげていけたらなと思ってます。
ーーTDを振り返って
自分の売りがゴリゴリしたランプレーだったので、そこを抜き場だなと思って抜きました。もちろんOLのブロックとか今までのプレーが積み重なって獲れたTDだと思います。
ーー高校との違いで感じた部分は
観客とか応援してくれている皆様がいるということでプレッシャーも感じつつ、先輩とかいろいろアドバイスくれたりとか、そういうところがプレースピード以外のところでも精神的な面でも違うなと感じました。
ーー4年間の目標
大学4年間ではもちろん甲子園ボウル優勝を目指すとともに、今はすごく荒削りな部分が多いので、スターターになれるように日々精進していきたいと思ってます。
(取材・白戸大貴)
WR 岩崎元汰(1年)
――今日の試合を振り返って
オフェンスとディフェンス共に若いメンバーが多い中で自分の役割を果たすことができて良かったと思います。
――自身のプレーを振り返って
TD1本取れたのは良かったですけど、まだまだブロックだったりルートランニングで改善するところが見つかったので以後直せるように頑張ります。
――TDの感想は
最初何が起こったか分からなかったんですけど後からTDしたんだなってなりました。
――高校との違いで感じた部分は
相手の選手のサイズが全然違くて、最初は圧倒されたんですけど何とか普段通りプレーすることができました。
――4年間の目標
スタメンをとるのが最初の目標で、その後にチームとして日本一を達成できればいいなと思います。
(取材・田部凌誠)
DB ジュッフ ムハマド(1年)
ーー今日の試合を振り返って
今日の試合は全体的に良かったところと、悪かったところが分かれた試合だったと思います。ディフェンスの立場から言うと、守り切りたい場面で守り切れませんでした。そこをもっとアグレッシブに行きたかったです。(良かったところは)1人1人が役割をしっかり徹底できていたのが良かったと思います。
ーー自身のプレーを振り返って
自分としてはあまりしっくりしたプレーができませんでした。最後も反則もらったりしたので、自分のプレーを見返して次の試合で改善していけるようにしたいです。
ーー高校との違いで感じた部分は
相手がでかくて速いというフィジカル面で違いを感じました。
ーー4年間の目標
とにかく日本一になるために法大に入ったので、日本一のメンバーになれるように全力でプレーしていきたいと思います。
(取材・松野要)