2025年5月19日(月)
神宮球場
昨日の慶大1回戦では6得点を挙げるも、投手陣が粘れず引き分け。今日こそはと意気込んだ法大ナインだったが、先発の小森がソロを浴びるなど追う展開。一時は片山悠真(文3=八王子学園八王子)の適時三塁打で勝ち越すも、即座に永野司(営4=倉敷商)が3ランを浴び勝ち越される。最終回に粘りを見せるも一歩届かず敗戦。この負けにより法大の単独優勝は消滅。手痛い敗戦となった。

痛恨3ラン被弾の永野
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 1 | 6 | 7 | 1 |
法大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | 10 | 0 |
(慶大)外丸、沖村、水野、木暮、小川—渡辺憩
(法大)小森、山床、水野、永野、赤間—中西祐、只石
[本塁打]
慶大:今津 3号ソロ(3回 小森)、今泉 2号3ラン(8回 永野)
法大:なし
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9 回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (8) | 藤森康 | 5 | 3 | 2 | 0 | .353 | 三ゴロ | 右安 | 空三振 | 三安① | 中2① | ||||
2 | (9) | 境 | 5 | 0 | 0 | 0 | .368 | 遊ゴロ | 空三振 | 二ゴロ | 空三振 | 二ゴロ | ||||
3 | (7) | 片山 | 4 | 2 | 2 | 0 | .333 | 空三振 | 空三振 | 二安 | 右3② | |||||
1 | 永野 | ― | ― | ― | ― | .000 | ||||||||||
4 | 品川 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | 三邪飛 | |||||||||
4 | (5) | 松下 | 4 | 1 | 0 | 1 | .324 | 二飛 | 中飛 | 左安 | 右飛 | 四球 | ||||
5 | (3) | 今泉秀 | 3 | 1 | 0 | 2 | .300 | 二ゴロ | 中安 | 死球 | 四球 | 投ゴロ | ||||
6 | (6) | 熊谷 | 4 | 0 | 0 | 0 | .289 | 三失 | 遊併打 | 空三振 | 一ゴロ | |||||
7 | (4) | 中村騎 | 4 | 1 | 0 | 0 | .182 | 中直 | 右飛 | 中2 | 空三振 | |||||
1 | 赤間 | ― | ― | ― | ― | ― | ||||||||||
8 | (2) | 中西祐 | 2 | 0 | 0 | 0 | .231 | 見三振 | 遊飛 | |||||||
H | 西村 | ― | ― | ― | ― | 1.000 | 死球 | |||||||||
R | 岩井 | ― | ― | ― | ― | ― | ||||||||||
2 | 只石 | 1 | 0 | 0 | 0 | .263 | ||||||||||
9 | (1) | 小森 | 1 | 1 | 0 | 0 | .250 | 右安 | ||||||||
1 | 山床 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | 空三振 | |||||||||
1 | 槙野 | ― | ― | ― | ― | ― | ||||||||||
H7 | 浜岡 | 1 | 1 | 0 | 0 | .200 | 投犠打 | 右3 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
小森 | 4 1/3 |
70 | 18 | 3 | 3 | 5 | 2 | 5.02 |
山床 | 1 2/3 |
25 | 5 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1.42 |
槙野 | 1 | 13 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8.10 |
永野 | 1 1/3 |
38 | 10 | 3 | 1 | 3 | 4 | 4.50 |
永野 | 2/3 | 15 | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0.00 |
ベンチ入りメンバー
10 | 松下歩叶(営4=桐蔭学園) | 27 | 土肥憲将(キャ3=鳴門) | 39 | 岩井天史(人1=滋賀学園) |
13 | 赤間梢吾(キャ4=法政二) | 3 | 今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) | 7 | 浜岡陸(法4=花咲徳栄) |
16 | 永野司(営4=倉敷商) | 23 | 只石貫太(営1=広陵) | 9 | 内山陽斗(文4=天理) |
41 | 帯川翔宇(文4=札幌一) | 42 | 井上和輝(法1=駿台甲府) | 1 | 藤森康淳(営3=天理) |
12 | 山床志郎(文2=真鍋) | 4 | 中村騎士(営2=東邦) | 33 | 片山悠真(文3=八王子学園八王子) |
19 | 古川翼(キャ3=仙台育英) | 37 | 西村大和(法1=報徳学園) | 26 | 境亮陽(営1=大阪桐蔭) |
17 | 小森勇凛(キャ2=土浦日大) | 5 | 品川侑生(文4=三重) | 29 | 山田頼旺(法1=中京大中京) |
24 | 槙野遥斗(営1=須磨翔風) | 2 | 熊谷陸(人2=花巻東) | 50 | 平尾聡一郎(文4=海星) |
22 | 中西祐樹(法3=木更津総合) | 8 | 小川大地(営2=大阪桐蔭) | 51 | 鶴丸紘(スポ4=都城東) |
戦評
慶大2回戦 戦評
1回戦は終盤に追いつかれ引き分けに終わった。今日こそ先勝し、勝ち点獲得に王手をかけたい。法大の先発は小森勇凛(キャ2=土浦日大)、対する慶大の先発は外丸東眞(4年=前橋育英)。小森は4/27の対早大2回戦以来の先発になる。
1回表の慶大の攻撃は、先頭の1番・今津が右前打をするも、次の2番・福井を4-6-3の併殺に抑える。しかし、3番・常松が四球で出塁すると、4番・中塚から右前適時二塁打を浴び、先制されてしまう。その後は5番・今泉将に四球を与えるも後続は抑えこの回を終える。その裏の法大の攻撃は相手投手の外丸が1、2、3番を三者凡退に抑え、無得点で終える。
二回表の攻撃は、先頭の7番・八木は遊飛で抑えるも、8番・林が四球で出塁する。しかしここは9番・外丸を6-4-3の併殺に打ち取り無失点で終える。その裏の攻撃は、4番・松下歩叶(営4=桐蔭学園)が初球で二飛に打ち取られると、続く5番・今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)も二ゴロに抑えられてしまう。その後6番・熊谷陸(人2=花巻東)が内野安打を放ち、出塁することに成功する。しかし後続が続かず無得点でこの回を終える。
三回表の慶大の攻撃は先頭の1番・今津から右越ソロ本塁打を浴び、2点目を追加されてしまう。その後は 片山悠真 (文3= 八王子学園八王子 )の好プレーなどもあり最少失点でこの回を終える。その裏の攻撃は、9番・小森、1番・藤森康淳(営3=天理)が共に右前打を放ち、1死一、二塁のチャンスを作る。しかし後続が連続三振に倒れ無得点でこの回を終える。
四回表の攻撃は、1死走者なしの場面で6番・渡辺に四球を許すも、中西祐樹(法3=木更津総合)の捕殺などもあり無失点で終える。その裏の法大の攻撃は、4番から始まる好打順。しかし5番・今泉秀が二遊間を抜ける中前打を放つも、6番・熊谷が併殺に倒れ無得点で終える。
五回表の攻撃は、9番・外丸に死球を与え出塁した所で、山床志郎(文2=高鍋)がマウンドに上がる。小森は4回1/3を2失点。5四死球の乱調であった。試合は山床が1番・今津を遊飛、2番・福井を三ゴロに抑え無失点で切り抜ける。五回裏の攻撃は、相手投手の外丸に再び三者凡退に抑えられ無得点でこの回を終える。
グラウンド整備明けの六回表の攻撃は、先頭の3番・常松にストレートの四球を許すも、4番・中塚を見三振、5番・今泉将を空三振に抑える。さらに一塁走者・常松の盗塁を刺して無失点。山床はこの回2奪三振の活躍を見せる。
その裏の攻撃は、3番・片山が二前打で出塁すると、4番・松下が三遊間を抜ける左前打を放ち、雄叫びをあげる。さらに5番・今泉秀が死球で出塁し、2死満塁のチャンスを作ることに成功する。しかし、ここは6番・熊谷が空三振に倒れ無得点でこの回を終える。
七回表、3番手の槙野遥斗 (営1= 須磨翔風 )がマウンドへ向かう。山床は1回2/3を無安打無失点で降板。試合は槙野が相手打線を抑え、この回を無失点で切り抜ける。
七回裏の法大の攻撃は、先頭の7番・中村騎士(営2=東邦)が左中間を破る二塁打を放つと、代打・西村大和(法1=報徳学園)が死球で出塁。さらに代打・浜岡陸 (法4= 花咲徳栄 ) が投犠打を決め1死二、三塁のチャンスを作ることに成功する。ここで打席には1番・藤森康淳。放った打球は三塁への適時打となり、1点を返し反撃開始。なおも2死一、三塁のチャンスの場面で3番 ・片山悠真が右方向への適時三塁打を放ち、3点目を追加し逆転する。
八回表の慶大の攻撃は、4番手の永野司(営4=倉敷商)がマウンドへ。槙野は1回を無失点という内容で降板する。この一点を守り切りたい法大だが、1番・今津、2番・横地に四球を許してしまい無死一、二塁のピンチを背負ってしまう。その後3番・常松を遊飛、代打・吉野を空三振に抑えることに成功するも、5番・今泉将にレフトポール直撃の3ラン本塁打を浴び、5点目を追加され逆転されてしまう。
八回裏の法大の攻撃は先頭の5番・今泉秀が四球で出塁すると、慶大はこの回から登板している沖村(3年=慶應義塾)に変わり、水野敬太(2年=札幌南)に継投する。その水野に後続が手も足も出ず、無得点に終わる。
九回表の攻撃は、先頭の7番・八木に右前打を浴びると、8番・林に四球を与え無死一、二塁のピンチに。9番・丸田は抑えるも、さらに1番・今津に中前打を浴び1死満塁へとピンチが広がってしまう。ここで法大は継投へ。永野に変わり赤間梢吾(キャ4=法政二)が登板。しかし、代打・森村に押し出し四球を与えてしまい差を3点に広げられてしまう。
九回裏の攻撃は、先頭の9番・浜岡が右前三塁打を放ち、いきなりチャンスを作ることに成功。すると1番・藤森康が適時二塁打を放ち、4点目を追加。再び反撃する。その後4番・松下が四球を選び、2死一、三塁の場面で5番・今泉。必死にくらいつくも投ゴロに倒れゲームセット。
法政はこの敗戦をもって単独優勝が消滅。さらに勝ち点獲得からも一歩遠ざかる試合となった。
(記事:加納正義)