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【硬式野球】今季エースとして初めてリーグ戦を走り切った野崎慎裕 防御率に課題もチームトップの3勝と意地を見せた(春季リーグ戦振り返りインタビュー④)

野崎 慎裕 投手

――今季、チームとしては4位だったが
リーグ優勝、日本一ということを目標にチームとして取り組んできた中で、4位という結果はすごく重く受け止めなければいけないなと思っています。1位を目指した結果が4位で、チームとして足りない部分が多かったというのをすごく感じているので、そこを秋に向けてまた頑張っていけたらなと思っています。

――今季のご自身の成績を振り返って
本当に不甲斐ない結果というのが1番で、チームのエースとしてのピッチングというのはできていなかったと感じています。課題もたくさん見つかったので、そこを潰して、まずは目に見える数値を1番気にして、結果を出せるようにやっていきたいなと思います。

――背番号は18だったが経緯は
大島監督が背番号を全員分決めてくださって、その中で18番という背番号を自分に与えてくださったので、大島さんからのエースとして頑張れというメッセージかなと感じました。

――昨年は篠木健太郎(令和6年度卒=現・横浜DeNAベイスターズ)さんもつけられていた背番号だが
やっぱり最初はそういう意識もありましたけど、前に誰がつけていたかとか、そういったところは意識せずに、今は自分が18だという気持ちでプレーするようにしました。

――開幕投手を任されたが、どんな思いでマウンドに上がったか
開幕戦の1試合というのが今後のチームの成績に大きく関わるかなと感じていたので、とにかく締まった試合を作ろうという意識で臨みました。

――立大1回戦は7回1失点の好投だったが、手応えは
ツーシームであったり、チェンジアップというバッターにとって邪魔になる球を磨いてきたので、その磨いてきた成果を見ることができた試合だったと感じました。

――早大1回戦では11失点と厳しい展開で、悪い流れが断ち切れなかったが、その要因は
早稲田打線のスイングと自分の持ち球の変化というのが、相性が悪かった部分があったと思っていて、課題が多すぎてまとめきれないですけど、やっぱり1番は早稲田打線に対策できる実力というのがまだその時点でなかったなと感じています。ただ、早稲田打線に打たれたことで収穫もあった捉えることはできたので、その後の試合につながった部分は多かったかなと感じています。
(マウンドに集まる回数も少なくなってしまっていたのでは)只石(貫太、営1=広陵)とのバッテリーを組む回数というのも多くはなかったので、自分自身もですけど、もっと間を作ったりだとか、やれる部分は多かったかなと感じています。そこも次の試合からは改善できたと思うので、いい収穫になったかなと思います。

――早大2回戦の勝利からチームの雰囲気や流れが変わったように見えたが
1戦目で大敗してしまって、そこからチームとして何かを変えなければいけないと全員が感じていたと思うので、技術的な部分は大きく変えられないと思いますけど、気持ちの面で全員が何とかしようと思っていたことが、2戦目の勝利に繋がったのかなと思います。

――早大戦は苦しい展開が多かった中で、東大1回戦あたりからご自身の投球に建て直されたのでは
若干のコンディション不良もあったので、早稲田戦後の空き週でそこの部分を修正できたことが1番大きかったと思います。

――慶大3回戦は中継ぎとして登板されているが、先発と中継ぎで意識に違いは
先発ではチームの流れを作ることを1番大切にしていて、リリーフではチームの流れに乗っていかないといけないという部分があって、その分気持ちの変化であったり、ペース配分も変わってくるので、この気持ちの部分とペース配分の点は違いの難しさを感じています。

――慶大戦は4連戦の末に勝ち点を取ることができたが、チームの雰囲気は
ゲームを落としてもまだいけるという雰囲気がチームの中にあったので、リーグ戦を通して気持ちの面での強さというのは本当に磨かれていっていると感じました。この気持ちの強さが勝ち点に繋がったと思います。

――絶対に負けられない明大2回戦は序盤にピンチを招くも5回1失点だったが、振り返って
負けたら目の前で優勝されて、胴上げされるということがすごく頭の中にあったので、それだけは絶対に阻止しようという気持ちがありました。最後に意地を見せることができたかなと思います。

――平日のスタンドでは4年生の選手の多さが目立ち、仲良く応援している姿が印象的だったが
下級生は応援がまだ若干わかっていない部分がある中で、上級生中心に応援を引っ張っていけているのかなという感じです。自分もベンチを外れた時には、特に上級生が優勝したいという気持ちで応援してくれていると感じています。
(特に仲のいい4年生は)藤森粋七丞(キャ4=青森山田)は仲いいですかね。彼も副将という立場を与えられて、自分にも立場があって、しんどい役割で2人とも頑張っているという仲間意識があるのかなと思います。

――ごりら印のグローブにはこだわりがあるのか
やっぱりサポートしていただいているので。人間ってゴリラを見たら力が出るらしくて(笑)それもあって使っています。

――エースとして投げ抜いたリーグ戦はどうだったか
1戦目を任されるという立場で、1戦目を取れるか取れないかというのは、リーグ戦を戦い抜く中ですごく大事な部分だということを感じました。自分が打たれたらおしまいくらいの気持ちで投げていて、そういう気持ちを保ったままシーズンを投げ抜くということは、すごく難しいことだなということを感じたので、今まで法政でエースを背負ってきた先輩方の凄さを感じるシーズンでした。

――下級生が多く活躍していたが
すごく頼もしくて、1年生の活躍で勝てた試合というのも中にはあったと思うので、感謝したいなと思います。

――リーグ戦を通して印象に残った試合、登板は
やっぱり最後の明治戦は意地でも勝たなきゃいけない試合だったので、からだ的にもメンタル的にもしんどい中で、勝ちに繋がるピッチングができたというのは、すごく大きな収穫だったかなと思います。

――捕手は中西祐樹(法3=木更津総合)選手、 只石選手と組んだが、それぞれの特徴や違いなどは
只石は経験値が少ないということを最初の方は感じていましたけど、一緒にバッテリーを組んでいく中で、意見交換したりだとか、中西の配球を見て学んだりという部分で、リーグ戦の中で成長していっているなということを、すごく感じました。熱心というか、野球について真面目な部分が多いキャッチャーだなと思いました。
中西はすごく気持ちが強いキャッチャーなので、自分がピンチでちょっと弱気になりそうな時も強気の配球をしてくれるので、後輩っぽくないキャッチャーという感じがします。

――チームの防御率が六大学の中で5位だったが、投手陣全体の課題は何だったのか
やっぱり制球力という部分で、ピッチャーは打たれることはあると思いますけど、無駄な四死球、無駄な球数という部分が1番目立っているかなと思いました。そこをなくすことができれば、ピンチを招くことも少なくなると思いますし、ピッチャー自身も楽になると思うので、そこをとにかく今ピッチャー陣の課題としても出していて、秋までにその点を潰して臨めたらなと思います。

――チームとしては優勝に何が1番足りなかったのか
ピッチャーはピンチの場面を招くことが多かったというのと、バッターはチャンスで1本出なかったと思います。共通しているのは、チャンスとピンチでの気持ちの強さで、足りなかった部分かなと思うので、練習でもっと神宮をイメージしてやっていければ、そういう点も潰せていけると思います。

――秋に期待している投手は
誰に期待しようかな(笑)丸山(陽太、スポ4=成東)に戻ってきてほしいなと感じます。丸山としてもラストシーズンになると思いますし、投手陣としても球速のあるピッチャーが少ないというのが一つあるので、丸山がそこのピースにハマってくれたらなという思いも込めて丸山にしようと思います。

――秋に期待している野手は
中村騎士(営2=東邦)くんですかね。やっぱり力を持っている選手なので。このシーズンは序盤に持ち味を出せていないところがありましたけど、後半にしっかり調子を取り戻してくれていたので、秋は1発目から持ち味を出していけるように、そこに期待したいかなと思います。

――チームとしての来季への目標は
来季は必ず優勝できるように、そして自分も優勝に導けるようなピッチングができるように、チーム全体で優勝だけを見て頑張っていきたいと思います。

――個人としての来季への目標は
1番打たれないピッチャーというところで、防御率でトップを取れるように、そこだけを見て頑張っていきたいと思います。

――ファンの方々に一言
いつも応援してくださっているおかげで自分たちも頑張れていると思うので、秋は結果でファンの方々に恩返しできるように頑張りたいと思います。

(取材:古川千遥)

野崎慎裕(のざき・のりひろ)
経営学部4年・2003年7月21日生まれ
岐阜県出身・県岐阜商
172cm72kg・左投左打
今季成績:9試合 3勝 2敗 21奪三振 24四死球 7自責点 防御率5.05

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】

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野崎慎裕(営4=県岐阜商)
永野司(営4=倉敷商)
赤間梢吾(キャ4=法政二)
小森勇凛(キャ2=土浦日大)
槙野遥斗(営1=須磨翔風)
山床志郎(文2=高鍋)
中西祐樹(法3=木更津総合)
土肥憲将(キャ3=鳴門)
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)
只石貫太(営1=広陵)
井上和輝(営1=駿台甲府)
中村騎士(営2=東邦)
熊谷陸(人2=花巻東)
小川大地(営2=大阪桐蔭)
浜岡陸(法4=花咲徳栄)
藤森康淳(営3=天理)
片山悠真(文3=八王子学園八王子)
境亮陽(営1=大阪桐蔭)

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