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【硬式野球】野崎慎裕リーグ戦初完投初完封! 松下歩叶確信の一発も飛び出した 明日勝利でAクラス入りも確定/東大2回戦

東京六大学野球2025秋季リーグ戦 東大2回戦
2025年10月27日(月)
神宮球場
勝ち点獲得には勝利が必須の東大2回戦。5回に中村騎士(営2=東邦)の適時打で先制すると、6回には松下歩叶(営4=桐蔭学園)が左2ラン本塁打を放ち3点目を追加する。さらに7回には相手選手の失策で4点目を入れ、8回には 片山悠真 (文3= 八王子学園八王子 )にも適時打が飛び出した。一方、先発の野崎慎裕(営4=県岐阜商)は終始安定した投球を見せ、9回10奪三振無失点の熱投でリーグ戦初完投初完封を記録。自身初となる4勝目を手にした。この試合の勝利で何とか持ち堪えた法大。勝ち点獲得に向け3戦目へと挑む。

野崎は被安打2、無四球完封の快投でリーグ戦初完封勝利を挙げた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
法大 0 0 0 0 1 2 1 1 × 5 8 0

(東大)●渡辺、江口、佐伯、持永ー明石
(法大)○野崎ー井上和

[本塁打]
東大:なし
法大:松下 3号2ラン(6回 江口)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (9) 4 0 0 1 .203 左飛 二ゴロ 中飛 二ゴロ
2 (6) 熊谷 3 1 0 0 .150 左飛 中安 四球 二ゴロ
3 (8) 藤森康 4 0 0 0 .453 三ゴロ 三ゴロ 二ゴロ 遊ゴロ
4 (5) 松下 3 1 2 1 .280 捕邪飛 左飛 左本② 四球
5 (7) 片山 4 2 0 0 .340 三直 中安 空三振 中安
6 (3) 今泉秀 2 1 0 1 .295 見三振 右安 四球
7 (2) 井上和 3 2 0 0 .373 中2 左飛 右安
8 (4) 中村騎 2 1 1 0 .226 投犠打 中安 見三振
9 (1) 野崎 3 0 0 0 .083 見三振 遊直 遊ゴロ

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 9 116 28 2 10 0 0 3.41

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将 (キャ3=鳴門 ) 8 小川大地 (営2=大阪桐蔭)
13 赤間梢吾(キャ4=法政二) 23 只石貫太 (営1=広陵 ) 7 浜岡陸 (法4=花咲徳栄 )
15 丸山陽太 (スポ4=成東 ) 42 井上和輝 (法1=駿台甲府 ) 9 内山陽斗 (文4=天理 )
16 永野司(営4=倉敷商) 36 佐藤拓斗(スポ4=日大山形) 1 藤森康淳 (営3=天理 )
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商 ) 3 今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 ) 33 片山悠真 (文3=八王子学園 )
49 山﨑隆之介(法2=横浜) 4 中村騎士 (営2=東邦 ) 34 西凌矢(法3=広陵)
24 槙野遥斗(営1=須磨翔風) 5 品川侑生 (文4=三重 ) 26 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )
48 櫻田朔(法1=青森山田) 31 金谷竜汰 (法3=東海大菅生) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
43 中岩隼一郎(経4=法政二) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

東大戦での勝ち点獲得に後がない法大。2回戦の先発を託されたのは野崎慎裕(営4=県岐阜商)。前回登板の明大2回戦では7回2/3を投げ2失点と好投したものの、打線の援護に恵まれず敗戦投手となった。リベンジを果たすべく、エースらしい投球を期待したい。対する東大の先発は渡辺向輝(4年=海城)。東大1回戦では救援として登板し、法大は2回1失点に封じ込まれ敗戦を喫しただけに、打線は雪辱を果たし勝利をたぐり寄せたい。

初回はいきなり3番・中山太陽(4年=宇都宮)に二塁打を浴びるも後続を断ち、無失点でこの回を終える立ち上がり。一方の渡辺は2回を投げ無安打に抑える投球を見せ、投手戦の様相を見せる。
しかし、3回裏の攻撃に入ると、先頭の井上和輝 (法1= 駿台甲府 )が中方向へ痛烈な打球を放ち、一気にチャンスを引き寄せる。その後中村騎士(営2=東邦)の投犠打でチャンスを広げるも、野崎が打席に入った場面で3塁走者の井上和が飛び出しており、タッチアウトになる。野崎も見三振に倒れチャンスを活かせずこの回を終える。
その後は4回まで両投手が無失点の投球を見せ、引き締まったゲーム展開になるも、ついに5回裏に試合が動く。先頭の 片山悠真 (文3= 八王子学園八王子 )、続く今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)が連打で無死一、二塁のチャンスを作ると、8番・中村騎士(営2=東邦)が中方向へ適時打を放ち、1点を先制する。

6回裏も、熊谷陸(人2=花巻東)が四球を選び出塁すると、4番・松下歩叶(営4=桐蔭学園)が打った瞬間それとわかる左2ラン本塁打を放ち、悠々とダイヤモンドを一周しホームイン。3点目を追加する。

7回裏も今泉秀が四球を選ぶと井上和が右安打を放ち無死一、三塁のチャンスを迎える。ここで東大側も継投に入り佐伯豪栄(3年=渋谷幕張)にマウンドを託すも、捕手の失策が絡みさらに1点を追加。東大との差を4点とする。

8回に入っても法大打線は止まらない。松下が四球を選ぶと盗塁を成功させ、得点圏へ走者を進める。すると 5番・片山が中前適時打を放ちダメ押しの5点目を追加し、ゲームを決定づけた。

先発の野崎は2回以降1本も安打を許さぬ投球で最終回もマウンドに。先頭の代打・工藤雄大(4=市川)に右前安打を浴びるも、後続をしっかり抑えゲームセット。

野崎は9回10奪三振無失点の大活躍を見せ、リーグ戦初完投初完封を記録。キャリアハイとなる4勝目を手にし、勝ち点獲得の行方は第3戦へ進むことになった。

(記事:加納正義)

選手インタビュー

野崎 慎裕 選手

ーー本日はどのような気持ちでマウンドに上がったか
東大が必死に特には勝ち点を取りに来ると感じていたので、気持ちの部分では絶対に負けないように臨みました

ーー前回登板は7回2/3を投げ7安打3失点だったが本日までに意識を変えたことはあるか
特にはないです、前回と変わらず先頭を打ち取ること、低めに丁寧に投げることを意識しました

ーー2安打10奪三振無四死球の好投だったが、ご自身の状態は
空き週明けで身体は軽かったです、その分高めに浮かないように注意しました

ーーリーグ戦初完投初完封を達成したがご自身ではどのように感じているか
やっと、という感じです

ーー明日への意気込みは
絶対に勝ちます

 松下 歩叶 主将

ーー負けられない一戦だったがどのような気持ちで臨んだか
とにかく意地を見せたくて、これまでやってきた事を出そうという気持ちです

ーードラフト会議で1位指名されてからの試合で何か意識が変わったことは
特にありません。自分のやるべき事をやるだけだと思っています

ーー6回の本塁打の打ったボールと感触は
少しインコースよりのストレートです。手応えはありました

ーー8回に盗塁を成功させたが走塁面での意識は
常に次の塁は狙っています。

ーー明日への意気込みは
学生野球のラスト、勝って終わります。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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