【サッカー】関東大学サッカーリーグ第9節 対関学大 先制するも、2位相手に痛い逆転負け
JR東日本カップ2014 関東大学サッカーリーグ戦2部
第9節 対関東学院大学
2014年5月17日(土)青山学院大学緑ヶ丘サッカー場
勝利をつかんだと思いきや、最終盤で同点に追いつかれた前節。悔しさをバネに戦う今節の相手は2位の関東学院大学。勝てば昇格圏の2位浮上という大事な一戦だったが、結果は1-2と逆転負け。上位相手に痛い敗戦となった。
トータル試合結果
2 関東学院大学 |
0 | 前半 | 0 | 1 法政大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 1 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
60分 | 法大 | 宗近 慧 | 清水 道浩 |
70分 | 関学大 | 中村 瞬 | 井上 翔太郎 |
77分 | 関学大 | 井上 翔太郎 | 萱沼 優聖 |
警告
時間 | 大学 | 選手名 |
---|---|---|
79分 | 法大 | 伊藤 航希 |
93分 | 関学大 | 亀井 大地 |
メンバー
関東学院大学 監督: 石村 大 |
法政大学 監督: 長山 一也 |
||||
---|---|---|---|---|---|
1 | GK | 井田 裕也 | 21 | GK | 富澤 雅也 |
3 | DF | 原島 玄太 | 3 | DF | 宗近 慧 (Cap) |
4 | DF | 久保 海都 | 6 | DF | 星 雄次 |
25 | DF | 亀井 大地 | 27 | DF | 山田 将之 |
32 | DF | 木村 魁人→山口(88分) | 32 | DF | 川崎 雅哉 |
7 | MF | 太田 一輝 | 4 | MF | 清水 道浩 |
8 | MF | 普光院 誠 | 5 | MF | 山口 廉史 |
10 | MF | 土館 賢人 (Cap) | 8 | MF | 三田 尚希→白石(79分) |
11 | MF | 中村 瞬 | 16 | MF | 青島 拓馬 |
22 | FW | 井上 翔太郎→富樫(77分) | 25 | MF | 西室 隆規→伊東(71分) |
33 | FW | 萱沼 優聖→橋村(87分) | 9 | FW | 相馬 将夏→高橋(69分) |
サブメンバー | |||||
31 | GK | 寺沢 優太 | 1 | GK | 四宮 祐貴 |
6 | DF | 山田 悠太 | 19 | DF | 内嶺 大輝 |
34 | DF | 山口 聖矢 | 22 | DF | 田代 雅也 |
14 | MF | 三橋 秀平 | 14 | MF | 白石 智之 |
26 | MF | 大山 多一 | 26 | MF | 伊藤 航希 |
9 | FW | 富樫 敬真 | 31 | MF | 清谷 陸 |
15 | FW | 橋村 圭太 | 10 | FW | 高橋 健哉 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
快晴のなか行われた2位関学大との一戦。勝ち点差は2と、この試合の勝敗によって昇格圏に食い込めるかが変わるまさしく重要な試合だ。
試合は法政のキックオフから始まる。互いに探り合いの様相を呈し、なかなか大きなチャンスをつかむことができない。最初のチャンスは関学大、左からのCKを獲得するが、法大GK富澤雅也(経4)がパンチングで防ぐ。これをきっかけに試合は動き出した。直後の14分、右サイドのMF三田尚樹(現4)が突破からクロス。これは相手DFにブロックされるも、こぼれ球をDF星雄次(経4)がミドルシュートし、CKを獲得する。FW清水道浩(経4)のボールは中央のDF山田将之にピンポイントであうも、ヘディングシュートはゴール右上に外れてしまう。第2節のぶりにCBとしてスタメン復帰した山田はこの日、攻守において高いヘディングを活かしチームに貢献した。
この後法大は攻勢を強める。両SBの星と川崎が積極的に攻め上がり、枚数をかけた攻撃展開する。対する関学大は27分に右サイドからFKのチャンスを経るが、法大DF陣にはばまれものにすることはできない。法大は右SBの星が次々と精度の高いクロスボールを挙げるが、こちらも得点につながることはなかった。このまま互いに決め手を欠いたまま前半は終了、勝負は後半に持ち越しとなった。
後半に入ると、レフェリーの厳しい判定基準からファウルがかさみ、一転ペースを関学大に保持される。ファーストシュートも関学大MF太田に中央のドリブル突破から放たれた。しかし、60分待望の先制点は法大に生まれた。清水のクロスボールに中央で合わせたのは主将のDF宗近慧(経4)。得意のヘディングでの一発は、拮抗する展開を打開する大きな一発となった。これに息を吹き返した法大は2トップの二人にボールが供給されるようになり、攻撃のリズムを徐々に取り戻す。
しかし70分、相手CKをクリアしスローインに逃れると、その後の一瞬のすきをつかれ失点。77分にも前がかりになったところにカウンターをくらい逆転を喫してしまう。7分間での逆転劇に選手は奮起する。85分を過ぎると山田を上げてパワープレーを図るが、セカンドボールを拾うことはできずチャンスらしいチャンスは作れない。このまま試合は終了。2位浮上を果たすことはできず、逆に4位へ後退することとなってしまった。(佐藤康平)
コメント
長山一也監督
‐試合の総括を
今日はゲームの入り方と運び方をテーマにしていました。その中で入り方は素晴らしく、DFも対応できていましたし。ですが、先制をした後少し引き気味になっていた部分もあったのかなと思います。今勝ててないという状況が続く中で、「追いつかれるんじゃないか」という心理が少なからずあったように感じます。ただ、今までは中途半端に引き分けが続いていたので、この負けをプラスへと切り替えるいいきっかけにしていきたいと思います。
‐失点シーンについては
コーナーキックのこぼれ球、クリアしてその後のスローインの所だったと思うのですが。一回クリアしたことでほっとしてしまって、真ん中とファーサイドの相手を両方フリーにしてしまっていたので、その隙を作ってしまったことがもったいないと思います。やはり相手コートに入るまではしっかりと対応しようとは言っていたので、自陣で、相手がまだ攻められる状況で落ち着いてしまったことは反省点だと思います。
‐カウンターの対処に苦戦していた
2失点目の部分は、うちが前がかりになっていて点が取れそうになっているときでした。攻めているときこそ逆のこと、守備をしっかりしなければいけないよ、ということはいつも言っていたのですが。つぶしに行ってよかった場面で対応しようとして足を滑らせてしまったので、あそこははっきりとプレーした方が良かったのかなと思います。ですが、本人が一番わかっていると思いますので、改善してくれると思います。
‐ここ数試合DF陣の陣容が変わっています
みんな頑張ってくれていますし、その中で調子のよい選手を使うとは常々言っているので。あとはセットプレーのところで前節は田代が2失点に絡んでいたので、今節は調子のよかった山田に代えました。
‐セカンドボールを拾えなかった部分については
中盤のポジショニングだったり、先を予測することだったりができずにただ後ろにいるだけになってしまっているので。暑さでそうなったのかはわかりませんが、その部分はしっかりと動かなければいかないと思います。加えて、クリアの段階でセカンドボールとかのことも考えられればいいと思うので選手同士でも微調整してもらえればなと思います。
‐次節の首位神大戦に向けて
もう勝っていくしかないと思います。その中で変わってきている部分、守備を粘り強く続けるところだとかはあるので、そこは継続しながら。また、セットプレーなどの準備の所とかはより細かく修正しなければいけないと思います。全員が絶対に勝ちたいんだという気持ちを持って戦っていきます。
主将・DF宗近慧
‐今日の試合を振り返って
失点の場面以外は流れも作れたし、しっかり引いて守れて思うように入れました。ですが、失点したシーンが全てでした。
‐流れの中からの失点を1試合に2失点以上喫したのは初でした
今まではセットプレーなどから失点していたので、そこは練習の中で意識した部分でしたが、今度は次のボロが出てきたっという形です。なかなか全部のことにはまだ対応しきれていないのが現状ですね。
‐今シーズン初黒星となってしまったが
このままずるずる引き分けるよりも、一回負けて、落ち込んでそこから這い上がるっていうほうが良いかなと。引き分け続きで負けていない状況だったので、心のどこかで「まだ大丈夫だ」っていうのもあったかもしれないので。でも今日負けて、もう後も無いので、次はしっかり勝ち切ることを目標にできるかなと思います。
‐先制点を振り返って
クロスがいいボールが来て、自分もタイミングよく飛び込めたと思います。ずっと点が欲しいと思っていたので、取れたのは良かったですけど、チームの勝ちにつながらなかったのであまり喜べる感じではないですね。
‐次節へ向けて
勝ちが最近ないので、自分たちの現状も認識できましたし、もう一度「自分たちは弱い」ということを確認して、次は勝ちにいきたいと思います。
副将・DF星雄次
‐試合の総括を
流れ一点取るまでは良かったのですが。その後守りきれないのが今のチームの現状・力なのかなと思います。
‐カウンターの対応に苦戦していた
カウンターの対策や準備はいつも言われている所ですが、そこをやられてしまったところなので修正が必要かなと思います。
‐副将の星選手から見て一番変えなければいけないところは
変えるというか、やっていることは悪くないので。まだまだ甘い部分や詰められるところがたくさんあるので、そこを少しずつ改善していきたいです。
‐勝てない試合が続くが、チームの雰囲気は
悪くはないですが、勝てない試合が続いてしまっているので、試合の中で失点したときとかに少し空気が変わったり、バタバタしたりしてしまうので。そういった部分はしっかりと考えていかなければいけないと思います。
‐次節に向けて
一敗してもう負けられないですし、次は首位の神大なので、勝てるようしっかりと準備をしていきたいと思います。
DF山田将之
‐今日の試合を振り返って
引き分けが続いていて、どうしても勝ちたいっていう中でこういう結果になってしまって、すごく残念です。
‐CBとしての出場は第2節以来だったが
普段の練習からCBはやっていて、宗近さんとも組んでいるし不慣れってことは全然ありませんでした。ですが、緊張とかもあって、最後は自分のミスで失点してしまったので、そういうところは無くさないといけないと思います。
‐今シーズン初黒星だが
長いリーグ戦の中で、内容が悪くても勝ったり、逆に内容が良くても負けたりっていうことはあると思います。なので、今日の結果をしっかり受け入れて次に繋げたいと思います。
‐今シーズン初めて流れからの複数失点を喫しました
前節はセットプレーを多くやられてしまったので、意識しすぎってことはないですけど、そこをかなり意識していて今度は流れの中でやられてしまったので、相手のレベルが一つ二つあがっていった時に、そういった部分もCBとして締めていかないといけないのかなって思います。
―次節に向けて一言
この試合の反省を次に活かして、次はしっかり勝ちたいと思います。
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