東京フィギュアスケート選手権大会
2014年10月10日~13日
ダイドードリンコアイスアリーナ
10月10日~13日に東京フィギュアスケート選手権大会が行われた。10月末の東日本選手権、そして12月末の全日本選手権出場へつながる重要な大会である。法大からは男子シングルに服部瑛貴(文3)と渡部幸裕(営3)が出場した。
最終結果
選手名 | 順位 | 得点詳細 |
---|---|---|
服部瑛貴 | 5位 | 49.87点(SP:49.87⑤、FS:記録なし) |
渡部幸裕 | 7位 | 48.37点(SP:48.37⑦、FS:記録なし) |
※丸数字は順位、FSは台風の影響で中止
戦評
今大会は台風19号上陸の影響により、フリースケーティングが中止となりショートプログラムのみで順位を競うことになった。この日、服部が2番滑走、渡部が3番滑走と法大が続いて演技を披露した。
服部は「曲も振り付けも気に入っている」という新たな演技構成で臨んだ。曲はラウル・ディ・ブラシオの名曲「秋によせて」。始めの3回転+2回転のコンビネーションジャンプを成功させたが、3ループであえなく転倒してしまう。だが、その後のスピン、イナバウアーからの2アクセルなどではしっかりと切り替えた。ステップシークエンスでは優雅な曲調に合わせ滑らかなスケーティングで持ち前の表現力を見せると、最後は苦笑混じりの笑顔でフィニッシュ。「本番で緊張してしまった」と語った服部の得点は49.87で5位。昨大会から2つ順位を落とした。
続いて登場したのは、1週間前に肉離れをし、練習に復帰したのが最近だったという渡部。最初の3ルッツ+2トゥループは踏み切りに若干の硬さが残るも高さのあるジャンプを披露。このジャンプと次の3ループは少し危うい着氷であったが、その後の2アクセルは見事に成功。全身を大きく使った振り付けで迫力のある演技を見せた。しかし演技後も笑顔を見せることはなく、「今年のルール改善により、ジャンプやスピンで点数を稼ぐことができなかった」と自身が語るように、課題の残る大会となった。得点は48.37で7位。
2人ともフリーの演技に期待したかったが、中止になったことにより不完全燃焼のまま今大会を終えた。だが10/30からの東日本予選が待っている。新しい演技構成とルール変更により、それぞれ課題を見つけた彼らには、今回中止になったフリーの分まで力を発揮してほしい。期間は短いがどこまで課題を克服できるか。次の大会にも注目だ。(宮下優希)
選手のコメント
服部瑛貴(文3)
―大会を終えての全体的な感想をお願いします。
前回大会よりも順位を落としてしまいましたし、不甲斐ない演技を反省しています。また、台風によるフリー中止を残念に思います。
―新プログラムでの演技はどうでしたか
初めて太田由希奈さんに振り付けをしていただいたプログラムなのですが、曲も振り付けもとても気に入っています。
―ショートの演技について
今シーズン2度目のショートの演技だったのですが、ジャンプの失敗はもちろんですし、8月の試合よりもスピンでレベルを取りこぼしていたり、様々な課題が見つかりました。
―コンディションはどうでしたか
公式練習や6分間練習はとても調子が良く、一度も失敗がありませんでした。本番では自分でも気が付かないうちに緊張していたのだと思います。
―今後の課題は
スピードです。今回もジャンプの前のスピードを欠いてしまって失敗してしまいました。本番になると緊張してスケートが滑らなくなってしまうことがあるので、心理的な面も見直していきたいです。
―東日本インカレと東日本選手権の意気込みをお願いします
今回フリーが中止になってしまったので、東日本インカレでは今回の分まで頑張ります。東日本選手権は昨年非常に悔しい思いをしたので、その思いを晴らしたいです。両大会とも、後悔の無いよう残された時間を有意義に過ごしたいと思います。
渡部幸裕(営3)
―大会を終えての感想をお願いします
今年のルール改善でジャンプやスピンでなかなか点数を上手くもらえていないように思います。台風の影響でフリーを滑れなかったのも少し不安の残る試合になったかもしれません。
―ショートの演技について
ショートはまとめることは出来ましたがジャンプやスピン一つ一つ精一杯で余裕がなかったので全体的に硬い演技になってしまいました。
―コンディションはどうでしたか
1週間前まで肉離れしていて練習を再開したのが最近だったので試合にどうにか間に合ってよかったです。
―今後の課題は
課題はスピンですルール改善でレベルが取りずらくなってしまい皆よりスピンの点数が低いのでどうにかして点数をもらえるように練習します。
ー東日本インカレと東日本選手権の意気込みをお願いします
諦めないで最後まで滑りきり2つの大会でベストな演技が出来るように頑張ります。