【バレー】春季リーグ戦 対国士大 リズムつかめず、ストレート負けを喫する…
2015年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦
2015年4月25日(土)
東海大学湘南校舎総合体育館
リーグ戦5戦目の相手は、前の試合で全勝中であった早大を破り勢いに乗る国士大。連勝を伸ばした法大であったが、終始リズムをつかむことができず、ストレート負け。今季3敗目を喫した。
試合結果
トータル試合結果
0 法政大学 |
19 | 1セット | 25 | 3 国士舘大学 |
---|---|---|---|---|
23 | 2セット | 25 | ||
22 | 3セット | 25 | ||
– | 4セット | – | ||
– | 5セット | – |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
1 | 長谷川優太 | 法4 | S |
10 | 藤本幸運 | 営3 | WS |
4 | 田中尚 | 法4 | MB |
3 | 千住治 | 営4 | WS |
14 | 榎本京祐 | 法2 | WS |
16 | 安東大輔 | 文2 | WS |
19 | 小林慎平 | 営2 | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
---|---|---|
2 | 小粥圭祐 | 営4 |
9 | 緒方賢史 | 法3 |
戦評
迎えた第1セット、長谷川優太(法4)のサーブミスから始まり、不安な立ち上がりとなる。チーム全体として序盤にサーブミスが多く、劣勢でのゲーム展開となる。その中で、榎本京祐(法2)がバックアタックにブロックにと活躍を見せ、相手先行のゲームながらも、点差を広げられずに食らいついていく。ゲームが動いたのは、17-18の場面。石井和希(国士大)の強烈なサーブがコート後方に刺さり、サービスエースを奪われる。法大は1回目のタイムアウトをとるも、再びサーブで崩され点差を広げられる。その後も、アタッカーの核であった安東大輔(文2)がブロックされるなど、主導権を取り戻すことができない。最後はレセプションの乱れからのスパイクミス、という自滅のかたちでセットを失ってしまった。
気持ちを切り替えていきたいところだったが、第2セットは序盤から4連続失点。その後、守備の要であるリベロの小林慎平(営2)のレセプションミスなどで、嫌な展開が続く。藤本幸運(営3)のブロックで勢いをつかみかけたかと思えば、ミスを重ねて3点差をつけられてしまった法大は、7-10でタイムアウト。気持ちの切り替えを図る。タイムアウト後、田中尚(法4)がCクイックを決め、流れを切ることに成功。相手のミスののちに、またもや田中が1人時間差を決め、同点に追いつき、ゲームはふりだしへ。しかし、再び石井の強烈なサーブでレセプションを崩され、リードを奪われる。ファーストセットでマークされ、なかなかアタックを決められていなかった安東がここで踏ん張り、その後はサイドアウトの取り合いに。ネット際での藤本の好判断で同点に追いつき、さらに相手のスパイクミスで20-19と逆転に成功。しかし、工藤巧(国士大)のサーブで乱され、相手コートに返ったボールを押し込まれ、22-23と再び逆転される。最後は安東のスパイクが完全にシャットアウトされ、23-25で惜しくもセットを落とした。
ブロックアウトを狙う千住
第3セットははじめから焦りが見え、スタートから3連続失点。タイムアウトで立て直しを図るも、工藤のスパイクが勢いよく決まり、差を縮めることができない。14-17の場面、榎本がサーブで崩して藤本がブロックアウトを取ると、相手のミスもあり、じりじりと追い上げ同点に。しかし、すぐさま失点してしまい、先に相手を20点台に乗せてしまう。あとがないこの場面で、工藤を止め切れず、流れを奪えない。サードセットは最後まで主導権を握ることができず、今季2度目のストレート負けを喫した。
先週の2連勝の流れが切れてしまい、2勝3敗となった法大。明日の相手、筑波大もまた2勝3敗で法大と並んでいるチームだが、セット率の差で法大は9位、筑波大は7位となっている。明日の試合に勝つことで、順位は大きく入れ替わるだろう。日本代表選手を擁するチームだが、勝機は十分にある。気持ちを切り替え、明日の試合に臨んでほしい。(須藤未来)
監督・選手コメント
濱口純一 監督
ー今の試合を振り返って
うちがやりたいバレーを国士大にやられました。サーブを前後に揺さぶったり、時間差攻撃をやってきたりと、うちが本来やらなければいけないことを国士大にやられました。あとは今日は凡ミスが多くあったので、そこが先週の2戦と比べるとダメでしたね。
ー1セット目はサーブミスが目立ちましたが
大事なところでミスが出て、1点差が2点差になったりしたので、やっていて向こうの方が余裕があったのかなと。
ー国士大はライト側への移動攻撃など、幅のある攻撃をしてきましたが
練習ではその辺の対応とか相手のスパイクコースへの対応などはやっていたのですが、クロスに抜けたボールをレフトの人がさがっていなかったり、単純なことができなかったですね。少し勝負を急いだのかなと思います。
ー相手にレセプションでAカットを入れられる場面が多くありましたが
そうですね。やはりそこも、うちがやりたいことをやられました。向こうのセンターの子のブロードが多いということはデータ的にも分かっていたし、それに決められ過ぎたというところがありました。それはうちのサーブミスや相手の取りやすいところにサーブを打ってしまったという原因があると思います。もう終わってしまったので、切り替えて明日は筑波に勝てるようにやるしかないですね。
ー筑波大戦に向けて
筑波は高さがあり、ブロックの上からスパイクが抜けてくると思うので粘ってレシーブで引っかけて、長谷川のコンビでやっていけばある程度勝負はできると思っています。
田中尚
―今日の試合を振り返って
うちのミスが多くて相手に取られてしまったっていうのは、1番の敗因かなと思います。
―国士大の印象はいかがでしたか
そんなに背が高いチームではないので、サーブで崩してうちが取るっていう流れに持って行きたかったんですが、それができなかったのが悔しいです。
―勝ちたい相手だったと思いますが
これで勝てば3勝になって、入れ替え戦に行く可能性が低くなるので、勝ちたかったです。
―現在のチームの雰囲気はいかがですか
下級生が多いということで、試合勘があまりないので、上級生が声を出して引っ張っていかなければいけないんですが、それがあまり上手くいってないです。
―試合前にはチームでどのようなお話をされましたが
いつも「自分たちのバレーをしよう」という話をしているので、今日もそこですね。
―次戦に向けて意気込み
明日は本当に勝ちたいです。
高い決定率を出した田中
ー試合を振り返って
今日は勝てた試合だったかなと思います。
ー今日の調子は
サーブカットは1セット目が確か100%返せて、2セット目がちょっと40%だったんですけど、3セット目が75%だったんで、調子的には悪くなかったです。スパイク、レシーブもそこそこ上がっててあんまり落とすことはなかったんで。
ー相手の印象は
応援うるさいなって感じですね(笑)。
ー37と39番のサーブが大変そうでしたが
そうですね。結構荒く打ってきて、雑だったんであんまり綺麗じゃなくて取りづらかったっていうのはありましたね。右側にいた千住さんもあんまり調子が良くなくちょっと崩れてしまい、そこの二人の関係があんまりよくなれなかったから、崩れすぎちゃったかなって感じです。
ー連勝ストップしてしまいましたね
しょうがないですね。
ー明日の試合に向けて
明日は筑波大で結構強いんですけど、多分絶対勝てないってことはないと思うんで、明日も今日と同じくらい調子上げて頑張りたいと思います。
明日の筑波大戦でも期待の懸る小林
-今日の試合を振り返って
今日はスパイクを決めようとして下に打ちすぎてしまいました。
-2連勝で今日の試合を迎えましたがどんな雰囲気で試合に臨みましたか
最初はいい感じだったんですけど、ミスが出始めてから気持ちに余裕がなくなってしまいました。
-相手の印象は
ブロードが多いということだったのでワンタッチで止めていこうという話だったんですけど、あまり止めれなかったです。
-相手ブロックに阻まれる場面が多かったと思いますが
下に打ってしまってブロックにかかってしまったので、明日はもう少し奥に打っていきたいです。
-ご自身の調子は
今日はあまり良くなかったですけど、明日につなげるようにしていきたいです。
-今日見つかった課題
ブロックが少し前に出ていないのと、さっきと同じですけど下に打ってしまってるので直したいです。
-明日への意気込み
明日は相手のブロックが高いと思うので、決まらないにしても気持ちで負けないように攻めていきたいと思います。
高さのある安東
フォトギャラリー
- 3枚ブロック(左から長谷川、田中、藤本)で相手の攻撃を止めにかかる
- 調子の上がらなかった千住
- 効果的なサーブを放つ藤本
- 相手の攻撃を止めたブロック(長谷川(左)と藤本)