【バレー】 春季関東大学男子1部リーグ戦 対専大 今季2度目のストレート勝ちを収める!
2015年度春季関東大学男子1部リーグバレーボール戦
2015年5月23日(土)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念館
10戦目の相手は春季リーグ戦でわずか2勝と低迷している専大だ。1、2セットを連取した法大は、続く第3セットでも緒方賢史(法3)の攻守にわたる活躍により勝利。ストレート勝ちを収めるとともに、今季5勝5敗となり順位も7位に浮上した。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
25 | 1セット | 21 | 0 専修大学 |
---|---|---|---|---|
25 | 2セット | 18 | ||
25 | 3セット | 15 |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
17 | 神谷翔 | 法2 | S |
9 | 緒方賢史 | 法3 | WS |
4 | 田中尚 | 法4 | MB |
14 | 榎本京祐 | 法2 | OP |
3 | 千住治 | 営4 | WS |
2 | 小粥圭祐 | 営4 | MB |
19 | 小林慎平 | 営2 | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
---|---|---|
1 | 長谷川優太 | 法4 |
10 | 藤本幸運 | 営3 |
26 | 渡邊和馬 | 文1 |
戦評
法大サーブで始まった第1セット、長いラリーとなるも、緒方がレフトサイドからクロススパイクを決め、いきなりブレイクでスタート。はじめは探り合いながら、シーソーゲームが続く。5-6の場面から、小粥圭祐(営4)が得意のCクイックをブロックされ、さらにわずかワンテンポ及ばなかったブロック間を利用されたブロックアウトで、3点ビハインドに。序盤から追いかける展開になってしまうかに思われたが、流れを切ったのは田中尚(法4)だった。7-9で、うまくワンタッチをとりラリーをつなぎ、返ったボールをきっちりシャットアウト。さらに3枚ブロックで相手の攻撃を封じ、試合をイーブンに戻す。再びサイドアウトの取り合いになった中、13-12、今度は榎本京祐(法2)のブロックでブレイク。続く長いラリーで小粥がクイックを叩き込み連続得点。ここで専大は、1回目のタイムアウトをとるが、法大の勢いは止まらない。サーブで崩し、ブロックを締める理想的な展開を作り、また榎本が安定したアタックでポイントを重ねる。専大も意地を見せ、点差は大きく開かないものの、常に法大がリード。また神谷翔(法2)の1枚ブロック、ネット際の小粥の絶妙なファーストタッチからの神谷のスパイクなどトリッキーな攻撃も飛び出し、23-19。しかし、ここから冨田直人(専大)のスパイクで追い上げられ、リズムを崩す。それでもタイムアウトによって切り替わった流れで、セットポイントに。ここで、U-23から帰ってきたばかりの長谷川優太(法4)主将をサーブで投入。ストレートコースに放ったサーブは、相手のカットを乱し、ネット際へ。これを田中がダイレクトで叩き込み、25-21。セットを先取した。
セカンドセットは序盤から法大のペース。着実にリードを広げていく。ここで専大は第1セット終盤から調子を崩していた冨田に代えて、小川猛(専大)を投入。これでリズムが代わったか、点差が詰められていく。だが、それでも法大のリードは変わらず。田中の1人時間差や、千住治(営4)のクロススパイクで着実に得点。最後も、榎本のアタックでこのセットを奪った。
スパイクの態勢に入る小粥(奥)と神谷
第3セット、メンバーとローテーションを入れ替えてきた専大。前セットとは打って変わってシーソーゲームとなる。両チームともにブロック、スパイクで順当に得点を重ね、拮抗した展開に。そこから脱したのは、やはり法大だった。ピンチサーバー渡邊和馬(文1)を起用した13-13の場面、緒方のフェイント、榎本のストレート、専大のタイムアウトを挟んで緒方の1枚ブロックと一気に波に乗る。19-15で迎えた緒方のサーブで、相手を崩しミスを誘うと、そこから怒涛の連続得点。そのまま最後まで駆け抜け、25-15で今季2度目のストレート勝利をおさめた。
最終戦を前に、5勝5敗7位と上位進出まであと1歩となっている法大。明日の最終戦の相手は、現在8勝2敗で2位につけている早大だ。強敵ではあるが、崩せるポイントがないチームではない。選手たちも、明日の試合での勝利を現実的に捉えている。この春リーグのスタートから、大きな成長を見せてきた法大バレーボール部。その成長の成果を、明日の試合で見せ、有終の美を飾ってほしい。(須藤未来)
選手コメント
田中尚
ー今日の試合を振り返って
とりあえず、3-0で勝てたのが良かったです。
ー専大戦のための対策は何かしましたか
専大はサイドが結構打つって分かってたので、そこをしっかりと抑えることにしました。
ー長谷川選手がスタメンでなかったのは
昨日帰ってきたんでちょっとやっぱり体調とか、休養を取った方が良いということなんで出ませんでした。
ー明日勝てば勝ち越しで終われますね
そうですね。昨年5勝6敗で負け越しなんで、ちょっと昨年の結果から変えたいと思います。
ー最終戦に向けて
明日は早稲田となんで、全員バレーで勝ちます。
チームの柱として活躍を見せた田中
緒方賢史
ー今日の試合を振り返って
1セット目からうちのバレーができて、それが勝因かなと思います。自分のミスだったり、周りのミスだったりはあったんですけど、勝てて良かったです。
ー相手の印象は
(専大は)メンバー的には揃ってたんで、結構強いかなって思ってたんですけど…。今日やってみたらちょっと崩れてくれたので良かったと思います。
ー毎回後半に調子が上がってくる印象がありますが
自分はバレー始めて9年なんですけど、スロースターターですね。後半のほうが調子が上がるっていうプレイスタイルが身に付いてしまっていて、チーム的には申し訳ないんですけど。克服…できるように頑張ります(笑)。
ー長谷川選手が戻ってきたことで何か変化は
やっぱりチームの柱なので…。あまり頼りたくはないんですけどね。まあ、雰囲気とかは良くなってきてるかな、と思います。
ー明日に向け
今日ストレートで勝ったので、明日もストレートで勝って終わりたいと思います。
キレのあるスパイクを打つ緒方
榎本京祐
ー今日の試合の振り返り
専大はいま2勝で追い込まれていると思ったので、今日は本気でぶつかってくると思いましたね。それでこっちも本気でぶつかって絶対に勝ち、5勝したいなという気持ちがあったので勝ててよかったです。
ーエース藤中選手などを要する専大に対しどのように対策しましたか
藤中さんはスパイクも強いんですけど、ブロックが特にうまい選手だと思っていたので、自分がスパイクを打つときは藤中さんのブロックに捕まらないように練習をしましたね。
ー先週と同様に試合を通じて攻撃面でキレがありましたが…
そうですね。それまでずっと神谷(翔)と合わせてきたこともあって、今日は気楽にスパイク、レシーブやブロックができましたね。神谷としっかり合わせ、自信を持ってやっていこうと思ったことで結果が出たのだと思います。
ー連勝しましたが、チームの雰囲気はいかがですか
かなり乗っている状態ですね。なので明日の早大戦も流れに乗って勝っていきたいです。
ー昨年の木村築選手(14年度卒)の後を継いでオポジットを任され、期待されていると思われますが…
自分が一年の頃、木村さんは4年で雲の上の存在だったので…。期待してもらえるのは嬉しいですけど、まだまだそんな届く存在じゃないので、練習して木村さんのような選手になれるように頑張りたいと思います。
ー明日の早大戦に向けて
明日は絶対勝って勝ち越しで春リーグを終えられるようにしたいです。
好調を維持している榎本
フォトギャラリー
- 千住はチームにとって欠かせない存在だ
- 2枚ブロックを展開する田中(写真中)と神谷
- レシーブを行う小林
- オポジットとしてチームを支える榎本
- U23から復帰した長谷川
- 後半戦以降、ピンチサーバーとして出場している渡邊
- 緒方は3セット目で大車輪の活躍を見せた
- チームの勝利に貢献した小粥