【バスケ】第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 1回戦 対札大 延長戦にもつれ込むも初戦突破
第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 1回戦
2015年11月23日(月)
国立代々木第二体育館
ついに今年度の集大成となるインカレを迎えた。「最低限ベスト4、目指すは頂点」この目標を掲げてこの1年やってきたはずだ。入れ替え戦では残念ながら2部リーグに落ちてしまったが、下ばかり向いていられない。インカレでその悔しさを晴らし、目標を「有言実行」してほしい。初戦の相手は、今年度の北海道地区で全勝し1位でインカレ出場を決めた札大だ。札大の町田洋介コーチは法政大学OBであり、現役vsOBが率いるチームということでも注目が集まった。
試合開始からきっ抗した試合に。第4Q終了間際の山岸の3Pで勝利を確信したかと思われたが、残り3.4秒で相手に3Pを決め返され、勝負は延長戦へ。4年の気迫のプレーで得点を奪い、辛勝。1回戦を突破することができた。
試合結果
トータル試合結果
96 法政大学 |
19 | 1Q | 16 | 88 札幌大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 22 | ||
24 | 3Q | 17 | ||
21 | 4Q | 27 | ||
14 | OT | 6 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 10 | 3 | 2 |
#7 藤井 裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 18 | 3 | 3 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 10 | 5 | 1 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 0 | 1 | 0 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 33 | 12 | 2 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 | 1 | 0 |
#10 和田 直也 | 2 | 法 | 187/77 | GF | 幕張総合 | 3 | 2 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 0 | 0 | 0 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 2 | 2 | 1 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 7 | 1 | 2 |
#67 佐藤 翔耶 | 3 | 法 | 181/78 | G | 宇都宮商 | 8 | 0 | 1 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 5 | 1 | 0 |
戦評
エース加藤は腰のけがのためにベンチで戦うことになった。
第1Q。序盤は一進一退の展開に。法大は沼田のリバウンドシュートやポストプレーを中心に得点すると、札大は#3中村のアウトサイドで対抗。厳しいディフェンスから攻撃に繋げリードを奪いたいところだが、相手のスクリーンの対応がうまくいかない。集中力を欠き、パスミスも目立った。それでも相手のシュートが入らず点差はさほど変わらず。残り2分間で藤井が2本の3Pを決め19-16とわずかにリードして第1Qを終えた。
第2Q。開始早々に藤井が3Pを2本、和田が1本決めて一気にリードを広げる。札大はたまらずタイムアウト。10点のリードでこのまま引き離せるか、今年の法大はここが課題だった。だがリーグ戦同様に粘れず、多くの失点を許してしまう。得点源の沼田への当たりも厳しくなり、法大の得点は伸びない。沼田と竹内のハイポスト、ローポストの連携プレーなど良い場面もあったが、失点が多すぎた。37-38とリードを奪われ後半へ。
第3Q。札大はゾーンDFを展開。警戒した法大は積極的な攻撃ができず、3分経過でタイムアウト。その後は沼田が一段と気迫のこもったプレーと、中から声を出し指示を飛ばす姿を見せ、徐々に良い流れを引き込んでいった。終盤は佐藤、玉城の3Pで再びリード。最後は竹内のブロックで盛り上がり、61-55。
第4Q。#3中村、#0志水の3Pで一気に追い上げる札大。法大も竹内のバスカン、玉城のフローターなど1年コンビの活躍もあり、シーソーゲームとなる。ガード陣がコンスタントに得点していくが、ディフェンスでは札大のルーズボールを最後まで追うような、気持ちのこもったプレーを止められない。79-79と同点で迎えたノータイム、藤井のパスを受け山岸が放った3Pは綺麗な弧を描きゴールに収まった。これが勝利の決定打、と誰もが確信したとき、残り3.4秒で#3中村がディフェンスを背負いながらも3Pを決め返した。82-82。4年の意地のぶつかり合いだ。法大ボールで3.4秒を攻めるが得点できず、勝負は延長戦へ持ち越された。
オーバータイム。やはりここで頼りになるのは沼田。誰よりもリバウンドを追いかけ、3人のディフェンスに囲まれても冷静に、しっかりと得点へ繋げた。チームファウルがたまり相手のフリースローの機会が多くなかったが、プレッシャーからか札大はほぼ決められず、そのチャンスをものにできなかった。残り1:57で再び山岸の3Pが決まり、1:18で藤井のエアボールを拾った沼田がゴール下で決めたところで93-88。札大のシュートはゴールに嫌われ、藤井がボールにプレッシャーをかけトラベリングを取ったところで、この日初めての「流れはうち」コール。残り13.6秒、藤井のリバウンドで札大にファウルがコールされ、きっちりと2本のフリースローを決めたところで、勝負あり。最後に沼田が相手に突っ込まれ、頬と肩を強打するアクシデントもあったが、96-88で辛勝した。
まずは初戦突破。だが「集中できていない」と今井監督が語るように、勝負どころでのミスが続き、課題を克服し切れていない印象を受ける。次の相手は筑波大。リーグ戦の1巡目のような戦いができれば、破ることも当然可能なはずだ。「最低限ベスト4、目指すは頂点」この目標をもう一度掲げ、チーム一丸となって次戦を突破し、オールジャパンへの切符を掴み取って欲しい。(宮下優希)
監督・選手コメント
今井一夫 監督
※諸事情により今井監督のコメントは後ほど掲載致します。
山岸玲太 主将
ー試合を終えて
ディフェンスの部分でプレッシャーをかけるというところが地方と関東の違いだと言われていたので、そこで今日は点数を簡単に取られてしまって。そこはどうにかして行かなきゃいけないなと思いました。
ーシーソーゲームとなりましたが焦りはありましたか
いやまあそこまでは無かったんですけど、どうにかディフェンスで止めたい部分で止めれなかったところが大きかったので、その部分ではどうしようかなじゃないですけど、もっと話し合えれば、声出してディフェンスできれば良かったのかなとは思いますね。
ー札大の印象は
(試合を)やる前は何も分からなかったんですけど。外からのシュートの確率がすごく良かったなと終わってみれば思いますね。
ー入れ替え戦が終わってから、チームとしてどのようなことに取り組んできましたか
ディフェンスのところを基本に置いて、あとはオフェンスの連携の部分でちょっとメニューが増えました。
ー前半はシュートに苦しみましたが
中に、沼田に入れるというのを徹底していて。外からのシュートを打つという部分では打って終わりになっていたので、その外から入らないときにもう1回中に入れて崩してみたいな発想がもっとあれば楽な展開になっていたのかもしれません。
ー4Qのノータイムでの3Pが印象的でした。自信はありましたか
打ったらまっすぐ飛んだんで、まあ、入ったかなというのはありましたね。
ー延長での3Pもありましたね
前が空いてたんで。延長戦だったのもありますし。あそこは思いっきり自分で行こうと思って打ちました。
ー延長が決まった時の気持ちは
最後も自分たちがオフェンスで、外しても延長だということで、まあそこまで気負うところもなかったですし。延長になってからもまずディフェンスからやっていれば負けることはないと思っていたので。そこまで焦りは無かったですね。
ー最後のインカレの目標は
次筑波なんで。まあ楽しくゲームができれば良いかなとは思います。
ー筑波大とは3度目の対戦となりますが
自分たちがやってきたことを、40分間通してできたらいいですね。
ー次の試合に向けて主将として
頑張ります。
沼田凌
ー今日の試合を振り返って
僕の中では1点差でもいいから絶対勝つっていうのを試合中考えてました。相手を突き放せる場面が何回もあったのにその場面で突き放せなくて、追いつかれて最終的に延長戦にまでなってしまいました。それでも勝ったので良かったです。
ー接戦になった要因は
僕が札幌大の3番にシュートを何本も決められてしまったことが一番大きいかな、と思います。
ー今季初めての延長戦でしたが
疲れは全然無かったので5分間思い切りやろうと思いました。
ー怪我は次の試合に影響しそうですか
たぶん大丈夫だと思います。このあと病院に行きます。
ーリーグ戦終わってからどのような練習をしましたか
チームでの練習はほとんどしなく自主練が中心でした。
ー次の試合に向けて
今日の試合みたいにならないように食らいついて食らいついて我慢して戦っていきたいと思います。
竹内悠貴
ー試合を終えて
良い試合と言えば良い試合だったんですけど、札幌大にあそこまで点差を縮められて延長戦までもつれたのはディフェンスに反省点があると思います。
ーディフェンスにおける反省点とは
ボールに対するプレッシャーはかかっていたと思うんですけど、抜かれる時に縦に抜かれていました。縦に抜かれるとゴール下のディフェンスがオープンになってしまうので、シュートを打たれやすくなってしまうからそこは反省点です。
ーオフェンスファウルについて
自分的にはあまり強く押してなかったと思うんですけど自然と力んじゃったのかもしれません。あの緊迫した場面でオフェンスファウルしてしまって緊張もあって頭の中真っ白になってしまいました。
ー接戦の中での出場でしたね
接戦の中でも普段の練習でやっていることを1番意識しました。ディフェンスが得意な方ではないっていうのを塚本さんも分かってくれてると思うんで、自分ができることをやろうと思って試合にでました。
ーバスケットカウントもありましたね
本当は塚本さんから普通のジャンプシュートを打つなって言われてるんで、フックシュートを打とうと思ったんですけどもう飛んでしまっていたので、シュート打ってファウル貰おうって思ったら入ったのでラッキーでしたね。
ー次の試合にむけて
リーグ戦中筑波には2回負けているのでネガティブなムードがチームの中にあるけど、接戦に勝ったっていう良い流れで次の試合も頑張っていきたいと思います。
クローズアップ
10個の質問で法大バスケットボール部員の素顔に迫る新企画。バスケや普段の生活について伺います。
※次回の人を指名する制度。※毎回更新できない可能性もあるのでご了承ください。
目黒翔馬(文3・右)
①番号の理由
俺がバスケ始めて最初にもらった番号が15で、父親がバスケ始めたときにもらったのも15番なんです。父はバスケの楽しさを教えてくれて、俺のバスケの原点でもあり土台を作ってくれた人だから、感謝の意味を込めて15にしましたー!!
②バスケを始めたきっかけ
父親の影響ですね。
③血液型
天才のAB型です(笑)。
④自分を動物に例えると
ライオン!百獣の王だから(笑)。
⑤好きな女の子のタイプ
気が合う人とか一緒にいて落ち着く人です。
⑥好きな食べ物
ラーメンです。最近は魚介系。前は背脂たっぷりこってり系でした。
⑦趣味
本読むのが好きです。アニメとか小説とか。映画やアニメを見るのも好きです。
⑧オススメの本や映画は
オススメの本は「ソード アート オンライン」です。映画は「ハンガーゲーム」です。
⑨仲の良い人
財前と翔耶。あと萩原も仲良いです。武蔵小杉に住んでる小杉組は特に仲良しです。
⑩ 次の人の指名をお願いします
萩原で。武蔵小杉組で仲良いから。
フォトギャラリー
- 試合を大きく動かした山岸の3P
- 33得点12リバウンドを挙げた沼田
- 藤井のフリースローで勝負あり
- 珍しくファールに苦しんだ植村
- 佐藤のシュートで3Qをリードして終えられた
- 荒削りだがインサイドで奮闘した竹内
- ベンチスタートでも積極的なプレーで活躍した玉城
- 試合終了間際に沼田にアクシデントが起こった