【水泳】第92回日本選手権水泳競技大会 6日目 竹田が予選1位で明日の決勝に進出!
第92回日本選手権水泳競技大会
兼 第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会代表選考会
2016年4月9日(土)
東京辰巳国際水泳場
大会6日目。竹田渉瑚(スポ4)が1500㍍自由形予選を1位通過。明日の決勝では今大会法大初、そして3年連続となるメダルに大きな期待が懸かる。一方、50㍍自由形に出場した青木智美(社4)は準決勝に進むも結果は9位。決勝にはわずかに届かず、最終日を残し会場を去った。
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50㍍自由形 | 12位 | 青木智美 | 26秒33 | 準決勝進出 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50㍍自由形 | 27位 | 平沼晃多 | 23秒62 | |
1500㍍自由形 | 1位 | 竹田渉瑚 | 15分14秒64 | 決勝進出 |
28位 | 市丸貴之 | 15分55秒76 |
準決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女子50㍍自由形 | 9位 | 青木智美 | 25秒93 |
戦評
この日出場したのは4人の選手。
まずは男子50㍍自由形の新入生・平沼晃多(経1)。「周りの雰囲気に圧倒されてしまった」と力を発揮出来ず、27位に終わった。女子50㍍自由形の青木は予選を12位で通過すると笑顔を見せた。続く準決勝では後半の追い上げで巻き返すレースを見せるも、9位で準決勝敗退。「もっとタイムが出せた」と自身を悔いた。
男子1500㍍自由形には新入生・市丸貴之(経1)と竹田が出場。市丸は序盤から速いペースについていけず28位で予選敗退。竹田は「ペースを刻めている感覚があった」と終始100㍍を61秒台でまとめる安定した泳ぎを見せる。結果はほぼ狙い通りという15分14秒台でフィニッシュ。全体の1位で明日の決勝進出となった。
7日間に及ぶ今大会も残るはあと一日。出場するのは竹田一人のみとなったが、目指すは優勝、そして五輪の切符だ。3日目に青木が五輪出場を決めたことで、「同期として負けたくない。自分も五輪を決める」と声高らかに語る。HUSTの戦いに最後まで目が離せない。(飯田翼)
選手コメント
竹田渉瑚
―レースを振り返って
目標として、予選は15分15秒でいこうと思ってたので狙い通りのタイムです。1位通過は予想してませんでしたが、みんなが力を温存してると思うので油断せずに派遣標準を見据えて優勝目指していきたいと思います。
―不安を抱えていたレース後半について
まだラップタイムを見てないのでなんとも言えませんが、刻めてる印象は自分の中でありました。14分55秒を出すときは100㍍をずっと1分0秒0ぐらいで刻まないといけないので、今よりも前半から上げていく展開になると思います。そういう面で練習してきた自信を持って、不安な部分を払拭出来たらなと思ってます。
―自信をつけた場というのは
本番はあまりよくなかったですが、練習はブロークのタイムが派遣を見据えたタイムで来ています。なので、過去の駄目だった部分は見ずに練習で培った部分を出せたらなと思ってます。
―スピードを補うためにはどういったことを
400㍍があまり良くなかったんですけど、1500㍍は50㍍みたいに本気の出力ではないので、しっかりと足を止めずに行きたいです。これまで駄目だったときは基本的に疲れたところでシックスの速いテンポがツーになって、キックがゆったりしてしまう部分がありました。そういったところで足の回転を落とさずに30秒をずっと刻めるスピード感を持っていけたらなと思ってます。
―決勝への意気込み
あとはやるしかないのです。法大としては先に青木智美が決めてくれたので、同期として僕も負けずに派遣を切ってオリンピックを決めてきたいと思います。
青木智美
―レースを振り返って
もっと泳げたと思うので決勝に残りたかったです。
―タイムは
良かったんですけどもうちょっと25秒台真ん中辺りが出せたらもっと良かったですね。
―去年は予選敗退だった種目で準決勝まできましたが
去年は200㍍自由形の決勝と50㍍自由形の予選が同じ日だったので、決勝に残るより午後の200㍍のために体を動かそうという思いでした。今年はちゃんと決勝狙って、挑みました。
―泳ぎを楽しむという話をよくされますが
頑張ろう、頑張ろうって思いすぎるとガチガチになってしまうので、レースを楽しむことが一番力を発揮しやすいと思ってます。
―五輪のリレーメンバーの中で最年長ですが意識することは
去年の世界水泳の時も一番経験の浅い自分が最年長でしたが、特に最年長だから引っ張ろうという気持ちはなかったです。みんながみんな同じ目標を持っていけたらいいと思います。
―リオで目指す泳ぎは
1分57秒台の前半を引き継ぎで出して、自分の得意とするレースプランができるようにしていきたいです。
―リオへ向け取り組むことは
もうちょっと前半のスピードをつけて、後半で粘れるような練習をしていきたいと思います。
平沼晃多
―レースを振り返って
思ってたよりもキャッチが上手くいかなかったのと周りのピッチが速かったです。周りの雰囲気に圧倒されてしまいました。いつもの泳ぎが出来なかったです。
―日本選手権の雰囲気は独特でしたか
初めての出場で周りとの体格差を感じました。緊張も思ったよりして、全然上手くいかなかったです。
―この冬の練習は
短距離のスピード練習をしました。チューブを使いながら50㍍メインでやってきました。
―法政大学進学の理由
長水路の練習できるという環境の良さ。加えて、チームの雰囲気の良さです。
―今シーズンの意気込み
今回のタイムは23秒6ですが、次は22秒台で泳ぎます。
市丸貴之
―レースを振り返って
割と前半から隣についていけなかったので、力不足を感じました。
―レースプランは
隣を泳ぐ戸崎祐(日大)選手についていこうと考えてました。でも、前半の500㍍に行く前に離されてしまったので、力不足ですね。
―自身の持ち味は
キックが弱いのでその代わりにプルです。ずっと同じリズムで動かし続けることができる方だと思います。今日はその部分もあまり生かせなかったですね。
―この冬にしてきた練習
JOと選手権をメインに考えてました。2月までは持久力を高めるようにして、JO期間からは調整です。レースが続くので、できるだけ疲れを残さない状態で自分の最高の泳ぎが出来るように調整してました。
―法政大学への進学理由
何校か見てきた中で練習の時に盛り上がりがあって、良い雰囲気のチームだと思いました。僕もこの法政で4年間頑張れたらなって思って、選びました。
―今シーズンの意気込み
自分の自己ベストが高2以来出てないので、自己ベスト(15分45秒)を更新したいです。1年目は厳しいかもしれませんがコツコツとタイムをあげて、ゆくゆくは大学に貢献できるようにやりたいと思っています。
フォトギャラリー
- 明日の決勝ではメダル獲得が期待される竹田
- 青木は決勝にわずかに届かず
- 周りの選手との差を痛感した新入生、平沼
- 新入生の市丸は自己ベスト更新を誓った