【水泳】第92回日本選手権水泳競技大会 5日目 伊藤が自己ベスト更新で6位入賞!
第92回日本選手権水泳競技大会
兼 第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会代表選考会
2016年4月8日(金)
東京辰巳国際水泳場
表彰台が有力視された大会5日目。しかし決勝に進出した青木智美(社4)、伊藤瑞輝(経3)の両社とも6位に終わった。200㍍背泳ぎ出場の津村航平(経2)は予選で自己ベストを更新。好調な泳ぎを見せたが準決勝にとどまり、この日明日の決勝進出者を出すことはできなかった。
試合結果
予選結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子200㍍背泳ぎ |
9位 | 津村航平 | 2分01秒14 | 準決勝進出 |
18位 | 内藤良太 | 2分02秒86 | ||
男子200㍍個人メドレー | 27位 | 齊藤凌 | 2分04秒90 |
準決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子200㍍背泳ぎ | 13位 | 津村航平 | 2分02秒36 |
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女子100㍍自由形 | 6位 | 青木智美 | 55秒41 | |
男子200㍍バタフライ | 6位 | 伊藤瑞輝 | 1分57秒27 |
戦評
予選
予選には3人が出場した。
男子200㍍背泳ぎには津村、内藤良太(人1)が同じ組で登場。五輪選考会でも「いつも通りの気持ちで臨めた」という津村は後半の追い上げでトップでゴール。自己ベストを2年ぶりに更新し、全体9位で準決勝進出を決めた。一方の内藤は前半から積極的に前に出てレースを引っ張るが、後半失速。全体18位で予選敗退となった。
今大会3種目目の出場となった男子200㍍個人メドレーの齊藤凌(経3)は「自由形をメインに練習して、他の種目に力を入れてなかった」と前半から苦戦を強いられ、全体27位で準決勝進出はならなかった。
津村のタイムは8位と0秒12差。準決勝も熱戦が予想されるが決勝に向け、突き進んで欲しい。(飯田翼)
準決勝・決勝
準決勝。まずは200㍍背泳ぎ2組目で津村が出場した。「使い果たしてカラカラだった」との言葉もあったが力強い泳ぎを見せ、組で7位、全体で13位。レース後には満足気な笑顔も見れた。大学2年目のシーズンはまだ始まったばかり。さらなる飛躍が期待される。
そして迎えた決勝。青木が女子100㍍自由形に出場。200㍍に続く五輪出場権を目指したが、結果は6位入賞に終わった。目標の54秒台も出すことはできず、悔しげな表情。残る50㍍に期待したい。
最後に出場したのは男子200㍍バタフライ決勝に伊藤。瀬戸大也(JSS毛呂山)と坂井聖人(早大)が引っ張るハイレベルなレースに食らいついた。準決勝で出した自己ベストをさらに更新し、結果は6位。しかし「悔しいです」と述べるその目は、既に次を見据えていた。
大会も5日目を終え、法大のスイマーの輝きは増すばかり。残り2日間でさらにどのような活躍を見せてくれるのか、目が離せない。(阿部暁野)
選手コメント
伊藤瑞輝
―レースを終えて
悔しいです。
―準決勝よりさらにタイムも縮まりましたが
56秒台を出したかったので、ベストですけど全然満足してないです。
―順位での目標はありましたか
順位は初の決勝ということもあったので、ビリでもいいから価値のあるレースをしたいなと思っていたんですが。ベスト出したくらいの価値しか見出だせませんでした。
―緊張は
予選とか準決に比べて、嫌な緊張は無かったです。もう早く泳ぎたいという気持ちでいっぱいでした。
―今季の目標を教えてください
とりあえずインターナショナルDは突破したので。Cに向けてまた練習を積み重ねて行こうかなと思います。
―そのための課題は
2月から3月にかけての合宿で強化できたので、後半は自分の持ち味だと思います。あとはスピードの方をつけられるように、やっていきたいです。
青木智美
―レースを終えて
54秒台が出したかったので、ちょっと悔しい結果で終わってしまいました。
―自分で思う要因は
泳ぎも悪くなかったので、何がいけなかったのかなという感じです。
―100㍍でも五輪は狙っていましたか
そうですね。狙えなくはない位置にいたので。狙ってはいたんですけど。もうちょっと出したかったですね。
―50㍍が残っています
50㍍では楽しんで泳ぎきって、なおかつ決勝に進めたらいいなという感じです。
津村航平
(予選後)
―レースを振り返って
2年ぶりに自己ベストが出たので良かったです。五輪選考会でこういうレースが出来たのはこの先の自信になると思います。
―得意の後半は
ラスト50㍍がいつもなら31秒かかってしまうところを30秒6で回れて、良かったと思います。
―五輪選考会であることの緊張は
そういうことを感じない人なのでいつも通り臨めました。
―この冬の練習は
泳ぎ込みがメインでした。その中でテクニックを磨いていって自分の泳ぎを一から見直しました。去年すごく悔しい思いをしたのでそういうところを生かしたいと思います。
―次への意気込み
準決勝を突破して、決勝に残れるように頑張りたいです。
(準決勝後)
―レースを終えて
2本全力で泳ぎきれたので今のところは満足です。
―ベストが出た予選と比べて、手応えは
正直予選でちょっと使い果たした感じがありました。もう結構カラカラで泳いじゃったんです。それでもいつもはガクンと落ちてしまいます。まあ落ちたのは落ちましたが、そこまででもなく泳ぎきれたので、良かったと思います。
―インカレで「1日2本はスタミナが厳しい」とおっしゃっていましたが、今日は
そうですね。若干は改善されたかなとは思います。
―大学2年目のシーズンが始まります。課題を教えてください。
2本泳ぎきる体力と、あとはラストの50㍍があまり速くないので、そこの強化をしていきたいです。
―目標は
インカレで表彰台に上りたいです。
齊藤凌
―レースを振り返って
自分の中では前半からいけたのでよかったです。
―普段は自由形がメインですが、他の種目に対する苦手意識は
自分の中でこの大会は200㍍自由形で勝負するのを決めていました。なので他の種目に力を入れることは無かったです。
―不安を口にしていたスタミナとスピードのバランスは
ずっと持久系をやったらスピードが落ちて、スピードの練習をしたら持久力が落ちてという流れになってました。でも今は短い距離でもスピード持久の練習をしてきているので、200㍍でのスピードと持久力は付いてきていると思います。
―今大会で得た課題と収穫
自由形が自分の中での勝負の種目だったんですけど、準決勝敗退で終わりました。そこで自分と人との差が見えて、今後自分がやらなければならないトレーニングが明確に分かりました。
―そのトレーニングとは
キャッチからフィニッシュまでの動作の練習です。全体的にプルが弱いのでチューブ引いたり、重い中でのハドルを使って最後まで掻ききる練習を入れていこうと思います。
―今シーズンの意気込み
インカレで決勝に残って、法政のために活躍したいです。
フォトギャラリー
- 自己ベストを更新し6位入賞を果たした伊藤
- 青木は2種目目の五輪出場とはならなかった
- 注目の新入生内藤
- 津村は自己ベストを更新し準決勝進出
- 今大会3種目に出場した齊藤