【テニス】関東大学テニスリーグ 対亜大 最終戦は快勝を収め、リーグ戦4位!4年生は引退へ、チームは新体制へ
関東大学テニスリーグ
最終戦 対亜細亜大
2016年9月8日(木)、10日(土)
慶應義塾大学日吉キャンパス内テニスコート
関東大学テニスリーグ(リーグ戦)最終戦の相手は亜細亜大だ。ここでいかに勝ち点を重ねられるかどうかがリーグ戦での順位を決める。それにより3位から5位まで順位が変動する。ダブルスは全勝でシングルスへ折り返すも、雨天により残りの試合は9月10日へと持ち越された。そして迎えた10日の試合では、選手たちが各々全力を出しきり、勝ち点を積み重ね勝利を収めた。結果、法大はリーグ戦4位。入れ替え戦の可能性もあっただけに本日の勝利が大きなものとなった。
※掲載が遅れてしまい大変申し訳ございません。
試合結果
トータル試合結果
6 法政大学 |
3 |
ダブルス |
0 |
3 亜細亜大学 |
---|---|---|---|---|
3 |
シングルス |
3 |
ダブルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
D1 | ○ | 塚越雄人(経4)・山田晃大(社4) | 6-2,4-6,6-1 | 加藤彰馬・吉田慎 |
D2 | ○ | 長田和典(スポ4)・前崎直哉(経2) | 7-6(5),7-5 | 橋本大貴・恒松拓未 |
D3 | ○ | 米田崇人(社2)・楠原悠介(経1) | 6-1,6-1 | 伊藤陸・岡庸輔 |
シングルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
S1 | ○ | 塚越雄人(経4) | 6-3,6-1 | 加藤彰馬 |
S2 | ○ | 前崎直哉(経2) | 6-4,6-4 | 結城慎之助 |
S3 | ○ | 太田悠介(経3) | 6-2,6-1 | 橋本大貴 |
S4 | ● | 村上彰啓(経4) | 6-3,5-7,4-6 | 大塚陽平 |
S5 | ● | 寒川雄太(スポ3) | 4-6,3-6 | 恒松拓未 |
S6 | ● | 鈴木保貴(スポ1) | 6-4,6(5)-7,2-6 | 吉田慎 |
戦評(8月8日)
8月下旬から始まった関東大学テニスリーグ(リーグ戦)も最終戦を迎え、入れ替え戦が掛かる負けられない一戦になった。
D3の米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)ペアはリーグ戦2勝を挙げた勢いそのままに試合に臨んだ。第2ゲームにリターンエースを決めるなどしてブレイクに成功すると、そのまま4ゲームを連取する。第6ゲームは相手の力強いショットに押されて落とすも、第7ゲームをキープしてファーストセットを奪った。
セカンドセットも2人の勢いは変わらない。いきなりブレイクすると次々とゲームを奪取。どんなに先行しても、逃げずに強気に攻めていき相手を圧倒していく。許したゲームは相手のキープの1つのみ。ストレートで下し、リーグ戦3勝目を挙げた。「他のダブルスが厳しい展開になるのは分かっていた。出来るだけ早く終わらそうと考えていた」と米田の言葉通り、早々に試合を決めて先手を奪った。
D2の長田和典(スポ4)・前崎直哉(経2)ペアはいきなりブレイクされる厳しいスタートとなるも、第4ゲームに相手のミスにも救われてブレイクバックに成功する。その後はお互いにキープを重ねて勝負はタイブレイクに持ち込まれた。タイブレイクでは4点を先行されるも、長田が相手の浮いた球を強烈に叩き込むと流れが一気に変わった。そこから6連続ポイントで逆転に成功。長田が強力なスマッシュを確実に決めれば、前崎も絶妙なボレーやライン側にリターンエースを放つ大活躍をみせた。最終的には7-5でタイブレイクを制し、このセットを奪った。続くセカンドセットも互いにブレイクをさせない緊張した展開が続いていく。その中でも、長田・前崎は落ちついてプレーに臨めていた。特に長田はサーブの調子も良く、サーブからゲームを作ることで確実にキープを重ねていった。そして第11ゲームでブレイクして均衡を破ると、続くゲームをきっちりキープ。見事なストレート勝ちで、法大の勝利にまた一歩近づいた。
D1の塚越雄人(経4)・山田晃大(社4)ペアも序盤は互いにキープを重ねていく展開に。そして第6ゲームでブレイクに成功すると、第8ゲームも長いラリーを制しブレイク。ファーストセットを奪った。だが続くセカンドセットは相手の気迫にも押され、ミスが目立ってしまった。そのまま調子を取り戻せないまま、2つのブレイクを許して、このセットを落とした。そして迎えたファイナルセット。第3ゲームでブレイクバックされるも、続くゲームですぐさまブレイクしてリードする。他の2試合の勝利で、プレッシャーから解放されたか、本来のテニスをみせて相手ペアを圧倒。そのまま3ゲームを連取でこのセットを奪い勝利。ダブルスを全勝で飾り、シングルスへいい流れになった。
続いて行われたシングルス。最初にコートに現れたのは寒川雄太(スポ3)。開始直後から2度のブレイクを許す展開で、なかなかエンジンがかからない。第6ゲームでブレイクバックし、流れをつかむかに見えたが、相手選手の堅実なリターンに手を焼き、ファーストセットは4-6と巻き返しはならなかった。続くセカンドセットは一進一退の膠着状態に。しかし、3-5で迎えた第9ゲームでブレイクされ、ストレート負け。流れを自分のものにすることができなかった。
寒川に遅れること約20分、太田悠介(経3)と村上彰啓(経4)の試合がスタート。シングルスで高い勝率を誇る太田は今日も絶好調。サーブ、フォア共に精度が高く、相手に付け入る隙を与えない。ファーストセットは6-2で奪取。太田の「勝ちパターン」ともいえる展開だった。対する村上も、得意のバックハンドが効果的に炸裂、いつになくスピーディな試合展開で、こちらも6-3でファーストセットをものにした。続くセカンドセットは、太田が圧巻の4-0、村上も3-2と、共に有利に試合を進めていた矢先、心配されていた雨がついに降りだす。コートコンディションに回復の見込みはなく、即座に中止がアナウンスされた。
勝利まであと少しのところでの中断。今季3度目となる雨天順延は法大にとってむずがゆい展開となった。強豪校相手に互角に戦えることを証明するなど、結果以上の収穫も多く得られた今大会。その集大成として、圧倒的な勝利で締めくくりたい。残りの試合は10日に同じく慶大テニスコートで行われる。(戎井健一郎・渡辺拓海)
戦評(8月10日)
雨天による順延の為、決戦は10日に持ち越された。
10日に初めての勝利を挙げたのは太田悠介(経3)だ。初日、6-2で第1セットを制し、第2セットを4-0で終えた。続く第5ゲームもデュースまでもつれるもなんとかキープ。第7ゲーム、ファーストサーブがあまり入らなくなるも、実力の差を見せつけ、キープした。6-2,6-1で太田は圧倒的勝利を収めた。
隣のコートでは前崎直哉(経2)が善戦していた。第3ゲームでブレイクされ、第6ゲーム終了の時点で2-4。しかし、ここから前崎の逆転劇が始まった。スーパープレイも飛び出し4ゲームを連続で制した。6-4で第1セットを先取。優勢となった前崎は第2セットも第1セットの勢いを維持し、スマッシュや鋭いリターンでポイントを得る。コートを縦横無尽に走る前崎は第1セット同様6-4で第2セットを制し、ストレートで勝利を手にした。前崎の勝利により対亜大戦の勝利が確定した。
太田、前崎とは対照的に副将村上彰啓(経4)は試合を自分のペースにできず、苦しんでいた。6-3で第1セットを制し、第7ゲームゲームカウント4-3から試合再開。最後のリーグ戦の圧がかかったのかいつものラリーが精細を欠いていた。フラストレーションが溜まり、ラケットをコートに叩きつける場面も見られた。珍しく感情を露わにした村上だがゲームカウント5-5まで粘った。しかし、連続でゲームを取られ、5-7。試合は振り出しに。運命のファイナルセット。第5ゲームまで互いにゲームをキープ。試合は第6ゲームで動きを見せた。ミスが目立ち、相手にゲームをブレイクされてしまう。自分で自分の首を締めるといった形となってしまった。しかし村上にチャンスが訪れる。村上の粘るテニスのせいか相手に疲れが見え始めた。ここぞというところで村上が積極的に前に入り、攻めるテニスを展開。しかし、攻めの姿勢も虚しく連続でゲームを制せられ、6-3,5-7,4-6でゲームセット。村上の学生最後の試合は敗戦に終わった。
1番コートではシングルスとしての出場は目新しい鈴木保貴(スポ1)が激戦を繰り広げた。ダブルスで武器にしているボレーをシングルスでも活かすプレイスタイルで相手を翻弄。第1セットを6-4で制した。第2セット序盤は2度もブレイクし、リード。しかしゲームカウント5-4で迎えた第9ゲームあたりからリズムが狂い始めた。 あと1ゲームキープすれば勝利というところで相手のショットが冴え始めた。ブレイクされ、ゲームカウントは5-5。そのまま互いに一歩も譲らず、勝負はタイブレイクに託された。タイブレイクも接戦だったが5-7で惜しくも相手に分売が上がった。鈴木のサーブから始まったファイナルセット。第1ゲームから相手にブレイクされてしまい、寒心に堪えない滑り出し。その不安は的中し、第7ゲームもブレイクされてしまう。最後のゲームとなった第8ゲーム。必死に走り、キャッチはするも鈴木の打ったボールがネットを越えることは出来なかった。ファイナルセットを2-6で制され、鈴木は初めてのリーグ戦を終えた。4年生に労われ、涙したこの敗戦を鈴木はきっと忘れないだろう。
対亜大戦で特筆すべきなのは法大テニス部のエース塚越雄人(経4)がリーグ戦初勝利を飾ったことだろう。第1セットの第1ゲームをブレイクされるも第2ゲームから4連続でゲームを取る好調ぶりを見せつけた。第9ゲームはデュースまでもつれたが6-3で第1セットを取った。第2セットも第1セット同様第3ゲームから4連続でゲームを制した。ゲームカウント5-1で迎えた第6ゲーム。塚越の強烈なクロスが決勝打となり、6-1でゲームセット。塚越はこれまでの雪辱を晴らし、有終の美を飾った。
惜しくも目標としていた全日本大学対抗王座決定試合には一歩及ばなかったが、部員全員が一丸となって臨み、4位という結果を残した今回のリーグ戦。このリーグ戦で4年生は引退となるが、法大テニス部で得たものがどれだけのものだったかは長い戦いを終えた6人の4年生の清々しい笑顔が物語っている。残された部員たちには4年生が遺した「法政らしさ」を大事にしつつ、これからの活躍を期待したい。(高野茜)
総評
今年のリーグ戦で例年と特異な点を挙げるとすれば、「延期」だろう。初戦である明治戦、続く慶大戦そして最終戦である亜大戦の計3戦が延期となり、後日に持ち越された。しかし集中力を切らすことなく、1日目、2日目を全力で戦い抜いた。だが悔やまれる敗戦といえば対慶大か。2日間にわたる試合となり互角の戦いを見せた法大。4-5とあと一歩及ばず、悔しさをかみしめた。しかし集中力を切らすことなくその後の早大戦も「挑戦者」である彼ららしきプレーが見られた。負けられぬ試合となった中大戦、亜大戦ではダブルスが好調。全勝でシングルスにバトンタッチするなど非常にいい流れをつくりあげることができた。
出場者から見れば、このリーグ戦で大きな収穫を得たのは太田だろう。中大戦を除き、シングルス5試合中4勝と確実に勝ち点をかせいだ。また、リーグでは全試合出場した寒川もふくめ、彼らは今後、最上級生としてチームをまとめる立場となる。彼らがいかなる成長を遂げるのか見逃せない。中大、亜大戦と単複どちらの試合もこなしたのは前崎。4試合すべて勝利を収めると、チームに活気を与えた。小見山僚(スポ2)も早大戦でダブルス出場。2年生とは思えぬ貫禄のあるプレーを見せた。同じ2年生となると触れておかなければならないのが、米田・楠原ペアだ。楠原は1年生ながらも多くのダブルスの試合に出場。フレッシュなペアの勝利は今後への糧となるに違いない。まだまだ伸びしろのある彼らに期待を寄せたい。1年生ながらもリーグ戦でコートに足を踏み入れたのは藪巧光(経1)と鈴木。この経験を生かし、さらなる高みへと突き進んでほしい。
そして4年生。ダブルスでは長田主将、山田、塚越がその軸を創り上げた。彼らなしには中大、亜大戦のダブルス全勝はなしえなかっただろう。各々、好調とは言えない試合もあったが、出場しその存在感の大きさを知らしめた。シングルスでは特に副将の村上、そして塚越が健闘。村上は代名詞でもある粘るテニスを最後まで見せ、4年間の幕を閉じた。塚越はここまで強敵と対戦してきた。全国大会覇者や準優勝の経験がある相手に、S1であるというプライドを胸につねに彼らしさのあふれるテニスを繰り広げた。
それぞれが熱き想いを懸けて挑んだ今年のリーグ戦も終幕を迎えた。今年は「入れ替え戦」という5文字が現実的となっただけに、選手全員が一体となり一試合一試合を経た。次に彼らの勇姿を見るとき、どのような成長を遂げているのか―。新たな時代へといざ。(宮下尚子)
監督・選手コメント
植村直己 監督
―リーグ戦を総括してのコメントをお願いします
長田和典
―4年生として最後のリーグ戦を終えて
王座に行くということをずっと目標にしてて、去年よりも練習量を増やしてがんばってきたんですけど、結果的に王座に出場できなくなってしまって。でも僕自身は後悔することなく、1年間やりきれたなと感じています。
―主将として、今季のチームについての印象は
僕は基本的にみんなに自由にやってほしかったんで。元気な応援だったり、縛られることのない自由なチームカラーだったかなと思います。
―法大テニス部での4年間について
1、2年生のときに自分の納得の行くテニスができてなかったんですけど、3年生で少し結果が出て、今年も比較的成長して、自分の思い描いたテニスができたので、テニスに関しては特に不満もなくいい形で終われたかなと思います。
―その4年間で一番印象に残っていることは
1年生の時の春合宿が思い出したくない思い出です。上級生になったら伸び伸びとできるということでどんなキツいことも耐えられたというか。今となっては笑い話ですけど、それが一番覚えてますね。
―チームの同期について
僕は元々、引っ張っていく主将って感じのタイプじゃなくて、あんまり他人にも相談するタイプでもないんですけど、僕が勝手に練習メニューとか決めたときにも、同期が特に文句言うことなく認めてくれたので、それに関してはありがたいですね。
―最後に一言
僕たちは4年間1回も王座を経験してない代だったんですけど、そこに関しては唯一行きたかったなという気持ちがあったんで、後輩たちにがんばってもらって、後輩たちが行った王座を観に行くというのが、僕にとっての初めての王座になってほしいです。
村上彰啓
―4年生として最後のリーグ戦を終えて
最後後味の悪い試合をしてしまって、個人の結果としては悔いが残りますけど、チームとしてはカズ(長田)が練習増やしてくれて、いい方向に部活を進めてこれたので去年よりも進歩したかなと思います。足りないところは後輩たちが変えてくれると思うので。
―副将として、今季のチームについての印象は
締めるときは長田くんがやってくれたので、僕は特に言うこともなく暖かく見守りながら、微笑みながら(笑)。みんなテニス一生懸命やってくれたかなと思います。
―法大テニス部での4年間について
1年目2年目は結果出ずに、いろんな人から「村上終わったな」とか言われて、でも3年目は選手として活躍できて。高校から比べるとテニスも成長できて、大学って自由なところなので、いろんなことを学べたかなと思います。
―その4年間で一番印象に残っていることは
一番強烈な思い出といえば、1年生の時のリーグ戦で、レンタカーに乗ってコートに行くんですけど、僕が後ろのドアをちゃんと閉めてなくて、荷物がけっこう路上に放り出されて(笑)。いざ有明についたら荷物がなくて、顔が真っ青になりました。思い出というか、印象に残ってます。
―チームの同期について
ミスすると揚げ足ばっかり取りにくるんでちょっとやめてほしかったですね(笑)。
―最後に一言
もうちょっと強くなってればなというか。大学は誘惑も多いし、もっとテニスに打ち込んでればどうなったかなというのはありますけど、卒業していった先輩、入ってきた後輩含め、とても充実したメンバーでやれたので楽しかったです。
塚越雄人・山田晃大
―最後のリーグ戦を振り返って
山田:僕は2年生のころから試合に出させてもらっていたんですけど、最後の年は僕たちが引っ張っていかないといけないってことがあってちょっと力がはいって怪我もしてしまいました。最後も全然活躍できなかったので申し訳ない気持ちでいっぱいです。
塚越:僕は1年生の時から試合に出させてもらって去年くらいまでは勝ててたんですけど、今年のリーグは4戦目まで1回も勝てずに4年生っていうチームを引っ張っていかないといけない立場で勝てなかったのがチームに迷惑かけたなって思います。
―塚越選手は本日がリーグ戦初勝利でしたがお気持ちは
塚越:最後勝てたのは素直に嬉しいです。
―4年生になってからの1年間で印象に残っていることは
山田:僕は就活があったので思うようにテニスすることができなかったんですけどそういう中でインカレも出れましたし、結果は出せなかったんですけど最後のリーグ戦でダブルスで雄人と組んで勝てて良かったと思います。
塚越:代が変わってインドアインカレ(全日本学生室内テニス選手権)で準優勝も出来てまた頑張ろうって思えました。春関(関東学生テニストーナメント大会)もインカレ(全日本学生選手権)も晃大とベスト8に入れたのが良かったです。
―辞めたいと思ったことはありますか
山田:何回もあります(笑)。1年生の時は仕事とか本当に大変で、プライベートの時間が全然ないって感じだったので辛かったです。テニス以外の部分で本当に辛いってことがこれまでなかったのでやめたいなって思いました。後輩にはこんな気持ちにさせたくないなって思いました。テニスも上手くいかない時期もあったので…。
塚越:僕は高校の時に寮生活で厳しくて、慣れてたので大丈夫だったんですけど、それでも1年生の時はしんどかったなって思いました。辞めたいまでは思いませんでしたけどしんどかったなって思いました。
―それでも続けてこられた理由は
塚越:怒られたあとは同期みんなで集まって話し合ったりしました。だから続けられたと思います。
山田:僕も同じです。雄人も同じなんですけどテニスで大学入っちゃったので辞めたくても辞められないんですよね(笑)。同じ状況の同期と電話で話したりしました。
―同期に伝えたいことは
塚越:石田(石田健太郎・現4)と五十嵐(五十嵐圭汰・社4)は選手じゃなかったのもあってずっとサポートしてくれて、暑い中練習も試合の時も応援とかしてくれて最後っていうのもあったと思うんですけど本当に嬉しかったです。
山田:みんな個性あるんですけど、喧嘩とかは1回もないぐらい仲良くて。個性があるのにそれを受け止めることができるっていう感じだったので本当に良い同期に巡り会えたなって思います。支えてくれた部分が大きいので本当に感謝しています。
―ダブルスのペアに対して
塚越:晃大とペアを組んで、プレイスタイルも真逆なんで晃大にはリターンとかサービスゲームのところで迷惑かけていました。入らないときでも「大丈夫、大丈夫」って声をかけてくれました。本当に迷惑かけてばっかりだったんですけど最後は勝てたので本当に嬉しいです。
山田:雄人も言ったんですけどプレイスタイルが真逆でした。自分が得意なところは雄人も得意でしたし、雄人はダブルス得意だったので最初は動きについていけなくてどうしたら良いかわからないこともありましたが、自分が決めた時に雄人が背中押してくれたり、励ましてくれたのが印象的でした。今までストレートで勝ったことがなかったんですけど、最後はストレート勝ちで締めることができてよかったです。
―塚越選手はS1でしたがエースとしてのプレッシャーは
塚越:正直、同期も後輩も上手いので僕が1番うまいとは思ってなかったです。ただ自分の結果が良かったってだけでシングルスは固定だったんでした。慶應戦はすごく緊張したんですけど、実力はみんなと同じくらいだと思ってたのでプレッシャーはそんなになかったです。
―これから法大テニス部を担う後輩に向けて
塚越:僕たちが王座に出れないまま引退してしまったので後輩には王座行ってほしいです。僕たちのチームは1、2年生もたくさん試合に出ていたのでそれはプラスだと思うので、それを活かしてほしいです。
山田:法政大学テニス部は良い意味でオンとオフの切り替えができるのでそれは続けてほしいです。辛いこともめっちゃあると思うんですけどそれ乗り越えればいいことあると思うので…。王座に行けなかったのは申し訳ないですけど、後輩には良い思いをしてほしいので頑張ってほしいです。
五十嵐圭汰・石田健太郎
―最後のリーグ戦を振り返って
石田:1、2年生の時は学連(学生連盟)の仕事をしていました。ずっと裏方の仕事をしていたので私情を挟まないで選手が良いコンディションで試合ができるようにサポートしたりしていました。今年初めてベンチコーチ入ったんですけど、2回勝てました。今日も村上が頑張れるように小道具とか用意して盛り上げました。自分の中ではうまくいったんじゃないかなって思ってるんですけどさっきベンチコーチのことで怒られちゃいました(笑)。今日に関しては申し訳ないことをしました。
五十嵐:僕らの代は1年生の時から王座に行けてなくて今年は入れ替え戦も王座もどっちも可能性があるっていう経験したことのない状況でした。そんな中で対明大戦では4年生対4年生っていう試合もありました。4年間一緒にやってきたので辛い部分も嬉しい部分もありました。同じ4年生に負けるっていうのはすごく悔しかったです。でも入れ替え戦を回避するという目標は果たせたのでチームとしては良かったです。
―4年生になってからの1年間について
石田:カズ(長田和典)がずっとトップを走ってくれていて、僕たちは後輩とうまくやっていけるように、部活が良い雰囲気になるようにってことを気にしてやっていました。自分は選手ではないって途中から分かっていて、チームの団結力のことを考えて部活動に励んでいました。それは後輩にも継続してほしいです。
五十嵐:僕たち2人は就活があってあんまり部活に行けていないところからのスタートだったので、選手として部活に携わることはなかなか無かったので選手のために応援だったり、盛り上げたりってことを意識してやっていました。今までは先輩と一緒に応援するから先輩にくっついていくって感じだったんですけど後輩と一緒に応援するってことで自分たちが後輩を引っ張らないといけなくて難しい部分がありました。先輩はすごかったなって感じた1年でした。
―同期に伝えたいことは
石田:そうですね…。1年生の時からずっと一緒だったんですけど最初は「やっていけるかな」って思ってました。言うことないです。本当に言うことないです。
五十嵐:1年の時から4年間いっしょだったんですけどこんなに辛いこととか嬉しいこととか共有した仲間はいないのかなって思ってます。リーグ戦で今までの成果を出せれば良かったんですけどね。いろんなことを言い合える関係っていうのがあんまりないものなので同期はすごく大切なものです。
―これから法大テニス部を担う後輩にむけて
五十嵐:1つ下の学年とはすごく仲良くしてて、1つ下の後輩たちは下級生が入ってきてだんだん先輩っぽくなってきたっていうのがすごくわかりました。でもやっぱりカズがすごくいいキャプテンだったと思うのでカズぐらい良いキャプテンになれる存在がまだいないと思います。キャプテンだけじゃなくて副キャプテンもキャプテンのことを支えてほしいと思います。まだキャプテンとかは決まってないんですけど、キャプテンによっては王座もあると思うので頑張ってほしいです。
石田:1つ下は法政らしさっていうのをわかっている代だと思うのでそれをしっかり前面に出して元気に試合をしてくれれば僕は何も言うことないです。
米田崇人・楠原悠介
―試合を振り返って
楠原:今日の亜細亜戦は負けれないのは分かってて、相手も1回対戦した相手で特徴も掴んでいたので前半から自分たちのプレーができて、圧勝できたと思います。
米田:今日は入れ替え戦が掛かった大事な試合で、2人で話し合ってやってることがリーグ最終戦でしっかり出せましたね。他の2つのコートが厳しい展開になると思ってたので出来るだけ早く終わらそうと考えていて、それが出来たのは中大戦の反省が活きたのかなと思います。
―相手ペアの印象は
楠原:伊藤(陸)さんは上手く、岡(庸輔)くんは初めての対戦で、しっかりとペアで攻めてきましたけど、自分たちはしっかりいつも通りやったのでそんな嫌な相手ではなかったです。
米田:印象としては、相手も緊張してたと思いますけど、最初に引き離せたのが良かったと思いますね。伊藤さんは1度対戦があって大体分かってたのですんなり試合に入れました。
―お互いに良かった点は
楠原:お互いにリターンが良くて、ボレーも要所で入ったのがそこが良かったと思います。
米田:他の試合でサービスゲームでブレイクされることがありましたけど、2人とも強気で攻められたのがそこは良かったです。
―これまでずっとペアを組んでいますが、コンビネーションはいかがですか
楠原:ばっちりです!(笑)
米田:まぁ、なめてますけど。(笑) ダブルスではコミュケーションは取りやすいし、強いので助かってます。
ーリーグ戦で3勝を挙げましたけど、自信もついたのでは
楠原: (慶大戦で)最初に勝ってそこからだったので、自信がつきましたね。
米田:慶応戦をファーストセット競りながら勝てて、そこから勢いに乗れました。
―まだ試合が続きますが、チームを代表して一言お願いします
米田:絶対勝たなきゃいけない一戦で、ダブルス3勝といい形で入ってシングルスは1つ落としましたけど、選手は法政らしさをみせてくれると思うので、応援お願いします。
※この取材は8月8日に行ないました。
フォトギャラリー
- 笑顔を見せる4年生の面々と植村監督、安田忍トレーニングアドバイザー
- 山田㊨・塚越ペアは白星を収めた
- このペアでの試合も最後となった(写真:山田㊨・塚越)
- 米田㊧・楠原ペアも中大戦に続き勝利
- リーグ戦出場という経験を次へと生かしてほしい(写真:米田㊨・楠原)
- 長田㊧・前崎はD2としての出場
- このペアは安定した強さを見せた(写真:長田㊧・前崎)
- 寒川は惜しくも敗れた
- 寒川が繰り出す強烈なフォアショットは彼の代名詞だ
- 副将の村上は悔しさの残る敗戦
- この日も粘るテニスを見せた村上
- 太田は勝利を重ね個人としてシングルス勝率8割をキープ
- 前崎は単複どちらも白星であった
- 鈴木はリーグ戦、シングルス初登場
- リーグ戦初勝利となった塚越