【アイスホッケー】平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 対日大 1回戦
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div I-A
2016年10月01日(土)
DyDoドリンコアイスアリーナ
前節で慶大に勝利し、今季初勝利を挙げた法大がこの日対戦したのは日大。昨年のリーグ戦では唯一2勝を挙げた相手だ。しかし、相手も前節の初勝利で勢いに乗っているため侮ることはできない。立ち上がりに課題を残す法政だったが、果たして今回の試合でその課題は克服できるのか。
試合結果
トータル試合結果
10 (54) |
4(19) | 1P | 1(8) | 1 (24) |
---|---|---|---|---|
5(22) | 2P | 0(13) | ||
法政大学 | 1(13) | 3P | 0(3) | 日本大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 01:51 | 4 福島勇啓 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | ― |
法大 | 1 | 04:59 | 29 石田和哉 | 76 田畑秀也 | 11 西口開羅 | ― |
法大 | 1 | 11:18 | 47 佐藤佑亮 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | PP |
日大 | 1 | 13:13 | 24 児玉燎 | 40 沖津翔馬 | 21 江良明眞 | ─ |
法大 | 1 | 19:07 | 13 松本力也 | 48 小西遼 | ─ | ─ |
法大 | 2 | 01:57 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | 47 佐藤佑亮 | ─ |
法大 | 2 | 09:49 | 13 松本力也 | 4 福島勇啓 | 11 西口開羅 | ─ |
法大 | 2 | 17:47 | 13 松本力也 | 11 西口開羅 | 4 福島勇啓 | ─ |
法大 | 2 | 18:04 | 14 松井洸 | 13 松本力也 | ─ | ─ |
法大 | 2 | 19:48 | 92 大野峻丈朗 | 23 沼田翔 | 7 上村光輝 | ─ |
法大 | 3 | 07:05 | 29 石田和哉 | 11 西口開羅 | 76 田畑秀也 | ─ |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 81 工藤将一郎 | 71 阿部拓斗 | 23 沼田翔 | 3 高橋魁人 | 2 今将駿 |
2 | 47 佐藤佑亮 | 48 小西遼 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 |
3 | 19 三田村哲平 | 11 西口開羅 | 29 石田和哉 | 76 田畑秀也 | 18 川上朝日 |
4 | 10 鈴木翔弥 | 80 澤口迪弥 | 92 大野峻丈朗 | 7 上村光輝 | 27 小堀健祐 |
※GKは#25久保田雄樹が先発出場。第3ピリオドから#33伊藤崇之に交代。
戦評
試合は開始早々から動く。1分に福島勇啓(文1)が突破。その後、松井洸(法1)、松本力也(人4)を経由し再び福島の元にパックが渡ると、走り込んだ勢いのまま振り切りシュート。ゴールに吸い込まれ先制となった。4分には田畑秀也(法1)の放ったミドルシュートのこぼれ球を石田和哉(営2)が押し込み追加点。2点のリードを奪う。直後に今将駿(法4)のニーイングでPKとなるが、阿部拓斗(文4)などのFW陣もディフェンスに下がり、GK久保田雄樹(法4)を中心として、固いディフェンスで守り切る。鈴木翔弥(営2)が速いドライブからの攻撃でチャンスを作り続けると、西口開羅(法3)が相手のペナルティを誘い、法大のPPに。このチャンスで、松本のミドルシュートに合わせたのが佐藤佑亮(人2)。昨年春の関東選手権以来、およそ1年半ぶりとなる公式戦のゴールでリードを3点に広げる。13分にカウンター攻撃から1点こそ失ったが、終了間際に小西遼(人1)が運んだパックを松本が決め、4-1で1Pを終える。
第2ピリオドはいきなり日大にミドルシュートを打たれてしまう展開になるが、1分と9分に松本が追加点を決めリードを広げる。ここからは澤口迪弥(営3)を始めとした第4セットの選手も起用し、4セット回しに。沼田翔(法2)や工藤将一郎(法2)が積極的な相手へのチェックでチャンスの芽をつぶしていく。すると終了間際の17分に松本、18分に松井が決める。19分には沼田が持ち込んだパックをゴール左サイドから大野峻丈朗(営4)へ渡し、大野がそれをゴールネットへ一直線に打ち込む。そしてそのアシストをした上村光輝(営2)は、2年目にして初のポイント獲得でベンチに戻って小さくガッツポーズをするなど、選手全員が躍動し、9-1とリードを広げる。
第3ピリオドは日大にパックを支配される場面もここまでのピリオドに比べたら増えたものの、小堀健祐(法1)、川上朝日(法3)といったDF陣の体を張ったディフェンスを見せる。またこのピリオドからGKを交代した伊藤崇之(法2)の冷静なセーブもあり、得点を許さない。このピリオドでは7分に石田が決めた1得点に終わったが、今季最多10得点を挙げ実力差を見せつける勝利となった。
ベンチ入りした選手全員が出場し、全員で勝ち取った勝利といえるだろう。試合中の選手からも笑みがこぼれ、アイスホッケーという競技を楽しむという原点に立ち返ったような試合になった。しかし相手を圧倒していながら1点を失ったことを選手たちは課題に挙げている。もう浮かれてもいられない。次戦でちょうど折り返しの7試合目。後半戦につなげるためにも必ず勝利がほしいところだ。その次の相手は関東選手権5位決定戦でGWSにまでもつれ込みながらも勝利を挙げた日体大。リーグ戦ではGWSがないため、60分で勝ち切らなければならない。法大は春からどのように進化してきたのか。真価の問われる試合がやってくる。(飯田翼)
選手コメント
FW 松本力也主将
―今日の試合を振り返って
日大は前回の試合で日体大に勝っていて勢いに乗っているチームだったので、ここでしっかり法政が勝たなくてはと思って臨みました。完封できなかったことは課題として残りましたが、10点取れたということで良い形で勝利できてよかったですね。
―怒とうの5連戦を終え、少し期間が空いての試合となりました
そうですね、特にチームでやり方を変えたりはしていませんが、意識はかなり変わったと思います。開幕から4連敗して瀬戸際に立たされていて、もう負けられないとチーム全員が思っているので3日間のオフをはさんで、今週は良い内容の練習ができたと思います。
―自身の成績(4G3A)について
自分を褒めようとは思わないのでこれからも自分に厳しくありたいです。もっと上を目指していかないといけない立場なので、しっかりやっていきたいですね。今日の試合に限らずどの試合でもいつもゴールを狙ってはいますが、今日はそれがしっかり結果に出たのでよかったです。成績が全てではないですけどやっぱり勝利するには得点しないといけないよで、そういった意味では春よりやりやすくなったというかあまり深く考えなくなりました。
―今日の試合を通しての収穫と、勝った試合ではありますが課題があれば
収穫は10点取れたことですかね。どんな形であれ1点は1点なので、それを積み重ねて10点を挙げられたことは大きな収穫だと思っています。反対に課題は失点してしまったことです。ここは完封しておかないと4強にはとてもじゃないけれど対峙できないと感じました。実際に1巡目では4強のチームに4点、5点と失点を許してしまっているので。自分も含めて、守りの部分を疎かにしてしまった部分があったので、どのチーム相手でも全力で攻めること、そして全力で守ることをやっていきたいです。
―チームの中でどのような役割を担っていきたいか
やっぱりもう大学生なので、ガミガミ言われるのはみんなも嫌だし僕も嫌なんですよ。なので、プレーで引っ張る存在でいたいなって思っています。そこは練習でも試合でも同じで、背中でなにかを語れるくらいの存在感を出していけたらと思っています。あと、僕がいま1番注目しているというか、頼りにしているのは西口開羅(法3)なんです。春に比べて声も出すようになったし、僕自身すごく助けられているので感謝しているんですよ。だから練習でも私生活でももっと成長してほしくて。彼もいますごくホッケーを頑張っているし、もっと自覚もって上を目指して、チームを引っ張っていく存在として一緒に頑張りたいって思っています。
―次の試合に向けて
日体大は今回のリーグ戦でこそまだ成績が奮わないみたいですけど、去年インカレで準優勝しているチームなのでそれだけの底力があると思うので負けないようにしたいです。今日の試合のようにたくさん得点を挙げて、失点もゼロに抑えて、気持ちよく2巡目を迎えてまた4強と戦いたいです。
松本主将は4G3Aを記録した
FW 佐藤佑亮
―今日の試合を振り返って
立ち上がりから得点出来て良い展開だったのですが、完封できなかったことが残念でした。
―連敗が止まった中でのチームの雰囲気やご自身の調子は
チームの雰囲気は良かったです。ベンチの中でも声が出てたし、自分自身もいつも通り準備して結果がでたのは良かったです。なのでこれからもしっかり準備して試合に臨みたいです。
―松本選手らと同じ2セット目でしたが連携はどうでしたか
松本さんとは日常でも仲が良いので、4試合目から同じセットに組まれるようになっても、コミュニケーションがとれていたと思います。試合中でもあのプレーが良かったとか、試合で良いプレーが出来るように声をかけてくれます。
―今後に向けて
4連敗してしまったので、これからひとつずつ戦っていきたいです。インカレでは東洋大とあたることになると思うので、リーグ戦でも勝てるように頑張りたいです。
今季初ゴールの佐藤
フォトギャラリー
- 果敢に得点を狙っていく
- 松本主将は4G3Aを記録した
- 今季初ゴールの佐藤
- 松本のゴールに沸くベンチ
- ガッツポーツの大野
- 今日も絶好調の松井
- 2ゴールを決め笑顔の石田
- 相手GKをすり抜けていくパック