【サッカー】第91回関東大学サッカーリーグ戦 第4節 法政大3ー1東京国際大 後半に鮮やかセットプレー2発! 上位争いに食い込む2連勝!
第91回関東大学サッカーリーグ戦 第4節 法政大ー東京国際大
2017年5月7日(日)
江東区夢の島陸上競技場
ゴールデンウィーク3連戦のラストは、昇格組で開幕連勝を達成するなど勢いに乗る東京国際大。前半を1-1で折り返すと、後半にセットプレーで2得点を奪って勝利を収めた。連敗で始まった今季だが、この勝利で戦績を五分に戻した。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
1 | 前半 | 1 | 1 東京国際大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
得点経過
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト者 |
---|---|---|---|
3分 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ① | |
13分 | 東京国際大学 | 浅利航大 | 進昂平 |
71分 | 法政大学 | 上田綺世② | 渡辺淳揮③ |
75分 | 法政大学 | 前谷崇博② | 渡辺淳揮④ |
※丸文字は今季通算
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 関口亮助 | 経済4・浦和レッズY | 4・0 |
17 | DF | 武藤友樹 | 社会4・八千代高校 | 4・0 |
3 | DF | 前谷崇博 | スポ健3・G大阪Y | 4・2 |
32 | DF | 森岡陸 | 現福1・ジュビロ磐田Y | 3・0 |
7 | DF | 川崎雅哉 | 現福4・静岡学園高校 | 4・1 |
23 | MF | 渡辺淳揮 | 社会3・初芝橋本高校 | 4・0 |
14 | MF | 土橋優樹 | 現福4・川崎フロンターレY | 3・0 |
26 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済3・三菱養和SC | 4・1 |
29 | MF | 長谷川元希 | 現福1・大宮アルディージャY | 3・0 |
25 | MF | 紺野和也 | 現福2・武南高校 | 4・0 |
34 | FW | 上田綺世 | 現福1・鹿島学園高校 | 3・2 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
12 | GK | 吉田舜 | 社会3・前橋育英高校 | 0・0 |
5 | DF | 林遼太 | スポ健4・法政第二高校 | 1・0 |
31 | DF | 関口正大 | 現福1・新潟明訓高校 | 0・0 |
2 | MF | 長倉颯 | 経済3・横浜FMY | 1・0 |
13 | MF | 青柳燎汰 | 現福3・前橋育英高校 | 4・1 |
33 | MF | 服部剛大 | 社会1・横浜FCY | 1・0 |
18 | FW | 松澤彰 | 現福2・浦和レッズY | 4・0 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 順天堂大 | 10 | 4 | 3-1-0 | 7/3 | 4 |
2位 | 流通経済大 | 9 | 4 | 3-0-1 | 6/3 | 3 |
3位 | 筑波大 | 9 | 4 | 3-0-1 | 5/4 | 1 |
4位 | 駒澤大 | 7 | 4 | 2-1-1 | 6/5 | 1 |
5位 | 法政大 | 6 | 4 | 2-0-2 | 7/6 | 1 |
5位 | 東京国際大 | 6 | 4 | 2-0-2 | 7/6 | 1 |
7位 | 慶應大 | 6 | 4 | 2-0-2 | 5/7 | -2 |
8位 | 専修大 | 4 | 4 | 1-1-2 | 3/3 | 0 |
9位 | 日本体育大 | 4 | 4 | 1-1-2 | 5/6 | -1 |
10位 | 明治大 | 4 | 4 | 1-1-2 | 5/7 | -2 |
11位 | 東洋大 | 3 | 4 | 1-0-3 | 5/7 | -2 |
12位 | 桐蔭横浜大 | 1 | 4 | 0-1-3 | 4/8 | -4 |
前期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月16日(日) | 慶應大 | ●1-2(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
2 | 4月30日(日) | 順天堂大 | ●1-2(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
3 | 5月3日(祝) | 明治大 | ○2-1(詳細) | 多摩市立陸上競技場 |
4 | 5月7日(日) | 東京国際大 | ○3-1 | 江東区夢の島競技場 |
5 | 5月13日(土) | 駒澤大 | 11:30KO | 山梨県中銀スタジアム |
6 | 5月21日(日) | 専修大 | 11:30KO | 味の素スタジアム西競技場 |
7 | 5月27日(土) | 筑波大 | 14:00KO | 相模原ギオンスタジアム |
8 | 6月3日(土) | 東洋大 | 11:30KO | 東京国際大グラウンド |
9 | 6月10日(土) | 桐蔭横浜大 | 11:30KO | 味の素スタジアム西競技場 |
10 | 6月17日(土) | 流通経済大 | 14:00KO | 日立市民運動公園陸上競技場 |
11 | 6月24日(土) | 日本体育大 | 11:30KO | 龍ヶ崎市立たつのこフィールド |
マッチレポート
前節の明大戦で今季初白星を飾った法大サッカー部。今後のリーグ戦の流れを決める大事な1戦の相手は今年から1部昇格を果たした東国大。昇格後の勢いのあるチームなだけに厳しい戦いが予想された。
試合は前半開始直後に動く。前半3分、相手のボールを奪ったディサロ燦シルヴァーノ(経3)が自ら敵陣に切り込んで右足で強烈なシュート。これが先制点となり、法大が流れに乗る。しかし先制点後、バイタルエリアに隙を見せた法大は東国大の連携のとれた攻撃に苦しめられる。前半13分、足元に長けた浅利航大が進昂平からのワンツーを合わせ同点に追いつかれる。その後も東国大の攻撃が続くも土橋優樹(現4)、渡辺淳揮(社3)中心に高い位置からの守備や、早めのプレスで相手に得点を与えない。前半25分、相手のクリアミスを上田綺世(現1)が拾って抜け出しシュート。キーパーの逆をつくも惜しくも右にそれた。その後も東国大の粘り強いサッカーでなかなか点を奪えず、長山監督が「試合運びが上手くいっていない」と課題を残して前半を終える。
ディサロは今季初ゴールを決めた
長山監督からの喝もあってか、徐々にいい動きを見せ始める後半。58分の紺野和也(現2)のシュートや、64分に途中交代で入った青柳燎汰(現3)のシュートなど惜しいシーンが続く。後半中盤にかけて得点を予感させるプレーを続ける法大。
予感が的中するように、71分、渡辺のコーナーキックに上田がヘディングで合わせ勝ち越しに成功。さらに75分またも渡辺のコーナーキックから前谷崇博(スポ3)が合わせダメ押しの3点目。「練習でも2人(前谷、上田)に合わせていた」というように息の合ったセットプレーで一気に相手を突き放す。試合終盤にかけて相手が怒涛の攻撃を見せるも関口亮助(経4)の好セーブもあり、点差を守り抜き2連勝。渡辺はアシストランキングでリーグトップ。前谷も得点数でリーグトップタイに躍り出た。
3年生の活躍目立った今節。監督が「役割を全うしている」と4年生を評価するように、上級生の奮起がチームを支えている。リーグ戦も中盤に差し掛かる次節の駒大戦。開幕2連敗から今節を終え5位に浮上した法大の真価が問われる。(濱口隆太)
渡辺から前谷へ 新ホットライン開通か
ここまで全試合出場を続ける前谷崇博と渡辺淳揮。センターバックとボランチという、決して得点が求められるポジションの選手ではないが、チームの大きな”得点源”としてセットプレーでホットラインを開通しつつある。
1点リードで迎えた迎えた75分、右CKのキッカーは渡辺。「今日の風には適していた」とアウトスイングから放たれたボールは、絶妙な弾道でゴール前へ。「(それまで何本か)マークもついてこなかったので、取れるかなと思っていた」と得点を予感していた前谷がダイビングヘッドで合わせ、点差を広げる貴重な追加点を挙げた。
この日もコーナーキックから2得点。セットプレーは大きな武器になっている
渡辺のアシストから前谷が決めるのは早くも今季2度目。第4節を終えて前谷は2得点、渡辺は4アシストでそれぞれリーグトップの数字を記録している。「それがチームの勝ちに繋がれば良い(渡辺)」と謙遜するものの、彼のキックがチームのストロングポイントに直結していることは確か。開幕戦では「GKを外せ」、この日は「(風が強いから)強いボールを蹴れ」と的確なアドバイスで渡辺を”アシスト”している長山一也監督も「本当に良いボールを蹴る」と高い期待を寄せている。
そんな2人だが、大学入学後の2年間は出場機会に恵まれず、苦労人の部類に入る。「得点するよりゼロで抑えること(前谷)」、「セットプレー以外でもチームに貢献したい(渡辺)」と”本職”でのプレーには課題を挙げているが、今季の法大は新たな”ピース”がチームの躍進を予感させている。(下田朝陽)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
先手を取ろうという話をしていてそこが取れたのは良かったです。ただその後の試合運びが上手くいかなくて、バイタルを簡単に使われてしまいました。結局そこで失点してしまって、その後ハーフタイムに修正したので後半はある程度やれましたけど、前半の戦い方には課題が残りましたね。勝って改善できるというのをプラスに捉えたいです。
ー後半はセットプレーで2点取りました
淳揮は本当に良いボールを蹴りますし、この試合の準備にあたっても良いボールを蹴っていました。絶対チャンスあるよと話をしていて実際に点が取れたので、それがここまでの彼のアシスト数に繋がっていると思います。
ー開幕戦後は厳しい言葉もありましたが、最近の4年生のプレーに関しては
役割を全うしてくれていますし、1年生も頑張っているのでそれが良い刺激になっているかなと思います。前節の関口だったり、良いプレーがあれば褒めていますし、武藤なんかはもっとできると思うので「もっと活躍してくれるよな?」と声かけたりはしてますけど(笑)。チームのことを思ったコーチングだったりは徐々に出てきていますけど、もっとできると思います。
ー昨季出番の少なかった前谷選手や渡辺選手の活躍が目立ちます
前ちゃん(前谷)は失点の所でミスはありましたけど後半に1点取ってくれましたし、淳揮(渡辺)は今アシスト王ということで自分のストロングポイントを出しながら頑張ってくれています。試合を重ねるごとに成長していると思いますし、そこは継続していってほしいですね。
ー次節に向けて
2勝2敗でイーブンになったのでまずは勝ち越せるようにやっていきたいです。3連勝できるように準備していきます。
前谷崇博
ー試合を振り返って
早い段階で先制できましたが、先制してから厳しい時間が続きました。自分のミスもあって失点しましたが前半耐え切り、監督からの「気持ちを持って行け」という指示もあって、後半は勢いをもって入れて点も取ることが出来ました。今日の失敗を糧にして次も勝ちたいと思います。
ー自身の得点を振り返って
何本かチャンスが続いていて、マークもついてこなかったので取れるなと思っていたところに淳揮がボールを上げてくれたので感謝したいです。
ー渡辺選手のアシストから今季2点取っていますが、連携はいかがですか
自分がどうということもないですが、淳揮が練習から良いボールを蹴れていて、僕はそれに合わせるだけです。次も良いボールを上げてもらいたいです。
ー連敗を断ち切っての連勝ですが
最初は2連敗でどうなるのかという感じでした。今年は昨年の山田選手や永戸選手のような特別な能力のある選手がいないですが、ベンチ外の選手も全員で戦っている雰囲気があります。練習からも言い合える仲なのでそれが繋がって2連勝出来たと思っています。
ー今季はDFの中で重要な役割を任されていますが
DFとしては毎試合失点して、まだまだ足りないところがいっぱいあると思っています。また、関東リーグでは自分の責任も重いなと思うのでもっと成長しなくてはいけないと感じます。ディフェンダーとしては得点するよりも0で抑えるのを目指してやっていきたいです。
ー3年生が活躍していますが、お互い刺激になっていますか
僕達の代は我慢が続いた代でサッカーに対して真摯に取り組める人が多いと思うので、この代で引っ張っていかないといけないと思っています。
ー次節に向けて
次節の駒澤は縦に早いサッカーをしてくるので、そこでどれだけ僕と森岡のセンターバックが跳ね返せるかがカギとなってくると思います。練習から体のケアも怠らずに3連勝できるようにやっていきたいです。
渡辺淳揮
ー試合を振り返って
前半はいい流れで入ることができなくて。僕と土橋選手もセカンドボールをうまく取れませんでした。向かい風というのもあったのですが、そこから監督に喝を入れられて、後半はここからだという意識で臨みました。練習からキックの調子もよかったので、セットプレーで2点取れてよかったです。
ー監督からの喝とは
風が吹いていたので、多少強いボール蹴ってキーパーに出させないようにと。いい感じにプレーできたかなと思います。
ー風の影響は大きかったですか
(風の影響で)インスイングだと曲がりすぎてしまうので。逆に点の入った2点はすべてアウトスイングだったので、そっちのほうが強いキックができて風に適していました。
ー現在アシストランキングでトップになりましたが
周りから言われているので、知ってはいるのですが。それがチームの勝ちに繋がればいいと思うので、チームのことを考えながらそこは狙っていければなという印象です。
ーセットプレー以外の面で自身で生かしていきたい面は
中盤でサイドにボールを散らしていけるような展開力を武器にしているんで、そこのストロングをもっと伸ばして行けたらなと思います。パスのコントロールの良さを生かせればもっとセットプレー以外でもチームに貢献していけるのかなと思います。
ー前谷選手に合わせる得点は今季2度目ですが
大体合わせるとしたら前ちゃん(前谷)が多いので。あと点を決めた上田も背が高いし、ジャンプ力もあるのであそこを狙って普段の練習でも行っています。なので練習通りでした。
ー最近は3年生の活躍が目立ちます
僕らの代は9人しかいなくて。4年生が試合にあまり出場できていないので、より一層自分たちがやっていこうというのは話しています。そこの部分は生かしていきたいと思います。
ー次節に向けて
開幕から2連敗。現在2連勝して、いい流れはきていると思うので浮かれずに謙虚に戦うことが勝利につながってくると思うので、来週も頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- ディサロは強烈な右足で先制ゴールを決めた
- 紺野は右45度から惜しいシュートが2本
- 上田(綺)は2戦連続決勝ゴール
- 2アシストの渡辺
- 前谷(左)と森岡のコンビは安定感を増している
- 最後尾からチームを盛り立てる主将・関口
- 勝ち越しゴール後喜ぶ選手たち
- これで2連勝となった