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【サッカー】法政大学サッカー部”陰の主将”主務・廣渡優太 独占インタビュー・コラム

2023年3月
法政大学城山サッカー場

2月に新体制が始まった法大サッカー部。今季新たに主務を務める廣渡優太(現4=浜松開誠館)にインタビューを行った。主務としての仕事や選手として今季にかける思いや意気込みを語ってもらった。

インタビュー全文

廣渡優太(現4)

-主務の仕事内容について
具体的な仕事内容としてはチームのスケジュール管理を行なっています。これはスタッフとうまく連携して、予定をみんなに共有するのと、対外的な連絡や調整を行うというところで、サッカー連盟からの連絡に対応したり、対戦相手校の主務やマネージャーの方と連絡を取って試合の運営について調整したり、イベントの運営や準備もなんでもしてる。

-ピッチ外の主将的な役割?
そうですね、裏方のリーダー的な存在をやっています。選手兼主務としてやっています。

-主務になった経緯
まず、同期の中で主な役割と呼ばれる主将、主務、寮長が軸としてあった。そこで、虹樹が1年生の時からキャプテンをやっていて、そのほかで大体真面目なのが自分とGKの鈴木涼太郎がいて、涼太郎が寮長をやりたいというから、自分が主務をやると決まった。自分自身前々から「4年生になったら寮長か主務をやるんだろうな」と感じていて、(浜松)開誠館(高校)の先輩で、自分の1つと3つ上の先輩が寮長をやっていたので、自分も寮長かなと最初は思っていた。涼太郎が寮長をやりたいと言うので、自分は主務やるよ、となった。最初は主務も仕事が多そうで少し抵抗があったけれど、自分もプロになれなかった時のために、今一応就活をしているんですけど、社会人になった時に、いざサッカーしかやってなかったら、社会人で通用しないというか、うまく社会人として機能しないなと感じていたので、その経験、主務という”仕事”の経験もいいんじゃないのかなと思って、決意しました。

-主務に関して、立候補しましたか?
そうですね。学年の中でも「涼太郎とワタリ(廣渡)が寮長と主務をやるんだろうな」って雰囲気があった。大体上の学年の先輩方のキャラクターや雰囲気を汲み取ると、こういうタイプの人が主務や寮長をやるんだなと思っていたので、俺らの学年も虹樹がキャプテンで、涼太郎と俺が寮長と主務をやるんだろうなと、薄々気づいていた。いざ決めるってなった時も、今更立候補する人もいないですし、「俺がやるしかないな」と思ったので、自分で主務やりますと言いました。

-主務は忙しさの割に目立たないからこそ、スポーツ法政新聞会としては取り扱いたいと思っています
ありがとうございます、そう言ってもらえるとやりがいを感じます(笑)やっぱりどうしても主務はこれだけ仕事しても日の目を浴びないところがある。自分自身仕事を結構やっていく上で、オフザピッチのところを、選手スタッフ含めた部員はみんな見ていてくれて、その時に「ワタリくんいつもありがとう」と後輩や同期から言われると、やっててよかったし、チームに貢献できてるなと感じられるので、やりがいを感じます。感謝されなかったら「なんで俺がこの仕事をやっているんだ、チームのためにやっているのに」って思うかもだけど、見てくれて、感謝を言ってくれる人がいるから自分も頑張れるところがある。

-廣渡選手、チームメイトにどう言った印象を持たれていますか
元々性格的に、優しい性格と言ったらあれですけど、いろんな人といい感じの付き合いができている。それで主務の仕事をうまくこなせている。

-”結心”というスローガンについて
強いチームって団結力があってみんなが同じ方向に向かって進んでる。しっかり全員の心と心をつなげるというところと、去年の反省も含めて、去年はバラバラになることが多く、あんまりチームワークが足りなかった。今年はよりチームワークを高めるために結心を定めた。これを設定したからには、4年生から積極的に話しかけたりと思っている。今は縦割りと1〜4年生のグループ、意識的にミーティングする回数を増やして、つながりを増やしている。それをサッカーに活かせればなと思っています。

-選手として見てほしいプレー
去年前期の早い段階で関東リーグデビューして、自分としては目標にはしていたけど 、Aチームで出られると思っていなかった。関東リーグに出て、色々学べることがあって、後期はIリーグで長い時間プレーしていて、最後怪我してしまったが、かなり成長できた。今季は自分の特徴である左足のシュートの部分なので、ゴールという形と、誰よりもハードワークする。これは開成館の選手の特徴なんですけど、代々走って戦って粘って、泥臭いプレーも自分の特徴の一つなので、シュートやゴールにつながるプレーと、献身的な守備で、誰よりも走って泥臭くプレーするところを見ていて欲しい。

-ポジションのこだわりは?
今年4-4-2か4-2-3-1なので、右サイドハーフか2トップのトップ下、セカンドトップ的なポジションをイメージしているが、こだわりは無いです。意外と今日はこっちの方が調子がいいとかあるので、前のポジションで左足が上手く使える、ゴールに近い位置でプレーしたい。

-チームとしての目標
日本一になるということと、関東リーグ優勝です。

-選手としての目標
Aチームの公式戦で5ゴール5アシスト、トーナメントの大会に去年出場できていないので、出場して、ゴール、アシストという結果を残す。アミノバイタルカップや、総理大臣杯は去年メンバーに入っていて、チャンスが来るかなと思っていたが、出番がなくて悔しい思いをした。一発勝負の試合は一定の信頼がないと使ってもらえないし、そこで点をとってチームが先に進んだら絶対嬉しいと思うし、そこに貢献したいです。

-主務としての目標
しっかりチーム運営を円滑に行って、自分自身も人間として成長します。

(取材・大草拓馬)

廣渡優太

現代福祉学部 4年 2001年6月16日生まれ
千葉県出身・浜松開誠館
168cm・63kg

担当記者の目
“ピッチ内外ハードワーク”と力強く書いてくれた廣渡。選手と主務の二足のわらじで最終学年を過ごす今季、チームを44年ぶりの優勝に貢献、引導してくれるに違いない。母校・浜松開誠館高校の教えを守る根の真面目さ。チーム練習や会話から見える朗らかさ。そしてチーム全体を見渡す視野の広さ。これらの能力に長けている彼だからこそ、主務という仕事を任されるのだろう。

こちらの取材はリーグ戦開幕前に行われたものだったが、取材終わりに「次は寮長の鈴木にもインタビューしてください」と、仲間に配慮する姿を見せてくれた。その鈴木は、4月29日の拓殖大戦で念願の関東リーグデビューを果たした。試合後、廣渡はサッカー担当記者の元に駆け寄り「鈴木涼太郎よかったですよね」と、まるで自分のことのように嬉しさを滲ませた。主務と寮長、何か通ずるものが2人の間にはあるのだろう。しかしながら、自身が関東リーグやカップ戦に絡めていない悔しさはチームの誰よりもあるはずだ。今シーズン4年生12人のうち、唯一関東リーグの出場機会がない。この悔しさを晴らすべく、翌日のIリーグではキャプテンとして試合に出場した。出場時間こそ前半だけだったが、先制点に絡む活躍を見せた。

シーズンはまだ序盤、始まったばかりだ。夏場にはリーグ戦とカップ戦の厳しい連戦が待ち受けている。『ヒーローは遅れてやってくる。』悲願の優勝に欠かせない、ラストピース・廣渡優太。彼が関東リーグの舞台に立ち、泥臭くハードワークする姿を担当記者は1秒でも早く、1秒でも長く見たいところだ。

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