【アメフト】春季オープン戦 対京大 序盤の失点から立て直せず…春季勝ち星無しに終わる
春季オープン戦
2017年6月11日(日)
京大農学部グラウンド
京都大学アメリカンフットボール部70周年を祝し、記念試合が京大農学部グラウンドにて行われた。今季未だ勝ち星のないオレンジはなんとしても勝利を挙げたいところだったが、古豪・京大の勢いを最後まで止めることができず。16-24で敗北を喫した。
4月の関大戦、この京大戦と改めて関西リーグのレベルの高さを感じたシーズンとなった。また、5月に惜敗を喫した慶大など、関東の強敵も控えている。秋の関東リーグ戦に向け、ここからチームとしての完成度を上げていきたい。
試合結果
トータル試合結果
16 | 3 | 1Q | 7 | 24 |
---|---|---|---|---|
3 | 2Q | 14 | ||
3 | 3Q | 0 | ||
法政大学 | 7 | 4Q | 3 | 京都大学 |
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9:11 | DB | 勝田駿 | FG | – |
2 | 8:28 | K | 木村奎介 | FG | – |
3 | 7:51 | K | 木村奎介 | FG | – |
4 | 7:51 | TE | 川村湧介 | TD | 〇 |
戦評
法政リターンで始まった1Q。京大は法政オフェンスを即座に攻守交代に追い込むと、通常よりもスタートの早い中央のランを巧みに使い、ディフェンス陣の息のつかぬ間、2プレイ目にしてゴール前8yrdsまで進軍する。法大ディフェンスも先制点を与えまいと中央を押し込むも、敵RBがその中央の攻防をかわしてTD。ホーム戦である京大陣営が大いに湧き、勢いづいた。
巻き返しを図る法大は要所要所でエースレシーバーであるWR高津佐隼矢(キャ3)を使い敵陣12yrds付近まで攻め込むも、スナップミスなどで大きく後退し、結果このシリーズはFGで3点を返すまでに終わる。法大ディフェンスが京大を抑え込み攻撃権をフィールド中盤で獲得すると、RB川村龍之介(デ工4)が中央突破でゴール前まで駆け上がる。TDまで残り11yrds。法大オフェンスはスクリーンパス、中ラン、QBスクランブルと地道に攻めていくも4thdown残るは2yrds。会場のボルテージが上がったところで1Qは終了し、この大一番は2Qへもつれ込む形となった。
2Q、法大ベンチが選択するはギャンブル。確実にFGで3点を取りに行かず、TDで逆転を狙う。法大は中央のランに賭けるも、京大の堅固なディフェンスを破れず。わずか数cm届かず、攻撃権を失ってしまう。法大としてはディフェンスで奮闘し、攻撃権を即座に奪還したいところであったが、勝負所で緻密に計算されたショートパスを通され続け、DB浅野晋作(法2)が即座にいいタックルをするもフレッシュを獲得されてしまう。結果、止めるに止め切れず、最後は中央のランでTD。京大に計98yrdsの猛攻を許してしまう。点差を広げられた法大はWR江幡泰河(文2)へのロングパス成功を糸口にTDを狙うも、またしても京大ディフェンスに阻まれ、FGで3点止まり。しかし点差は8点に縮まり、TD1本で追いつける展開になった。しかしながら直後のキックカバーでタックルミスが相次ぎ、法政陣営40yrdsまで踏み込まれる。再び流れに乗った京大は勢いそのまま、内と外へのランを効果的に使い分け、法大ディフェンス陣をかいくぐりTD。2Q終盤、法大にとって痛恨の失点となった。前半のうちになんとか点差を詰めたい法大はノーハドルオフェンスによるパス中心の攻撃を展開するも、敵の喉元まで刃届かず。6-21と15点差で前半を折り返した。
ルーキー山岸の好プレーに沸く
3Q、法大はディフェンスから始まる。京大は1プレー目からまさかのフェイクプレーを使い、京大らしい攻撃で流れを掌握しようとする。負けじと法大ディフェンスも流れを渡さないよう押さえ込もうとするも自陣に攻め込まれたところで残り1yrdsのギャンブル成功を許してしまい、またしても京大の押せ押せムード。ここで一挙に畳みかけようと京大はトリッキーなリバースプレーを選択。法大ディフェンスも対応できず大きく攻め込まれたが、タックル時にキャリアーの京大のレシーバーがボールをこぼしDB藤田廉三郎(国文3)によるファンブルリカバーで攻撃権獲得。あわやビッグゲインとなるところを相手のミスにより一命を取り留めた法大。ここは何としても得点につなげたいところ。QB馬島臨太郎(キャ4)によるパスで攻撃のリズムを作り、RBへのパスやランも使い敵陣22yrds付近へ。しかし1プレー目で中ランが潰されると、突如としてリズムが崩れ、結果本日3本目のFG。これをK木村 奎介(経3)が確実に決め、9-21とジリジリと点差を詰めていく。なんとかTDを決めたい法大はディフェンスの活躍により攻撃権獲得後、高津佐を内側に配置し、中へ切り込むパスで大きく前進。その直後、勢いに拍車をかけるべく法大が選んだフォーメーションはエムプティー。完全なるパス体型で強気に出る。QB馬島は直前のパスと同じコースで高津佐に投じるも読まれていたか、敵LBにインターセプトされてしまう。そして3Qが終了し、勝敗決する4Qへ。
攻撃権を敵陣で奪取した京大は中ランを中心に攻め立てTDまで16yrdsまで進行する。だが法大ディフェンスが意地を見せる。DL山岸達矢(社1)が敵RBにナイスタックルをすると、TDを狙ったパスを4年生DB木村凛太郎(法4)がナイスカバー。京大をFG止まりにさせる。しかし点差は15点差と2本のTDでは追いつかない状況に。試合終了まで残り10分半で巻き返しを図りたい法大は、RB岩田和樹(営2)のランを中心に敵陣に攻め込むもゴール前まで届かず。ここで法大はFGを選択しTD2本圏内にしたいところであったが、この試合初となるFG失敗。点差は15点のまま攻撃権を失ってしまう。しかし、直後のディフェンスでは粘りの守りをみせ、パントリターンではRB桑原進之介(営4)がビックリターン。法大は敵陣30yrdsから攻撃を開始する。後がない法大は残り時間を意識しつつパスプレーを中心に攻め、ギャンブルも成功させる。3rddownゴールまで残り10yrdsの勝負どころで、TE川村湧介(人環3)への縦パスが成功しTD。敵ディフェンスとボールを奪い合う形になったがボールへの執念は川村の方が上だったか。今試合初となるTDをもぎ取った法大は8点ビハインド、残るは3分半。法大はオンサイドキックを選択せず、ディフェンスに望みを託す。法大はタイムアウトを有効的に使い時間を止めるが京大のランによる攻め立てに耐えることができず、二度フレッシュを獲得されてしまう。最後はQBがニーダウンし、時間を流して試合終了。要所で決め切る京大と決めきれずFG止まりの法大。その結果がスコアに如実に出た試合となってしまった。
対外試合では3戦3敗となった法大。勝敗だけ見ればいい結果とは言えないが、点差はどれもTD1本差以内。大きく方針が変更したこの春期、この結果を法大、そして他校がどう捉えるか。秋へ向けてオフェンス、ディフェンスともに更に完成度を高め、関東制覇へ挑む。(上野翔)
選手コメント
小山克成主将
―試合を振り返って
やはり少し1プレイごとに引きずってしまう選手が多くて、そういう雰囲気がチーム全体にあると思います。それを割り切って「次はいいプレーをしよう」という風につなげられずにズルズルと引きずってしまったのが、チームとしての大きな反省だと思います。
―切り替えるためには
まずはミスした後にうまくいくことが大切だと思っています。「行ける行ける」という声を掛けて引きずらないように、いいプレーでミスを補えるようにしています。
―いわゆる『西高東低』を非常に強く感じる試合となりました。その状況にはどのようにお考えでしょうか
一番大きな差はフィジカルだと思っています。チームとしてフィジカルについて半年取り組んできたにも関わらず、その割には関西のフィジカルに対してはまだまだなのかなと思いました。もう一度フィジカルを課題として取り組んで、その差を埋めたいと思いました。
―相手の違いはありますが、昨春より平均失点がかなり大きくなっています
取られてもいいというわけではないのですが、失点に関してはある程度割り切っています。昨年は本当に「0点で抑えよう」というディフェンスをしてきましたが、今は勝つことが大事なので、多少取られてもそこから粘り強く守るという風にやっています。失点というところに関してチームとしては今はあまり気にしていないです。今後気にしていこうとは思っていますが、まずはシステムの完成だったり、質を向上させることに重点を置いています。
―中央から突破される展開が非常に多く見られました
高橋孝綺(DL・営4)がいなかったのが大きいとは思います。中のディフェンスタックルをやったことのない人が中をやっていたり、1年生の山岸(達矢・DL)が出ていたりといういつもと違う状況だったので中を狙われてしまったのかなというのはあります。高橋が戻ってくるまでにどれだけ下がレベルを上げられるかということが今後の課題になってくると思います。
―その反面、山岸選手の活躍や1年生の成長も感じたのではないでしょうか
できている人は1年生でも活躍できていて、チームとして1年生を受け入れられる体制が整っているとは思うんですけど、やはりそれ以外の1年生との差はあると思います。活躍する1年生もいれば、まだユニフォームも着られずに燻っている1年生もいるので、活躍できる1年生をどれだけ増やしてあげられるかが上級生の課題というか力量なのかなとは感じますね。
―春は3敗という結果となりました
結果としては重く受け止めなくてはいけないと思います。ただ3、4年生がやってきたことに対して何が良くて何が良くなかったのかというのを考え直すいい材料になると思うので、まとまってやっていきたいと思っています。
―プロチームの合同練習で気づいたことは何かありますか
やはりプロの選手はボールに対してとてもアグレッシブで、ディフェンスだったら常にボールを狙っているとか。レシーバーだったら常にボールをキャッチするという一球一球に対する重みの違いや気持ちの違いを一番感じました。それを今チームに伝えていて、選手ひとりひとりがボールに対する意識というのを上げていかなければいけないとは思いました。
―今後はプレー1つ1つの正確さが今後は求められていくと思います
チームで話し合いをすることが多くなりまして。ただ流すんじゃなくて、失敗したらなぜ失敗したのかを話すことによって、落としたことに対する批判だけじゃなくて、そのプロセスのなかにある要因を選手同士で解消できるようなできるような風潮を作っています。そうすれば試合中でもミスの原因を探して、解決できるようになると思うので。
―夏の練習が始まります
やはりまだバラバラというか統率が取れていないような気がしてしまいました。夏はアメフトだけに集中できる時期だと思いますし、チームを一つにしていきたいと思っています。
―今後に向けて
秋はチームが一つになってしっかりと勝ちたいと思っているので、応援よろしくお願いします。
別府紘行
ー試合を振り返って
最初フィールドを見誤って出てしまったので、流れを上手く作れず、スタートポジションが良くないのが心に残っていましたが、その後にパントやパスとかですぐに自分の中で切り替えが出来たのが良かったかなと思っています。
ー春のオープン戦3連敗ですが
体制が新しくなって、色々なことを取り入れて試しています。まだ、何が大切かを1人1人分かっていませんが、そういうのをくみ取ってオリジナルのものが組み重なります。帝京大やアンダーアーマーの良いところをもらったりして法政なりのオリジナリティを形成していきます。それを僕自身を含めて1人1人足りなかったうえでアメフトの能力が個人個人バラバラでまとまりがなく積み重なってしまっていたと思います。でも、何がと言われると自分が今やってることが足りなかったのかなと感じます。
ーOF陣の中心から見て今のOF陣をどう思いますか
僕の1つ下のレシーバーの高津佐がOFの中で突出してるので、彼頼りになるところを僕とかが出来るだけ1人の負担にならないようにサポートしているんですが、僕としてはサポートの立場というよりは僕自身も出たいという気持ちでやっています。昨年は個人個人のレシーバーが強かったり、仲が良かったりしていて昨年と比べるのは嫌ですが、今年は1人1人の能力がない中、まとまりの力も欠けているのでこれからどうやって変えていくかを小山(克成)と一緒に考えていきたいと思います。
ー春のオープン戦で見つかった課題は
レシーバーのTD数を考えると昨年は多かったですが、今年はレシーバーの一発能力やOFのドライブ能力などの中で最後の最後に押し切る強さが足りないと思います。FGで終わってしまったり4年生を中心に1人1人我慢する強さが足りないのかなと思います。
ー秋のリーグ戦で優勝するために今のチームに必要なことは
スローガンを信頼と掲げているんですが、その信頼をどこまで高めれるかだと思います。今は掲げているだけでどのようにアプローチしてみんなが1人1人相手に信頼を送るというのが僕自身も含めて少なかったですが、今日の京大を見ても大切だと思ったので信頼を高めていかないといけないと思いました。
ー秋のリーグ戦に向けて
僕自身最後で昨年も慶応、日大、早稲田の要の試合は外されて出てなかったですけど、4年生として引っ張る立場にいて、自分より実力上の選手もいれば下の選手もいるので全て丸ごと実力関係なしに引っ張っていける力を僕自身がつけてキャプテンだけに全てを背負わせるのではなく、色々学んだオリジナルを完成形に近づけながら4年生みんなで最後に笑って行きたいなと思います。
寺林翼
ー試合を振り返って
ディフェンスがどうしてやられているのかを明確にできないまま、ズルズル試合が流れてしまったのが敗因かなと思います。ディフェンスがどうしてやられたのかを明確にして、秋に向けてしっかりアジャストできるようにしていくしかないなという感じです。
ー慶大戦後は何に重点を置いて練習されてきましたか
この京大戦は秋へのスタートとしてビギニングを掲げて、負けられない一戦だと思ってこの2週間取り組んできました。チームとしてもしっかり準備してきたつもりだったんですけど、フィジカル面でも準備の面でも上を行かれていていました。
ー京大の印象は
圧倒的にフィジカルが強いっていうのと関西アメフト独特の泥臭さがあって強いチームだなと感じました。
ー今季の収穫は
ディフェンスとしてはいくつかミスもあって失点も多いですけど、個人個人の成長はとても大きいと思いますし、去年出られなかったメンバーが試合に出て活躍していて1年生もどんどん試合に出ているので、これから経験を積んで秋に向けて夏しっかり取り組みたいです。
ー今季見つかった課題は
フィジカル、ファンダメンタルで関東と関西に大きな差があるのを痛感して、まだ1対1で勝てない場面が多いのでそこで勝てるようにフィジカルアップを目指していきます。
ー今年度からLBリーダーを務めていらっしゃいますが、日々の練習で心がけていることはなんですか
今年はLB全体としていい人材がそろっていてユニット全体の人数も多いので、一人一人の長所を伸ばせるようにメニューは組んでいるつもりです。LBはディフェンスの雰囲気を作れる中心になるポジションなのでLBで試合を動かせるくらいのユニットを作ることが自分の今年の目標です。そのためにプレー面だけでなく、ミーティングや私生活でもリーダーシップを発揮できるような人材を作ることを掲げてやっています。
ー夏の練習ではどの部分を強化していきたいですか
LBでプレーを潰せるようなユニットにしていきたいです。
ー秋季リーグに向けての意気込みを
ディフェンスとして掲げているのがダイハードなので、LBがそれを体現してリーグ内最少失点で甲子園に行けるように頑張ります。
山岸達矢
―今日の試合を振り返って
今日、初めてスターターで出させてもらったんですけど、スターターで出たからと言って、気負うのではなくてフレッシュマンらしく、ミスを恐れないようにしました。
―ご自身の今日のプレーは手応えはありましたか
結構やられてる場面が多くて、その中でも、何個かいいタックルがあったので、そのプレーを毎回出せるように、ミーティングを重ねて、改善していきたいと思っています。
―京大に24点を取られましたが、ディフェンスとして、どう思われますか
最初のディフェンスで一本目のTDを取られてしまって、やはり試合の入りが大事だと感じました。また、ズルズルやられてしんどくなった時に、もう一踏ん張りというディフェンスをやっていきたいと思います。
―この春の試合を通して、得たものはありますか
春に試合に出て他の1年より、早くその大学のフットボールを経験出来たというのは大きいと思います。他の1年もすぐに追いついてくると思うので、追い抜かされないように。自分で得たものをしっかりと活用しながら成長していきたいと思います。
―ご自身の得意なプレーはありますか
自分は身長が低いので、相手を下から突き上げる、低く刺して強く押し込むプレーが売りです。
―法大のアメフト部の環境には慣れましたか
今年は本当に1年生に対してすごく良い環境が揃っていて、過ごしやすいですね。フラットな関係というのを作っていて、挨拶や礼儀の部分はしっかりとしているんですけど、先輩達と練習の前後とかに少人数でコミュニケーションをとったりだとか、そういう部分で意見交換とかもしやすい環境ですね。また、仕事の部分は上級生がやっていてくれていて、その分、自分達はフットボールや大学の勉強に集中出来るような環境になってます。
―秋季リーグ戦に向けて
秋も試合に出た時に、自分が成長した姿を出して、関東を制したいと思います。
徳山翔輝
―1down10yrdsからランが出され5yrdsもしくは更新されている場面が何度か見受けられましたが
ロングゲインが重なった件、ズルズル出された件についてはそんなに悲観視してないです。自分たちのディフェンスとしては「ダイハードオレンジ」と掲げていて、やはり粘り強いディフェンスということで、やられた時にTDは絶対させないぞという気持ちでプレーに臨んでいるので、やられたことに関しては修正はもちろんしていくんですけど、そんなに悲観視はしていないです。
―1Q序盤の京大の1stシリーズ、コールDなどによる中央のランでビックゲインされていましたが
法政オフェンスの練習をしたり、今までのLIXILだとか、他校との試合の中で早いタイミングのランっていうのは結構今回初めてで、やはりそっち側を自分たちの中で練習の中で打開することができていなかったです。秋には早いタイミングのランを出てくるチームもいっぱいあるので、そういった面に関しては改善していかなきゃいけないなと思います。
―先日の慶應戦では主将小山さんからDLが圧倒できていたとコメントがありましたが本日はどうでしたか
そこまで圧倒したというよりは、圧倒されてもいないですが、DLが割れなかったっていうのが今日の試合の中で良くなかった点ですね。やはり早いタイミングのランに関してはDLがどれだけ耐えれるか、守れるかなので、やはりそこで割って行けないという点できつかったのかなと思います。
―ブラストなどのプレーで穴がよく開けられているように見えましたが、その原因はあったりしますか
フロントを全体的に動かしすぎたかなと考えていて。動かすとその分、穴も開きやすいので。後半からはあまり動かさなくなったんですけど、前半はちょっと動かしすぎて、大きくなったので、そこはちゃんとしっかりハーフタイムで気づいたので良かったです。
―タックルミスという面ではどうでしたか
タックルミスは結構多かったかなと感じますね。やはりそのヘッズアップフットボールっていうタックルをやってる中でアプローチが少しずれてしまうと回されちゃうっていうのは、本当にこれからも秋に向けて自分たちの課題になってくるなと思います。
―G前ではDLが穴を潰せていたかなと思うんですけど、そこから穴を変えられてカットバックなどでTDされていたと思いますが
その点に関しては後ろのアプローチ、やっぱりヘッズアップをやってる中でアプローチが一番大事な部分になってくるので、アプローチがずれてしまうと穴も開きますし、そのすれすれを上がるとか、そう言った細かいところをここから直していきたいと思います。
―3downからショートパスなどで更新される場面が特に前半多かったですが
自分たちのシステムの中で弱い部分っていうのはしっかりあるので、やはり中の選手がディスタンスディスタンスで自分内で考えて、ここはやられてからタックルいけるっていうような、自分たちで割り切れる心、TD絶対されないような止め方でやっているのでそこは問題ないと思います。
―春通して外から見ていてディフェンスチームはどうでしたか
ビッグプレーなどは結構あるんですけど、やはり少しインターセプトのターンオーバーだったりが少ないなと感じています。そこに関しては日頃の練習からの意識であったりとかミーティングへのこだわりだとかそういうところに生きてくると思うので、これからウエイト期間に入ったりするので一日一日の練習で潰していきたいなと考えていてます。
―春では関西大学、慶應、京都と計70失点といった形になりましたが
少し取られすぎてるのかなと考えてますね。自分の中でもある程度ここまでだなという基準は設けてあるんですけど、やはりそれにしても取られすぎているのかなと。取られているTDの中でも、言い方おかしいですけど仕方ないTDと、本当にありえないTD、両極端なんですけどそこを自分たちで分かっているか、ここは取られなければ勝っていたのにだとかそういうTDは自分たちの中で、インテリジェンスという中で考えていきたいと思っています。
―今季は合同練習やクリニックなどがあったと思いますがそこで得たものなどはありますか
初めて社会人の方達とも合わせてもらえたんですけども、自分たちの目指している場所はここなんだ、自分たちがライスボウルで闘う相手はこういう人なんだと、そういう目標設定がすごくしやすくなったかなと思います。
―秋に向けてのディフェンスチームの大きな課題などはありますか
まずは今のディフェンスをしっかり完成されることですね。今年からディフェンスがガラリと変わってしまったのでそこはしっかり定着させるのと、一人一人のボールへの意識であったりとか、自分が止めるんだという強い信念みたいなものはメンタル的なもので培っていきたいなと思います。
―個人としての秋への目標などありますか
春に出られていないので秋はしっかり出て、自分は副将としてフィールドの外だけではなくてフィールドの中でしっかりと鼓舞が出来る、プレイでも見せてあげれるような、自分が引っ張っていけるような選手になりたいと考えています。
フォトギャラリー
- 最後には両チームで記念撮影が行われた
- 4Q、この試合初のTDを決めた川村
- ボールを死守する岩田
- ボールを進める
- 相手ディフェンスをかわす別府
- 相手のボールキャリーを止める
- FGの成功率は確実に上がっている(木村)
- DEF陣の立て直しを図ることができなかった