【サッカー】第91回関東大学サッカーリーグ戦 第15節 法政大4-2専修大 青柳燎汰と上田綺世がアベック2発!逆転勝利で専大から約2年半ぶり白星!
第91回関東大学サッカーリーグ戦 第15節 法政大ー専修大
2017年10月7日(土)
法大城山グラウンド
2連敗中の法大は、ホーム・城山グラウンドで順位の近い専大と対戦。2点を先行される苦しい展開だったが、青柳燎汰(現3)の2得点、上田綺世(スポ1)の2得点2アシストと2トップが結果を残し、終わってみれば4得点を奪っての勝利となった。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
2 | 前半 | 2 | 2 専修大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
3分 | 得点 | 専修大学 | 冨山大輔 | 0-1 |
20分 | 得点 | 専修大学 | 氣田亮真 | 0-2 |
39分 | 交代 | 法政大学 | 清谷→紺野 | |
42分 | 得点 | 法政大学 | 青柳燎汰 | 1-2 |
45+2分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 2-2 |
58分 | 得点 | 法政大学 | 青柳燎汰 | 3-2 |
69分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→森 | |
83分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 4-2 |
85分 | 交代 | 法政大学 | 青柳→ディサロ |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
12 | GK | 吉田舜 | 社会3・前橋育英高 | 3・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福1・新潟明訓高 | 6・0 |
3 | DF | 前谷崇博 | スポ健3・ガンバ大阪Y | 11・3 |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済2・サンフレッチェ広島Y | 9・1 |
22 | DF | 黒崎隼人 | 経済3・栃木SCY | 6・1 |
24 | MF | 大西遼太郎 | 社会2・ジュビロ磐田Y | 6・0 |
10 | MF | 上田慧亮 | 現福4・前橋育英高 | 1・0 |
27 | MF | 清谷陸 | 経済4・広島皆実高 | 6・0 |
11 | MF | 青柳燎汰 | 現福3・前橋育英高 | 11・3 |
14 | MF | 長谷川元希 | 現福1・大宮アルディージャY | 9・1 |
20 | FW | 上田綺世 | スポ健1・鹿島学園高 | 13・7 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
1 | GK | 関口亮助 | 経済4・浦和レッズY | 12・0 |
4 | DF | 森岡陸 | 現福1・ジュビロ磐田Y | 10・1 |
6 | MF | 土橋優樹 | 現福4・川崎フロンターレY | 7・0 |
13 | MF | 末木裕也 | スポ健2・ヴァンフォーレ甲府Y | 7・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福2・武南高 | 14・0 |
29 | MF | 森俊貴 | 情科2・栃木SCY | 4・0 |
9 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済3・三菱養和SCY | 12・2 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 筑波大 | 35 | 15 | 11-2-2 | 32/11 | 21 |
2位 | 順天堂大 | 34 | 15 | 10-4-1 | 29/18 | 11 |
3位 | 流通経済大 | 28 | 15 | 9-1-5 | 28/22 | 6 |
4位 | 東洋大 | 24 | 15 | 7-3-5 | 25/18 | 7 |
5位 | 東京国際大 | 23 | 15 | 7-2-6 | 25/22 | 3 |
6位 | 法政大 | 22 | 15 | 7-1-7 | 25/25 | 0 |
7位 | 専修大 | 18 | 15 | 5-3-7 | 20/23 | -3 |
8位 | 明治大 | 18 | 15 | 5-3-7 | 20/25 | -5 |
9位 | 駒澤大 | 16 | 15 | 4-4-7 | 18/23 | -5 |
10位 | 慶應大 | 14 | 15 | 3-5-7 | 12/23 | -11 |
11位 | 日本体育大 | 11 | 15 | 3-2-10 | 19/35 | -16 |
12位 | 桐蔭横浜大 | 10 | 15 | 2-4-9 | 18/26 | -8 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月16日 | 筑波大 | ○2-1(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
13 | 9月23日 | 慶應大 | ●1-2(詳細) | BMWスタジアム平塚 |
14 | 9月30日 | 流経大 | ●0-1(詳細) | 竜ケ崎市立たつのこフィールド |
15 | 10月7日 | 専修大 | ○4-2 | 法大城山グラウンド |
16 | 10月10日 | 駒澤大 | 法大城山グラウンド | |
17 | 10月14日 | 明治大 | 法大城山グラウンド | |
18 | 10月22日 | 桐蔭大 | 東洋大グラウンド | |
19 | 10月28日 | 東洋大 | 中銀スタジアム | |
20 | 11月4日 | 順大 | BMWスタジアム平塚 | |
21 | 11月11日 | 東国大 | 保土ヶ谷公園サッカー場 | |
22 | 11月18or19日 | 日体大 | 未定 |
マッチレポート
法大多摩キャンパス近辺に位置する城山グラウンドにて行われた一戦。2連敗中の法大は、実に2年以上勝利できていない専大と対戦した。
「今季で最悪の入りだった」と長山一也監督が振り返ったように、開始3分で先制を許すと、20分にも中央を切り崩されて追加点を奪われ、2点を追う展開に。セカンドボールが拾えず、良い形でシュートに結び付けられない内容に、ベンチは39分に紺野和也(現2)を投入。すると42分、専大のパスミスを拾った青柳燎汰(現3)がピッチ中央でボールを拾うと、ここから一気にカウンター。左に流れた上田綺世(スポ1)が縦に仕掛け、そのクロスをゴール前に入り込んだ青柳が押し込み1点を返す。青柳は第2節以来、久しぶりの得点となった。この一撃で息を吹き返したチームは、前半アディショナルタイムに同点に追いつく。セットプレーの流れから、加藤威吹樹(経2)がアーリークロスを入れると、上田綺が強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。対峙するディフェンダーよりも先に飛び、相手を完全にブロックしながらの一発に、指揮官は「あれはすごかった」と舌を巻き、専大応援席からもの感嘆の声が漏れた。
後半、4バックに変更した専大に対し、53分には紺野がチャンスを迎えるなど押し気味に試合を進める法大。58分、前谷崇博(スポ3)のクリアボールが相手のミスを誘うと、上田綺が青柳の動き出しに合わせてラストパス。抜け出した青柳が豪快に蹴りこみ逆転に成功した。その後は一進一退の攻防が繰り広げられるも、大きなピンチはそれほどなく、焦ってバランスを崩す専大に対し、カウンターから何度かチャンスを迎えた。試合も終盤に差し掛かり、迎えた83分、試合を決する得点が決まる。またもセットプレーの流れから、芋づる式に相手のプレスを回避すると、紺野の低弾道のクロスに上田綺が合わせて4点目。0-2から4点を奪い返し、見事な逆転勝利を収めた。
総理大臣杯での全国制覇から早1か月。”全国王者”という称号を手に入れたが故の難しさもあると、長山監督は話す。「サッカーに対して自信を持って臨めていたとは思いますが、『何をして勝ったのか』という所をもう一度見直しました」。勝って兜の緒を締め、ここから控える”ホーム3連戦”(10日、14日)で勢いを取り戻したいところだ。(下田朝陽)
監督・選手コメント
長山一也監督
—試合を振り返って
前半途中までは最悪の試合で、全員が悪かったです。そこから交代選手など含めてひっくり返せたのは良かったです。前半の内に1点を返せて、その1点に満足せずに同点に追いつくことができました。前々節の慶應戦では、同点の後に1点を奪えずに負けてしまった中、そうなってはいけないと話をして、後半に2つ取れて良かったです。ただ内容面だったり、やられ方を見ていると課題も残る試合でした。
—紺野選手を前半途中に投入する形は、総理大臣杯の阪南戦でも見られた形ですが
専大は3バックの脇が空くときと、その前が空くときがあって。スタメンの清谷はそこで引き出して欲しかったのですが、上手くいかなかったので(紺野)和也に変えました。実際にそこで受けて時間を作ることもできていましたし、狙いを持ってやった部分を表現してくれたと思います。彼自身、次のステージで活躍するためには、後半にあったチャンスを決め切れるようになって欲しいですね。
—上田綺選手の1点目の得点は素晴らしかったですね
あれはすごかったですね。決めた時にもベンチでそう話していましたし、すごいという言葉以外でてきません(笑)。
—総理大臣杯で優勝して、周囲からの見る目に変化はありますか
色んな所であると思います。ここ2試合は勝てていませんでしたし、もちろんサッカーに対して自信を持って臨めていたとは思いますが、『何をして勝ったのか』という所をもう一度見直しました。自分たちが少し軽視してしまっていた部分があったと考えたからです。周りからの見方としても、実際に多少のリスペクトがあるとは感じています。
—大西選手の起用は「悔しさを試合ですぐに晴らして欲しい」という監督の願いもあってでしょうか
前節はああいう形で失点に関与してしまいましたが、プレー自体は全く悪くなかったですから。チームとしても、1人退場してから良い戦いができました。試合後に彼も泣いていましたし、かなり悔しさを持って取り組んでいると思いますので、そこは考えて起用しました。ただ(末木)裕也もいますし、今日も(上田)慧亮も良いプレーをしてくれましたので、彼らももちろん評価しています。
—今週はホームグラウンドで3試合を戦う日程ですが
総理大臣杯ではないですけど『チーム全体でやっていこう』と選手に伝えています。少しメンバーを変えたのも、ここ2試合で結果が出ていなかったのもありますし、それがまた刺激になってくれれば、良い競争は生まれてくるはずです。
青柳燎汰
—試合を振り返って
2点先に失点して、チーム全体で動揺はありましたが、点を取れる感じはずっとあったので結果を残せて良かったです。
—自身の得点シーンを振り返って
(専大が)カウンターが弱いということは分かっていたので、相手のミスから(上田)綺世をスペースに走らせて、センタリングも3バックで空くことが分かっていたので、ニアに飛び込めて良かったです。
—なかなか得点がとれず、悔しい状況が続いていての2得点でしたが
スタッフの方がチャンスをくれたので、ここで結果を残せなかったら自分は何もしていないと思っていたので、結果を残せて良かったです。
—前節は悔しい途中交代(前半途中に戦術的理由で交代)でしたが
本当に悔しかったです。でも、そこまでに結果を残せていなかったので妥当だと思っていました。その悔しさを今日はぶつけられたので良かったと思います。
—少し後ろに下がってパスを受ける場面も見られましたが
少し落ちたところで収めて、ボランチに前を向かせた状態でプレーさせるためには、その場所でキープも必要だと思いました。そこから一度落ち着かせて前に関わって行ければ良いと思っていました。前半は収まりが悪かったですが、途中から良くなったので役割を果たせたと思います。
—次節に向けて
駒沢大には前期勝っているのですが、その分相手も本気で戦いにくると思います。そういう相手に自分たちも戦う姿勢で守備から入れれば勝てると思うので、まずは謙虚に守備から戦っていきたいです。
フォトギャラリー
- 黒崎は4点目の起点となった
- 長谷川は持ち味を出し切れず
- 上田慧はゲームキャプテンを務めた
- 加藤はアシストを記録
- 青柳が逆転弾を決める
- ダメ押しとなる上田綺のゴールを祝う
- 途中出場でチャンスを演出した森
- ディサロは終盤に投入された