【フィギュア】第90回全日本学生氷上選手権大会 団体優勝奪還ならずも、来季へつながる演技
第90回全日本学生氷上競技選手権大会
2018年1月6日(土)~8日(月)
軽井沢風越公園アイスアリーナ
大学日本一を決める全日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)。全日本出場者が多数参戦し、非常にハイレベルな争いとなった今大会、法大は2年ぶりの部門別優勝を狙ったものの、部門4位、3部門総合では準優勝に終わった。個人ではルーキー小林建斗が初出場で入賞を果たした。
試合結果
クラス | 選手名(学部・学年) | 順位 | SP | FS | 総合得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
男子Aクラス | 小林建斗(文1) | 6位 | 61.09点 | 10位 | 116.95点 | 6位 | 178.04点 |
宮田大地(文3) | 14位 | 56.26点 | 15位 | 108.60点 | 12位 | 164.86点 | |
小林諒真(営1) | 18位 | 57.66点 | 13位 | 101.01点 | 19位 | 158.67点 | |
女子4級 | 加藤真美子(通3) | 19位 | 30.42点 | – | – | – | – |
戦評
女子4級
女子唯一のインカレ出場となった加藤が出場したのは女子4級。曲は前回の東日本学生選手権と同じく『REFLECTION』。年明けにけがをしてしまった影響もあって、万全とは言えない状態で今大会に挑んだ。
冒頭の1フリップをしっかりと着氷し、GOEでも加点を得た。続く1アクセル+1トウループ+1ループの3連続ジャンプも見事着氷したものの、1トウループで回転不足をとられてしまう。その他のジャンプやスピンも思うように加点されず、流れに乗り切れなかった。得点は30.42で全体の19位となった。
演技後、「スピンは緊張して足がぐらついてしまった」と悔しさをにじませるも、アクセルを降りるという今大会の目標は達成してみせた。今後の目標として2フリップとルッツの成功を挙げた加藤。より難易度の高いジャンプをプログラムに組み込み、高得点を狙う彼女の向上心に期待せずにはいられない。
笑顔で演技を終えた
男子AクラスSP
昨年の全日本選手権に出場したチームメイトの小林建の演技を指をくわえて見ることしか出来なかった小林諒は、強い思いをもって今回のインカレに臨んだ。
SPの曲は『river flows in you』を採用。東日本選手権から一転、曲を年末に変更し今大会に挑んだ。「得点を伸ばすかぎになる」と語った最初の3ルッツ+3トウループのコンビネーションジャンプを完璧に決めると、ピアノの音を丁寧に拾いながら、演技を進めていく。「先輩たちを見て、滑りを変えなければならないと思った」と、スケーティングの練習に多くの時間を割いたことが功を奏し、終始流れるような滑りを披露。スピン、ステップも高いレベルを獲得し、観客の視線をくぎ付けにした。終盤の3フリップで回転不足をとられてしまったものの、今シーズン初のSP予定構成をミスなく滑り切った。
東日本での悔しさを晴らすノーミスの演技を見せた小林諒だが、「まだ緊張で肩に力が入ってしまう」と演技後は初々しさを見せ、これからの成長も十分期待できる。彼らしい繊細でのびやかなスケーティングで上位に食い込んでくる日はすぐそこに迫っている。
ノーミスで上々の滑り出しとなった小林諒
昨年末に行われた全日本選手権で悔しい結果に終わった小林建。しかし小林建にとっては非常に重要な経験となった大会となった。それから中2週間というハードな日程ではあったが、新年、気を新たにインカレに臨んだ。SPは『Anvil chorus』。東日本選手権、全日本とフリップを失敗してしまいトラウマになりかけたが、失敗しないように練習を重ね当日を迎えた。序盤の3トウループ+3トウループを見事成功させ、早速自分の世界観で会場を包むことに成功。続く3フリップは本人の中で一番気にしていたジャンプであったが、練習の成果が実りここも成功させる。途中のステップは緊張から少し危なかったと本人は振り返ったが、大きなミスもなく一つ一つ丁寧にこなしていく。終盤の2アクセルも完璧に成功させノーミスで演技を締めくくった。全日本の悔しさを晴らすような演技となった。結果は61.09点、全体の10位に終わったが、強豪揃いのインカレで入賞圏内の得点を挙げ、FSに向けて「練習でも一回ミスをしてしまうと続いてしまうことがあり、失敗をしないのが理想ですが、してしまった時には必ずそこで冷静になって次を跳ぶという、落ち着いて一個ずつやっていきたい」と気合を入れた。
全日本ショートでの悔しさを払拭した小林建
そして法大勢最後の出場となったのが宮田。まさかの演技で全日本出場を逃した東日本選手権から、再起の試合となった。
冒頭は3ルッツ+3トゥーループを綺麗に成功させる。続く2アクセルも危なげなく着氷し、スケールの大きな演技で会場を魅了。楽曲の持つ透明感と鋭さが、宮田の滑りに見事にマッチした。最後の3フリップは上がった瞬間から軸が大きく傾き、そのまま転倒。しかしステップ、スピンと最後まで伸びやかなスケートを披露した。けがの影響が心配されたものの、復調の兆しを見せた宮田に会場からは暖かい拍手が送られた。
『冬』は来季へ持ち越しのプログラム
宮田の演技を見つめる後輩2人
男子AクラスFS
迎えた最終日、法大勢最初の登場は小林諒。プログラムは『ロミオとジュリエット』。
冒頭、3ルッツ+2ループ+2トゥーループの3連続ジャンプを成功させる。中盤のジャンプはこらえるジャンプが多くなったものの、自身も「滑っていて楽しい」というステップでは、ピアノの旋律に乗せ、最後まで丁寧な滑りを披露した。得点こそ伸び悩んだものの、初めてのインカレで大きな手ごたえを感じた結果となっただろう。結果は総合158.67点で18位。この大会は大学のレベルを痛感するとともに、改めてさらなるレベルアップを誓う大会となっただろう。
大学1年目を振り返ってもらうと、「楽しかった」という言葉が返ってきた。ルーキーのみでの出場となった春の関東インカレから、常に前向きに走り続けてきた小林諒。その誰よりもひたむきな滑りに光が差す日は近い。
来季は全日本出場を目指す
ハイレベルなSPを15位で終え、フリーでの巻き返しを図る宮田。フリーのプログラムは東日本選手権と同様『Pearl Harbor』。序盤の3トウループを完璧に決め、続く2ルッツ、3ループも着実に決め、流れに乗ったかに思われた。しかし、中盤の3回転ジャンプは2つともエッジエラーの判定。「きつかった」と語る通り、演技後半になるにつれジャンプの精度が乱れ、サルコウも2回転に。しかしながら指先まで流れていくような体の使い方やのびやかなスケーティングはさすがの一言。上位にも引けを取らない表現力を見せつけ、最後まで壮大な曲に乗せて滑り切った。結果はSPから順位を1つ上げて、総合164.86点で14位。
日本に出場できなかった悔しさをぶつけたかった今大会だったが、まだ本来の輝きを取り戻せたとは言えない結果となった。「プログラムの滑り込みもそうですし、練習に対する意識も変えていかないといけない」と、演技後すでに次を見据えていた宮田。春に4年生となる彼の大学最後の年に有終の美を飾れるか。もう一度大舞台で躍動する姿を誰もが心待ちにしている。
ここからは試合勘を戻していきたいという宮田
FSは『EL CHOCRO』にのせての演技。リンクサイドには法大の仲間たちの他にも他大学の選手たちが集まり、小林建に暖かい声援を送った。冒頭の3ルッツ+2アクセルを高い跳躍で成功させ、昨日と同じく幸先の良いスタートを切る。続く3ループも成功させるが、3つ目の3フリップ+2トウループという連続ジャンプでは回転がやや減点されてしまう。しかし序盤で良い流れをしっかりと作り上げ、大人の世界を表現した演技で後半につなぐ。演技中盤、見せどころでもあるジャンプが1回転になってしまうという惜しいミスをするが、練習から想定内のミスで切り替え、その後の大きな連続ミスにつながることは無かった。終盤の早いステップは足がガクガクになってしまったと悔やんだが、観客からの手拍子に押され、最後まで笑顔で滑り切った。結果は116.95点、総合順位を6位に上げ、初出場のインカレを入賞という結果で飾った。
ルーキーシーズンとなった今季、早速頭角を現し存在感を示し続けた小林建。来季に向けては「今年1年のシーズンで仕上げたフレッシュさからもう少し大人っぽく、貫禄のある感じで滑れたら良いなと思っています」と話した。そして3アクセル、4回転といった難易度の高い技にも挑戦したいと意気込む。その先には全日本へのリベンジが待っている。大学スケート界にコバケン旋風を巻き起こす日は、きっとそう遠くないだろう。(阿部暁野、岡崎祐平、湯浅駿)
充実した1年となったルーキー小林建
選手コメント
藤澤亮子主将
―インカレをご覧になって
なんかみんな若いなあと思って見ていました(笑)。
―団体優勝を目指す大会ではありましたが
フィギュアだけだと4番で団体だと2番ですね。法政はみんな頑張ったと思うんですけど、周りの出来でも変わってきちゃうんですけど。法政は本当に皆頑張ったと思います。
―新入生については
7級の1人女子が入ります(笑)。
―たくさんの人の演技をご覧になっていましたが、気になった選手はいましたか
日大の唐川(常人)君がすごいスケート上手だなと思いました。
―3アクセル、クワドジャンプを構成に入れていない中、唐川選手の高得点はやはりそのスケートによるものなのでしょうか
だと思います。個人的には凄く好きなスケートで、なんかいつもふにゃんってしているので、そのギャップも可愛くて(笑)。日大とは距離も近いですし、マスコットみたいな感じなんですけど、滑るとすごいスケートうまいなっていう印象があります。
―ルーキー2人について
多分インカレに自分が出るっていうプレッシャーもあったと思うんですけど、建ちゃんは全日本も出ましたし、とんとん拍子のいいシーズンだったなって思います。諒真くんはブロックから見て、結構インカレ頑張ってきたなっていう印象がありました。
宮田大地
SP後
―演技を振り返って
フリップが入りませんでしたけど、(冒頭の)3(ルッツ)-3(トゥーループ)があんまり練習では良くなかったんです。フリップは最近ははまっていたので大丈夫かなと思っていたんですけどね。
―6分間だとルッツを繰り返し確認していましたが
そうですね。朝の練習でもフリップは全然心配してはいませんでした。まあルッツのほうが綺麗ににはまったので、ちょっと欲張っちゃいましたね。
―今大会にはどのような気持ちで臨まれていますか
年末福岡に帰って、ちゃんと追い込んで練習をしてきたので、東京に帰ってもちゃんと練習したのでそれを信じて、最後まで諦めずに頑張りたいかなと思っています。
―年末年始はどのように過ごされましたか
ずっと練習してましたね。31日は休んだかな。でもそれ以外は本当にずっと練習していました。
―明日のフリーに向けて
頑張ります。最後まで逃げずに、諦めずに頑張ります。
FS後
ーフリーの演技を振り返って
体力が切れちゃったんでもっと練習したいなって感じでしたね。
ージャンプのパンクや、着氷の乱れがありました
調子自体は悪く無かったので、もうちょっと集中して飛べばよかったなって思います。
ースピン、ステップの完成度については
もっとできたなという思いはありますね。
ーショートを終えてフリーに活かしたいと思った点は
最後まで諦めずにやりたいなという気持ちは持って臨みました。
ー標高の高さは後半の体力に影響がありましたか
きつかったですね。サルコウが本当にもったいなかったなと思います。いつもより疲れた感じがしました。
ー手袋をされていました
コールされるまでに時間がかかって、手が冷えちゃったんでつけて演技しました。
ー今後に向けて集中して練習したいことは
プログラムの滑り込みもそうですし、練習に対する意識も変えていかなきゃなと思ったので、そこを直して頑張っていきたいと思います。
小林建斗
SP後
―全日本を終えてから今日までどのような練習をされてきましたか
あの時、得意なジャンプを一つ失敗してしまったので、その前の東日本選手権でもフリップを失敗して自分の中でトラウマになってしまっていたので、それを何とか拭おうという練習を、失敗しないでいこうという練習をしてきました。
―新年早々の大会でしたが、お正月はゆっくりできましたか
正月は実家に帰って1日だけゆっくりして、そこからはしっかり練習してきました。
―今日は体の調子はいかがでしたか
全日本の時からなかなか良いコンディションを保てているかなと思います。
―初のインカレでしたが、どのような目標を持って臨みましたか
やっぱり大学のために今回は貢献していきたいというのもあったし、全日本のリベンジをしたいという気持ちがありました。
―普段は見られない全国から参加している選手の演技を見て感じたことなどありましたか
見たことの無い選手の演技を見て、こういう人もいるんだなという新鮮さがありました。
―今日の演技でジャンプは全て成功させましたが、ご自身で感じた出来や手応えを教えてください
トラウマに完全になる前にフリップをしっかり跳べたので克服できたかなと思うんですけど、やっぱり全部が完璧だったわけではないので。でも全体的に、スピードはちょっと無かった感じはしたんですけど、落ち着いて演技できたかなと思います。
―スピンやステップはいかがでしたか
一つ一つ丁寧にやっていったつもりなんですけど、ステップが少し危なかったかなと思います。ちょっと緊張していたので(笑)、かたくなってしまったかもしれないんですけど、大きなミスは無かったと思うので良かったです。
―今日の軽井沢のリンクについて、標高が高い場所にあるので息切れをしたりというのは大丈夫でしたか
公式練習の前のアップがすごくキツくて息が苦しかったんですけど、練習もあったお陰で大分慣れて、6分間練習も本番も気にせずいけました。
―明日に向けての意気込みをお願いします
今度こそ大学にしっかり貢献して部門の優勝を目指していきたいです。FSは練習でも一回ミスをしてしまうと続いてしまうことがあって、失敗をしないのが理想なんですけど、してしまった時には必ずそこで冷静になって次を跳ぶという、落ち着いて一個ずつやっていきたいです。
FS後
―今日のコンディションはいかがでしたか
悪くはなかったんですけど、朝のコンディションが緊張していたのかわからないんですけど動きが固かったので不安でした。6分間からの練習はそんなに悪くなくて体もなかなか良い感じで動けていたかなと思います。
ーSPは10位という結果に。しかし得点は上位と僅差でしたが、結果を受けて今日はどのような気持ちで臨まれましたか
(昨日の)スピンのレベルを一つ取りこぼしていて、それですごい勿体ないなと思って、今日は昨日取りこぼしたスピンを丁寧にやろうと滑りました。
ー6分間練習で感じたことはありますか
昨日の出番が早かっただけにリンクサイドにいてくれる人が少なかったので(笑)、今日は色んな他の大学の人も応援してくれていて嬉しいなと思いました。
ー序盤の連続ジャンプなど、立て続けに成功されて良い流れがつかめたのではないでしょうか
個々のジャンプを見たら絶対100%のジャンプではないし、特に3つ目のフリップなんかは回転も怪しかったので、せっかく得意のジャンプなのでそこは勿体ないなとおもったんですけど、総合的に見て序盤は悪くなかったんじゃないかなと思います。
ー中盤のジャンプで一つミスがありましたが、その後しっかりリカバリーできていた印象がありました
大会前にもルッツを失敗することが多くて、でも想定内といえば想定内だったので、ミスからの立て直しに集中しました。シングルになってしまったのはどうかと思うんですけど、まあ切り替えて出来たかなと思います。
ー終盤のテンポの速いステップは今日はいかがでしたか
正直最後は足がガクガクで動いていなかったんですけど、これはダメだなと思いながら滑っていて(笑)、でも皆さんが手拍子とかで盛り上げてくれて、しんどかったけど最後まで笑顔で滑れました。レベルはちょっと微妙かもしれないんですけど気持ちよかったです。
ーこの初の出場となったインカレは建斗さんにとってどんな大会になりましたか
東日本インカレが無くなってしまって(台風の影響)、大学に貢献する試合としては春の関東選手権以来なので、その悔しさを晴らしたいというのもあって、個人で出る時とのモチベーションも違うので、大学のために頑張ろという気持ちで滑って、それなりに総合的にまとめられたので、自分ではまあまあかなと思っています。そういう気持ちをこれからも忘れないでいきたいと思うような試合でした。
ーこの後は国体が控えていますがどういったところに気を付けて練習していきたいですか
あまり時間が無いですけど、調子は決して悪くないので今のままをキープして、最後のルッツを決められるように落ち着いて練習していきたいと思います。
ールーキーシーズンとなった今季、1年を通して滑られてきて大学フィギュアには慣れましたか
先輩方と監督さんと一緒に過ごして大分法大スケート部の雰囲気を理解できたので、良い1年だったと思います。
ー来季はどういった世界観で滑っていきたいなどのイメージはありますか
来季はFSの曲を変えるので、まだ曲は決まっていませんが今年1年のシーズンで仕上げたフレッシュさからもうちょっと大人っぽく、貫禄のある感じで滑れたら良いなと思っています。
ー具体的な目標や意気込みを最後にお願いします
全日本選手権の悔しさを晴らして、もっともっとレベルアップしていきたいので、トリプルアクセルと4回転の習得は自分の中では具体的な目標で、まずは全日本を照準にしてそれらを入れてリベンジしたいです。合計点数も200点を超えるくらいの目標があるので、国体が終わったらそれに向けてしっかり練習していきたいと思います。
小林諒真
SP後
ー今日の演技を振り返って
今シーズンで初めてショートの予定構成をノーミスで出来たので、よかったなと思います。
ージャンプ、スピンの精度は
フリップがちょっと回転不足かなと思うのと、スピンは回転が足りなくてレベルを落としてるかもしれないので、そこは課題ですね。
ー東日本からインカレまでの間、練習で特に意識したことは
先輩たちを見て、滑りを変えていかないと思ったので、スケーティングに練習の3分の1くらいの時間をかけてやってきて。それが少しずつ伸びてきたらいいかなと思っています。
ー特に何を意識して今日のショートに臨みましたか
3回転のコンビネーションが得点の鍵になるので、とりあえず成功させようと思っていました。
ー演技前にコーチや、チームメートとはどのような会話をしましたか
飛ぶ前に体が斜めになっていることが多かったのでまっすぐにすること、あとは頑張れと声をかけられました。
ーショートの曲を以前のものに戻しましたが、どういった経緯があっての変更ですか
クリスマスまでは戻さずやっていたんですけど、先生がいない日があって。そこで遊びで前の曲をかけてみようかなと思って、実際滑って見たらジャンプとかがよく決まったので変えてみました。
ー今日見つかった改善点は
緊張して肩に力が入ったり、もう少し滑りが良く出来たと思うので、次は直していきたいです。
ー全日本選手権には小林建斗選手が出場しましたが、どういった思いで見ていましたか
来年は一緒に出たいなと思って見ていました。
ー明日のフリーへの意気込み
法政として一位になることが目標なので、優勝に近づけるように自分なりに努力していけたらいいなと思います。
FS後
―今日の演技を振り返って
ちょっと6分間がまあまあ良かっただけに悔しいですね。
―6分間でも調子の良さが見えていました
昨日、今日と滑って、氷に慣れてきてはいました。
―後半は苦しそうな表情も見えましたが
毎回苦しいです(笑)。
―『ロミオとジュリエット』は表現が難しいということでしたが、シーズンも終盤になって改めていかかですか
まだものにできてない感はあるんですけど、滑っていて気持ちいいところもあるのでそこは楽しいですね。今日はちょっとだめだったんですけど『kissing you』のステップのところとか。
―けがの具合はいかがですか
だいぶいいです。ちょいちょい肩が変になっちゃったりとか、手首も痛いなとか思ってたんですけど、こっちに来てからは空気がいいのか痛くないです!(笑)
―初出場のインカレですが雰囲気はいかがですか
あんまり試合と変わらないですね。ゆっこちゃんとか先輩が並んでるっていうだけで、基本的には変わらないです。
―ルーキーイヤーとなった今年1年を振り返って
ジャンプとかに関してはあんまり成長とかではないんですけど、スケーティングとか魅せることとか、勉強とか、高校と違うところがあったので、楽なところと厳しいところと、両方ありました。楽しい1年だったと思います。
―来季の課題となることは
まず3アクセルは絶対なので3アクセルを。このままだともう全然なので。この大会も最終グループとかは(構成が)全日本みたいですからね。
―来年に向けて
今年全日本に出られなかったので、全日本に出ること。それとできるだけ、けがはなくしたいです。初詣も健康しかお祈りしなかったので、怪我をしないでたくさん練習して。いい演技ができるように頑張りたいと思います。
加藤真美子
ー今日の演技を振り返って
1日に足を怪我してしまって、目標にしていた2フリップは入れることができなくて悔しいです。
ー転倒なくまとめた
アクセルは絶対降りようと演技前から思っていたので、降りれてホッとしています。
ー演技前にチームメイトと笑顔で会話していましたがどんな事を話していましたか?
ど忘れしてしまいました(笑)。
ー見つかった課題は
スピンは試合本番になると緊張して足がグラグラしてしまうので直していきたいです。
ー今後の目標は
2フリップとルッツを演技で入れていけるように頑張っていきたいと思います。
藤澤亮子×宮田大地~変化、そしてこれから~
2年前に3人の部員が卒業してから、最高学年として法大を支え続けた藤澤亮子(文4)。1年間で部員の人数も増え、法大フィギュア部としても大きく変化したこの1年。次期主将の宮田とともに、今までのこと、そしてこれからのことについてゆるーく少しだけ話してもらった。
東京ブロック選手権大会より(中央左が宮田・右が藤澤)
―お二人とも改めて今大会を振り返って頂いて
宮田:もっと練習したいなっていう感じでした。
藤澤:それぞれ頑張っているなっていう感じでした。
―4位という結果について
宮田:僕らがちょっと足を引っ張った部分があるので、悔しいですね。
―今年は人数も大幅に増えて、去年と比べて変化はありましたか
藤澤:去年は本当にただただ、先輩たちがいなくなっちゃったなあっていう感じでした。今年はちょっとみんなで過ごす時間が少なかったかなって思います。少なかったよね。
宮田:そうですね。
藤澤:新入生とかいっぱい入ってきたのに、という感じでした。
宮田:まあ試合とかでしか関わりがないので。
藤澤:前は人数も少なかったし、皆ずっと知っている人たちだったから、試合だけとかでもなんとなくまとまれていたところはありましたね。人数が増えて、初めましての人たちも入ってきたときに、今までと同じように試合だけとか、合宿で2、3日だけとか言うのは、少ないかなと思います。
―印象に残っている試合を挙げるとしたら
藤澤:日光のインカレが私は一番ですね。
宮田:まあそうなりますよね。楽しかったですね。ただ今回も本当にみんな頑張ったと思います。でも来年もあるので。
―来年はどんなチームに
宮田:分かんないですね(笑)。皆頑張って、個人個人が頑張って団体で良い成績が残せればいいんじゃないですかね。
―ちなみにお二人が初めて会ったときの第一印象は
藤澤:最初に会ったの何年生?
宮田:分かんない(笑)。小学生?
藤澤:リンクが違ったので、「あれが宮田君だよ」って言われたときは大地くんもまだ小っちゃくて。大学入ってから久しぶりに会ったときは本当に「背、伸びたね」っていう感じでした(笑)。わあ!って(笑)。
宮田:俺は、青森の全日本ノービスでゆっこちゃん(藤澤)が2位だったんですよ。そのときにもう(ジャンプを)5種類くらい跳んでて、「絶対優勝したわー」って思っていたら、2種類くらいの子に負けて2位だったんですよね。「えー!」って(笑)。それが第一印象です。
藤澤:青森のでしょ?青森のはまだ2種類しか跳んでないよ!
宮田:跳んでましたよ。ルッツ。跳んでました跳んでました(笑)。
藤澤:飯塚移ってまだ半年とかだもん。半年もないか。サルコウ跳べるくらいになったくらいだよ。
宮田:青森ですよ?ノービス最後の年ですよ?
藤澤:そうそうそう。
宮田:いや跳んでましたよ。俺が一番覚えてます(笑)。マジマジ(笑)。
藤澤:なんで(笑)。やってないよ(笑)。
宮田:ちょっと…調べます(笑)。
藤澤:だってあのあとコペンハーゲン行ってやっとだもん。
(過去のプロトコルを検索して)
宮田:ほら!ほらルッツやってる!(笑)ほら!やってました!はい。
藤澤:覚えてない。はい(笑)。
宮田:大学入ってからはスピン上手だなって。ずっと回ってるな思いました。
―部活ではありますが、学内で会うことが少なかったりと、主将としての難しさのようなものはあるのでしょうか
藤澤:なんだろう。部内で気にする?誰が良かったなとか。
宮田:自分のことで精いっぱいです。
藤澤:なんか見てる側は、今日の公式練習みたいに法政一気に3人とかだとうわあってなっちゃいますけど、私は団体戦を結局一度も経験せずに終わったので。
―藤澤選手は団体戦を経験したかった
(即答で)ないです!(笑)入学するときも一人っていうのを選んで入ったので。同期が多いと争いとかも多くなるわけじゃないですか。そういうのを避けてきたので。
―今後法大フィギュア部はどんな風になっていくと思いますか
宮田:分かんないですね。
藤澤:どんな風になるんだろうね。なんかとりあえず来年来るのは女の子で、大地くんたちが抜けてからどうなるのかが全く想像がつかない。この下入ってくる子たちはもう名前はまあ分かるけどくらいになるので分かんないですね。
―藤澤選手から次期主将の宮田さんに向けて
藤澤:全部やりたいようにやってほしい。頑張ってほしい。陰ながら応援しています。
宮田:はい。頑張ります。
―藤澤選手はエキシビジョンの告知をお願いします
藤澤:2月23日のバレンタインカップで滑ります。
宮田:14日じゃないんですね(笑)。
藤澤:今のフリー(『slow dancing in the big city』)をジャンプとかちょっと抜いてもらって、最後はせっかくなので服部(瑛貴=平27年度卒)先輩に振付をつないでもらいます。のびのびと楽しく。好きな曲なのに試合では2回しか滑れなかったので、せっかくもらった曲ですし、自分のやりたいように滑りたいと思います。
―宮田選手は来年に向けて
宮田:悔いのない1年にしたいです。頑張ります。
藤澤:体に気を付けて頑張ってください。
フォトギャラリー
- 復調の兆しが見えた宮田の演技
- 宮田 FS
- 小林諒 SP
- 小林諒 FS
- 小林建 SP
- 小林建 FS
- 加藤の持ち味である柔らかな演技
- 競技終了後の集合写真