【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第2週 立大1回戦 法大に球春到来!粘りを見せるも一歩及ばず、、開幕を勝利で飾れず今季初勝利は明日へ持ち越し
東京六大学野球春季リーグ対立大1回戦
2018年4月21日(土)
神宮球場
いよいよ春季リーグ初戦を迎えた法大。先発は菅野。2回、立大打線に本塁打を含む3失点を喫するが、その後は安定した投球を見せる。打線は立大のエース・田中誠也をなかなか攻略できずに沈黙。9回2死、二塁の場面で途中出場の福田光輝(人3)が右翼スタンドへ起死回生の2ラン本塁打を放ち1点差に迫るが、後続が倒れ敗戦。開幕戦を白星で飾ることはできなかった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 8 | 0 |
立 大 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 3 | 8 | 1 |
(立大)○田中誠(2勝0敗)、中川₋藤野
(法大)●菅野(0勝1敗)、石川-中村浩
[本塁打] 三井2号ソロ(菅野=2回)、福田2ラン(中川=9回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 打率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (8) | 向山 | 4 | 0 | 0 | .000 | 右飛 | 二ゴロ | 三ゴロ | 右飛 | |||||
2 | (6) | 川口 | 4 | 0 | 0 | .000 | 左飛 | 遊ゴロ | 二ゴロ | 右飛 | |||||
3 | (9) | 小林 | 4 | 0 | 0 | .000 | 三失 | 捕ゴロ | 中飛 | 三振 | |||||
4 | (7) | 中山 | 4 | 2 | 0 | .500 | 遊飛 | 右中間二 | 中飛 | 右翼線二 | |||||
5 | (5) | 吉岡 | 3 | 1 | 0 | .333 | 左飛 | 三振 | 遊安 | ||||||
R | 大西千 | 0 | 0 | 0 | ― | ||||||||||
5 | 福田 | 1 | 1 | 2 | 1.000 | 右本② | |||||||||
6 | (4) | 相馬 | 4 | 2 | 0 | .500 | 左安 | 三直 | 右飛 | 右安 | |||||
7 | (3) | 安本 | 3 | 0 | 0 | .000 | 右飛 | 空三振 | 三振 | ||||||
H | 毛利 | 1 | 0 | 0 | .000 | 中飛 | |||||||||
8 | (2) | 中村浩 | 3 | 2 | 0 | .667 | 右安 | 左中間二 | 三振 | ||||||
9 | (1) | 菅野 | 2 | 0 | 0 | .000 | 三ゴロ | 右飛 | |||||||
H | 札葉 | 1 | 0 | 0 | .000 | 三ゴロ | |||||||||
1 | 石川 | 0 | 0 | 0 | ― | ||||||||||
計 | 34 | 8 | 2 | .235 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
菅野 | 7 | 80 | 28 | 8 | 5 | 0 | 3 | 3.86 |
石川 | 1 | 12 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0.00 |
計 | 8 | 92 | 31 | 8 | 7 | 0 | 3 | 3.38 |
ベンチ入りメンバー
10 | 向山基生(営4=法政二) | 27 | 中村浩人(営4=多良木) | 24 | 佐藤勇基(法2=中京大中京) |
13 | 高田孝一 (法2=平塚学園) | 32 | 伊藤寛士 (文3=中京大中京) | 25 | 清水俊作(文3=佼成学園) |
14 | 朝山広憲(法3=作新学院) | 2 | 川口凌(人4=横浜) | 37 | 中山翔太(人4=履正社) |
16 | 石川達也(キャ2=横浜) | 3 | 相馬優人(営3=健大高崎) | 1 | 大西千洋(営4=阪南大) |
17 | 菅野秀哉(キャ4=小高工) | 4 | 吉岡郁哉(営4=智辯学園) | 8 | 斎藤卓拓(社4=大宮西) |
19 | 河野太一朗(文4=法政二) | 5 | 原田寛樹(法4=春日部共栄) | 9 | 毛利元哉(法3=愛工大名電) |
21 | 森田駿哉(営4=富山商) | 6 | 福田光輝(人3=大阪桐蔭) | 31 | 札葉弘樹(経3=川越東) |
26 | 三浦銀二(キャ1=福岡大大濠) | 7 | 小林満平(法4=中京大中京) | ||
20 | 鎌倉航(法4=日本文理) | 23 | 安本竜二(営3=静岡) |
リーグ戦結果(4/21現在)
立大 | 明大 | 慶大 | 早大 | 法大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立 | ―― | ○○ | ○ | 3 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |||
明 | ―― | ○ | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | ||||
慶 | ―― | ○○ | 2 | 2 | 0 | 1 | 1.000 | ||||
早 | ●● | ―― | 2 | 0 | 2 | 0 | .000 | ||||
法 | ● | ―― | 1 | 0 | 1 | 0 | .000 | ||||
東 | ● | ●● | ―― | 3 | 0 | 3 | 0 | .000 |
戦評
今年は絶対的エースと主砲を要し、11季ぶりの優勝へと期待が高まる中迎えた開幕戦。勝って勢いをつけたい法大だったが、序盤に3点を取られる苦しい展開に。最終回に執念の追い上げを見せるも一歩及ばず、悔しい開幕黒星スタートとなった。
先発を任されたのはエースの菅野秀哉(キャ4)。初回は立大打線を、わずか5球で抑える上々の立ち上がりを見せる。しかし2回、早々に菅野が立大打線につかまる。先頭打者の三井健右に内角の直球を完璧に捉えられ、打球は右翼席へ。2号ソロ本塁打により早くも先制を許してしまう。ここで悪い流れを立ち切りたい菅野だったが、続く5番・飯迫恵士には打ち取った打球を内野安打に、6番・藤野隼大には右中間適時二塁打を打たれ、2点目を喫する。また、犠打で1死三塁の場面を作られると、8番の投手・田中誠也にも右前適時打を許しこの回3点を取られてしまう。
打線は序盤、中盤と得点圏にランナーを置くも、得点につなげられず、あと1本が出ないまま終盤までもつれこむ苦しい展開に。7回には先頭の吉岡郁哉(営4)が内野安打で出塁。確実に1点でも返したいところだったが、代走・大西千洋(営4)が一塁でまさかの牽制死。ここでも好機を潰す形となってしまった。
しかし、菅野は失点した2回以降、落ち着いた投球で本来の姿を取り戻し始める。直球を狙って初球から積極的に振ってきた立大打線に対し、「途中からは変化球も投げて打ち取ることができた」と振り返る。味方の攻守も光り、8回までスコアボードにゼロを並べる好投を見せる。
そして迎えた9回の攻撃。8回から登板の2番手・中川颯からなんとしても点を奪いたい打線だったが、先頭の2人があっさりと凡退。しかし、2死から4番、中山翔太(人4)が執念の右翼線二塁打で出塁すると、続く打者は7回裏から守備で途中出場の福田光輝(人3)。「思い切っていくだけだなと思っていた」と語った福田が振り抜いた打球は右翼手の頭を大きく超え、スタンドに突き刺さる2点本塁打に。これで1点差とし、一気に盛り上がる法大ベンチ。続く相馬優人(営3)も右前安でつなぐと、球場の雰囲気も徐々に変わり始める。その中で迎えるは代打・毛利元哉(法3)。勝負はフルカウントまでもつれ、一塁走者の相馬は自動スタートという形に。外野の間を抜ければ間違いなく同点という場面だったが、振り抜いた打球は虚しくも力のない中飛となり試合終了。最後の最後に見せ場を作った法大だったが、結果は悔しい開幕黒星スタートとなってしまった。
序盤からリードを許し、敗戦という形となった今日の試合。副将の中山は「後半からみんな地に足が着いてきた」とチームの状況を冷静に振り返った。明日は法大が序盤から主導権を握る試合展開での勝ち点獲得につながる勝利を期待したい。(山﨑有馬)
クローズアップ
9回裏、2死2塁。立大先発、田中誠也の好投を前に無失点に抑えられ、完封勝利まであとアウト1つ。打席に立ったのは、8回途中出場の福田光輝(人3)だった。「入ったな」。打った瞬間に手応えをつかんだ3球目の直球は、右翼方面へアーチを描き、スタンドへ一直線。法大としてこの日初得点、2打点を挙げ、土壇場で1点差に詰め寄る好機を演じた。
名門、大阪桐蔭では主将を務め、甲子園にも出場。法大入部後には、1年春からリーグ戦に出場した。だが、大学野球の厳しさを痛感させられ、1年次は7試合無安打と、本来福田の持ち味である打撃が不振に陥ってしまった。しかしこのことが、福田にとって自身を見つめ直すきっかけとなった。打撃では、ただ振るだけではなく攻撃を考えたバッティングを意識し、守備でも積極的に声を出した。すると徐々に本来の調子を取り戻していき、昨春に初安打、昨季は10試合で先発出場を果たした。
先発出場とはならなかったものの、リーグ戦自身初の本塁打となった今日の開幕戦。「神宮だとやれる気がする」。そう語った背番号6が、今季真骨頂を発揮してくれるに違いない。(大平佳奈)
選手コメント
向山 基生 主将
菅野 秀哉 投手
―今日の試合を振りかえって
2回というのが、本当にもったいないなというのが一番の印象です。
中村 浩人 捕手
ー今日の試合を振り返って
負けて、立大にワンチャンスをものにされてしまって、そのままうちも反撃できずに負けちゃったんですけど、最後の粘りは明日に絶対つながると思うので、明日絶対勝ちたいと思います。
川口 凌 内野手
ー今日の試合を振り返って
やっぱり打つべき人か打たないと勝てないなと思いました。
中山 翔太 内野手
福田光輝 内野手
石川達也 投手
フォトギャラリー
- マルチ安打を記録した相馬
- 5回に技ありの二塁打を放った中村浩
- 2本の二塁打を放った中山
- 菅野は7回3失点の投球を見せた
- リーグ戦で初めて主将として臨んだ向山は無安打に終わった
- この試合がリーグ戦初登板となった石川
- 本塁打を放った福田を出迎えるベンチの選手たち
- 一打逆転の場面で代打出場した毛利。中飛に終わった