【バスケ】第58回関東大学新人戦 順位決定戦 ストレートでの1部昇格も夢ではない! 6位で新人戦を終える!
ベスト8に駒を進め、順位決定戦に挑んだ法大。主力として安定感のあるプレーを見せた2年生に、エネルギッシュな1年生が力を添えた。2部でも十分に戦えることを証明し、6位で新人戦を終える。
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
試合結果
対順天堂大
84 法政大学 |
25 | 1Q | 21 | 69 順天堂大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 2Q | 15 | ||
20 | 3Q | 11 | ||
20 | 4Q | 22 |
対筑波大
74 法政大学 |
18 | 1Q | 21 | 85 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
20 | 2Q | 24 | ||
17 | 3Q | 23 | ||
19 | 4Q | 17 |
スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#30 水野幹太 | 2 | 営 | 183 | PG | 福島南 |
#34 濱田裕太郎 | 2 | 文 | 186 | SG | 育英 |
#14 小野怜史 | 1 | 文 | 186 | G | 法政二 |
#12 千代虎央太 | 2 | 法 | 188 | F | 光泉 |
#31 戸井堅士朗 | 2 | 営 | 195 | C | 法政二 |
戦評
青学大に敗れ、順位決定戦に回った法大。
5位決定戦進出をかけた順大戦。
序盤、法大は#30水野幹太(営2)、#14小野怜史(文1)が中心になりゲームをコントロール。シュート力が自慢の順大を思うように攻めさせない。#12千代虎央太(法2)も4番ポジションながらリバウンドに加え、アウトサイドシュートでも奮闘。第2Q終了時点で10点のリードを奪うことに成功する。 後半に入っても攻撃の勢いは止まらず、リードをじわじわと広げる法大。試合終盤、一時気持ちの緩みからか立て続けにシュートを決められる場面も見られたが、すぐに自力で突き放すチーム力も高さも見せつけた。同じ2部のチーム相手に新人戦ながら終始圧倒し、84-69で見事勝利を収めた。
翌日の筑波大戦。最後にジャイアントキリングを起こし、5位を狙う法大はスタートに主力を揃えた必勝態勢。サイズの一回り大きい筑波大に攻守で必死に食らいつくも、ディフェンスの中心#31戸井堅士朗(営2)が早々にファウルトラブル。代わった#57藤井宏治(法1)も高校時代のチームメイト#75井上宗一郎(筑波大)に対してゴール下で奮闘するが、リードを許す展開。第2Qで一時リードを奪うも、そう簡単に主導権を握れない。 その後もフィジカルが強く、さらにスピードもある筑波大の攻撃に苦戦しながらも、この日絶好調の#34濱田祐太郎(文2)に有効にボールを集めスリーポイントで懸命の追撃。しかし最後まで開いた点差を詰めきれず、85-74で惜しくも敗戦。新人戦は堂々の6位という結果で幕を閉じた。
この新人戦での収穫は何と言っても小野怜。得点、アシストなど多くの部門で上位にランクインする活躍ぶりで存在を大いにアピールした。さらに1年生だった昨年からチームの主力として活躍している水野はアシスト王、濱田もスリーポイント部門で2位に入るなど、2部でも十分に戦えることを期待させる働きを見せた。
リーグ戦に向けた課題といえばやはりフィジカル面だろう。どうしても上位にいくにつれ、体格差は命取りとなってしまう。しっかりとこのオフでチーム作りとともに体作りを行い、ストレートでの1部昇格が果たせるか。新人戦で上位校と互角に渡り合った下級生に経験値十分の上級生が加われば何ら夢物語ではないだろう。(湯浅駿)
対順大 選手インタビュー
千代虎央太(法2)
―今日試合を振り返って
とりあえず勝ててほっとしています。
―順大に対する印象は
外のシュートが入るということで、入り出したら止まらないという印象でしたが、他は特に怖いところは無かったですね。
―第4Qの中盤にシュートを立て続けに決められる場面もありました
気が抜けてて、軽いミスとかでやられてしまった感じですね。
―今日は外からの攻撃の中心となっていました
スリーはたまたまなんですけど、味方がいいドライブをして、外が空いていたので打っていきました。
―今日の役割としては何を意識しましたか
自分より低い選手が多いのでリバウンド、ゴール下を頑張ろうと思っていました。それから速攻、合わせですね。
―水野幹太選手と抜群の連携も見られました
シェアハウスもしているので合う部分もあるのかな(笑)。
―1、2年生の若いチームですが、後輩への声掛けはどのように行っていますか
1年生は思いっきりやってくれたら、僕らはバックアップするだけなので。しっかり声掛けつつやってます。
金本一真(文1)
―今日の試合を振り返って
繋ぎで使ってもらってるので、ディフェンスのハードワークとかを意識してやっていました。1つチャージングとかもらえて頑張れたかなと思うんですけど、ターンオーバーも出てしまったのでそこは反省点です。
―1、2年生のチームでの試合ですが、いつもと違った感じはありますか
プレー時間が少ない中、出たところでハードワークして一生懸命やろうと思っています。
―監督から何か指示はありましたか
思い切ってやれと言われていて。オフェンスよりもディフェンスをしっかりやっていきたいと思ってプレーしました。
―順大への印象は
背は低いですけど、速いチームなので、トランジションとかそういうところはいいチームだなと思います。
小野怜史(文1)
―今日の試合を振り返
負けた後の試合ということで、切り替えて、今行ける1番上に行けるようにみんなで戦えたかなと思います。
―青学大戦の敗因は
絶対勝てない訳でもないし、実力差があった訳でもないですけど、要所でスリーのチェックに行けなかったり、決定力の差が表れたんだと思います。
―今日はほぼ出ずっぱりでした。スタミナ的にはどうでしたか
ほぼ全試合出ずっぱりできつい部分もありますけど、使って頂いている責任と期待に応えられるように、全力を尽くしています。
―ゲームメイクを任される場面も増えてきました。監督から何か指示はありましたか
そんなに指示は無かったですけど、下級生ながら任されている部分もあるので持ち味を出しながらやっていきたいです。
―ドライブで切り込む場面も多くありました
今大会はスリーもちょくちょく入っているので、相手のチェック次第ではドライブしたりしていますね。スリーは濱田(裕太郎)さんとか(千代)虎央太さんとか入れてくれる先輩が沢山いて外に振ったりする選択肢もあるので、ドライブを意識したところはあります。
―リーグ戦でも当たる順大への印象は
シュートが入るので、そこを抑えてリズムを狂わせたり、やりたいことをやらせないのが一番だと思います。
―終盤には立て続けにシュートを沈められる場面もありました
差が開いて気が抜けたかなというところでスリーをぽんぽんとやられてしまいましたね。点差があったから良かったですが、接戦だと試合が決まっちゃうので、最後まで気を引き締めてやっていきたいですね。
対筑波大 監督・選手コメント
佐藤俊二監督
―今日の試合を振り返って
みんな本気で勝ちにいっていたし、その中で負けてしまったのは残念だったけども、1部と戦える機会が少ない中で、ベスト8入って順位決定戦まで来れていい経験になったかなと思います。
―6位という結果はどのように感じていますか
チーム作りの段階でかなり良いなとは思ってたから、そこそこ良いところまで行くなとは思っていたけど、専修に勝てたのもかなり大きかったし。2部とか3部しか経験してないから自身につなげて、1部で戦うんだというきっかけにして欲しいなと思います。
―序盤ファウルトラブルもありましたが、代わって出た藤井宏治選手が頑張っていました
藤井頑張ってたね(笑)。僕の中では井上(宗一郎、筑波大)とのマッチアップが一番の面白いところだと思っていたから、それは楽しく見てました。
―チームの方針としてはどのような指示を出しましたか
うちのチームはそこまで背が高い訳ではないから、スリーポイントはうまく使っていかなきゃいけないし。相手のディフェンスがピックを使った時に、ゴール下にすごい寄ってきて外が空くというのは分かっていたので、上手くそこを攻められたかなと思います。
―筑波大はリバウンドなど体の強いイメージがありました
筑波とか東海、1部の上位は体づくりをしっかりしているし。ある程度やられるとは思っていたけど、しょうがない得点とこっちのミスで防げた得点があって。それでも十分戦えていたから、自信にも繋がったと思うし。フィジカルはずっと法政の課題なんだけど、今後鍛えていかなきゃなという感じです。
―格上相手に勝機を見出せるならこの戦い方というようなことは考えていましたか
戦力差がある中で勝とうとしたら、ターンオーバーでイージーな得点をさせないのが大事だから。24秒しっかり使って最後シュートというのを繰り返して行けば、そこまで点差が開かないし。その点で前半は上手くできていたと思います。
―新人戦の収穫は
(小野)怜史が大活躍して自身につなげたと思うし。それよりもチームとしてすごく(水野)幹太中心にまとまって、バスケに情熱的に向き合っている良いチームだったと思うので、3、4年生にも波及していって欲しいですね。
―最後に秋のリーグ戦への意気込みをお願いします
オフも少し挟むので、チーム作りが始まりますけど、必ず1部昇格できるよう頑張っていきたいと思います。
濱田裕太郎(文2)
―今日の試合を振り返って
名前負けしないようにと個人的には思っていていました。毎試合そうなんですけど、水野の合わせをすごく意識してプレーしましたね。最後の方はフィジカルとかディフェンスとかの細かい部分、練習でサボっている部分が点差に繋がったかなと思います。
―筑波大戦で役割として意識したことは
個人的にはスリーを打っていかないととは思っていて。自分にマークを1人でも引き付ければ、他が空くというのは思っていたので、積極的にいこうと思っていました。
―新人戦は6位という結果で終わりました
入学した時は3部だったので、1部のチームとの試合もたくさん出来て良い経験になったと思います。
―秋からは2部での戦いになります。自信には繋がりましたか
1、2年生で良いプレーができたので、次は上級生としっかり合わせて一丸となって戦えるように頑張っていきたいです。
藤井宏治(法1)
―今日の試合を振り返って
相手に元チームメイトの井上がいて燃えていたんですけど、実際やってみるとワンサイズ大きくてフィジカルも強くて、ちゃんと鍛えなきゃダメだなと思いました。それに、水野さんと合わないところもあったので練習で詰めていきたいです。
―筑波大はサイズが大きくて、インサイドがかなりハードだったように思います
フィジカルの部分で断然負けていて、相手は力強かったので、必死にノーファールで耐えようと思ったんですけど。ドンピシャでブロックされたりとかもあったので、フェイクとかを入れながら対等に戦ってゴール下で点を取りたいなと思いました。
―戸井選手のファウルトラブルもあって藤井選手のプレータイムも長くなりました
フィジカル的にも負けていて、出で8分くらいできつかったんですけど(笑)。法政に帰ってフィジカルアップ、走り込みをして、リバウンドが取れるように、それに外でガードの手助けができるように鍛えていきたいです。
―1部、2部の大学と試合する機会が多くありました。自信にはなりましたか
大きい選手とやってもそれなりに出来るかなと。留学生相手にも負けないよう、頑張っていきたいです。
―最後にリーグ戦への意気込みをお願いします
自分は点を取るより、リバウンド、スクリーン、合わせのゴール下をしっかり決めるというのをやっていきたいので、そのためにフィジカルアップとゴール下のシュート、ステップインを頑張ってやっていきたいです。
- 得点、アシストなど多くのランキングで上位になった小野怜
- 攻撃の中心となった千代
- ディフェンスの要である戸井
- 得点源としても活躍した濱田
- アシスト王になった水野
- 抜群の連携を見せた千代(右)・水野
- すばやいドリブルを見せる柴田
果敢にシュートを狙う藤井