【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大1回戦 好機作るも『あと一本』が出ず手痛い敗戦…今カード初戦は黒星で第2戦へ臨む
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
対立大1回戦
2019年10月5日(土)
立川公園野球場
東京六大学秋季リーグ戦第6週。いよいよ今季も後半戦へと折り返しを迎えた。明大戦で勝ち点を落としたものの、慶大、東大から勝ち点を奪い、今季優勝の望みをつなぐべく挑んだ立大第1戦。先発尾崎海晴(社3)が立ち上がりから先制を許すも、6回には乘松幹太(現4)、7回には佐々木勇哉(社4)の適時打で2点を返す。しかし、その後継投した春翔一朗(経1)、湯浅創太(経2)らがそれぞれ2失点と精彩を欠き、敗戦となった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 6 | 10 | 1 |
法大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 10 | 1 |
(法大) ●尾崎、春、湯浅−乘松
(立大) 〇泰道、石田、水野ー村口
二塁打:鎌田(6回)、乘松(6回)、佐々木(7回)
盗塁:乘松(4回)、堀(8回)
併殺:堀江(5)-鎌田(4)-土倉(3)(4回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 堀江悠介(経2) | 健大高崎 | 4 | 1 | 0 | 1 |
2 | (6) | 土倉徳(社4) | 遊学館 | 5 | 0 | 0 | 0 |
3 | (7) | 堀皓貴(社4) | 鳴門 | 2 | 1 | 0 | 3 |
4 | (9) | 佐々木勇哉(社4) | 花巻東 | 4 | 2 | 1 | 0 |
5 | (8) | 中川大輔(社3) | 日大三 | 4 | 1 | 0 | 1 |
6 | (4) | 鎌田航平(社3) | 鳴門 | 4 | 1 | 0 | 0 |
7 | (3) | 大石智貴(経4) | 静岡 | 4 | 1 | 0 | 0 |
8 | (2) | 乘松幹太(現4) | 新田 | 4 | 2 | 1 | 1 |
9 | (1) | 尾崎海晴(社3) | 鳴門 | 1 | 1 | 0 | 0 |
PH | 南太貴(営3) | 法政二 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
1 | 春翔一朗(経1) | 静岡 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
PH | 岩本大河(スポ3) | 浜松西 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
1 | 湯浅創太(経2) | 國學院久我山 | ー | ー | ー | ー |
※通算打率は対戦カード終了時に掲載致します。
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
尾崎 | 4 | 6 | 1 | 3 | 2 | 3.30 |
春 | 3 | 2 | 0 | 2 | 2 | 8.03 |
湯浅 | 2 | 2 | 2 | 0 | 2 | 1.38 |
戦評
東大に2連勝し、良い流れでリーグ後半戦へ入った法大。既に今季、明大に勝ち点を落とした法大は、優勝争いの鍵を握る立大戦に臨んだ。
その重要な試合に先発を任された尾崎海晴(社3)は、1回表、2番打者に四球を与え、走者は盗塁と進塁打で三塁まで進む。2死になるも4番打者に適時打を打たれ、先制を許す。追いつきたい法大は、1回、2回と好機を作るも無得点に終わる。1点が遠い法大に対し、立大は3回にも追加点をあげ、点差を広げていく。
5回からは尾崎に変わり、春翔一朗(経1)が登板する。持ち味のテンポの良い落ち着いた投球で、5回、6回を無失点に抑える。春の好投に応えたい打線は、6回裏、鎌田航平(社3)が今試合チーム初長打となる左中間二塁打を放ち、好機を作る。すると今日7番に入った大石智貴(経4)がしっかりと犠打を決め、1死三塁となる。ここで投手陣を支える頼れる正捕手、乗松幹太(現4)が左翼方向に大きな二塁適時打を放ち、ようやく1点を返す。
しかし流れが法大に傾きかけたその途端、7回表に痛恨の2失点をし、縮めた点差をさらに引き延ばされる。ここで諦めるわけにはいかない法大は、3番堀皓貴(社4)が四球で出塁すると、4番佐々木勇哉(社4)が右翼線への適時二塁打を放ち2点差と迫るも、後続が好機をものにできず。これ以上の得点を奪えないまま攻守交代となる。
8回から登板した湯浅創太(経2)が8回は危なげなく無失点に抑えるも、9回に2死から安打と失策で好機を作られ、またもや4番打者に2点適時打を浴び、その裏、走者は出すも1点も返せず試合終了。
2桁安打を放ったことに加え、四死球で出塁はしたものの2得点に終わった法大打線。内容的に見てもかなり悔しい敗戦となった。だが、優勝を目指すチームがここで立ち止まるわけにはいかない。第2戦、第3戦としっかり2連勝をし、勝ち点を奪い、良い流れで最終戦の宿敵、早大戦を迎えたい。
(記事:渡辺光我、写真:村井美咲)
8回から登板した湯浅
選手インタビュー
佐々木勇哉
ー今日の試合を振り返って
今日は残塁が多かったので、明日以降の課題になるかなと思います。
ー今試合の自身の打撃について
ラッキーな当たりが多かったので全然満足できるものではなかったです。
ーバッティングの調子が悪い原因は
なんでですかね。力が入ってしまっているのかなと。練習で色々取り組んでいるのですが、結果が出なくて悩んでいます。考えすぎてしまっているのも原因かもしれません。
ー改善するために練習で取り組んでいること
もう最後でそんなに練習時間もないので、ティーバッティングしたり素振りをしたり、そういった基本的なことを一からしっかりやっています。
ーチャンスを逃さないために必要になってくることは
本当に何が必要なんですかね(笑)。ただ、割り切りというか、チャンスの時はしっかりと割り切って狙った球をしとめる力が必要なんだと思います。それができれば今日の試合も勝てたと思うので、そこが課題です。
ー次戦に向けて一言お願いします
先週、今まで試合に出られなかった4年生が試合に出て勝って、勢いをつけてくれましたが今日は負けてしまったので、明日以降はもっとしっかりと戦って優勝を目指していきたいです。
乘松幹太
―今日の試合を振り返って
やはり打撃面での決定力の差が大きかったと思います。特に立大の4番の選手が多く打点をあげ、1回で大量得点を取ると勢いがつくと感じさせられました。
―今日は3人の投手のリードをしたが、1人1人どういった意図で配球をしていたか
尾崎投手に関しては長くバッテリーを組んでいるので、ある程度長所と短所を分かった上で配球していました。ですが先日の試合で足を怪我し、その状態での登板だったので試合前に早めに継投することは投手陣と監督と話していました。そのような中で、2番手で登板した春投手や3番手で投げた湯浅投手は制球が良いので、テンポよく打たせて取って、リズムを取り返せればいいと思ってやりました。
―打撃では適時打を放ったが、どのようなイメージで打席に入ったか
ずっと迷惑をかけ続けてきて、守備面だけで出させてもらっているという心苦しい気持ちもあったので、あまり細かい部分は考えず、気持ちの部分で何とか取り返したいと思っていました。技術面でどこか変えたとかではなく、必死に食らいつくということを見つめ直し、練習を今まで通りしっかりやって、あとは気持ちでした。
―今日の試合の勝負を分けたポイントは
4番に同じような形で2本打たれたところです。色々なことが重なっての結果ですが、2本目を打たれる前に失策をしてしまい、同じ人に打たれたのが敗因だと思います。
―今季の投手陣の調子について
清瀬杯までは、西村や尾崎を中心に投げていたのですが、西村がけがをしてしまい投げることができなくなったので、尾崎を中心に前芝や春、湯浅、伏見といった新戦力を加え、最初は不安もありました。しかしそれぞれの投手に良さがあり、不安を感じさせない投球をしているので、どちらかといえば驚かされている部分もあり、助けられている部分もあります。
―今のチームの課題について
あと一本というところが出ないところです。ビックイニングを作れればもっと楽だと思います。今日は珍しく投手陣が点をある程度取られてしまいましたが、最近失点が少なく完封に近い状態に抑えても、点が取れないことが多かったので、打撃陣は見つめ直さなくてはならないと思います。
―明日以降の試合に向けて
ここまで来たら個人ではなく、チームとしていい結果を残しながら、来年の春に向けて後輩たちに良いものが見せられたらいいと思います。
湯浅創太
―今日を振り返って
悔しい、の一言です。自分がリズムを作れなくて申し訳ないなという気持ちです。
―立大の印象は
早稲田大学さんから勝ち点をあげて、勢いづかせたら怖いチームです。
―今日の投球のポイントは
変化球(のキレ)が良くて、抑えた回(8回)は三振も取れて、良かったなと思ったんですけど、打たれたとき(9回)は調子が良かったが故に、変化球を信じすぎてしまったかなと思います。
―9回のピンチに考えていたことは
変化球に(ヤマを)張られているかなという感覚はあったのですが、本当に調子が良かったので、信じた結果あのようになってしまいました。
―湯浅選手から見た今日の勝負を分けたポイントは
7回のチャンスで複数得点が入らなかったところが大きかったかなと思いますね。
―今季は1イニングだけではなく回をまたいで投げることもありますが自身としては
気持ち的にも、中継ぎでしたら何回でもいけますし、回をまたいで投げるのもそこまで苦手ではないです。任せていただけるのならどんどん投げたいです。
―今日は敗北という形になりましたが、チームの課題はどのようなことだと考えているか
今日のミーティングでも本間(隆洋監督)さんがおっしゃっていたんですけど、残塁が多いというところが攻撃では課題で、守備の面では今日は本当にミスが少なかったので、ピッチャーがどれくらい粘れるかだと思います。
―2戦目に向けて一言お願いします
僕自身のことに関しては、ピンチで任されることもあると思うので、しっかり抑えてチームに流れを持ってきたいですね。チームとしては、ここを二連勝して、優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。
フォトギャラリー
- 先発を任された尾崎
- 5回から継投した春
- 8回から登板した湯浅
- 6回に適時打を放った乘松
- 打撃での活躍が期待される佐々木
- 6回に二塁打を放ち出塁した鎌田
- 終盤に追い上げを見せるも勝利とはならなかった