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【フェンシング】第59回全日本大学対抗選手権 大会最終日 男子エペ団体は大会2連覇ならずも準優勝 女子サーブル団体は3位入賞でインカレが閉幕

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【フェンシング】第59回全日本大学対抗選手権 大会最終日 男子エペ団体は大会2連覇ならずも準優勝 女子サーブル団体は3位入賞でインカレが閉幕

第69回全日本学生個人選手権・第59回全日本学生対抗選手権
2019年11月15日(金)
駒沢オリンピック公園体育館

学生王者を決める全日本学生個人選手権・全日本大学対抗選手権。大会最終日には男子エペ団体戦、女子サーブル団体戦が行われた。男子エペ団体戦は大会2連覇を狙ったものの、決勝で日体大に敗れ準優勝。女子サーブルは準決勝で東女体大に惜しくも敗れ、決勝進出を逃したものの、3位決定戦で中大を下し3位入賞となった。
※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

DSC 6164 R
2連覇ならずも団体戦準優勝の男子エペ陣(左から沢村、名倉、川北、村山)

試合結果

男子エペ

出場選手 試合詳細 順位
村山健太郎(デ工4)、川北信海(文4)、沢村拓哉(営3)、名倉京佑(文2) 2回戦○45-30朝日大 準々決勝45-31明大 準決勝○45-35専大 決勝●44-45日体大 準優勝
 

女子サーブル

出場選手 試合詳細 順位
服部妃冬未(法4)、和田佳奈(文3)、稲野邉南(国文2)、吉田真花(法2)、月野敬子(国文1) 1回戦○45-8青学大 準決勝●43-45東女体大 3位決定戦○45-18中大 3位

大会最終日戦評 

男子エペ団体戦

 男子エペ団体戦は村山健太郎(デ工4)、川北信海(文4)、沢村拓哉(営3)、名倉京佑(文2)ら4人が出場。前回大会で個人戦、団体戦を制した村山がチームに合流し、大会2連覇を狙った。
 大会4日目に行われた初戦は、4回り目で川北が8得点など中盤から朝日大を引き離し、翌日の準々決勝へ進んだ。準々決勝の明大戦では、相手選手が時間を使い、剣を出し遅れる間に村山が次々に単独ポイントを決めるなど、チーム全体で積極的に攻め45-31と大差をつけ勝利を収めた。準決勝でも攻めの姿勢は変わらなかった。4回り目までわずか4ポイントリードだったものの、5回り目の村山が、9得点3失点と失点を極力抑えたプレーで後続へ回した。沢村、川北も1ポイントずつ慎重に攻撃を仕掛け、10点リードを保ったまま最後回りの村山へ。村山が難なく試合を締め45-35で決勝進出を決めた。

 大会2連覇をかけた決勝では、日体大に苦戦を強いられる。1回り目の川北が1-4と思うようにポイントが決まらず。その後も7回り目まで日体大リードのまま試合が進み、迎えた8回り目だった。川北が怒涛の追い上げを見せる。4点ビハインドから長い手足を生かしてぐっと踏み込み、ポイントを連取。川北が一気に追い上げ、逆転に成功し、3点差をつけ最後回りの村山に回した。観客スタンドから仲間たちの応援が響く中、村山は着実にポイントを重ねた。しかし、41-39から相手に単独ポイントを2連取され同点に。その後逆転を許すと、再度追い上げることは出来なかった。44-45と僅差の試合を制することは出来ず、男子エペ団体は準優勝で大会を終えた。

団体戦で惜しくも学生日本一を逃した男子エペ陣。しかし、「最後なので悔いが残らないようにしたい」(川北)と気持ちは今年度最後の戦いである全日本選手権団体戦へ向いている。全日本の舞台で、インカレでの悔しさはタイトル奪取への原動力となるだろう。

女子サーブル団体戦

 関東学生選手権(関カレ)では惜しくも準優勝となった女子サーブル団体。インカレでは服部妃冬未(法4)、和田佳奈(文3)、稲野邉南(国文2)、吉田真花(法2)ら、月野敬子(国文1)らが団体メンバーとして出場。特に、個人戦では月野、稲野邉の2人がベスト8と健闘しただけに、団体戦優勝も射程圏内にあった。

 初戦の青学大戦ではチーム失点数はわずかに8ポイントと快勝で準々決勝進出を決めた。続く中京大戦でも、2回り目の和田から点差は徐々に開き、45-18と大差をつけて準決勝進出を決めた。しかし、準決勝の東女体大戦では、序盤から連取を許し、4点差に。それでも3回り目の月野が個人戦同様、思い切り踏み込みポイントを連取し点差を縮めた。チームも活気を取り戻したように見えたが、そのまま逆転することなく8回り目へ。33-35と2点差を追う中、月野が再び7得点と奮闘し、逆転する。2点差をつけ、最後回りの稲野邉に決勝進出の望みが託された。稲野邉は、交代直後思うようにアタックが決まらず苦戦を強いられる。相手に4ポイントを連取され劣勢に立たされたものの、あきらめることなく着実にアタックを仕掛けた。しかし、43-45と接戦をものにすることができず敗戦。学生日本一の目標はここで断たれたものの、3位決定戦では関カレで敗れた中大に45-18と圧勝し3位フィニッシュ。インカレで確かな手応えをつかみ、全日本団体戦へ臨む。

選手インタビュー

川北信海(文4・男子エペ)

―団体戦を振り返って
自分の調子が悪かった中で、皆に助けられたインカレだった気がします。初戦からずっとメンバーに助けられました。

―団体戦に入る前の調子としては
そうですね、個人戦を含めると試合自体が4日目になるので、大会期間中ほとんど毎日試合をしていたので疲労もありました。

―団体戦の決勝戦では8回り目で逆転したが
ここまでチームにあまり貢献することができていなかったので、個人団体通じて学生最後の試合ということもありましたし、それまで攻めてはいなかったのですが悔いが残らないように前に詰めていった結果でした。最初からあまり逆転しようという気持ちではいなかったのですが、攻めていくにつれて逆転することができて良かったです。

―インカレでの目標と達成度は
団体戦は特に優勝を目指していました。4年間で結局一度しか優勝をすることができなかったので、その点は少し悔しかったです。今年は最後だったので、特に優勝をしたかったです。達成度としては、特に村山とは4年間一緒にやってきて、最後まで優勝を目指していましたし、その点で優勝を逃してしまったことは本当に悔しかったので、100パーセントとは決して言えないですが、4年間学生の試合をやり切ることができて良かったです。

―5月のリーグ戦からチームを振り返って
リーグ戦では村山が海外遠征でいなかった中で、メンバーが欠けている状態で挑みました。そして、インカレでは村山が帰ってきてくれて、メンバーの入れ替わりはありましたが、今までの積み重ねもありちゃんと調整することができたので、前半よりは良い状態でインカレに臨めたかなとは思います。

―全日本選手権に向けて意気込みをお願いします
社会人のチームも出場する大会でレベルは高いとは思いますが、最後なので悔いが残らないようにしたいです。あと1年生の時に優勝をすることができたので、4年生となった最後の大会でも優勝できるように頑張りたいと思います。

フォトギャラリー

    • DSC 6164 R2連覇ならずも団体戦準優勝となった男子エペ陣(左から沢村、名倉、川北、村山)
    • DSC 6172 R3位入賞の女子サーブル団体(左から稲野邉、吉田、服部、和田、月野)
    • DSC 6158 R最後の学生大会を終えた4年生たち
    • DSC 6183 R部員全員が笑顔でインカレを終えた
    • inanobe R最後回りとして活躍した稲野邉
    • yoshida Rリザーブの吉田は準決勝の東女体大戦で出場

    • kawakita R川北は決勝の8回り目で13得点し逆転に成功
    • murayama R団体戦のみの出場となった最後回りの村山

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