【陸上競技】第95回関東学生陸上競技対校選手権大会 最終日 大瀬戸主将が自己ベスト更新で200m優勝!
第95回関東学生陸上競技対校選手権大会
2016年5月22日(日)
日産スタジアム
関東インカレ最終日、男子200mで大瀬戸が圧巻の走りで見事優勝。2日目に100mで2位、4×100mRの3位と合わせ今大会3つ目のメダルを獲得した。
一方、長距離陣はハーフマラソンと5000mで入賞に食い込むことができず、最終日は得点を取ることができずに終わった。
試合結果
対校戦成績
順位 | 大学名 | 総合得点 | トラック得点 | フィールド得点 |
---|---|---|---|---|
1位 | 日大 | 125点 | 47点 | 59点 |
2位 | 東海大 | 103点 | 43点 | 60点 |
3位 | 順大 | 99点 | 51点 | 48点 |
4位 | 早大 | 70.5点 | 70.5点 | – |
5位 | 東洋大 | 64点 | 57点 | 6点 |
6位 | 山梨学大 | 53点 | 53点 | – |
7位 | 法大 | 48.5点 | 37.5点 | 11点 |
種目別結果
種目 | 名前 | 記録 | 順位 | 結果 |
---|---|---|---|---|
男子200m準決勝 | 大瀬戸一馬(スポ4) | 20秒91 | 2組1着 | ☆ |
同決勝 | 大瀬戸 | 20秒55 | 優勝 | – |
男子5000m決勝 | 坂東悠汰(スポ2) | 14分10秒51 | 10位 | – |
坂田昌駿(スポ4) | 14分35秒70 | 22位 | – | |
男子ハーフマラソン決勝 | 本多寛幸(社2) | 1時間8分58秒 | 32位 | – |
篠村政寛(社4) | 1時間9分55秒 | 37位 | – | |
土井大輔(経2) | DNS | – | – | |
男子400mH準決勝 | 高田一就(スポ1) | 52秒38 | 1組8着 | ● |
小林英和(スポ3) | 51秒22 | 2組6着 | ● | |
男子三段跳決勝 | 酒巻陽平(スポ3) | NM | – | – |
男子円盤投決勝 | 沖見拓真(経2) | 42m82 | 16位 | – |
男子4×400mR決勝 | 伊藤健太(経4)-本間大介(スポ3)-片山雄斗(スポ2)-矢野琢斗(スポ4) | 3分06秒93 | 5位 | – |
戦評
ついに最終日となる4日目を迎えた。
篠村政寛(社4)、本多寛幸(社2)は男子ハーフマラソン決勝に出場。本多は周回コース1週目に先頭に出て集団を引っ張るも、その後は徐々に先頭集団から遅れをとりそのまま巻き返すことはできなかった。しかしタイムは自己ベストを更新し32位1時間8分58秒でレースを終えた。篠村も序盤から集団から離れ、苦しい走りに。レース後半も、前との距離も縮めることはできないまま自己ベストには遠く及ばず37位1時間9分55秒でゴールした。
続いて行われたのは男子400mH準決勝。高田一就(スポ1)、小林英和(スポ3)が出場した。両者とも序盤勢いをつけるも、後半伸びず。ともに決勝進出とはならなかった。(羽根田萌)
フィールド男子円盤投は沖見拓真(経2)が2年連続で出場するも、自己ベスト更新とはならず16位に終わった。 男子三段跳には酒巻陽平(スポ3)が出場。1回目の試技で、ファールにすると、その後もなかなかタイミングが合わなかったかその後2回とも試技失敗に終わり、記録なしに終わった。今大会、フィールド競技で法大からは入賞者は3名。得点は11点を獲得した。(渡辺拓海)
2日目に男子100m2位と結果を残した大瀬戸一馬(スポ4)は、この日男子200m準決勝に登場した。スタートから良い形で入り、後半も失速することなく20秒91で決勝進出を決めた。決勝でも大瀬戸は、スタートから大きく飛び出し一気に先頭に。残り50mで持てる力を振り絞り、追い上げてくる選手たちを引き離した。1位でフィニッシュした直後には大きくガッツポーズし、最高の笑顔でスタンドにいるチームメートと喜びをわかち合った。タイムは8月に行われるリオデジャネイロ五輪参加標準記録(20秒50)に迫る20秒55。見事自己ベストを更新しての優勝となり、大瀬戸はこれで今大会3度目の表彰台に立った。
大瀬戸が200mを制した瞬間
男子5000m決勝には坂田昌俊(スポ4)、坂東悠汰(スポ2)が出場。先頭がハイペースとなった中、坂東は3000m手前までしっかりと前に食らいついていく。4000mあたりから後ろから抜かされていくも、その後は自身の位置をキープしながらレースを進めていく。残り400mでラストスパートをかけ、最終的に順位を上げ10位14分10秒51でフィニッシュ。セカンドベストのタイムだったものの、あと2秒速ければ得点を獲得できただけに悔しさの残るレースとなった。坂田は後半から徐々に遅れを取り、そのまま順位を上げることができぬまま終わった。今大会、長距離の得点は目標の5得点に及ばず3日目3000mSCの青木涼真(生命科学1)が獲得した3得点のみ。昨年よりも得点を得られたものの、主力の選手が得点を奪うことができず。来月行われる全日本大学駅伝予選会に向け、不安の残る結果となった。
坂東は惜しくも入賞を逃した
今大会、最後の種目となった4×400mR決勝。予選はタイムで拾われ通過と、厳しいレースが予想された。1走の伊藤健太(経4)は好スタートを切り2走の本間大介(スポ3)へ。前半前から3番目の位置にいるも早大、順大にかわされてしまう。しかし、3走の片山雄斗(スポ2)が追い上げを見せ順位を上げてアンカーの矢野琢斗(スポ4)にバトンパス。中盤に東洋大に抜かされるも、前へ必死に食らいついていく。ラスト直線でスパートをかけるも、前との差が大きく順位を上げることはできず、5位でゴールした。
対校戦としては総合7位となり、4年ぶりの入賞を果たした。今年は主将の大瀬戸のほか、110mHでは金井大旺(スポ3)、走高跳の小川僚太(現3)など下級生の活躍も見られ、さらなる飛躍が大いに期待される。一方、長距離陣は悔しい結果に終わったが、全日本大学駅伝予選会に向けて気持ちを切り替え、万全の体勢で臨んでほしい。
来月には日本選手権が行われ、多くの選手の出場が見込まれる。そして、その先にはリオデジャネイロ五輪が待っている。特に、今大会で調子を取り戻した大瀬戸主将はもちろん、今回けがで無念の結果だった長田の復活を願い、より高みを目指し活躍できるか。まだシーズンは始まったばかり。今年も陸上競技部の活躍に目が離せない。(羽根田)
監督・選手インタビュー
苅部俊二監督
-今大会の総括を
総合順位については、去年よりも良いし得点もかなり稼げました。個々で見ると取りこぼしもありますが、大学として今大会はある程度活躍はできたかなと。
-主将の大瀬戸選手は100m2位、200m優勝という結果を残しました
100mは桐生(祥秀)くん(東洋大)が、力的には1枚上なので、その中で負けてはいけない人には負けていないし、200mは桐生くんがいなくて長田もいない中、絶対勝たなければいけないというプレッシャーもあったと思う中で、力を発揮できたというのは、やっぱり力はあったって感じですね。主将の役割をしっかり果たして、まあリレーは残念だったんですけど、個人としては十分な活躍をしてくれたと評価していますね。
-大瀬戸選手自身はスランプもあり、不安の中で今大会に臨んだとおっしゃっていましたが
20日の100mの準決勝くらいから自分の走りを取り戻しているというかいい感覚になってきたので。本人がどう思ってるかわからないですけど、練習はしっかり積めてるし調子も上がっていました。今年は結構おしいなという手応えはあったので、そんなに驚きは私としてはないです。もっと100mは記録出てもいいかなという感じですね。条件があまり良くなかったので。準決勝とも風もあまり良くないし。もっと良い条件で走らせてあげたいなというのがありますね。まだ伸びると思いますよ。
-長田選手が200mを欠場した理由は
100mの準決勝くらいで、足を軽く痛めてしまって。痛めたまま決勝と4継やってくれたんですけど、やっぱりここでけがを悪くする訳にはいかないし、彼のこれからのことを考えて欠場にしました。
-総合7位という成績について
8番入りたいなと思ってたので、7位に入れて良かったかなって感じですね。ただし、2日前と昨日は5番くらいにいたので、5番いきたいなって思ったんですけど、やっぱりなかなかフルエントリーできないし、取りこぼしもあったりで、他の大学も取りこぼしはあるんですけど、もう少し50点いきたかったかなとちょっと正直なところはありますね。
-跳躍について、走幅跳では期待されていた佐久間選手が5位、走高跳では小川選手が4位という成績でした
走幅跳はもう少し大量得点取らせたかったのですが、松添がけがで出場も危ぶまれるくらいでした。でも2回目はファールだったんですけども結構跳んでいたので、ちょっともったいなかったかなと。佐久間もやっぱりファールが多くて、今回風がすごく不安定だったので、ちょっと不運だったかなというのがありますね。坂田も含め3人とも入賞してもおかしくない記録を持っているし、佐久間は本当は表彰台にいかなきゃいけない選手なので、ちょっと取りこぼしかなっていう気がします。ただ力はあるので、そんなに悲観するような結果ではないかなと思います。松添に関してもけがさえ治れば、全日本インカレ、日本選手権で活躍できると。本当に走幅跳に関しては今すごく期待しています。走高跳に関しては、本当は芋川が上に行くかなと思っていました。小川も力がある選手で、こういう大きい大会で結果残せないようなところがあったんですけど、今回やっと、しかも3回目、3回目っていう勝負強いというか、そういうプレッシャーのある中で力出してくれたので、しかもベストだし。やっとかなという感じがしますね。芋川に関しては、もう頂点がたぶん合ってなかったと思うんです。全然身体中も浮いてたし、最後は足をぶつけてて、身体全部抜いててあと最後のところだけなんですよね。全然本当は芋川も、たぶん上にいってたと思います。2人とも楽しみですね。
-リレーについて、4継は理想としていた2走大瀬戸4走長田のオーダーでしたが
理想はできたんですけれども、本当に長田のけががやっぱり大きいですね。ここでちょっと一気に士気も下がるし。やっぱり勝負にならないですよね。ただ最後の関東インカレですし、いきますということだったので、絶対悪くしないでもうゆっくり出ろと。順位キープするだけでいいという気持ちでやらせたので、仕方ないです。なんとか表彰台に乗ったという感じなので、仕方ない結果ですね。変えることも考えたんですけど、最後の関東インカレということで、4年2人しっかり走らせるというような感じでした。だからあれは仕方ないと思います。
-マイルについては、苦しい形になりました
そうですね。他のチーム、順大、早大と東洋大この辺は強いのでやっぱり4番争いが今の実力だったので。まあ実力通りだったとは思うんですけど、もう少し戦えたかなというのはありますね。1年生の江藤はちょっと足があまり良くなくて、致命的なけがではないんですけどそれがちょっと痛かったですね。でも変わりに本間がよく走ってくれて、4人とも力は発揮してくれたと思います。タイムもそんなに悪くはないので、よく走ってくれました。順位はちょっと伴わなかったですけど。言ってくれた通りのレースをしてくれたし、ちょっと展開が3走くらいから後攻めになっちゃったので、ちょっと苦しかったかなと思いますね。矢野もちょっと足痛くて。なので満身創痍で最後の関東インカレ、4年生の大瀬戸、長田、伊藤と矢野がやってくれたので非常に良い大会になったかなというのはあります。4年生がちゃんとしっかり走ったので。
-来月には日本選手権、そしてそこでリオデジャネイロ五輪出場が決まります。選手たちに期待することは
やっぱり日本選手権でなんとか現役の選手が五輪の切符をつかんでほしいなというのはあるんですけど、今年はやっぱり厳しくて。100mも東日本実業団選手権で標準記録を破ってくる選手も出てきたり、大瀬戸、長田ともにぎりぎり入るか入らないか。もしくはもう入らないぎりぎりくらいだと思うんですよ。だから本当にもう一枚力をつけないとやっぱりあの辺に入ってこないので。ただ2人とも可能性は0ではないので、これから1ヵ月しっかり調整して戦えるような準備をしていきたいなと思います。やっぱり五輪は4年に1回の大会で、チャンスはなかなか来ないので、狙えるときに出ておきたいのでしっかりやらせたいですね。
大瀬戸一馬主将
-200m優勝となりましたが、今のお気持ちは
サブ種目だったので気楽にいけた結果が出たかなと思うんですけど、心の奥底で狙っていた部分はありましたし、優勝できるメンバーだったのでそういった点でベストも出せましたし、ちゃんと思っていることはできて良かったと思います。
-最後の関東インカレ、大学に入って初めての個人種目優勝を手にしました
純粋に嬉しかったですけど、少し複雑なのが専門の100mで優勝できなかったのがちょっと悔しいなと。入学当初は山縣さんがいて、山縣さんが卒業したら桐生がきてちょっと不遇な、仕方ないとは思うんですけど、やっぱりどっかで100m1回は獲りたかったなってというのが本音ですね。でも本当に純粋に嬉しかったです。
-自己ベスト更新となった20秒55のタイムについて
風も一応追い風だったんですけど、前半横風の向かい風の中でのレースだったので、全然自分の中では良いかなと思います。本当に最初は風も悪かったしタイムは特に狙っていなくて順位だけを狙いにいってて、ゴールしても嬉しくてガッツポーズしててタイム全然見ていなかったので。でも、強いて言うならやっぱり20秒50をせっかくなら切りたかったなというのが、もし20秒50を切っても200mではたぶん代表入りは難しいと自分の中では思っているので、そこがすごい自分に影響するかどうかはわからないですけど、リオ五輪に向けていざどっちにしようとなったときに200mも切ってると自分のアドバンテージには絶対になると思うので、そういった点で20秒50を切っておきたかったなというのはちょっとあります。
-ゴール手前でまだ余力があるのかなと見えたのですが
本当ですか(笑)。予選、準決勝と結構楽してきたので、決勝は前半からもう100mかのようなダッシュを自分の中でして、前半結構飛ばしたので、残り50mで1回あっこれ終わったっていうくらい結構きつくなって。なったんですけど、後半それでも動けるように冬季練習結構量増やしてきたので、そういったのが生きてきて最後はなんとか踏ん張ることができました。
-冬季練習を増やしたものとして例えばどのようなものがありますか
メニューの本数だったりは大きく変わったことはなかったんですけど、自分の中で設定タイムを1秒上げたり。元々の設定タイムを冬季でちょっと楽に越えられるようになったので、これだったらもうちょっと上げていきたいなと思って1本1本の秒数を上げたりとか、純粋に本数を増やしたものもありますし、そうやっていって今年の冬季は結構内容がきついものができたので、そういったのが本当に200mに生きてきてるなと思いました。
-2日目には、200mは表彰台にいけたらいいなとおっしゃっていましたが、いつごろから優勝できるなと感じていましたか
正直100m走り終わった時点でいけるなとは思ったんですけど、あんまり自分で狙いにいくっていう雰囲気が好きじゃなくて。気楽にやりたかったので、表彰台入れればいいやくらいの気持ちだったんですけど、準決勝終わった後に川瀬くんが向かい風で20秒7出していて、自分は追い風で20秒9で。そのときさすがにちょっとやばいなと思って、結構自分の中で火がついたという感じでした。
-決勝のレースですが、レース前から前半飛ばしていこうと考えていたのですか
いや。一応サブトラでアップしてるときの自分の中でのレースパターンは、前半少し上げようかなとは思っていました。予選、準決勝ともに前半の入りが悪いわけではなかったので、同じくらいかちょっと速いくらい走って後半いこうかなと。いつもそうなんですけど、200mの大舞台になると前半いきたい欲がすごく出てしまってどうしようか迷ったんですけど、やるなら攻めなきゃと思っちゃって結構レース寸前に気持ち切り替えました。
-残り50mできつくなったときはどのように考えていましたか
ちょっと体力やばいなと思ってたんですけど、200mのシーズン初戦の福岡県選手権がセカンドベストだったときも残り50mでやばいなと思ってから踏ん張れたのでそれが過りました。一瞬本当にやばいなと思ったんですけどいやまだいけるなと思って振り絞れたので、本当に一本走っておいて良かったなと思います。
-優勝はどの辺りで確信しましたか
本当に最初に確信したのはカーブ抜けた瞬間に。川瀬くんが外側2レーン先にいて、100mで丁度カーブ抜けると思うんですけど80mくらいでもう抜いて、これはもういったと思ったんですけど残り50mでやっぱりちょっと。それで後ろから川瀬より左側の小池くんがあっ来てるなと思ってそこで一瞬焦って、でもそこから踏ん張れたのであっこれはいけたなと思いました。
-昨年優勝した長田選手と直接対決とはなりませんでした。一緒に戦いたかったという気持ちはありましたか
そうですね…。一緒に戦いたかったというと戦いたくないですよね(笑)。現実突きつけられますし。まあでも、やっぱり今年こそ法政のワンツーがというのが関東インカレ前から見えていたので。この関東インカレはワンツーできるなと思った瞬間があったので、そういった点ではちょっと狙いたかったなというのはありますね。ただでも一緒に走ると負けるかもしれませんので(笑)。そこのプレッシャーを考えると、このタイムがもし長田と一瞬に走っていたら出ていなかったかもしれないので、複雑な気持ちではありますね(笑)。でもまだ全日本インカレもありますし、チャンスはいっぱいあるので。
-準決勝で20秒台を出したときには手応えはなかったのでしょうか
そうですね。レース展開的には悪くはないかなと思ったんですけど、それ以上に川瀬くんが結構タイムを出していて、それ見たときはちょっと優勝厳しいなって一瞬思いました。まあ余力は結構残して流してはいたんですけど、彼が準決勝で20秒7だったので優勝タイムが20秒6くらいかなと思ったんですけど、ここから全力で走って20秒6は出ないなとちょっと思ったので、結構不安ではありました。
-それではタイムを見たときは驚きましたか
はい。もうタイム見てなかったので、後から聞いてうわってなりました。
-3種目でメダルを獲得した関東インカレを振り返っていかがでしたか
法政のキャプテンということで、やっぱり自分的にも結果で引っ張っていきたいというのがありました。でもシーズン初めで結構スランプで、あまり走れていなかったので不安のまま関東インカレに臨んだんですけど、結果点数もちゃんと自分でも取れましたし、この結果でチームを引っ張るっていう点に関してはちゃんとできたかなと思います。
-関東インカレに入る前は100m,200mは何位くらいに入ると予想していましたか
100mは微妙で、結構練習は調子が良くて練習通りやればって感じでした。やっぱり桐生くんの優勝は固いなと思ったんですけどそこに近づけるかなとは思っていて。ただシーズン初めにスランプだったというのが、練習でできてたことが試合でできないっていうスランプで、今年は結構100mに良い選手たちがいっぱいいたので、そんな中で戦えるのかなっていう不安がありました。何位とかより、言うなれば決勝に残れるかどうかも怪しかったです。200mは逆に結構シーズン初めから自信あったので、それこそ表彰台くらいはあるかなと思っていました。
-主将として、関東インカレを振り返って
できれば僕自身の中では密かに最多優勝を狙っていたので、僕も100mもちろん優勝できなかったというのも痛かったですしそういうのもありますけど、それでもチームとして最高の結果が出せたと思います。結構点数も取れたかなと思うので。4年生だけじゃなくて、しっかり下級生も結構活躍していたので、来年からにつながるインカレになったかなと。
-総合順位について
結構法政は総合順位に入らないチーム、どっちかっていうと2部落ちかどうか。個人で頑張るっていうチームだったので。昨日まで5位だったので、今年はいけるか!ってなりました(笑)。総合順位自体はそんなに高くはないですけど、過去には2部落ち争いをずっと続けてきたチームなので、それに比べたら本当にチーム力が上がって良い順位を取れたかなと思います。
-今までよりもチームで応援している印象がありましたが、何か応援について取り組んでいることはあったのでしょうか
去年くらいから応援の選手にもミーティングがあったり、そういった点で団結力はついてるのかなっていうのと、僕たち同期は結構仲がいいかなと思っているんですけど、下級生とかも結構仲良くて元々の仲の良さが出ているかなと思いました。
-次に出場する大会は
元々個人選手権には100m、200mエントリーしていて、これは出るか未定で一応エントリーだけしてどうしようかなと思っています。せっかく個人選手権は追い風で走らせてもらえるので、今回の試合できっかけはつかんだかなと思うので、そろそろ標準を視野に入れていきたいなっていうのがあります。それと個人選手権の前に布勢スプリント、まだ僕は招待もらってなくて、もしかしたら順番が回ってくるかもしれないので、もしかしたら布施スプリント、あそこは結構風が良いところなのでいきたいなと思います。
-日本選手権の前までに、ということでしょうか
できればこの2試合で標準を切って、ちょっと自信をつけた状態で臨みたいなって思います。
-これからの目標をお願いします
100mに関しては、まず10秒16を切るというのがひとつで、200mは個人選手選手権、日本選手権も一応エントリーはするんですけど、出るかどうかは未定です。もし出ることがあるなら20秒50の標準を。標準を切って出れないとしてもアドバンテージにはなるので、20秒50は狙っていきたいなっていう感じですね。
矢野琢斗
―マイルの決勝を振り返って
一応(400mの)持ち記録が1番だった僕が、ケガした状態で当日を迎えてしまったっていうこともあって、チームに迷惑をかけてしまったかなって。そのあたりが悔いが残っていますし、僕が万全だったらもっとみんなも安心してレースできたとは思うんで、5位っていう結果は僕自身に原因があるのかなと思いますね。
―予選と異なるオーダーでしたが
去年同様、苅部先生と、まあ去年の場合は岡田(壮平=平27年度卒)さんを使うか片山くんを使うかって。今年も江藤くんを予選で使ってみて、江藤くんも力のある選手なんですけど、調子が思うように上がってこなくて、逆に本間くんともう1人、補欠の白幡くんは僕がケガしている間によく一緒に補強のメニューだったりとか、走りのフォームだったりを見ていたので、本間くんのほうが行けるんじゃないかなという考えで、賭けだったんですけど。伊藤くんを1走に使ったりだとか僕が4走にいったりだとかいろいろと賭けの要素があったんですけど、それが上手くハマったかなって。
―決勝のオーダーが決まったのはいつ頃
ほんとオーダーを出すギリギリまで悩みに悩んで、悩みましたね相当。
―ケガのお話がありましたが、調子は
僕の唯一の武器であるスピードっていうのが今シーズン入って全く上がってきていなくて、練習でもずっと伊藤くんの後ろを走っていて、関カレはチームには申し訳ないんですけど、個人ではなかなか勝負が難しかったのでマイルでなんとか走りたいなっていう。個人でダメっていうのは見えていたので。調子としてはあんまり良くなかったかなと思いますね。
―ウォルシュ・ジュリアン選手擁する東洋大に追われる形でバトンを受けましたが
彼は強くて前半からガンガン来て、「これは行かれるな」っていうのはわかっていたんですけど、走順の狙い的にもうちが先行して持ってきて最後僕で逃げ切るっていう作戦での走順だったんですけど、結果的に僕がバトンをもらったときには4番手くらいだったので、ウォルシュは無視してあとどれだけ僕が前を詰められるかというか、順位を上げられるかっていうところだったんですけど、僕もまだ実力不足でいけなかったなって。
―3分06秒93というタイムについて
新チームではベスト、去年と比べたらセカンドベストですね。伊藤くんと片山くんがどれだけ行けるかっていうところが僕の中で不安というか、わかんない要素だったんですけど、本間くんは練習の感じとかを見てる限りでは2走で走るなら46秒台、47秒前半で持ってこれるんじゃないかっていうのがあったので、あと今年調子良い片山くんと伊藤くんが、どこまでいけるかなっていうところが不安ではあったんですけど、みんなラップもいい具合で回ってきて、本間くんもまだまだ個人の400mでは48秒台の選手なので、そこがもっとフラットレースで、400mの試合でしっかり47秒台、46秒台っていう選手になってくれば、早稲田にも勝てるんではないかなと思いますね。すごい未来があるチームだなと思いますね。
―矢野選手自身の400mについては
予選はあんまり乗り気じゃなかったというか、無難に走ったんですけど、足の状態もありましたし、マイルで走れないっていうのが他の人にも迷惑をかける最悪の事態だと思っていたので、準決勝は棄権したいなって思っていたんですけど、やっぱり監督にも「行くしかない」と言われましたし、チームでこの試合に臨んでいるので、棄権はっていうのもあって。僕の持ち味を生かして前半行こうっていう話で行ったんですけど、前半行った結果コーナーで、足首に1番負担がかかるところなので、ちょっと痛みが出て総崩れで。体の調子自体はそんなに悪くなかったんですけど、ケガを抱えてたりとか、スピード自体が上がってきていないので、これは全カレとか日本選手権に向けてちょっとずつ上げていかなきゃなって。ただマイルでは走れていたので、感覚としてはちゃんと400m走れるような感覚はつかんできてると思うので、これからまた個人で上位を狙っていきたいなと思っています。
―法大からは400mの決勝進出者が出ませんでしたが
片山くんなんかは調整の段階で僕なりに思うことがありまして、彼もまだ経験が浅い選手なので、試合に臨むための調整練習っていうのがいろいろと難しかったのかなって。試合のために練習を抜きすぎてて、(400mの)1本目の46秒9台の走りでちょっと体にガタが来ちゃったかなって。彼の場合は仕上がりがすごい順調だったので、言葉を選んでしまってというか、簡単に声をかけて崩れてしまうと本人に申し訳ないので、本人の思うがままに調整をやってもらったんですけど。これもいい経験として次頑張ってもらいたいなっていうのはあります。伊藤くんは苅部先生とのインタビューでもあったように、めちゃくちゃ調子が良くて、練習でもずっと無双していて僕も全然勝ててなかったので、本来もっと行けるはずだったんですけど、やっぱり勝負強さがここぞっていう時に出なかったかなっていうのはありますし、彼の場合は、僕もそうなんですけどお互いがいい練習相手になっていたんですけど、僕のほうが崩れてきちゃって、お互いがいい練習ができなかったところがあるので、いい練習を積みたかったですし、僕と競り合って伊藤くんも練習しているほうが、もっといい結果になったんじゃないかなって。練習でずっと前を走りすぎて、前を走られることが慣れない状態で前半行かれたりすると焦っちゃったり、レースプランで本来の実力を出し切れなかったのかなって思いましたね。
―最後の関東インカレでしたが
最後の関東インカレなんですけど、あんまり最後っていう実感がないというか、自分自身今後も陸上を続けていくつもりなので、まだ決まってないんですけど、続けていきたいなっていう意思はあるので、4年生っていう感じがしなかったですね。ただやっぱりマイルなんかは最後だなって思った時には、今日も「最後なんだな」って思いながら走ったら力が出たというか頑張れたので、それを個人でもやれば良かったなって今思ったりもしたんですけど。最後にしてはお粗末な関東インカレでした。
―次に出場する予定の試合は
本来なら学生個人に出場する予定だったんですけど、足首が悪いので苅部先生ともさっき相談して、休養期間をとるというか、日本選手権にちゃんと間に合わせたいっていうのもあるので、それまで休養をとって治療しようかなと思ってますね。
―マイルを走る機会も少なくなってきましたが、最後にマイルへの思いを
去年の日本選手権リレーで僕が最後刺されて2位っていう結果で終わっちゃって、本来なら4走は(笑)。伊藤くんあたりは練習ではめちゃくちゃ強くて、伊藤くんの本来の力が戻ってきたら4走で僕が2走で、スピードでガッといけるような、それで下の子たちが伸びてくれば、全カレも余裕で優勝できると思っているので。本間くんや江藤くんなんかも、最近熱心に僕や伊藤くんにどういうフォームで走ればいいですかねって勉強熱心でやってきてくれるので、下の子たちもしっかり育てつつ、僕と伊藤くんでまたメンバー全体を引っ張っていって。去年みたいに4人固定っていう形ではないので、3人まではメンバー決まっているんですけど、あと1人っていうのはいろいろと、メンバー争いで燃えていると思うので、その子たちを刺激しつつ刺激をもらいつつ、頑張っていきたいなと思います。
坪田智夫駅伝監督
―今大会の総括を
長距離全体として5点取ろうというのを今年の目標としていて、結果3点ということで、たくさんチャンスはあったと思うんですが、厳しい結果だったと思います。
―長距離で唯一入賞を果たした青木選手について
予選で8分51秒と前の記録会で出したベストを8秒ほど更新して、これは驚いたんですけど、決勝でも8分53秒とまとめてきて、1年生で6位に入ったのでよく頑張ってくれたと思います。
―それに対し、主将の足羽選手、そして城越選手は10000mで厳しい走りとなりました
足羽は大会前から体調不良で調子は良くなかったんですが、その中でも体調不良なりに走りをまとめてほしかったんですが。城越は冬場の故障から復帰して、やっとここ3週間いい練習が積めるようになってきたんですが、まだ他の大学の10000mに出るような選手たちと戦うというところまでは持って行けてなかったのかなと思います。
―今日の5000mでは坂東選手が10位と惜しくも入賞を逃しました
坂東に関しては、ベストに近いタイムで今出せる力っていうのを十分出してくれたと思います。私の指示のほうでもミスがあって、入賞は惜しかったですが、今後につなげてほしいと思います。
―来月には全日本大学駅伝予選会がありますが
教育実習で4年生が上の2人抜けるので、もともとケガ人が多いチームですし、厳しい試合になるかもしれませんが、来週の学内選考会の10000mが最後の選考なので、そこで見極めたいと思います。今年の長距離の目標として、この関東インカレでの5点と、全日本大学駅伝予選会の通過っていう2つを掲げてやってきているので、厳しい状況でも選手たちにはしっかりやっていってほしいと思います。
坂東悠汰
―今日のレースを振り返って
長距離の目標として5点を掲げてて、各種目1点ずつ取る為に入賞目指して練習してきました。3000m手前までは前にしっかりつけて自分のリズムで走れてましたけど、超えてからは自分の力不足で前との差を広げられてしまい最後は10位という結果で終わったので、非常に悔しい結果に終わりました。
―どういったレースプランを考えて臨みましたか
ハイペースになるとは予想してたので、練習もいつもよりは早いペースで練習したりとか対策はしてきて調子もすごく良かったので準備はできてたと思います。
―中盤から終盤にかけては必死に前へ食らいつく走りでした
タイムを狙う大会ではなく、入賞をして点を取らないとチームに貢献できないのでそういう部分がきつくなっても頑張らせてくれました。
―自身の記録について
セカンドベストでタイムに関しては自分的には悪くはないですけど、タイムよりは順位を意識していて良くなかったので納得はしてないですね。
―坪田監督からは
調子は良かったので、実力の方で足らなかったと言われました。
―悔しい結果でしたが、その中での収穫は
ハイペースはやったことはなかったし、大きい舞台で走らせてもらったのはまた来年の関東インカレに向けてはいい収穫になりました。
―今大会を振り返って
長距離としては1年生の青木(涼真,生命科学1)に3000mSCの点だけになってしまって上級生が得点を取れなかったのが情けないことですし、全日本予選や箱根予選を戦っていく上でちょっと頑張っていかないといけないなと思います。
―全日本予選に向けてどういった練習をしていきますか
チームでもけが人が多く、自分は速い組で走ると思うし、またハイペースになると思うのでそれに向けて練習していきたいと思います。
―個人的な目標は
タイムは29分前半で収めたいと思っていて、順位は1桁に入りたいですね。
―全日本予選に向けての意気込みを
予選通過っていうのがチームの目標なので、それに向けて自分もしっかりベスト以上の走りができるように練習していきたいと思います。
フォトギャラリー
- 喜びを爆発させた大瀬戸
- 表彰台で笑顔を見せる大瀬戸(中央)
- 先頭で走る本多
- 篠村は下位に沈む
- 小林は決勝進出ならず
- 記録なしとなった酒巻
- 思うような走りができずに終わった坂田
- 4×400mR3走の片山(右)とアンカーの矢野