関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第4戦
2015年9月20日(日)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館
前日の専大戦で勝利を収めた女子は青学大と対戦。出場メンバー全員が勝利を収め完勝し、明日の大一番の筑波大戦に向け弾みをつけた。一方、男子は法大と同じ2勝1敗の早大と対戦。勝負が第3シングルスまでもつれる激戦となったが、惜しくも敗れた。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学
2 |
– | 早稲田大学
3 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●関口直挙0-2古賀穂(16-21,9-21) |
第2シングルス | ○西川裕次郎2-0松本康平(21-17,21-16) |
第1ダブルス | ●藤野琢人・河崎駿輔0-2古賀輝・齋藤太一(13-21,15-21) |
第2ダブルス | ○日光凌・西智寛2-0中里裕貴・富岡寿将(22-20,21-18) |
第3シングルス | ●桐田和樹0-2古賀輝(19-21,14-21) |
総合試合結果(女子)
法政大学
5 |
– | 青山学院大学
0 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ○上野亜実2-0大堀優(21-17,21-17) |
第2シングルス | ○前田悠希2-1小橋霞(20-22,21-14,21-17) |
第1ダブルス | ○窓場由加奈・宮浦玲奈2-0久保汐莉那・堂山友里愛(21-11,21-18) |
第2ダブルス | ○樋口帆渚実・長谷川由季2-0大堀優・寺田桃香(22-20,21-14) |
第3シングルス | ○勝俣莉里香2-0久保汐莉那(21-14,21-13) |
戦評
男子
マッチカウント2-3で惜敗した。
第1シングルスを任された関口直挙(経4)は古賀穂と対戦。開始早々4連続失点を喫するも直後に1点差に迫り、さながらシーソーゲームの展開となる。しかし、インターバル後はミスもあり徐々に点差をつけられ、このゲームを落としてしまう。続く第2ゲームは序盤からビハインドを背負う苦しい展開に。後半になっても相手の強烈なスマッシュに対応できずこの試合に敗れた。
第2シングルスでは西川裕次郎(社2)が出場した。西川は序盤から果敢にスマッシュを決めると、インターバルを11-9のリードで折り返す。その後も接戦となるも、14-13の場面で試合が動く。西川がプッシュを起点に5連続得点を決め、一気にリードを広げる。そして、最後はスマッシュを成功させこのゲームを奪った。第2ゲームも序盤から点の取り合いとなる。だが、後半になると好調のスマッシュを武器に徐々に点を離していく。そして、最後も第1ゲーム同様スマッシュでこの試合を締めた。
次の第1ダブルスでは藤野琢人(経3)・河崎駿輔ペアが古賀輝・斎藤太一ペアと対峙した。オリンピックB代表のペアを相手に積極的に攻めていく。しかし、相手の息のあったコンビネーションをなかなか崩せず、第1ゲームを13-21で落としてしまう。続く第2ゲームは河崎がプッシュを決めるなどし、相手に食らいつく。だが、2点ビハインドで迎えた10-12の場面。ここで3連続失点を喫すと一気に点差を離されてしまう。なんとか、11-18の場面で4連続得点を挙げるも、最後は藤野のスマッシュがネットにかかり試合終了。0-2のストレートで敗れた。
第2ダブルスでは日光凌(現3)・西智寛(経2)ペアが登場。序盤から点の取り合いとなるも、日光のショットを中心に点を重ね、ゲームの主導権を握る。だが、17-14でサーブミスから連続で失点しまい、逆転を許してしまう。ここから相手にマッチポイントとされ、第1ゲームを落とすように思われた。だが、このペアは諦めなかった。20-18で相手のヘアピンの失敗から点を得るとそこから4連続で得点。土壇場で逆転し、このゲームを先取した。続く第2ゲームも点の奪い合いとなる。今度は逆に15-16の場面で西のスマッシュを起点に連続得点。以降、相手に主導権を譲らず、ストレートで勝利した。この結果、勝敗は次の第3シングルスにもつれることとなった。
その第3シングルスを任されたのは桐田和樹(経1)だ。第1ゲーム序盤は桐田のプッシュを起点にリードを広げることに成功する。だが、負けじと相手の古賀(輝)も粘りじわじわと点数を詰めていく。先にインターバルに入ったのは桐田。しかし、直後に相手のプッシュなどで逆転を許してしまう。そこから再度逆転に成功するも、19-18の場面。ここから相手のショットに苦しみ連続失点すると、最後は相手の球を返球できずこのゲームを奪われた。気持ちを切り替えたい第2ゲーム。だが、「序盤に得点できず、相手に気持ちで余裕をもたせてしまった」と語るように、開始早々から相手のテクニックに苦しめられる展開となる。なんとか後半にスマッシュなどで攻めるもなかなか点数を縮められず、14-21で敗北。法大もマッチカウント2-3で敗れた。
この結果、法大は2勝2敗となった。最終戦の相手は東日本インカレで敗れた日大。因縁の相手だが、少しでもリーグで上位を得るために勝利を得てほしい。(松本凌太)
女子
東日本インカレ準々決勝で対戦した青学大と再戦、マッチカウント5-0で勝利した。
第1シングルスには上野亜美(人3)が登場。出だしから接戦となる。シャトルを後ろに回し、相手を動かすも相手のスマッシュに対応することができない。なかなか点差が開かないまま、インターバルへ。その後もショットが決まらず相手に点を与える形になってしまい、16-16に。次の一球をスマッシュでライン際に落とし、そこから流れを変えていく。そのまま5ポイント連取し、第1ゲームを終える。第2ゲームも互いに点を譲らない状況が続く。19-12とあと少しの場面で、相手の粘りや上野のミスがひびき5ポイント連取されてしまう。それでも上野は持ち味のスマッシュなどで立て直し、勝利を手にした。
第2シングルスに出場したのは、前田悠希(営2)。シャトルスピードの速いラリーで試合が展開される。それでも前田はシャトルに追いつき、リードしていく。20-15の場面で最後の一球を決めたいところだったが、ここで相手が猛反撃に出る。鋭いショットで点を次々と奪われ、気づけば6ポイント連取されていた。なんとかジュースに持っていきたかった前田だが、最後はネットインで決められ第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームは序盤で相手にリードされるも食らいつき、インターバル後は流れを完全に持っていく。インターバル後に取られた点数をわずか4点に抑え、21-14と巻き返す。すると、続くファイナルゲームもインターバル後に5ポイント連取など勢いに乗る。終盤2点差まで詰め寄られるも最後は相手のミスで勝負を決めた。
第1ダブルスでは窓場由加奈(人4)・宮浦玲奈(国2)ペアが出場。圧倒的な強さで第1ゲームを奪う。第2ゲームは、14-10の場面から4ポイント連続で取られ同点と追いつかれるも、相手が焦りからか後半ミスが多発。相手も手が出せないような宮浦の痛烈なプッシュによる一撃などでも点を稼いでいき勝利した。
法大の勝利が目前となる場面で出てきたのは、第2ダブルスの樋口帆渚実(営4)・長谷川由季(法3)ペア。第1ゲームは、15-18の場面から相手のミスを誘い土壇場で追いつく。最後は相手のアウトで22-20とゲームを先取する。第2ゲームの序盤は、両者の点の取り合いで接戦となる。それでも後半は、プッシュの返しや決め球のショットを相手ペアの穴に確実に入れていき点差を開いていく。最後はスマッシュで決め、ここまで調子の良くなかった2選手だったが、ストレートで勝利を収めることができた。
最後の第3シングルスを任されたのは勝俣莉里香(営1)。序盤から相手のミスで点を重ね、上々の滑り出しとなる。後半勝俣のミスが目立ってしまうも、最後は5ポイント連取で21-14と第1ゲームを取る。第2ゲーム、相手がダブルスとの連戦で疲れが出ていたのかキレのある動きではなく、勝俣はそこを見逃さなかった。インとアウトをしっかりと見極め、点数を取っていく。最後も相手のミスでポイントを連取し、21-13で自身初となるリーグ戦初勝利を飾った。
明日はいよいよ最終戦。東日本インカレでも敗れた筑波大との対戦だ。昨年の東日本インカレから勝利できていないだけに、今度こそ、この秋季リーグ戦で白星を挙げてほしい。(羽根田萌)
選手インタビュー
桐田和樹
ー試合を振り返って
いつもよりミスも少なくてうまくできたかなと思います。ですが、1ゲーム目からリードするのに難しかった場面があったかなと。最後(球を)打てるとことで打てなかったという点が反省点ですね。
ー相手の印象
テクニックが上手くて、脚を止められる場面がありました。それで、次の球を早く決められましたね。なので、そういうテクニックとかを自分で身につけたいなと思いました。
ー古賀選手とは春リーグでも対戦していますが、その時と違った点は
春は試合も決まってて、古賀さんも気持ちをいれずに楽に勝てたのかなと思ったんですけど、今回は2-2で自分が負けたらチームも負ける場面だったので、やはり気持ちが入っていましたね。
ー初めて2-2の場面でシングルスを任されましたが、プレッシャーなどはありましたか
今日は相手が格上で、その胸を借りるつもりでやってきたので緊張とかはなかったです。
ー2ゲーム目では序盤から失点を重ね敗れましたが、何か要因だと自身では思われますか
古賀さんが格上で、いつもだったらできないようなプレーも余裕を持ってできていたことが1つ目の理由です。2つ目は序盤で自分がもう少し打って点数を取っていればよかったんですけど、リードを許し相手に気持ちの余裕を作ってしまったのが原因だと思います。
ー日大戦に向けて
まだ、リーグで1回しか勝っていないので…。それにチャンスをもらったので、その試合は確実に1勝できるように、チームのために頑張っていきたいと思います。
長谷川由季
-秋季リーグ戦初勝利を収めましたが、今のお気持ちを
今までチームに貢献できていなかったのですが、今回勝ててチームの力になれたので嬉しかったです。明日からも頑張ろうと思います。
-昨日試合後に監督とはどのようなことを話されたのですか
明日は気持ちを切り替え、自分たち2人で話し合って良い試合をしろと言われました。
-今日の試合を振り返っていかがでしたか
今日は自分たちの持ち味である攻めるプレーが出ていて、自分たちでどうにかしようという前向きな気持ちで試合ができました。
-相手ペアとは東日本インカレでも対戦していましたが、意識はしていましたか
負けた相手なので、もう立ち向かっていくしかないと思って開き直って、試合に臨みました。
-ご自身の調子は
昨日までとは違って、よく体も動いて自分たちで攻めていけたので良かったです。
-最終戦にむけて意気込みを
明日は、東日本インカレの団体戦でも負けている相手なので、とにかくぶつかって自分たちが精一杯できることをして、そうすれば結果もついてくると思うので頑張りたいです。