2021年05月15日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー順大
東金アリーナ陸上競技場
リーグ戦は無敗得失点差で首位に立つ法大。天皇杯予選のショッキングな敗戦から1週間、仕切り直しを図るべく、順天堂大学との一戦に臨んだ。序盤から順大がペースをにぎる中、法大が中井のゴールで先制し、1点リードで前半を終える。追加点を奪いたいところであったが、流れをつかむことができずにいると、後半の3失点で逆転を許しリーグ戦初黒星。首位陥落となった。
2021年05月15日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー順大
東金アリーナ陸上競技場
リーグ戦は無敗得失点差で首位に立つ法大。天皇杯予選のショッキングな敗戦から1週間、仕切り直しを図るべく、順天堂大学との一戦に臨んだ。序盤から順大がペースをにぎる中、法大が中井のゴールで先制し、1点リードで前半を終える。追加点を奪いたいところであったが、流れをつかむことができずにいると、後半の3失点で逆転を許しリーグ戦初黒星。首位陥落となった。
1 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 3 順天堂大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 3 |
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
29分 | 得点 | 法大 | 中井崇仁 | 1-0 |
56分 | 交代 | 法大 | 飯島陸→佐藤大樹 | |
交代 | 法大 | 中川敦瑛→田中和樹 | ||
65分 | 得点 | 順大 | 小林里駆(PK) | 1-1 |
67分 | 交代 | 法大 | 安光将作→今野息吹 | |
75分 | 得点 | 順大 | 白井海斗 | 1-2 |
76分 | 交代 | 法大 | 市川侑生→モヨマルコム強志 | |
83分 | 交代 | 法大 | 中井崇仁→吉尾虹樹 | |
84分 | 得点 | 順大 | 長倉幹樹 | 1-3 |
ポジション | 背番号 | 選手名 | 学部・出身校 |
GK | 21 | 近藤壱成 | 経済3・ジュビロ磐田U18 |
DF | 2 | 陶山勇磨 | 現福4・帝京長岡高 |
DF | 16 | 萩野滉大 | 現福3・名古屋グランパスU18 |
DF | 34 | 落合毅人 | 経済3・新潟明訓高 |
DF | 23 | 市川侑生 | 現福3・浜松開誠館高 |
MF | 6 | 松井蓮之 | スポ4・矢板中央高 |
MF | 14 | 田部井涼 | 経済4・前橋育英高 |
MF | 36 | 中川敦瑛 | 経済1・横浜FCユース |
MF | 7 | 安光将作 | 社会4・ジェフユナイテッド千葉U18 |
MF | 4 | 中井崇仁 | スポ4・尚志高 |
FW | 10 | 飯島陸 | 経済4・前橋育英高 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
GK | 12 | 中川真 | スポ2・徳島市立高 |
DF | 18 | モヨ マルコム強志 | 現福3・東福岡高 |
DF | 26 | 高嶋修也 | 経済3・明秀学園日立高 |
DF | 29 | 今野息吹 | 経済2・三菱養和SCユース |
MF | 28 | 佐野陸人 | 現福3・清水エスパルスユース |
MF | 11 | 田中和樹 | 社会4・浦和学院高 |
MF | 25 | 吉尾虹樹 | 現福2・横浜F・マリノスユース |
FW | 9 | 久保征一郎 | 経済2・FC東京U18 |
FW | 20 | 佐藤大樹 | 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18 |
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 16 | 6 | 5-1-0 | 12/7 | 5 |
2位 | 法政大 | 13 | 6 | 4-1-1 | 10/6 | 4 |
3位 | 早稲田大 | 13 | 6 | 4-1-1 | 7/4 | 3 |
4位 | 駒澤大 | 12 | 6 | 4-0-2 | 15/12 | 3 |
5位 | 流通経済大 | 10 | 6 | 3-1-2 | 15/11 | 4 |
6位 | 筑波大 | 9 | 6 | 3-0-3 | 10/9 | 1 |
7位 | 国士舘大 | 7 | 6 | 2-1-3 | 9/9 | 0 |
8位 | 順天堂大 | 7 | 6 | 2-1-3 | 12/13 | -1 |
9位 | 桐蔭横浜大 | 6 | 6 | 2-0-4 | 10/15 | ‐5 |
10位 | 立正大 | 4 | 6 | 1-1-4 | 4/10 | -6 |
11位 | 拓殖大 | 3 | 5 | 1-0-4 | 7/9 | -2 |
12位 | 慶應義塾大 | 1 | 5 | 0-1-4 | 3/9 | -6 |
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月3日 | 駒澤大 | ○3-1 | 江東区夢の島競技場 |
2 | 4月10日 | 流通経済大 | △0-0 | 流通経済大学龍ケ崎フィールド |
3 | 4月25日 | 立正大 | ○1-0 | レモンガススタジアム平塚 |
4 | 4月28日 | 慶應義塾大 | ○4-2 | 非公開 |
5 | 5月2日 | 国士舘大 | ○1-0 | 非公開 |
6 | 5月15日 | 順天堂大 | ●1-3 | 東金アリーナ陸上競技場 |
7 | 5月29日 | 筑波大 | 駒沢オリンピック公園陸上競技場 | |
8 | 6月5日 | 拓殖大 | 非公開 | |
9 | 6月13日 | 明治大 | 非公開 | |
10 | 6月20日 | 早稲田大 | 三ツ沢公園陸上競技場 | |
11 | 6月26日 | 桐蔭横浜大 | 非公開 |
天皇杯予選で公式戦初黒星を喫したものの、リーグ戦は無敗、得失点差で首位に立つ法大。ショッキングな敗戦から1週間、仕切り直しを図るべく、順天堂大学との一戦に臨んだ。天皇杯予選決勝でけがからの復帰を果たした飯島陸(経4=前橋育英)、そして同試合で大学初ゴールを決めた中川敦瑛(経1=横浜FCユース)がスタメンに名を連ね、システムはワントップに飯島、アンカーに松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)を置く4-1-4-1を採用した。
ミラーゲームとなったこの試合。局面での強さを見せる順大が序盤からペースをにぎる中、先手を取ったのは法大だった。29分、中川敦がドリブルで駆け上がると、中央へ走りこんだ中井崇仁(スポ4=尚氏)へパス。ボールを受けた中井は冷静に相手をかわし、左足から放たれた強烈なシュートがネット揺らした。今季好調を維持する中井の2試合連続ゴールで法大が先制し、1点リードで前半を終えた。
後半、追加点を奪いたい法大であったが65分、不十分なクリアボールを拾われPAへの侵入を許すと、たまらず相手を倒してしまいPKの判定。これを決められ同点に追いつかれる。失点直後に向かえたチャンスを決めきれずにいると、75分、84分と立て続けに失点。前半のリードを生かすことができず逆転負けを喫した。
新システムを採用した直近2試合で連敗、リーグ戦は初黒星で首位陥落となった。試行錯誤が続く中、「対応が後手になっている状況があった。もう少し前線からいい守備ができれば」。試合後に長山監督が口にしたように、今季の武器である粘り強い守備は影をひそめた。リーグ制覇へ向け、連敗はなんとしても避けたい次節、正念場を迎えるチームがどのような姿を見せてくれるのか。新たなチャレンジが実を結ぶことを期待したい。
(取材/宮川昇・齊藤彩名)
リーグ戦でスタメン復帰となった飯島(写真提供:法政大学体育会サッカー部)
―試合を振り返って
技術的なところも球際のところも圧倒された部分が多かったかなと。良い所がなかなか出せなかったゲームだったと思います。ゴールへの意識が相手の方が強く、思い切って足を振ったシーンが2点、3点あったので、そういう姿勢をもっと持たないといけません。4-1-4-1のような形でやっているのですが、ワイドの選手を効果的に使いたいというところ、あと今日は飯島がトップにいたので狙いもありました。もうちょっと中盤のところで食いつかせる状況を作って幅を使うとか、そういう余裕をもって動かすというシーンがあまりなかったかなと思います。
―決勝戦の敗戦から一週間ありましたが意識した点は
みんなでコミュニケーションを取りながら負けた後の試合が重要だと理解して取り組んではいました。今日の前半も先制はできましたけど、立ち上がりのところで守備がなかなか前から足がかけられなかったりというような状況があったので、主導権をにぎるというところまで行けなかったです。そういった意味ではいい準備がしきれなかったのかなというところもあります。
―失点シーンを振り返って
PKのシーンもそうですし、嫌なところに侵入されている状況を作ってしまって、その前のところでスペースに入れさせないということもできたかな思います。対応が後手になっている状況があったのでそこがもう少し前線からいい守備ができればよかったと思います。
―試合を振り返って
順天堂さんのように押し込みながらもっとシュートチャンスを増やしたいという狙いだったのですが、逆に押し込まれる時間が長くて守備に追われてしまいました。その守備のやり方も試合中に選手に声をかけることが少なかったので、ズルズルいって3失点に繋がったのかなと思います。
―前の試合から1週間空きましたが、気持ち、戦術面でどういった準備をしてきましたか
気持ちの面では切り替えてやるしかないとみんなで言っていました。システムの面では4-1-4-1になって攻撃の部分でいろいろなバリエーションを増やしたりしてやってきましたが、そこが足りなかった。守備の面でも、もっと突き詰めるところがあったのではないかと思います。
―2試合連続ゴールと結果を残していますが手ごたえは感じていますか
ゴールシーンでいうとサイドハーフが抜け出して、マイナスに来て流してのゴールやダイレクトというのは大体予想できていたのでイメージ通りでした。あとはゴールを決めないと評価されないですし、ワントップであろうとトップ下であろうと2シャドーの一角であろうとゴールは自分が決めないといけません。ゴールを決めることができたのは良かったですが、2点目を取れるような選手になりたいです。
―簡単なシュートではなかったと思いますが、コースを含めイメージ通りでしたか
流してあそこで振り切るというのはイメージ通りでしたし、公式戦で5ゴール決めている中で全部左足なのでそこは自分の得意なところかなと思っています。
―中川敦瑛選手がチームにもたらす影響は
個人能力が高いですし、縦だけではなく中もいけるので左足でも蹴ることができます。そういったところでチームにとっていい選手だなと感じています。
―1年生が活躍することでチームが活性化するといった影響は感じていますか
スタメン組とサブ組とでまだ差があるというのは感じていて、サブ組がもっとやってくれないとと思っているので、僕たちが引き上げることも必要ですが、そこでああいったように1年生がでてくるのはいいのかなと思っています。
―今日の試合を振り返って
チームとしても個人としても順大に負けていたと思うので、個人としても悔しいですし、チームとしもこの負けを受け止めて、しっかり改善して次の筑波戦で勝てるようにしたいです。
―けがから復帰して今節はスタメンでの出場となりましたが、コンディションはいかがですか
コンディションは悪くないと思っていたんですが、今日の試合でも守備から攻撃に切り替わった時に、ボールを収めたりだとか、裏への抜け出しができていなかったので、まだまだ上げていかないといけないなと感じました。
―試合の中で感じた修正点は
守備部分では右サイドでコミュニケーションが取れていなくて、上手くいかない状況がありました。攻撃の面では、自分が抜け出したときの味方との関係が、練習ではできていたところが、試合では難しくなってしまった部分があるので改善していかないといけないなと思いました。
―4年生で背番号10を背負うことになりました。今シーズンに懸ける思いは
チームとしても『5冠』という目標があって、それを達成しないといけないチームだと思います。個人としても点を取ることでチームに貢献できると思うので、そういったところはすごく意識しています。大学サッカーでしっかり結果を出して、大学サッカーの中で一番のFWにならなければいけないと思っています。チームとしても、今のままでは目標の『5冠』を達成することはできないので、4年生中心にチームを作っていきたいです。
―4-1-4-1のワントップで意識していることは
まず、自分の特徴である抜け出しは意識しています。ただ、それだけでは味方が(ボールを)出せない苦しい状況があると思うので、下がって溜めを作るなど、チームを助けるということは意識しています。チームとして4-1-4-1をやり出したばかりということもあって、まだ自分にボールが入ったときのサポートが少ないと感じます。4-2-3-1ではそこにトップ下の選手がいるので、関係を作りながら回避できるとは思いますが、そういう部分ではまだシャドーの選手との関係性は改善していかないといけないのかなと思います。
―自身のキャリアについてはどう考えていますか
自分自身もプロにならなければいけない選手ですし、直近で一番目指していることなので、上にいけるような選手になっていきたいです。
―そうした中で強化していきたい部分は
抜け出しというのは自分の強みなので、そこはプロに行ってもどんどん出していきたいです。プロに行くと体格もひと回り上になると思うので、体を当てたらあいつ大したことないぞって思われないように、筋力強化で強さは上げていくべきですし、ワンタッチでのパスなどの上手さも自分にまだ足りないのでつけていかないと思っています。
―練習参加などは
まだ行ってないですけど、これから行くことになると思います。あとは、以前からプロと練習試合をする機会もあるので、そういったところでしっかりやりたいなと思います。