第98回東京箱根間往復大学駅伝競走
2022年1月3日(月)
東京・大手町-神奈川・芦ノ湖-東京・大手町
チーム目標を総合5位以内に掲げた法大が東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)に挑んだ。復路のスターター・6区の武田和馬(社1)が区間2位の力走を見せ、9区の清家陸(社4)が前を走る大学を猛追。最終10区で川上有生(スポ3)が逆転に成功し、復路7位、総合10位で3年ぶりのシードを獲得した。
※選手インタビューは1月3日にオンラインで行いました。
試合結果
復路成績
順位 | 大学名 | 記録 |
---|---|---|
1位 | 青学大 | 5時間21分36秒 |
2位 | 東洋大 | 5時間26分25秒 |
3位 | 明治大 | 5時間28分08秒 |
4位 | 東国大 | 5時間28分19秒 |
5位 | 順大 | 5時間28分23秒 |
6位 | 創価大 | 5時間28分46秒 |
7位 | 法大 | 5時間29分10秒 |
8位 | 中大 | 5時間29分19秒 |
9位 | 駒大 | 5時間29分23秒 |
10位 | 東海大 | 5時間30分24秒 |
11位 | 神奈川大 | 5時間30分34秒 |
12位 | 早大 | 5時間30分48秒 |
13位 | 國學院大 | 5時間31分21秒 |
14位 | 中央学大 | 5時間31分29秒 |
15位 | 駿河台大 | 5時間32分31秒 |
16位 | 国士大 | 5時間33分17秒 |
17位 | 帝京大 | 5時間33分23秒 |
18位 | 専大 | 5時間36分23秒 |
19位 | 日体大 | 5時間39分04秒 |
20位 | 山梨学大 | 5時間39分39秒 |
OP | 関東学生連合 | 5時間30分10秒 |
個人成績
区間 | 選手名 | 記録 | 区間順位 | 通過順位 |
---|---|---|---|---|
6区(20.8㎞) | 武田和馬(社1) | 58分40秒 | 2位 | 11位 |
7区(21.3㎞) | 中園慎太朗(社3) | 1時間04分09秒 | 8位 | 11位 |
8区(21.4㎞) | 稲毛崇斗(社2) | 1時間06分20秒 | 13位 | 12位 |
9区(23.1㎞) | 清家陸(社4) | 1時間09分22秒 | 7位 | 11位 |
10区(23.0㎞) | 川上有生(スポ3) | 1時間10分39秒 | 11位 | 10位 |
選手インタビュー
武田和馬(6区:区間2位)
―今日の自身のレースを振り返っていかがですか
目標は区間5番だったのですが、結果的に区間2番だったので、自分の想定以上の走りができて、100点満点のレースだったかなと思います。
―レース前のコンディションは
からだ的には結構調子良くて、からだの軽さもちょうど良い具合だったので、結構自信もありました。また、気候のコンディションも良くて、気温とかも思ったよりも寒くならなかったので、かなりベストな状態で臨むことができました。ただ、初めてなので、かなり緊張してました。なので、本番は思いっきり走りました。
―監督からは、どのような指示がありましたか
シード権からプラス20秒で、僕の前に10秒後に神奈川大学さんがいました。そこを早めのうちに追って、結構序盤から思い切った走りをするように言われていたので、その通りできました。
―区間2位というご自身の結果はいかがですか
自分でも区間2番を取れると思っていなくて、すごい驚きと嬉しさがありました。今回の区間1位が4年生ということで、僕が来年も6区を走って、区間賞を取りたいです。また、法政の6区の記録が、58分30秒です。今回10秒及ばなかったのですが、来年は法大記録を視野に入れていければなと思います。
―初の箱根の山下りはいかがでしたか
下りを走るのが好きだったのですが、走ってみてスピードが乗って楽しかったです。また、前のチームを抜くことができたので、チームにすごく貢献できていると思いました。
―1年生での出場となりましたが、箱根を走ってみていかがでしたか
初めての箱根駅伝ということで、すごくワクワクもしましたし、緊張もしました。シード権からギリギリのところで渡されて、かなりプレッシャーはありましたが、レース前に先輩たちから声をかけていただきました。「初めての箱根だからリラックスしろ」や「最後やってくれ」といった言葉をもらって、先輩たちにたくさん助けてもらい、チームで戦ったなと感じました。
―来年に向けて抱負などありますか
来年ももちろん6区で区間賞を出したいです。加えて、トラックでも戦えるようになりたいです。まだ記録を持ってないんですけど、春から5000mや10000mに切り替えるので、しっかりタイムを狙っていきたいと思います。
―同期へかけたい言葉は
今年は1年生が2人、箱根で走りました。来年は、多くの同期で走りたいと思っています。また、今回1年生で出走した小泉樹が僕のライバルなのですが、今回は区間順位で勝てたということで、夏はトラックで勝ちたいと思います。
―法大ファンへ一言お願いします
テレビからのご声援ありがとうございました。今回区間2位ということで、チームのシード権獲得に貢献できたかなと思っています。来年も6区で山を下って、区間賞を目指していきたいので、今度とも応援よろしくお願いします。
(取材・山口裕暉)
中園慎太朗(7区:区間8位)
―今日の自身のレースを振り返っていかがですか
格上の選手が多い区間に配置されて、プレッシャーや緊張感があって、満足のいく結果ではありませんでした。ただ、最低限つなぐ走りというのができたと思います。
―レース前のコンディションは
週間前に行ったポイント練習で、身体の状態がとても良いというのが自分でもわかっていました。ただ、直前になって、自分の中で納得のいくような状態ではありませんでした。なので、かなり考えてしまって、不安になっていましたが、当日、監督に「考えても速くならないんだぞ」と言ってもらって、やれることをやろうと思いました。
―監督からのご指示は
各地点で声をかけてもらいました。具体的なタイムの通過であったり、前後とどのくらい差があるのかという指示を受けながら、最後にいろんなげきを飛ばしてもらって、最後まで集中を切らさずに走り切れました。
―途中東洋大を抜かしましたが、後ろからずっと東洋大がついてきました。その時に感じていたことは
5kmくらいで東洋大に追いつきました。その後も本当に真後ろにぴったりついてきたので、相手の方が余裕があるというのがわかっていました。ただ、この順位でたすきをもらったということはシードを取らないといけないということを理解していました。後ろに下がって温存するというのも楽だったんですけど、2人でどんどん前に進んでいかないといけないというのがあったので、後ろに圧を感じながら、いい意味で刺激をらって走ることができました。
―来年が最後の箱根になります。最高学年として何を意識したいですか
今の3年生は、非常に力のある選手が多いと思っています。そういった中で、自分自身も輝ける場所をどこかで見つけたいです。僕たちの代は、本当に、それぞれの強みがあると思っています。春にトラックシーズンが始まるのですが、まずは個人で、しっかり結果を残していきたいです。その自信が、箱根駅伝やその他の駅伝につながると思うので、まずはとにかく結果にこだわることを意識していきたいと思います。
―同期へかけたい言葉はありますか
自分自身不安になる時期もありましたが、生活面はもちろん、競技している時もアドバイスや声をかけてもらうことが多かったです。なので、そう言った意味で本当に感謝してます。今回走ったメンバーもそうですが、走らなかったメンバーも、みんな状態が良かったです。競技の面でも、自分自身のメンタルを支えてくれた面でも、ありがとうっていう気持ちを伝えたいです。
―法大ファンへ一言お願いします
今回の箱根では、チームとして5位以内を目標としていました。目標には届かなかったものの、結果として、最低限シードを獲得できて、嬉しく思っています。個人としてもチームとしても、まだいけるっていう力があると思います。そういった部分を100%引き出せるように、このまた1年間頑張っていきたいです。来年の最後の箱根では、もっと良い順位で、最後みんなで笑って終われるような走りをしたいと思っています。変わらないご声援を、よろしくお願いします。
(取材・山口裕暉)
稲毛崇斗(8区13位)
―レースを振り返っていかがですか
前の國學院大と東洋大を追う形になって、10km過ぎから詰められればいいと思っていたんですが、前の集団が速く、きつくなってしまったところがありました。後半思うような走りができなかった感じはしましたね。
―ご自身のコンディションは
前日刺激やアップの段階ではそこまできつい感じはなかったんですが、実際に走ってみると、調子というよりはまだ力不足なところが大きいのかなと実感しました。
―レース前に監督からご指示はありましたか
前に國學院大と東洋大がいたので、それを追っていけという指示でした。
―印象に残っている監督からの言葉は
「清家が待っている」と言われて、本当に清家さんにはお世話になっていたので、清家さんの顔が頭をよぎって、清家さんのために頑張りたいと思いました。
―総合10位という成績については
総合5位を目標に掲げていたんですが、どこの大学も力強く、その中でシード権を取れたことは非常に大きな意味があると思います。
―ご自身の個人成績については
前半までは自分の中で良いペースで刻めていたんですけど、後半の粘りが足りなかったところがあるので、正直自分の中では全然納得がいっていない状態です。
―往路をどんな気持ちでご覧になっていましたか
1区から良い出だしでスタートして、シード圏内が見える位置で往路を終えてくれたので、復路も走りやすいなとリラックスして走ることができました。
―今回のMVPは
みんなです。一人は挙げられないです。みんなが頑張ってくれたので感謝しかないです。
―初の箱根でしたがいかがでしたか
去年はサポートする側だったんですけど、今回はサポートをされる側になり、「応援されているな」と感じたことで箱根駅伝の大きさを実感しました。
―4年生にメッセージをお願いします
この1年間は色々なことがあって大変だったと思うのですが、チームをまとめてくださって、結果も良かったと思うので、本当に感謝しかないです。
―ファンの皆さんにメッセージをお願いします
今年は10位でシード権を獲得できたのですが、来年の箱根は始まっているので、来年はもっと高い順位を目指します。応援よろしくお願いします。
清家陸(9区7位)
―今大会を振り返っていかがですか
チーム目標の総合5位以内に届かなかったという点で、悔しい思いはあります。ただ、最後、川上がしっかりシードをとってくれて、最低限の結果を残すことができたので、そこについては良かったなと思います。
―主将として、2日間の役割で意識したことはありますか
どのような順位できても、目標をぶらさずに、諦めないということをずっと思っていました。
―当日変更となりました
僕は山の対策もしていて、どこの区間に行っても走れる準備をしていました。チームの戦略として控えにいて、当日変更という形で出走させていただきました。
―9区での出走についてはいかがですか
2年前も同じコースを走って2回目ということで、経験を活かして前を追って行こうと思っていました。
―ご自身の走りを振り返って、点数をつけるとしたら
90点くらいだったと思います。
―マイナス10点の理由は何でしょうか
もう少し前をつめることができていたら、10区の川上がもう少し楽に追いつくことができていたのかなと思います。そこの追いつきが足りなかったという点で、10点を引きました。
―2年前のご自身の記録を30秒縮めました
2年前よりもはるかに練習は積めていたので、驚きはなくて、練習の成果が出せたのかなと思います。
―監督からの指示は何かありましたか
前のシード権の大学とはかなり差があったので、とにかく追いつく勢いで、区間賞をとる勢いで、追って行こうという形でスタートしました。
―レース中の坪田監督のお言葉で、印象に残っているものはありますか
最後きつくなったときに、「過去の実績や、やってきた練習は誰にも負けない。お前の方が強い」と言っていただけました。そこが自信になって、最後踏ん張れたのかなと思います。
―たすきを渡されたときは12位、シードとは51秒差でした
1分以内であれば追いつけると思っていたので、自信をもとに、懸命に追ったという形です。
―15km付近で早大の佐藤選手の前に出ました。仕掛けるタイミングはどのようにうかがっていましたか
相手ももちろん力のある選手なので、タイミングが難しいところではありました。18km以降でペースが落ちる選手が多いというのが、過去のデータでわかっていたので、そこからは自分は絶対に落とさずに行こうと思っていました。
―たすきを受け渡す時には、30秒差にまで差を縮めました
最後の方にシードが見えてきたときは、1秒でも早く川上にという思いで出し切りました。
―大学で陸上競技は引退されると伺いました。今のお気持ちは
今まで陸上競技をやってきて、もともと速くなかったこともあり、つらいこともたくさんありました。その中で、努力したことが成果として結果に表れたのはうれしいです。何より、3回箱根を走らせていただけた中で、今回の箱根は一番楽しく走ることができました。なので、よかったな、と思います。
―4年間、法政大学の陸上競技部で印象に残っていることはありますか
僕は1年生の時にずっとけがをしていたのですが、坪田監督やトレーナーさんはとても気を配ってくださいました。励ましてくれた仲間もいたため、しっかり強くなりたいと思いましたし、本当に環境に恵まれていたと思います。
―同級生の4年生の方々はどのような存在ですか
4年間、濃い時間をみんなで過ごしてきました。僕たちの学年は、多分、すごく真面目なんだと思います。陸上に対することもそうですし、一番は、チームのことを本当に考えてくれる同期が多いです。だからこそ、僕が主将で成り立っていたということもあると思います。みんなの力がなかったら、今年のチームは作れませんでした。本当に同期には感謝しています。
―チームを引っ張るうえで、意識していたことはありますか
いい意味で、学年間の壁をなくすことです。コミュニケーションをとれる環境を作ることを意識していました。
―1年間主将を務めて、いかがですか
任された当初は不安で、あまり気は進まなかったこともありました。ただ、1年間主将をやらせていただいて、今日のように、成果が少しずつチームに返ってきて、とてもいい経験になりました。この経験を今後にも活かしていきたいです。
―後輩の方々へ向けてメッセージはありますか
総合5位以内を目指していて、結果は10位でした。1年間、競技以外の面でも突き詰めてやってきましたが、結果は10位で、他大とは差がありますし、他大もやってきています。ここで油断せずに、来年に向けて、1日1日を大切に、頑張ってほしいです。
―ファンの方々に向けて、お願いします
今回は、最後までハラハラする展開になってしまいましたが、シードをとることができたので、来年の箱根でも走ることができます。さらに強くなった法政を、来年は後輩たちが見せてくれると思います。来年も、応援のほど、よろしくお願いします。
(取材・岩田かおり)
川上有生(10区11位)
―レースを振り返っていかがですか
15kmまで自分の想定したペースで行けていたんですけど、それ以降きつくなってしまって、行きたかったペースからは遅れてしまいました。
―ご自身のコンディションはいかがでしたか
朝のジョグや直前のアップではしっかり体が動いていたので、しっかり準備して自信を持っていけました。
―レース前に監督からご指示はありましたか
直前に電話が来て、「前を追う展開だから最後まで諦めずに、23kmで追い付けばいい」という言葉をかけられました。
―印象に残っている監督からの言葉はありますか
「今までやってきた練習で全員走れているから、お前も走れるはずだ」という言葉をかけていただきました。
―チームの総合成績についてはいかがですか
この1年間『総合5位』というところを目指して頑張ってきたので、『総合10位』というところは正直悔しいというのが今の気持ちです。
―個人成績についてはいかがですか
残り3kmのところでペースがかなり遅れてしまったので、そこが他大学の選手より劣ると感じました。今年1年間、チーム全体としても個人としてもさらに上を目指して頑張っていかないといけないなと思いました。
―往路をどのような気持ちでご覧になっていましたか
内田や鎌田さんがしっかり流れを作ってくれていて、山(芦ノ湖)で13番という、シード権や上位を狙える位置で往路の選手みんなが走ってくれたので、復路も頑張ろうと思いました。
―途中までは単独走が続いたと思いますがいかがでしたか
去年9区を走ったときも単独走だったので、経験はありました。しっかり自分のペース、リズムで押していくというところが重要だと思うので、そこを考えながら走っていました。
―前の東海大が初めて見えたのはどのあたりでしたか
日比谷通りを右に曲がったところでユニフォームが見えて、(その時点では)どの大学かは分かっていなかったんですが、ラスト1.5kmあたりでちゃんと見えてきました。
―東海大が見えたときにどのように思いましたか
自分もきつくてペースが落ちていたんですが、それ以上に東海大の選手のペースが落ちていたので、これはいけるかもしれないと思いました。
―前回9区での出場から1年で成長したと感じる点は
全体的な走力も成長したんですけど、去年はコンディションを合わせるというところがうまくいかず、かなり厳しい結果になってしまいました。今年も後半は苦しい走りになってしまったんですけど、コンディションを合わせることはできたので、そこは一番成長できたところかなと思います。
―今後の目標をお願いします
チームとしての目標はまだ決まっていないんですけど、今年は総合10位というところで、それよりも上位を目指していきたいと思います。個人としても、上位に行くなら区間3番以内で走るというところが必要だと思いますので、来年は走りでしっかり貢献したいと思います。
―4年生にメッセージをお願いします
清家さん中心に1年間しっかりまとめてくださったことでこの順番を取れたと思うので、感謝しかないです。
―ファンの皆さんにメッセージをお願いします
今回、目標としていた『総合5位』は達成できませんでしたが、来年につながる駅伝をできたと思います。来年は、今年以上に見ている方がワクワクするような駅伝をできたらなと思います。応援ありがとうございました。
山本燎
―今回のチームの結果を受けていかがですか
自分は走れなかったんですけど、僕の代わりに入った川上が最後、東海大を抜いて、シード権を獲得してくれ、4年生だけでなく、後輩に助けられた大会だったなと思いました。
―土壇場で逆転できた要因は
これまで、どこの大学よりも練習してきたという自信を持てたという所が一番大きかったと思います。それが、最後まで諦めないことや泥臭さというのに繋がったと思います。
―山本選手自身は、当日どのような役割を
10区の川上の付き添いをしていました。
―川上選手に何か言葉は
「これまで下級生が繋いだ分、自信持って俺の分まで、楽しく走って来いよ」ということを言いました。
―清家選手が走り終わった後に、言葉は
彼は区間賞を目標にしていたので、その中で、チーム状況もあってそれは難しかったと思います。ただそれでもシード権獲得へ向けて、「ゲームチェンジャーになってくれてありがとう」という声を掛けました。
―MVPを挙げるなら
全員だと思います。ただ、その中でも4年生の清家はこの1年間チームを引っ張ってきました。なおかつ、今回はシード権と1分以上の差があったんですけど、約30秒まで縮めてくれたので、陰のヒーローだと思っています。
―自身の大学4年間を振り返って
3年間はけがで苦しんだのですが、それでも周りの人に支えてもらってここまで来ることができて、かけがえのない4年間を過ごせたと思います。
―印象に残っている監督とのエピソードは
1年の時から「山本、お前は隠し玉だからしっかり走れよ」と言われ、それに応えるのに時間がかかってしまい、「今年1年隠し玉で終わらないように頑張れよ」と最後に言われたのが印象的でした。
―4年生に伝えたいこと
辛い時も嬉しい時も、ともに4年間分かち合ってきました。そして最後に目標には届きませんでしたが、シード権を獲得し、笑って終わることができました。それは僕だけの力だけでなく、皆の力ではあるのですが、それは4年生の支えがあったからこそのシード権獲得だと思うので、支えてくれた同期には本当に感謝しています。
―後輩に向けて
今年、僕はBからメンバー入りしたように、Bからでもメンバー入りするチャンスはあるので、チームの底上げをし、今度は僕らが果たせなかった目標を達成してほしいというような想いがあります。
―支えてくれた人へ
けがばかりで、結果を上手く残すことができず、出走はできなかったのですが、4年間やり切れたのも、支えてくれた方の応援があったからだと思います。本当に僕は4年間幸せな陸上生活を送れました。ありがとうございました。
(取材・大井涼平)
扇育
― 今大会、チームの結果を振り返っていかがですか
みんながしっかり繋いでくれた結果、シード権を取ることができたので、走った選手には感謝しています。
―今、皆さんの雰囲気はどのような感じですか
いい雰囲気でいます。来年もまた頑張ろうという風になっています。
― 特に印象に残ったシーンや刺激を受けた選手はいますか
6区を走った武田(和馬)が区間2位で走ったことです。1年生が快走したので、自分たちも頑張らないといけないなと思いました。
―普段一緒に練習をしていて、武田選手の強さを感じる部分はありましたか
武田は1年間、ずっと怪我をすることなく練習が積めていました。予選会も走っていたので強いなと感じていました。
―今日は付き添いをされていたのでしょうか
9区の付き添いをしていました。
―清家選手に何か声かけなどはされましたか
ラストレースなので頑張ってくださいと伝えました。
― 清家選手の走りはどのように感じましたか
4年生らしい、またキャプテンらしい走りを見せてもらったので、しっかり受け継いでいきたいなと思いました。
―来年こそは走ってやろうという気持ちにもなりましたか
そうですね。もう後がないので、来年が最後なので絶対走って、結果を残して終われるようにしたいです。
―個人としての目標はありますか
まだ、試合の目標は立てていませんが、1年間怪我をせずに練習をやり切ることが大事になってくると考えています。そうすれば自ずと結果もついてくると思います。
― ファンの方へ一言お願いします
総合5位以内という目標には届きませんでしたが、シード権を獲得することができました。また来年、箱根に挑戦できることになったので、1年間しっかり練習を積み重ねていって、来年は今年以上の結果を残せるように頑張りたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。
(取材・根本成)
久納碧
―今大会を振り返っていかがですか
目標の『総合5位以内』は達成できなかったのですが、シードを全員で取ることができて、良かったです。
―当初は6区にエントリーされていました
もともと、区間エントリーの地点から、当日変更することは決まっていました。
―今日の役割は
6区の付き添いをしました。武田に何かあったときには自分が走る、という役割でした。
―陸上競技は大学で引退されると伺いました
最後に走ることができなかったのは残念ですが、チームの皆が頑張ってくれて、よかったなと思っていますし、笑顔で引退できるなと思います。
―同級生の4年生はどのような存在ですか
家族みたいな存在です。本当に今まで苦楽を共にしてきました。
―法政大学での4年間で、一番印象に残っていることは
今日のことですかね。今日、箱根のシードをとることができたのが、自分の中では心に残っています。
―4年生の代がチームをまとめてくれた、と坪田監督や後輩の方々がおっしゃっていました
去年、チームがばらばらになってしまったこともあり、僕たちはそれを見てきていました。それもあって、キャプテンの清家を中心に、チームをまとめてこられたのではないかなと思います。
―後輩の方々に向けて、メッセージはありますか
今回走った8人に加えて、それ以外の選手もすごく力があると思うので、目標を高く持って、頑張ってほしいです。
―法大ファンの方々に向けて、お願いします
僕の大学4年間は思うような結果を出すことができず、不甲斐なく終わってしまいました。それでも、応援してくださった方には本当に感謝しています。来年以降も、法政大学を応援していただけると嬉しいです。
(取材・岩田かおり)
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