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【水泳】〜憧れの存在を追いかけて〜 庄司朋世 女子主将が描くラストイヤーの青写真

新主将インタビュー
2022年10月10日(月)

悔しくもシード権を逃したインカレから1カ月。「男女シード奪還」を新たに目標に掲げ、新チームとしての活動も軌道に乗り始めた。1年間、女子主将を務めることになった庄司朋世選手に話を伺った。

今年のインカレは2種目で入賞を果たした

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庄司朋世 女子主将

3年目のインカレは、昨年の成績を上回る2種目入賞(200m個人メドレー7位、400m個人メドレー7位)を達成。庄司朋世は「400m個人メドレーはメダルを狙っていたので悔しい気持ちもある。しかし、リレーも全種目泳いだことを考えれば、今の力は出し切ることができた」と充実の表情を浮かべた。

「清花さんみたいな存在になれるように」ー。この1年間、憧れの姿に少しでも近づこうと練習をしてきた。前回大会の400m個人メドレーの予選。決勝で金メダルに輝いた柏崎清花さん(令和3年度卒)の隣のレーンで泳ぎ、決勝進出を決めた。レース後に賞賛の言葉をもらったり、決勝で共に戦ったりできたことが「頑張る力になった」という。

庄司(左)は大先輩から力をもらったという

インカレ最終日の800mフリーリレー。同日に400m個人メドレーを控えていた庄司は出場の予定はなかったが、メンバーの状態が上がらず、代役を打診された。「私が泳いだ方がみんなのためになるのではないか」。「結果を残し、チームに力を与えた」先輩の姿を思い出し、出場を決意した。柏崎も両種目を掛け持ちしながら戦っていた。「自分が経験してみて、改めて『清花さん流石だな』と思った」。

疲労がある中でもチームのために戦った

5種目10レースに出場するタフな日程を経験し、突きつけられた体力面での課題も真っ直ぐに受け入れている。「今後は長水路の400m自由形や800m自由形にも積極的に挑戦したい」とさらなる進化を目論む。

今年シード権を逃したチームは、来年のインカレでシード奪還を目標に掲げる。庄司はその再建を担うことになった。「結果でチームを引っ張っていく主将を目指す。清花さんのように、インカレでメダルを獲って優秀の美を飾りたい」。最後まで偉大な先輩の背中を追い続ける。(根本成)

選手インタビュー

庄司朋世 女子主将

ー 3回目のインカレを振り返って
個人の感想としては、インカレに向けて自分がやってきたことが2種目でA決勝進出という形で現れたので良かったです。一方でチームとしては男女共にシードを落としてしまったので悔しさもありました。

ー 昨年、入賞していたこともあり、期待も大きかったと思います
去年よりも緊張感がありました。特に昨年入賞した4個メは絶対に決勝に残らなければいけない、うまくいけばメダルもと考えていました。結果としてメダルには届きませんでしたが、2種目で点数を獲ることができたことに関しては良かったです。

ー 昨年まで女子の個人メドレーは柏崎清花さんが引っ張ってきました
私はずっと清花さんを目標に競技に取り組んでいます。昨年のインカレでは予選で隣のレーンで泳ぐことができ、レース後には声をかけて頂けました。清花さんが優勝したレースでも一緒に泳ぐことができて、すごく頑張る力になっていました。清花さんが引退されてからは、「清花さんみたいな存在になれるように」、「清花さんがいなくてもメダルを獲れるように」ということを常に考えて取り組んできました。

ー 個人種目の順位とタイムについてはどのように受け止めていますか
4個メはメダルを狙っていたので悔しい気持ちもあります。しかし、リレーも全種目泳いだりして、体がきつい中でのレースだったので、その点を考えれば今の力は出し切ることができたのかなと思います。2個メはベストまで後0.01秒だったので惜しかったです。

ー インカレのレースで感じ取ったことはどういったことですか
4個メで優勝した選手は、他に400m自由形とリレー3種目を泳いでいたので体力の面での差を感じました。最終日は8継と4個メがあり相当きつかったです。ただ、昨年柏崎さんも同じように出場されていて、自分が経験してみて改めて、「清花さん流石だな」と思いました。またメダルのラインが昨年よりも上がり、来年は更に上がると思うので、4分40秒台の前半を意識して練習していきたいと思います。

ー 来年メダルを獲るために必要になることは
体力を付けるということと、ラストのフリーが全然上がらないので、そこを改善することと、不得意の背泳ぎで離されないように強化していくことです。

ー 大学での競技もあと1年になります
入学当初に掲げた目標はインカレで決勝に残ることと、日本選手権の入賞でした。インカレの目標は達成できたので、来年は更に順位を上げてメダルを獲りたいですし、日本選手権でも入賞できるように頑張りたいです。

ー 主将としての目標はありますか
私は人前で喋ることが苦手で、周りを引っ張っていく立場も初めてなので今も不安がありますが、インカレで今年のような成績を残したり、選手権で入賞を目指したりしながら、結果でチームを引っ張っていく主将を目指したいです。

ー 女子チームとしての目標は
シード奪還が目標になります。

ー 目標達成のために取り組んでいきたいことは
昨年を振り返ると学校練とクラブ練の関わりが試合くらいしかありませんでした。まずはそこの仲を深めてチーム力を高めていきたいです。具体的に今はミーティングを増やしています。個人個人が目標を設定し、皆んなで共有をしながら練習をしています。個人で競技について考える時間やチームで話し合う時間を今後も増やしていく考えです。

ー 最後に大学ラストイヤーどんな1年にしていきたいか意気込みをお願いします。
清花さんのように、インカレでメダルを獲って優秀の美を飾りたいです。

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