【バレー】春季リーグ開幕直前! 監督、注目選手インタビュー

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【バレー】 春季リーグ開幕直前! 監督、注目選手インタビュー

4月8日に開幕する男子2部リーグに向け期待が高まる中、スポーツ法政新聞会では毎年恒例のインタビュー企画を実施!
今回は吉田康伸監督、新主将の山本帯刀選手、U20日本代表選出経験のある高橋慶帆選手、今年の春高バレーで3位入賞を果たし優秀選手賞を獲得した小田周平選手、今季ブレイク必須の小竹飛斗選手の5名にお話をうかがった。

2023年3月17日 @富士見坂体育館

賑やかな雰囲気で練習に励む選手たち

監督・選手インタビュー

吉田康伸 監督

—昨年の総括
昨年は色々有望選手が入ったのですが、コロナ禍による発熱や怪我等々でなかなかリーグ戦で思っていたメンバーが揃いませんでした。
チームとしても結果が出なかったな、というのが全てだと思います。

—現在のチームの状態は
新入生も結構身長の高い子たちが入ってきて、現状怪我人や病人はいないので、かなり昨年に比べると選手層が厚くなったような感じです。

—新入生の様子や注目の選手は
春高バレーで3位になった習志野高校のミドルの小田(周平、営1)くんが、やっぱり196㎝という高さもありますので、試合でももう速攻使おうと思っていて注目しています。

—小田選手の特徴は
左利きでミドルブロッカーなんですけども、肩の関節なども非常に柔らかいので、非常に広角にクイックを打ち分けることができるというのが特徴です。それプラスやはり高さがあるということだと思います。

—現在の課題は
昨年からの課題である自分達の方でスパイクも含めてミスをしてしまう部分をなるべく減らそうというところと、昨年一番課題だったブロックとレシーブの関係を今密にしようとしていますので、もう少しその辺のところは課題として残るかなと思っています。これからちょっと進めていきたいなと思います。

—今季のチームの強みは
昨年よりも大型化していることも含めて、攻撃力が最大の特徴だと思います。
それを生かすためにもサーブレシーブを含めた守りだとか、ブロック等々でなるべくマイナスの部分を減らしていけば、それなりの結果は出ると思っています。

—期待している選手は
昨年けが等で出られなかったんですけども、エースの高橋慶帆(営2)です。彼はもう次期全日本(代表)みたいな形で選ばれたりもしていますので。彼が本当にけが等なくしっかりやってくれれば、一部にも通用する高さも持っていますのでそこも期待していますし、やはり新2年生が主体になるかなという形です。

—主将が山本選手ですが、決め手は
4年生としていろんな人に目を配らして、コミュニケーションなどもしっかり取ってくれるところがキャプテンとして選んだ理由になっています。

—春季リーグの目標は
今回に関しては、もちろんちゃんと選手が怪我とか病気とかしないことは前提なんですけども。今年こそは本当に結果を出すという気持ちでやっていますので、まずは最低限2部で2位以内で勝ち抜いて、入れ替え戦の出場権を得て、1部のチームに勝って秋に1部に行くということを今のところ最大の目標にしてやっていますので、それを実現するべく今やっているというところです。

—今後に向けて一言
昨年なかなか結果としては期待に応えられなかった部分があったので、本当に今年こそチーム一丸となって結果を出せるようにしたいと思いますので、今年1年間ご声援のほどよろしくお願いします。

・山本帯刀(文4)主将

—昨年を振り返って
昨年は4年生が早めに抜けてしまい、早めに新体制のチームになってみんな気持ちも技術もバラバラになりぐだってしまいました。
逆に、今年は早くから新体制で活動できたということで、しっかり地盤を固めてみんなが自主的に取り組んでいます。

—昨年のリーグ戦を通して得たものは
技術的な部分ではレシーブとブロックが課題です。精神面で言うと4年生がいなかったので自分たち3年生が最上級学年でした。そこで、チームを引っ張ていこうという気持ちが必要だなと思いましたね。

—試合の中での自身の役割は
今は1,2年生がメインで(試合に)出ているが、技術的な部分は安心して見れています。しかし、精神的な部分で自分がチームに声をかけていこうと思っています。

—試合に臨むときに心がけていることは
当たり前のことですが、夜更かしをしない、しっかり朝ご飯を食べることは意識しています。

—主将になった経緯は
正直誰も(主将を)やりたがらないという状況でした。自分は高校時代(川崎橘校出身)厳しいところでやっていて、そこでエースをやらせてもらっていました。
その時のエースというポジションと今の主将というポジションが自分の成長になると思い、主将になりました。

—主将になって意識が変わった点は
練習の時は自分のことばかり考えて練習していましたが、今は自分がどうチームに貢献できるかというより自分がどうやってチームを引っ張ていくかという考えに変わっています。自主的に1番に練習に取り組むようになるなど、行動も変わりました。

—どんなチームにしていきたいか
今は上下後輩の壁があまり無いのでみんなで声をかけあって、自分から自主性を持ってみんなでバレーをやっています。自主性のあるチームにしていきたいです。

—今年のチームの強みは
今年は攻撃力がすごくあり、高さもあるのでブロックも良いです。攻撃とブロックの面が強いですがレシーブがその分おろそかになるので、そこを徹底して頑張っていきたいと思っています。

—自身のプレースタイルの強みは
元々ミドルブロッカーではなくアウトサイドヒッターだったので、他のミドルブロッカーよりは器用さがあると思います。そこを武器にしていきたいと思っています。

—今シーズンの目標は
リーグ戦に全部勝って入れ替え戦に進み、1部に昇格することです。

—期待している選手は
新戦力の小田周平(営1)、高橋慶帆(営2)はもちろん、小竹飛斗(法2)、川波颯(文2)は小田や高橋と比べて目立たないがレシーブと攻撃の要になるので、その2人は特に期待しています。

—春季リーグに向けて一言
前回7位だったので初戦から上位戦があります。初戦から勝って勢いをつけて、2部リーグで優勝したいです。

 

・高橋慶帆(営2)選手

—昨年を振り返って
昨年は春リーグは3位で、良いところまではいけたんですけど勝ちきれず、そこが課題でした。秋リーグになってからは、自分はU-20に出てからチームに戻ってきたんですけど、肩の怪我もあったりして正直試合にあまり出れなくて、今までとは違うような結果になってしまいました。
今季は下位リーグに入っていて(序盤から)上位のチームと戦うことになるので、自分がもっとチームを引っ張っていけたらいいなと思います。

—昨年は日本代表にも選出されたが、他校で意識する選手は
特に意識する選手はいなくて、自分が一番のライバルというか、過去の自分と比べてどこまで成長できているかが大切だと思っています。
こういうプレーが上手いな、とか思う選手はたくさんいるんですけど、そこの部分は自分で見て学んだりして過去の自分と比べて成長できればいいと思っています。なので、特にライバルというのはいないです。

—現在のチーム状況について
僕と同じ習志野高校から新入生が入ってきてブロック力も堅くなってきたので、あとはサインを出したりしてブロックとレシーブの関係性、前後の関係性を高めていきたいです。また、春休みに一部のチームと練習試合をさせていただいているんですけどそういうチームにも勝ち越すことができていて、段々力はついてきているなと感じているので、それをリーグ戦でも発揮できたらいいなと思います。

—先ほどお話にもあった通りけがもあったが、現在のコンディションは
まだ万全とは言えないですけれど、うまく自分で調整しつつ、肩の調子も上げていきたいです。結局最後は自分にトスが上がってくるので、本数が多くなってくるとさらに強度も必要になります。点の取り方を工夫したり、高い打点から打つだけでなく技術も磨いたりして、タッチアウトやプッシュ、フェイントなどいろいろと(攻撃の)幅を広げられたらなと思います。

—オフシーズンに力を入れたことは
合宿に参加していたので、そのカテゴリーに向けてフォームの改善や点の取り方の幅を広げるために頑張りました。また、もっと強い相手と戦うことになった時に、自分にどうしてもトスが上がってボリュームが高くなってくるので、その時に怪我をしない体作りのためにトレーニングを週3回くらいやっていました。

—今年はどんなプレーをしていきたいか
トスが多く来ると思うので、チームが苦しい場面の時にしっかり決めきることができるようにしたいです。

—期待する新入生は
ミドルの小田周平(営1)です。自分と同じ習志野→法政というルートで来ているんですけど、元々習志野にはブロック(を重点とすること)が代々伝統としてあって、そのブロックが今の法政では少し弱い部分なのでそこが強化できると感じていて。
なので、もっといいチームになれると思います。

—今後の目標は
1部昇格です。

 

・小田周平(営1)選手

—法政大学を選んだ理由は
自分のレベルにあった環境でバレーをしたかったので、それが法政大学だと思って選びました。また、習志野高校の先輩(伊藤貴将(文3)、高橋慶帆(営2)、五十嵐健人(営2)、藤野颯(文2))がいる分やりやすさもあって、それがいいと思っています。

—1月の春高バレーでは優秀選手に選出されました
自分個人のプレーとしてはスパイクが結構マークされてしまって決まらない場面が結構あったので、そこが反省点です。

—チームに合流した感想は
周りのレベルが高校の時よりも高いので、バレーボールをするにはとてもいい環境だと思います。高さを生かしたスパイクが自分の強みとしてあるので、(大学でも)通用すると思います。

—他の新入生の印象は
一緒に何回か練習をしてみて、みんながバレーに真剣に取り組んでいる気持ちが強い印象です。

—大学バレーと高校バレーのレベルの違いを感じる部分は
高さとパワーが全然違います。レベルの差を埋めるためになるべく他の選手のプレーを見て、自分に取り入れられるようにしています。チーム内の同じポジションの選手はみんなうまくて尊敬しています。

—春リーグに向けて一言
1年生ですが試合に出場する機会があれば、活躍したいです。

 

・小竹飛斗(法2)選手

—昨年のチームを振り返って
チームとして春リーグ3位から始まって、そこからチームがごたごたしていって、秋リーグも高橋慶帆(営2)が日本代表から帰ってきたが試合に出れずに、インカレも1回戦で敗退して結果が出ませんでした。
1部を目指しているのに結果が出ないということは練習内容とかもダメでしたし、一人一人の意識も低かったです。そこをどうにかして上げていこうということで自分たちの代を中心に1部をめざして、練習メニュー自体は変えないですが、内容、意識共にもう少し濃くしようと動いていました。

—昨年の個人のプレーを振り返って
昨年1年間はあまり試合に出れなくて秋リーグの終盤から出場させてもらう形でしたが、それでもやはり自分の強みとしてはレシーブなので、レシーブをどれだけ強化できるのかというところをしっかり重点を置いて練習することができました。
昨年入学したばかりの時よりはレシーブもすごく自分の中で上手くなったという実感もあって、スパイクも苦手でしたがそこも克服できて最近は1部相手でも決まるようになってきたので、そこを自分の中で自信をもっていけたらなと思っています。

—チーム内で意識している選手は
自分はレシーバーという形で入っていて、自分と似ているタイプがいませんが、ライバルというかスパイカーとして尊敬しているのは自分とあまり身長が変わらない、対角でいつもプレーしている同期の川波颯(文2)選手です。
川波選手は自分の持ってないものを全部持っています。スパイクもサーブもほんとにすごいので注目してほしいのと、自分はレシーバーとしてやっていて川波選手はスパイカーとして本当にスパイクを全部決めるぞという感じでやっています。そこを見習って、自分もできてないスパイクの部分を真似しながら補えたらなと思っています。

—他大学で意識している選手は
全日本インカレで負けた天理大学の楠本岳選手です。レシーブもスパイクも全部一流で、ブロックもすごい。そこを自分は尊敬していかなければいけないなと思っています。

—今年はどんなプレーをしていきたいか
自分は何度も言うがレシーバーなのでそこを重点的にやるのと、率先してチームの盛り上げだったり、ピリッとした雰囲気を出していって引き締めることを自分の役割としていきたいです。

—オフシーズンを終えて、現在のチームの状況は
次第に良くなっているのは事実です。1部の大学と何回か練習試合させてもらっているのですが、勝ち越せたり、何回か勝てたりしています。そこに自信をもって、とにかくあとはもう少し意識を1部のほうに向けて練習内容を濃くしていきたいですね。

—2部のなかでライバルと思う大学は
正直2部でも結構圧倒して勝っていきたいです。ライバルはいないんですけど、1つ挙げるとしたら最初の相手の亜細亜大学。とにかく目先の亜細亜大学にいい感じに勝ってその後をつなげていきたいです。
自分たち自身が1番の敵だと思っていて、自分たちがどれだけ気持ちを高めてうまいプレーをしていくかだと思っています。

—新入生の印象は
新1年生はすごく真面目で練習もしっかりしています。小田周平(営1)は全国トップレベルの高さ。真面目なので、今後に期待しています。

—最後に目標と意気込みを
春リーグで1部昇格を目指してやっていくのと、1部に昇格した後でもまずは残留を目指して、そのあと中盤から上位層に食い込めるように、まずは1個1個目標を明確に立ててそれに向けて逆算した練習をもっと濃くいいものにしてやっていけたらなと思います。 

(取材・撮影/熊谷芽歩季、矢吹大輔、八色悟史)

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