第3回戦はハンドボール強豪の筑波大学との試合。前戦で勝利を掴んだ選手達はさらに勝ちを目標に全力で挑んだ。スタートの合図が鳴り先に点を獲得したのは法大だ。最初の一手は大きい。しかし開始早々2分、筑波大からの反撃が始まった。そこで速くも3点を獲得された。これ以上点を許さないと竹中柊翔(社・2)が得点。竹中は春リーグで活躍していて注目の選手だ。そこから1点、2点と得点していくもなかなか法大のペースで試合が進まず。そうこうしているうちに開始15分、5点差、そして17分頃には8点差という大きな差が開いてしまう(法大5-13筑波大)。だがここでその流れを止める1点を法大のエース岩﨑琢未(スポ・3)が獲得。そこから筑波大の流れから抜け出せなかった法大のピッチが上がる。筑波大が攻め込んでくるもディフェンス陣は2回連続で得点を阻止しゴールを守り抜く。そこから相手に得点を取られながらも岩﨑・佐々木一颯(社・3)が2得点、サイドの今松祐也(経・4)・竹中が1得点と次々に点を決めていき前半は5点差で終了(法大13-18筑波大)。
後半開始。後半は切り替えて5点差を縮めて得点していきたいところだ。しかし開始早々さらに2得点の先手を打たれる。その流れを脱却しようと主将布田航(経・4)が飛び込み1点を。だが相手の勢いや大柄な体格にどんどん押されてしまう法大は思うようにディフェンスが機能していかない。そんな中でも3分40秒頃、またも反撃を試みる。岩﨑からパスを受け竹中が、そして石田季里(経・4)がトライするも得点にはならず。開始から4分過ぎ、7mスローのチャンスを掴み取った法大。だが得点の機会を逃してしまった。その後先程の悔しさをバネに石田が力強いボールで得点。だが相手の流れが加速し法大はどんどん呑まれていく。前半に5点で留めた差がいつの間にかまたも8点差に。さらに厳しい状況が続いていくなか、相手の様子を伺いながらディフェンスを励む選手達にも疲れが見られた。後半開始10分、林優我(経・2)がゴールに一撃。林のシュートは力強く見応えがある。そしてGK山口隼和(社・4)も相手の重いシュートを止める。ここから4分間、相手の出端を挫き決して点を許さなかった。その後岩﨑から林そして栗田哲太(社・2)の元に来たボールでゴール、主将布田も隙を見てしっかりと得点。ここでタイムアウトが挟まれた。残り10分で法大20―33筑波と非常に厳しい展開。ここからは最後の意地で相手に必死に食らいつき大島諒真(情・3)を筆頭に親泊寛粋(経・2)、そしてラストは西村佳起(経・3)が得点。しかし試合終了までに大差を縮められず大敗。悔しいラストで締めくくった。
大島諒真選手(情報・3年)
―今日の試合を振り返って
最初から立ち上がり流れが悪くて前半の最後の方はすこし立て直して良いながれにもっていけるかなと思いましたがやっぱり後半でまたそっから挫けて立ち直らなかったのでそこを今後修正できればなと思います。
―筑波大の流れが強い中どのような影響を受けたか
筑波大は守りも早くて速攻も速かったので法大は速攻の守りが課題だと思うのでそこは参考にしていきたいなと思います。
―事前に作戦があった中で変更は
守って速攻を意識してましたが前半で5点差をつけられて後半の立ち上がりもちょっと悪かったので後半の途中からは相手の打たせるところを打たして速攻で点差を逆転しようと狙っていたのですがあまり刺さらなかったのでそこは修正していきたいなと思います。
―昨年よりもメンバーの入れ替えがあったと思いましたが
そうですね。リーグ戦で戦っていく上で固定されたメンバーだけで戦っていくのは限界があると思うのでそこで選手の層を厚くさせるためにみんな経験していかなきゃと思ったのだと思います。
―今後の意気込み
次の一戦を取らないと上位狙うには厳しいので一戦一戦大切にしながら頑張っていきたいと思います。
竹中柊翔選手(社会・2年)
―今日の試合を振り返って
前半は個人的にはいい感じに点が入って良かったです。でもディフェンスは個人としても全体としても点数を決められるところがあってシュートを打てていても戻りが遅くて、当たり前のことを当たり前に出来ていない事が今回の敗因だったかなと思います。
―筑波大の流れが強い中で受けた影響は
シュートが決まらないのは仕方のないことだと思うのですが、じゃあ次何をするかってなった時に早く戻るとかディフェンスは頑張るとか本当は切り替える必要があったんですけどそこが切り替えられなかったし相手の雰囲気に対してごてごてになってしまって何くそという気持ちが少し足りなかったかなと思いました。
―作戦の中での変更点は
相手はパワー系、力強いプレーが多いので高めで当たって守ればいけるんじゃないかという、ディフェンスシステムを途中で変更しましたが結局あまり上手くいかず戦術的にもメンタル的にもやられていったという感じですね。
―来週への意気込み
今回の敗戦ですごい点差が開いてしまって自分たちの弱さっていう先週勝てたという大きさに対して少し天狗になってしまった部分もあったのかもしれないので、今回良い試合だったので一度気を引き閉めてこの敗北が意味のあるものになるように次の試合では勝てるように頑張りたいと思います。
宮田怜選手(社・1年)KP
―今日の試合を振り返って
今日初めて試合に出て高校から長いこと時間が空いたので大丈夫かなと心配はありましたが序盤はノーマークシュートを2本止められて結構良いスタートが切れたのかなと自分の中では思います。
―筑波大の流れの中での気づき
自分たちの流れが悪い時に相手の流れに任せちゃうと今日のように苦しい展開があるのかなと。自分が出ていた時は自分で判断するのは難しいですがキーパーとかベンチから声をかけて流れを作り直すというのは大事だなとプレーして思いました。
―キーパーの立場からみたOF、DF
オフェンスは今日あまり本調子ではなかったかなという印象でディフェンスはきちんと守れているところは守れていたのでしっかりミスをカバーしていけばもっと楽に試合ができるのかなと思いました。
―明治大学に向けての対策
僕は来週試合に出るか分かりませんが(明治大は)身長もあり個々のプレーの能力が高いチームだと思うので法政大学はしっかりチームで、もう一度作り直す気持ちで練習を1からやり直して頑張りたいです。
―春リーグの意気込み
常に自分の持っている力を全力で出しきって頑張ります。
序盤から相手側に流れを掴まれてしまった法大。今後の試合では法大が課題とする速攻からのディフェンスを強化し今回の点差を縮めていけるか。そして第3戦でリーグ初出場の1年キーパー宮田選手も活躍。これからの1年生選手にも注目していきたい。
(取材・記事 松岡茉満子)