関東学生アメリカンフットボール春季オープン戦 対立命館大
2023年6月4日(日)
立命館大学BKCグリーンフィールド
試合結果
トータル試合結果
20 | 14 | 1Q | 3 | 31 |
---|---|---|---|---|
3 | 2Q | 21 | ||
0 | 3Q | 0 | ||
法政大学ORANGE | 3 | 4Q | 7 | 立命館大学パンサーズ |
試合得点
1 | WR | 高津佐隼世(キャ2) | TD | ○ |
1 | WR | 高津佐 | TD | ○ |
2 | K | 高城颯真(法2) | FG | ー |
3 | K | 高城 | FG | ー |
春シーズンの後半戦。相手は関西の強豪校の1つである、立命館大学。「今の自分を見せつける」べく、『SHOW OFF』をゲームテーマに掲げ、試合に挑んだ。1Qではパントリターンから高津佐のランでTDを取ると、その後も再びTD。桜美林大戦に続く高津佐の活躍で14-3と法大ペースに。2Qでは高城のFGでさらに3点を追加し、勢いそのままに試合を進めたいところだったが、立命館大も実力を発揮。法大のパスがインターセプトされるなど、このQで3TDを取られ、同点となってしまう。
ハーフタイムを終えた3Q。流れを取り戻したい法大は丁寧なプレーで陣地を稼ぐが、うまく得点につながらず、両校得点なしのまま最終Qへ。4Qでは再び高城のFGで3点を追加。その後もWR阿部賢利(営1)や同じくWRの白井圭(営4)のパスキャッチによりファーストダウンを獲得するも、立命館大のディフェンスに阻まれ得点が重ねられず。さらに1TDを許し、20-31で試合を終えた。
しかし、関西の大学と良いところまで戦えたことは選手にとってもいい収穫になったようだ。春シーズンも残り2戦。今日(6月11日)の13:00からは、こちらも関西の強豪・関西大学との試合が控えている。各選手が挙げた課題を修正し、勝ち切ることができるか。
選手インタビュー
(インタビューはオンラインで行いました)
3年 DL 川出奨悟(かわで・しょうご)
ー試合を振り返って
正直戦う前は、関西の強豪ということもあり、心配や怖かった部分があったんですけど、戦ってみて全然やれる相手だなと思いました。結果は負けてしまったんですけど、関西の強豪とも戦えたなと思います。
ーご自身はファンブルフォースを決められました
全然自分の手柄というよりは、他の仲間がボールを弾いてくれたおかげで僕が取れたというだけなので、みんなのおかげですね。
ー今試合、ディフェンスの良かった点や課題は
今年からは相手にすぐ集まることを意識していたので、今回の立命館戦では実際に相手に何人も集まることができました。そのおかげでファンブルができたこともあったので、成果が出たのではないかなと思いました。
課題の部分は、僕はDLというポジションなんですけど、QBサックというQBにタックルする回数が少なかったので、そこが今後の修正点かなと思います。
ー川出選手ご自身の良かった点や課題は
去年とかはまだ2年生で、緊張していることもあり、周りを見てあまり突っ込んでプレーができないときがありました。今年はスタートメンバーで出ることもあり、準備もちゃんとして、怖いことがない状態で試合に挑めたことが良かったことかなと思います。
課題はQBへのタックルが少なかったこともあるので、もう少しフィジカルアップとかもして、相手をもっと圧倒できるようにしたいなと思います。
ー川出選手の思うディフェンスの魅力は
DLはディフェンスの最前線で戦うポジションで、QBサックはディフェンスの中でも盛り上がる瞬間だと思うので、QBサックやロスタックルはDLの醍醐味(だいごみ)なのではないかなと思います。
ー春シーズン、残り2戦に向けて
残り2戦も簡単な試合ではないと思うので、フィジカル面とか相手の戦術を見て対策をして、思い切りプレーしたいなと思います。
2年 WR 高津佐隼世(こうつさ・じゅんせい)
ー試合では2TDを取りました
2本タッチダウンを取れたことは、成績で見たら良かったかもしれないんですけど、結果試合では勝てていないので、そこに関しては課題が残りました。良いプレーもあったんですけど、結果チームを勝たせることはできなかったので、今後はチームを勝たせられるようにしていきたいなと思いました。
ー先日の桜美林大戦でもTDを取っていました 春シーズンのコンディションは
僕自身けがもちょくちょくしていて、ベストコンディションではないですし、プレーにもムラが出てしまっています。
今は質の高いプレーができていないので、そこは今後修正していきたいと思います。
ー高津佐選手ご自身はもちろん、お兄さんの影響もあり注目度は非常に高いと思います
特に兄の影響もあって周りから言われます。兄とは7つ離れているのですが、高校とか中学でも兄のことは言われてきたので、そこまで気にしてはいないですね。
ー何かお兄さんに相談やアドバイスをされることはありますか
あまりないんですけど、一緒に動いたり、たまに練習をしたりはするので、そこで意見をもらったり出し合ったりしています。
ー試合をしてみて立命館大の印象は
個人個人のレベルも高いですし、その部分でチームとして強かったのかなと思います。
ーチームの動きを振り返って
オフェンスに関しては、前半流れ良く進めることができたと思います。ただ、1回のミスから後半にかけて流れが悪くなって点数が取れないということがあったので、後半に立命館に対するアジャストができなかったのは課題かなと思います。
ー高津佐選手ご自身が今試合で見つけた課題は
僕自身プレーに波があるので、これから安定性を意識して、常に質の高いプレーをできるようにすることを課題点として挙げ、これから取り組んでいきたいです。
ー春シーズンも残り2戦となりました 残りの試合に向けて
残りの2試合でしっかり勝って、秋大会に向けて良い終わり方ができるように取り組んでいきたいと思います。
3年 QB 谷口雄仁(たにぐち・たけひと)
ー試合を振り返って
個人的にはあまり満足できていなくて。僕は後半しか出ていないんですけど、後半は3点しか取れなかったということで、オフェンスは全体的に勝負どころでの弱さが出たかなと思っています。そのあたりを次戦に向けて改善していきたいです。
ー今試合、スクランブルが何度もあったように見えました どのような状況でしたか
(場所が)空いていなくて、迷ったらすぐに走ろうと決めていたので、その辺りの判断は事前に準備した通りにできたのかなと思います。
ー1年生の頃からQBとして試合に出られていました 何か戦い方など幅の広がった点などはありますか
かなり変わったと思います。下級生の頃は「チャンスがあったら点を取ろう」というチャレンジ精神というか、言い方は悪いですけどギャンブル的な考え方があって。
2年生の春は1試合通じて投げさせてもらったんですけど、その辺りで1年生のような戦い方ではダメだと気が付きました。今は「試合をどう作ってチームをどう勝たせるか」というところにフォーカスしています。
下級生の頃と比べて、自分が活躍しようというよりはチームを勝たせようという方向に考えが変わっていきました。
ー立命館大はどのような印象でしたか
フロントのDLの選手がかなり強かったんですけど、自分たちが思っていた以上に戦えていたので、自分たちのフィジカルアップが感じられた試合になりました。
ー谷口選手から見て今試合の課題は
3rdダウンとか、ゴール前のショートヤーデージだったり、勝負どころで取りきれないことで、オフェンスがリズムをつかめず点を取れないという結果につながってしまったと思います。どのような過程でそのプレーに至ったのかという点についても研究をして、勝負強さを突き詰め、点数を取れるオフェンスにしていきたいです。
ー先日公開されたアメフトpicksさんの動画では、選手の前でお話しされているシーンがありました 普段からチームで前に立つことは多いのでしょうか
そうですね、QBとしてチーム全体を見渡して、声をかけるように意識しています。
ーそれは1年生の頃からですか
そうですね、1年生の頃から。逆に下級生の時の方が意識をしていました。僕が出ることで他の1年生も「話して良いんだ」となることや、上級生は「1年生が言っているんだからやらなきゃ」となることもあると思ったので、話すようにしていました。
今は逆に、僕も話すんですけど、下級生にどんどん前で話してもらうことによってチームがいい雰囲気になるのかなと思います。そこはチームのいいカルチャーだと思っています。
ー春から上級生となりました 後輩との向き合い方で何か意識されている点はありますか
言いやすい関係を作れるようにするため、「話を最後まで聞くこと」を大切にしています。QBは1人しか出られないのですが、だからこそ見える景色があると思うので、どう考えてどのようなプレーをしていたのかなどの意見をちゃんと聞いて、求められたらコメントをするように意識しています。
ー春シーズン、残りの2戦に向けて
応援してくださっている方々のためにも、まずは勝って、結果で示したいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。
(芦川有)
試合動画のハイライトはアメリカンフットボール部の公式YouTubeから見られます。
こちらのリンクからぜひご覧ください。立命館大学 PANTHERS戦 試合ハイライト