関東大学リーグ戦1部
対立正大
2023年11月25日(土)
スピアーズえどりくフィールド
前回の拓大戦では、4トライ差をつけて快勝した法大。今回の立正大戦では、フォワードと運動量で圧倒し、勝利を収めた。
円陣を組む選手たち
試合結果
トータル試合結果
38 法大 |
19 | 前半 | 12 | 26 立正大 |
---|---|---|---|---|
19 | 後半 | 14 |
ポイント詳細
3/3 | T | 2/2 |
---|---|---|
2/2 | G | 1/2 |
0/0 | PT | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:竹部、椎葉、石川、石岡2、板橋 G:石岡4 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 四元涼太 | 4 | 鹿児島玉龍 |
2 | HO | 石川空悟 | 4 | 佐賀工業 |
3 | PR | 渡辺明志 | 3 | 佐賀工業 |
4 | LO | 細川幹太 | 2 | 國學院久我山 |
5 | LO | 竹部力 | 4 | 大分舞鶴 |
6 | FL | 嶋崎汰星 | 2 | 法政二 |
7 | FL | 宮下晃毅 | 2 | 報徳学園 |
8 | NO.8 | 高城喜一 | 4 | 金光藤陰 |
9 | SH | 山脇一真 | 4 | 天理 |
10 | SO | 金侑悟 | 3 | 大阪朝鮮 |
11 | WTB | 椎葉脩嗣 | 4 | 日向 |
12 | CTB | 田中大誠 | 2 | 國學院栃木 |
13 | CTB | 中井駿 | 3 | 大分舞鶴 |
14 | WTB | 石岡玲英 | 4 | 御所実業 |
15 | FB | 北川拓来 | 2 | 昌平 |
16 | Re | 佐野祐太 | 3 | 目黒学院 |
17 | Re | 守安史成 | 1 | 桐蔭学園 |
18 | Re | 中野一樹 | 4 | 國學院栃木 |
19 | Re | 木村開 | 4 | 秋田中央 |
20 | Re | 板橋愛翔 | 4 | 日体大柏 |
21 | Re | 小山田裕悟 | 2 | 桐蔭学園 |
22 | Re | 熊田経道 | 4 | 大産大附 |
23 | Re | 炭竃柚斗 | 1 | 報徳学園 |
戦評
3勝3敗で勝ち点15を挙げている法大。大学選手権出場には、勝利が絶対条件となった今試合。対戦相手は、昨年のリーグ戦、今年の春季大会いずれも敗れている立正大。高さのある外国人留学生を生かし、ハイボールを駆使して試合を進めるチームだ。強敵相手にリベンジを果たせるか注目の試合が幕を開けた。
先制したのは法大だった。敵陣5メートルライン付近左でのマイボールラインアウトからセットプレーで竹部力(4)、石川空悟(4)へつなぎ、ゴール前でラックを形成。竹部がグラウンディングし、5点を先制する。しかし、外国人留学生のハインリッヒ・フルックスを止められず、ビックゲインを許し、パスをつながれる。15分にトライを決められ、同点に追いつかれる。その後はペナルティが続き、自陣深くでプレーする苦しい時間が続いた。しかし、ターンオーバーすると、自陣22メートルライン付近から北川拓来(2)が敵陣10メートルライン付近までビックゲイン。そこから高城喜一(4)につなぎ、最後は椎葉脩嗣(4)が走り切り、23分にトライを決めた。ゴールも決まり7点差をつける。しかし、またもトライを奪われ同点に追いつかれる。そんな中勝ち越ししたのは法大だった。自陣5メートルライン付近左でのマイボールラインアウトからモールを形成し、そのまま押し込み、石川がトライを決めた。前半を19-12とリードで終えた。
トライを挙げた竹部
後半も先にトライを挙げたのは法大だった。中井駿(3)がゲインすると、小山田裕悟(2)がオフロードパスで竹部へつなぎ、敵陣5メートルライン付近でラックを形成。するとパスを受け取った石岡玲英(4)が抜け出し、後半5分にトライを決めた。その後はトライを決められ19-26と7点差に追い上げられる。次の得点がこの試合の鍵を握るため、両チーム気合いが入った。その大事な得点を奪ったのは法大だった。宮下晃毅(2)が力強いボールキャリーでビッグゲインし、パスを受け取った板橋愛翔(4)が相手ディフェンス2人を引きずりながらグラウンディング。また、31分には石岡がショートパントで前進し、ボールをそのままキープしこの日二本目となるトライを挙げた。ゴールも決まり7点を追加した。最終的には38-26で法大が勝利した。
トライを挙げた副将・板橋愛翔
リーグ戦を4勝3敗、勝ち点19で終えた法大。大東大も勝ち点、勝敗で並んでいるが、直接対決を制しているため4位以上は確定した。大学選手権出場の行方は、明日の東洋大が日大に引き分けか敗れることが絶対条件となる。日大は勝利すれば入れ替え戦を回避できるため、全力で戦ってくれるだろう。6年ぶりの大学選手権出場を果たせるか注目だ。
(記事:盛岡惟吹、写真:中野拓真)
インタビュー
石岡玲英 主将(4年、WTB、御所実業)
ーこの試合前に話されたことは
先のことは他チームの問題になってくるので、あまり気にせず目の前のこの試合をまずはしっかり戦おうということを試合前に伝えていて、先を気にしても仕方ないので目の前のワンプレー、一対一、そこをしっかり戦っていこうという話をしました。
ー試合自体は勝ちましたが、主導権があっちに行ったり自分たちにきたりしていたのをどういう風に感じましたか
立正大学さんがハイパントを軸に攻撃してくるチームということはわかっていたので、キャッチの部分とサポートの部分を常に徹底していれば向こうに流れは取られることはないという風に思いながらゲームメイクをして、上手くいかないところもあったんですけどそこはうちのFWがしっかり頑張ってくれて、自陣の22mの中に入ってもトライを取らせないというディフェンスができたことがすごく魅力にあったゲームなんじゃないかなと思います。
ースクラムで圧倒することは想定内でしたか
スクラムで押せると僕は思っていなかったんですけど、実際FWがそこまで圧力をかけてくれたので向こうもアタックしにくそうになる状況を作れていたので今回の試合はすごくFWさまさまだなと感じました。
ー戦いとしては手堅くキックを使うと思われましたが、カウンターから積極的に仕掛けたりしたのはどういう意識でしたか
向こうがハイパントを軸にしているチームなので、奥に蹴るか自分たちも競るイーブンボールにするかカウンターするかの中で常にオプションを持てるようにBKもしっかり帰ってきてという準備をしていたので、特に適当にボールを動かしたというよりかはそこにアタックの人数がいて相手は少なくてという状況の中でチョイスしてゲームを運んでいるとカウンターの回数が増えたかなという感じでした。
ーご自身のトライも点数を離す上ではすごく良いトライだったと思われますが、そこはどういう風に感じましたか
ゲームの前から外側にスペースがあるというのは全体で共有していて、しっかりエッジにボールを運んで外側でゲインを取るという話を、同じビジョンを見ていたのでチーム全員がそこにしっかりボールを運んできてくれたところを僕がスペースにボールを落として、バウンド自体はラッキーだったんですけど、狙いを持てたところがチームとしてすごく良かったかなと思います。
ーどのような4年間でしたか
高校の時は日本一を狙うというチームで活動していたのもあって、初めはそういうマインドじゃないですけど、志の高さというか大学生特有の少し余裕のある感じに慣れないところもあって、どういう過ごし方をすれば良いのか僕自身すごく悩んだ時もありました。それでもコロナというのもあって母校の方に帰ったりとか色んな人と携わったことで自分自身の中でやることを決めて、自分のやりたいことをやれば良いんだという風に思ったところから、リーダーという立ち位置で、関わっていたのは3年生からなんですけど、特に気にすることもなく1年生の時からしっかり輪の中で喋るようにしたりとか、自分がやってきたことを常に出していこう、自分が成功するために努力しようと考えることができたのは、自分が法政にいたからこそそういう葛藤の中で成長できたかなと思っていて、そういったところでこの4年間とても意味のある時間を過ごせたんじゃないかなと感じてます。
ー母校に帰っていたのはいつ頃ですか
緊急事態宣言が出てて大学入学してすぐだったりとか練習もできなくて、その3か月くらいはもう先に帰っていたり年末年始の休みとかにお手伝いのような感じで、おこがましく何かを言えるような存在ではなかったんですけど、僕自身が学ばさせてもらうというか学んできたことを振り返りながら自分自身の気持ちをしっかり、マインドを持って法政に帰って来るという、そういった時間のおかげで4年間有意義に過ごせたのかなと、そして法政大学という環境の中で色んな人に携わっていただいて、色んなコーチだったり監督、4年間一緒だった駒井さんだったりとかそういうこの環境だったからこそ自分自身の、ラグビー以外の面に関してもすごく成長できるところがあったのかなと思っています。
ー大学選手権出場という目標もずっとおっしゃっていて、あと一歩のところまで来ました。いまのお気持ちは
正直自分たちで手繰り寄せられるものではないことは事実なので、悔しいなというか、初戦の東洋大学さんとの試合と流通経済大学さんとの試合を落としてしまったというところに、僕自身主将として、チームを任せていただいた身として責任はすごく感じて悔しいところではあるんですけど、その中でもチームが同じビジョンを見てくれて最後の最後まで集中力を切らさずに戦い抜いてくれたのはすごく財産になるなと感じていて、選手権行けるか行けないかは正直分からないですけどこの時期をこういう気持ちで戦えたことというのはすごく自分的には価値があるものだなと思います。選手権に関してはもう行けるかどうかも正直分からないので、運じゃないですけど祈りながら、もし行けた時のために準備は怠らずにこれからを過ごせればなと思います。
ー明日は皆さんで見ますか
みんなで見るかどうかはわからないですけど、気になると思うので見るのは見ると思います。