【硬式野球】秋季リーグ直前インタビュー⑧~山城航太郎投手~

山城航太郎 投手

ーー現在のコンディションは
ここ最近結構いい感じで来てたんですけど、少し違和感もあるのでリーグまでに戻せたらと思います。

ーーオープン戦を振り返って
最初の阪神戦(8/7)で、感覚の悪さが出て、それが結構久しぶりの感覚というか、そこで結構崩れたのでそこからは自己分析というか「なんでそうなったのか」というのを色々考えて、取り組んでいって日本通運戦(8/23)あたりから結構感覚が良くなってきました。(感覚というのは)Honda戦(9/12)ではいつもと同じように投げてたんですけど、自分が思っている球じゃないものがいっているので、自分をコントロールできてないという感じです。

ーーオープン戦で印象に残っている試合は
日通の試合とセガサミー(9/5)との試合ですね。8回と9回を投げて9回に自分が追いつかれて1対1になったんですけど、あそこで自分の中で1つ感覚の部分で掴めたものがありました。髙村助監督とも全然悪くないという話にもなりましたし、あの試合をきっかけに三振も取れるようになったので自信がついた試合になりました(セガサミー戦は)あの試合も感覚的に自分の中で今までにないぐらいの指がかかってまっすぐに手応えがあって、ピンチから2者連続の三振も取れたんで、そこでもこうすればいいんだという自信をつけられた試合でした。

ーープロと対戦した感想は
甘いところにいくと確実に打たれるんですけど、意外とそれ以外は自分が思っていたよりかはやれるなと感じました。

ーーこの夏で取り組んだことは
フォークです。(それは髙村助監督の指導でか)髙村さんのもとで自分でも結構試行錯誤しながらやりました。まっすぐで空振りを取りたかったんすけど、フォークとカットボールで三振を取ろうと思って。カットボールは試合の中で感覚掴んだんですけど、僕は指の力を結構トレーニングしてて、そこと自分の普段のキャッチボールとか試合で学ぶのが1番だと思うんで。圧倒的にオープン戦とかでフォークを投げる回数を多くしたので、そこが1番前より精度が上がってるんじゃないかと思います。

ーー三振を多くとれているが
自分の感覚的にも三振とか空振りが前より多く取れてると思うので、そこは割り切って、まっすぐでファウルを取って、 カットボールとフォークで空振りを取る方向にしました。路線変更というかちゃんと考えて、計画的に投げてそこで2つの変化球のカットとフォークの精度も上がったことで三振がとれているんだと思います。

ーー春から技術的に何か変えたところは
ちょっとフォーム変えました。ずっとクイックで投げてたんですけど、なんかあんまりハマってないなって思ったので、自分でちょっと足上げて投げるようにしました。その方が安定というかスムーズに投げれてると感じています。

ーーチームの春以降のテーマは
ベンチワークかなと思います。ベンチでみんなで立って応援したりとか良くないプレーが出た時には誰かが声出してカバーするとか、そういう雰囲気作りをしてきました。

ーー春季リーグ後に技術面以外の部分をチームの課題にあげていたが
結構メンバーが変わって、4年生がちょっと少なくなって、むしろ今いる4年生全体で引っ張っていくっていうような感じになれたと思います。幹部だけが言い合うんじゃなくて、 4年生全体でアップ中に「最後まで走ろう」とか、そういうことも言い合えたと思うんで、 そこは意識できたんじゃないかと思います。

ーー今までの3年と今年の夏の取り組みでの違いは
1番は自分が最上級生になったことです。例えば僕だけ4年生投手1人で遠征に行ったりとか、僕だけ残ったりとかがあったんですけど、そういうところで自分から発信というか、引っ張っていこうというのが今までの3年間はなかったのでそこが1番違います。

ーーオープン戦を経て、チームの改善したところは
最初の方は粘り強さというのがなかったんすけど、だんだんここ最近になって、打撃も守備もどっちも粘りがでてきたことです。強いチームの試合運びみたいなものが最近は見られるのかなと思います。

ーーチームの課題は
Honda戦がそうだったんですけど、7点取った後に0点で。あそこでみんなも言ってたんですけど、次の1点を取る事が出来たらもっと楽に試合ができたと思うので試合運びの細かいところはまだまだだと思います。

ーー見てほしいところは
自分はコントロールタイプじゃないので、まっすぐでストライクゾーンに投げ込むっていう力で押していくっていうスタイルと勝負どころでの三振っていうのを見てほしいなと思います。

ーー最終回を任されたいという思いは
もちろんありますけどまずは投げたい思いが強いです。別に何回からいってもいいので、出た時に完璧に抑えようと思っています。

ーー今季の法大の見てほしいところは
監督主導というよりかは選手たちでやっていこうという感じが強いので、厳しい展開になったりとかしても、選手たちでなんとかしようという姿勢が見られると思うので、そこの粘り強さっていうのを見てほしいなと思います。

ーー注目選手は
内海壮太(法4=御殿場西)です。内海は4番で出たいっていう思いも持っていて、最後のシーズンでそれを有言実行していて気合いも入っていると思うので、今までけがで出れていなかった分、人一倍思いは強いと思うので、そういう気持ちを見てほしいと思います。

ーー法大での野球生活も終わりに近づいてるが
ここ1、2ヶ月の間、もう引退するんだなという思いがとても湧いてきています。みんなと野球やるのもそうですけど、プライベートでもみんなといっぱい遊んできたのでここから社会人になるって考えたら、なんかもう集まれることってそんなに多くないなと思うんでこの後2ヶ月間ぐらいを噛みしめたいなと思います。

ーー優勝に対する思いは
今までのシーズンで1回もなくて自分たちが優勝するっていうのを感覚的に未知の世界だなという思いと、引退したらみんなと野球ができなくなるっていう思いも重なって、最後は優勝したいなっていう気持ちが今までのシーズンとは段違いにあります。

ーー個人としての目標は
チームを救える投球をしていきたいなと思います。

ーードラフト会議が近づいているが、心境は
すごくすごく狭き門なんで。自信があるかといえば、そんなにある方じゃないですけど、あまり意識をせずに、このリーグ戦はただチームのために投げていれば後から結果はついてくるのかなと思うので、あまり意識はせず投げていきたいと思います。

ーーファンの方へひとこと
毎シーズン毎シーズン優勝したいっていう思いでやってきたんですけど、今シーズンこそはと思っているので、最後まで信じ続けて応援してくださればうれしいです。

(取材・山口晴暉)

山城 航太郎(やましろ・こうたろう)
キャリアデザイン学部4年・2002年9月3日生まれ
福岡県出身・福岡大大濠
183cm84kg・右投右打
昨季成績:3試合 3回 0奪三振 与四球0 防御率0.00 0勝0敗
『最速154キロ超の剛腕リリーバー。高校時代は二刀流として現・オリックスの山下舜平大としのぎをけずった。下級生時代から150キロをマークするなど長身を生かしたオーバースローから繰り出される角度のある直球が武器。』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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