【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー⑥~吉鶴翔瑛投手~

吉鶴 翔瑛 投手

ーー今秋を振り返って
優勝できなかったというのが1番悔しいかなと思います。

ーー0勝2敗防御率6.00という今回のリーグ戦の成績について一言
1番大学4年間で結果を残せないシーズンだったので、とても悔しいです。

ーー第2先発として期待が掛かる中のリーグ戦だったが、どのような気持ちで開幕を迎えたか
そうですね。春と同じで優勝したいという気持ちでマウンドあがろうとしてましたし、第2先発として試合を作ろうとマウンドに上がっていました。

ーー今季は主に中西祐樹(法2=木更津総合)捕手と組むことが多かったが、中西捕手は回終わりに投手とコミュニケーションを撮る機会が多かった。あれは何を話しているのか
自分からみたボールと捕手から見たボールは違ったりするので、そういうボールの強さとかバッターの反応だったりとかっていうのをあそこで共有しています。

ーーリーグ戦を終えて見て中西捕手のいいところは
自分の2個下にはなるのですが、安心して投げることができますし、よくバッターを観察して配給しているなというのは感じます。

ーー立大2回戦では小林隼翔(1年=広陵)選手に本塁打を浴びるなど本来の調子が出せなかったが、どのように切り替えたか
吉安(遼哉、法4=大阪桐蔭)とバッテリー組んで試合前に話してたのは勝負どころでインコース投げようと話してて、勝負所にインコース行く前に打たれてしまったので、そこから吉安と中西にはインコース最初から行くからという話はしました。

ーー𠮷安選手も立大2回戦では捕逸やバッテリーミスをしている場面が目立ったが、吉鶴投手から見てあの試合の𠮷安選手はどう映ったか
今まで3年からレギュラーで出てて、中西と交代交代で出るようになってきていたので、少し試合感が鈍ってしまっていたのかなと感じるところはありました。

ーー立大4回戦では野崎慎裕(営3=県岐阜商)投手が先発となったが、野崎選手の印象は
野崎はオープン戦から結構調子良くて、ボールの強さもあったので、短いイニングでもいいから後ろに繋ぐ気持ちで投げてほしいなという気持ちはありました。

ーー立大4回戦は延長13回にまで及ぶ熱闘となったが、どのような気持ちで準備をしたか、また、行くぞという声はかかっていたのか
そうですね。決着が決まった13回に高村さんから電話がかかってきて次の回から行くぞと言われていたのですが、その前に松下(歩叶、営3=桐蔭学園)が本塁打を打ってくれたので勝てたという感じですかね。

ーー早大戦は2回戦中継ぎとして出番がありましたが、早大戦はどんな気持ちで挑んだか
勝ってる場面でマウンドに上がったので、やっぱり点取られないようにっていうのを1番に考えてましたし、山城(航太郎、キャ4=福岡大大濠)が自分がマウンド行く前にピンチを抑えてもう1回ピンチを作ってしまっていたので、ほんとに山城の分も背負って抑えてやろうと思ってマウンドに向かいました。

ーーその中で吉納翼(4年=東邦)選手に本塁打を打たれて逆転されるなど、1発で点が入ってしまう展開が今季多かったが、吉納選手との対戦を振り返って
追い込むまでの形は良かったのですが、ホームラン打たれる前のボールから結構踏み込んできていたので、もう一個踏み込ませてフライ打たせるか、インコースを投げるかという選択をすれば良かったなと思いますね。(打たれたのは外の真っ直ぐか)はい。そうです。

ーーこの試合は中学、高校と後輩の越井颯一郎(2年=木更津総合)投手と投げ合う試合でもありましたが、越井投手の印象は
越井は気持ちを全面に出してくる投手なので、ベンチから見ても気合入ってるのは自分も感じましたし、負けてられないなという気持ちはありました。

ーー東大戦も2試合目に中継ぎで登板機会があり、見事な投球を見せたが、直球に走った感覚はあったのか
早稲田戦と立教戦も自分の中ではボールの感覚は結構良かったので、そのまま気持ちだけ悔いなく終わろうと切り替えて投げた結果です。

ーー東大戦ではスライダーで三振を取っている場面もありましたが、スライダーはどのようなカウントで投げようといった打ち合わせはしたのか
早稲田戦終わってから高村さんにスライダーのことを聞いて中西にスライダーを受けてもらう回数を増やして、スライダーを少しまた改良したのでそれがいい結果に繋がったのかなと思います。

ーー慶大戦では久しぶりに先発に戻ったが、先発に戻るまでの経緯は
自分の調子も戻ってきたというか、抑えられるようになってきたので、高村さんから前の週に慶大戦は先発で行くからという話がありました。

ーー先発が先週からわかってて、中継ぎの時と違った特別な準備などはしたのか
いや、特別な準備はしてないです。

ーー慶大戦も本塁打を浴びる展開となってしまったが、要所の攻め方が課題ということになるのか
調子自体はそこまで悪くなかったのですけど、慶應の吉野(太陽、2年=慶應)に打たれたのも抜けたスライダーでしたし、水鳥(遥貴、4年=慶應)に打たれたのもインコース真っ直ぐが甘く入った玉だったので、どっちも高めでしたし、原因はそこだなと思います。

ーー水鳥選手には長打のイメージはないが、どのように攻めようと話していたのか
最初はアウトコースを投げれば力のない打球がいくので、アウトコース中心の攻め方をしていて、それを水鳥もわかってて踏み込んできていたのでインコースで刺して抑えようとインコースに投げたって感じですね。

ーー結果として打線が奮起して勝利しましたが、決勝打を放った藤森康淳(営2=天理)とは何か話したか
特には話したことはないですね。

ーー明大戦にて大学最終登板となったが、最後のマウンドは何か特別な思いはあったか
明治はいつも血の法明戦と言われるようなライバルだったので、特に勝ちたいという気持ちはありました。

ーー明大の打線で特に注意していた打者は
怖いなという打者はいなかったが、ドラフト1位でプロに行った宗山(塁、4年=広陵)とは対戦したいなと思っていました。

ーーその中で宗山含む明大上位打線と実際に対戦しましたが、その上ですごいと感じた打者はやはり宗山選手になるのか
対戦したいと思ったのは宗山になるのですが、自分の中ですごいなと感じたのは小島(大河、3年=東海大相模)です。

ーー小島選手は今季本塁打を放ったり大学日本代表で4番を打つような長打力とコンタクト力を兼ね備えたイメージがありますが、すごいと思った点を具体的に
長打もそうですし、自分は決め球として投げた球をコンタクトされるという展開が春も3年生時代も多かったので自分は小島のコンタクト率が特にすごいところなのかなと思います。

ーー最終戦では期待していると言っていた倉重聡(営1=広陵)投手がスリーランを浴びて敗戦となったが、どのように声掛けしたか
試合終わってから倉重が責任感じていたので、自分から声かけに行って、来年以降はお前が引っ張って行けと声かけました。

ーー来年以降の法政大学に期待をかける選手は
自分は寮とかでも仲良くしている宇山(翼、人3=日大三)には結構頑張ってほしいという思いがあって、慶大戦でサヨナラ本塁打を浴びてからリーグ戦では投げてないですけど、練習とか見てもあの時より全然成長してると思うので、もうリーグ戦で投げる力はあると思いますし、来年の春から投げてほしいなと思います。

ーー吉鶴選手から見て宇山投手の強みは変化球ということになるのか
変化球の精度ももちろんありますし、その中で真っ直ぐの強さもあるので、変化球狙いで変化球に気を取られていたらしっかり真っ直ぐで刺すことができるのが宇山の強みなのかなと思います。

ーー4年間優勝なしで引退となったが
大学では優勝はできなかったのですが、これからのステージで優勝という経験ができればいいなと思います。

ーー印象的なイベントやハプニングはあったか
イベント…そうですね…リーグ戦が自分の中でどの試合も印象に残ってて、一つ上の先輩の尾崎(完太、令6年度卒=現セガサミー)さん、塙(雄裕、令6年度卒=現日本製鐵鹿島)さん、武冨(陸、令6年度卒=セガサミー)さんの姿を見て多くのことを吸収する機会にもなったので、それがやっぱり1番印象に残っていることになりますね。

ーー先輩という話があったが、吉鶴選手が来ているウインドブレーカーは山下輝(令4年度卒=現東京ヤクルトスワローズ)選手のものになるが、山下選手は尊敬する先輩となると一番最初に上がってくる存在なのか
そうですね、高校も大学も一緒で1年生の頃は部屋も一緒だったので1番尊敬する先輩です。

ーー特に感謝したいなと思う相手は
やっぱり篠木(健太郎、営4=木更津総合)かなと思います。

ーー篠木選手にどういうことを感謝したいですか
ここまで成長できたのは篠木がずっと一緒のチームでやってきてくれたからだと思いますし、篠木に負けたくない気持ちを常に持つことができますし、試合になると頼りになる投手でもあるので1番感謝を伝えたいですね。

ーー大島監督と野球をする機会ももうなくなってしまうがどう考えますか。
大島さんは練習の頃からよく選手に話しかけていてコミュニケーションをとっていたので、選手の気持ちを汲み取ろうという姿勢は1番だなと思うので、来年以降後輩たちが胴上げしている姿が見たいです。

ーー法大の同期、後輩に一言ずつ
4年生は自分が見てきた先輩後輩の中でも仲のいい代だなということは感じますし、お互い強豪校から来て、名のある選手ばっかりだったので、いい刺激をもらえてここまで成長できたなっていうのはあります。後輩は絶対優勝してほしいという気持ちはあるので、誰がチームを引っ張るかはわからないですけど、自分がという気持ちになって頑張ってほしいなと思います。

ーーこれから野球を続けるのか、また、続けた先には何を見据えているのか
社会人に行ってから2年後ドラフト1位でプロに行くという強い気持ちがあるので、ドラフト1位で絶対にプロに行きたいです。

ーー最後に、信じて応援し続けてくれたファンの方々にコメントよろしくお願いします。
この4年間で優勝はできなかったですけど、神宮に来てくれる方々の声援が力になっていたので、これからも応援よろしくお願いします。

(取材:中山達喜)

吉鶴 翔瑛(よしつる・しょうえい)
経営学部4年 ・2002年8月7日生まれ
鹿児島県出身・木更津総合
175cm 79kg・左投左打
今季成績:6試合 15回 11奪三振 与四死球3 防御率6.00 0勝2敗
『大学生活4年間で磨き上げた打者に突き刺すような直球が武器のMAX151km/h左腕。今年のドラフト会議では涙を飲んだが、社会人野球を経由し2年後にはドラフト1位で永遠のライバル・篠木の待つプロの世界へと翔ぶ。』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】

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篠木健太郎(営4=木更津総合) 【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー⑤~篠木健太郎投手~ – スポーツ法政
吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)
山城航太郎(キャ4=福大大濠)
安達壮汰(営4=桐光学園)
野崎慎裕(営3=県岐阜商)
倉重聡(営1=広陵)
松下歩叶(営3=桐蔭学園)
石黒和弥(法3=高岡商)
藤森康淳(営2=天理)
中西祐樹(法2=木更津総合)
熊谷陸(人1=花巻東)
内海壮太(法4=御殿場西)
中津大和(営4=小松大谷)
姫木陸斗(人4=日大藤沢)
鈴木大照(文4=明徳義塾)
姫野翔学生コーチ(現4=大分鶴崎)
鈴木大紀学生コーチ(法4=法政二)
中山大輔アナリスト(営4=法政二)
大島公一監督
髙村祐助監督

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